5月28日のニュース:トランスファーウインドウ期間終了直前の駆け込み契約が続く

トランスファーウインドウ期間終了直前の駆け込み契約が続く
マレーシアのトランスファーウインドウ期間は明日5月29日に終了しますが、直前の駆け込み契約が続いています。

UITM FCは韓国の元U23代表を獲得
マレーシアフットボールリーグMFL2部プレミアリーグ首位のUITM FCは、韓国の元U23代表選手のMFパク・ヨンジュンと契約の見通しであると、マレー語紙ブリタ・ハリアンのオンライン版が伝えています。25歳のパク選手はすでにUITM FCの練習に参加しており、目でカルチェックの結果が出次第、毛役の見込みのようです。パク選手は、やはりこのトランスファーウインドウ期間中に獲得したキルギスタン代表のMFアフリジン・イスライロフに代わって選手登録される予定です。
 わずか3試合で契約解除となるイスライロフ選手について、UITM FCのイスマイル・ザカリア監督はチームの期待に応えられていないため、選手の入れ替えを決めたとしています。
 この記事では述べられていませんが、ウィキペディアではこのパク選手は2016年の7月から2017年まで背番号10を着けてプルリスFAでもプレーしていたようで、ググるとその頃の記事も見つけることができました。

クダFAはキルギスタン代表のキャプテンを獲得
UITM FCのキルギスタン代表のアフリジン・イスライロフはチームを去りますが、同じキルギスタン出身で今年1月のアジアサッカー連盟AFC選手権アジア杯にも出場したMFアエドガー・ベルンハルトを獲得しました。33歳のベルンハルト選手はキルギスタン代表のキャプテンでもあり、イラク出身のアンマル・アル・ムバラキに代わって登録されます。
 ちなみにMFL1部スーパーリーグの各クラブは、外国人選手を5人まで登録可能です。そのうちの3人枠は特に何の制限もありませんが、残りの2人枠は、1人がアジアサッカー連盟AFC加盟国出身の選手、残りの1人枠はアセアン出身選手が対象となっており、ベルンハルト選手はムバラキ選手が登録されていたAFC出身国枠の選手として登録されます。

5月27日のニュース:マンチェスターシティFCはマレーシアサッカーへの投資に関心、青年スポーツ省はマンチェスターシティFCとの協力を希望、EPLクラブが18歳のマレーシア人と契約

本日の見出しははいずれも、5月23日に今シーズンのイギリスプレミアリーグの覇者マンチェスターシティFC(Man City)のフェラン・ソリアーノCEOが、マレーシアのサイド・サディク・サイド・アブドル・ラーマン青年スポーツ相を表敬訪問したことを伝える見出しです。
 英字紙ニューストレイトタイムズのオンライン版では、サイド・サディック大臣を表敬訪問したMan CityのCEOが、アジアでの市場拡大に向けてMan CityがMFLのクラブを買収するかも知れないと発言したことを取り上げています。
 英国プレミアリーグの優勝カップを持参したというソリアーノCEOは、Man Cityのオーナーであるシティ・フットボール・グループ(CFG)はマレーシアとの協力に興味があり、MFLのクラブに投資することも協力方法の一つの可能性であると述べたとしています。
 これに対して同じ英字紙スターのオンライン版では、青年スポーツ省が世界的なサッカー事業グループであるCFGとの協力を希望しているという内容が中心です。こちらは、このCFGがMan Cityだけでなく、北米プロサッカーリーグMLSのニューヨークシティFCやオーストラリアのAリーグのメルボルンシティFCのオーナーでもあることや、横浜マリノス、ウルグアイのアトレティコ・トルケ、スペイン・ラ・リガのジローナFC、中国リーグ2部の四川九牛FCの株主にもなっていることを紹介し、CFGとの協力関係がうまくいけば、国家サッカー養成プログラム(NFDP)に取っても利点があり、その一例としてNFDPの中心であるモクター・ダハリ・アカデミーに国外から有力指導者を招くことができること、またマレーシアサッカー協会FAMの養成プログラムなどすでに存在するプログラムを補完するもだとも発言しています。
 CFGのソリアーノCEOは、どちらのメディアにも同じことを言っていると思いますが、これだけ内容が異なるのも興味深いです。

EPLクラブが18歳のマレーシア人と契約
英国プレミアリーグ関連の記事をもう一つ。マレー語紙ブリタ・ハリアンのオンライン版が、マレーシア人を母に持つ18歳のホン・ワンがプレミアリーグのウルバーハンプトン・ワンダラーズと2年契約を結んだと伝えています。
 ロンドン生まれのホン選手は、マレーシア人の母と中国人の父を持ち、昨シーズンは4部リーグのヨーヴィル・タウンFCのU 18チームでプレーしていましたが、ウルブズ入団後は、U 23チームに所属するようです。
 当地の報道では、ブライトンに属する期待の若手ジェイミー・クレシに続く、マレーシアの家系を持つ選手と紹介していますが、あちらのメディアの中には、ウルヴァーハンプトンのオーナーである中国の投資会社、復星国際が中国国内でのファン獲得を目論んでいることから、マレーシア人としてではなく、中国人としてのルールを使ってこのホン選手を売り出しにかかるかも知れません。