結果から言うと、いやぁー惜しかった!試合前の大方の予想とは大違いの惜敗でした。いや、負けたわけではないので、惜敗はおかしいかぁ。でも、マレーシアは2大会連続U23選手権本大会出場を目指していたので、今日の引き分けは負けに等しいです。(涙)
今日も仕事終わりからの観戦でしたので、会場のシャー・アラムスタジアムに着いた頃には、9時を大きく回っていました。既に駐車場は満員で、スタジアムからは大歓声が聞こえてきました。
下手したら試合は前半で決まってしまうのでは、という心配も、スタジアムに入って電光掲示板を見た途端、吹っ飛びました。1-1と互角に渡り合っているじゃないか、マレーシア!
初戦のフィリピン戦は7000名ほど、二戦目のラオス戦は10000名弱だった観衆は、途中の場内放送で27100数名とのこと。先週土曜日のフル代表の試合が2000名を切っていたようなので、親善試合よりもガチンコ勝負に惹かれるのでしょうか。(まあ、あちらはマレーシアサッカー協会FAMの失態もありましたが)
ゴール裏のウルトラスマラヤの皆さんのリードでスタジアムは大盛り上がりでした。
と思ったところで前半が終了しました。控室へ引き上げる中国U23代表のヒディング監督(中央白シャツ)。
後半は両チームとも積極的に攻め、手に汗を握る様な攻防が続くなか、54分にコーナーキックを取りそこねてGKの手からこぼれたボールをムハマド・ダニアル・ハキムが見逃さずにシュートし、マレーシアが待望の勝ち越しゴール!
今回の予選は各グループ1位と、グループ2位の内、上位4チームが本大会に進みます。しかも今回の予選は、4チームのいるグループと3チームしかいないグループ間の公正を期するため、グループ2位の成績は、各グループの3位チームとの直接の際の得失点差が本大会に進出する資料となります。
この試合の前にラオスがフィリピンに勝ち、ラオスが3位となったことで、マレーシアの得失点差は+1。他のグループには+2や+3というチームがいるので、マレーシアは、所属するグループJの1位にならなければ本戦出場とならない状況です。
ちなみに前の試合はフィリピンがラオスを73分まで2−0とリードしながら、そこから3点を取られて逆転負け。マレーシアはフィリピンに3−0で勝っていましたので、もしフィリピンがラオスに勝っていれば、マレーシアの得失点差は+3となり、中国との試合で引き分けても本大会出場の可能性がありました。
マレーシアに逆転されると、中国U23代表のヒディング監督は長身選手を次々と投入し、空中戦に戦術変更。これがピタリとあたり、あと10分ほど持ちこたえられれば、と思った83分にジャン・シェンのヘディングシュートで中国が同点に追いつきました。
この後もマレーシアは攻め続けますが、万里の長城を崩すことができず、結局、引き分けとなりました。
中国相手に文字通り大健闘したことは、観客の反応を見ても明らかですが、オン監督がワントップで使い続けながら身体能力を生かせなかったハディ・ファイヤッド(ファジアーノ岡山)をもっと早く見切っても良かったのではと思ったり、個の力で突破しようとし続けたアキヤ・ラシド(JDT)にサポートが皆無だったりと、マレーシアU23代表には選手選択や戦術面での課題も残ったように見えた試合でもありました。