3月9日のニュース:JDTはユベントスと提携へ向けて協議、サニックス杯出場のU19代表選出、

JDTはユベントスと提携へ向けて協議
ジョホール・ダルル・タクジムJDTのフェイスブックによると、JDTのオーナー、ジョホール州皇太子TMJことトゥンク・イブラヒム殿下は、(自家用機で)イタリアへ飛び、イタリアセリエAのユベントスFCのアンドレア・アニェッリ会長と会談し、JDTとユベントスが今後の業務提携へ向けて話を進めていくことになったとしています。
 会談後にはユベントスFCの練習施設を見学し、さらにアニェィリ会長の招きでユベントス対ウディネーゼ戦を観戦するなど、セリエAで34度の優勝を誇るクラブのエッセンスをJDTにも注入したいとしています。
 マレーシアのクラブとしてはACL本選初出場を果たしたJDTですが、そんなレベルでは満足しないイブラヒム殿下。今のマレーシアサッカー界にはこういった強烈なリーダーシップが必要です。(写真は左上からイブラヒム殿下とアニェィリ会長の会談、ユベントスFC練習施設見学、ユベントス対ウディネーゼ戦観戦の様子)

サニックス杯出場のU19代表選出
マレーシアサッカー協会FAMは、3月14日から17日まで福岡県宗像市で開催されるサニックス杯国際ユースサッカー大会2019に参加するマレーシアU19代表22名を発表しました。マレーシア代表は、昨年のこの大会の優勝チームで、全国高校サッカー選手権優勝チームでもある青森山田高校、大津高校(滋賀)、サガン鳥栖ユースと予選グループ同組となっています。
 U19代表は3月10日にマレーシアを経ち、サニックス杯終了後には大阪へ移動し、セレッソ大阪(のU18?)と練習試合をこなした後、帰国する予定です。

サニックス杯出場U19代表
GKシク・イザン・ナズレル・シク・アズマン
DFアリ・イムラン・スカリ
DFアーマド・ジカリ・モハマド・カリリ
DFムハマド・ハリス・マンソル
MFハリス・ハイカル・アダム・アフカル
MFムハマド・フィルダウス・カイロニサム
FWロクマン・ハキム・シャムスディン(以上マレーシアパハンスポーツスクールSSMP:ここはFAMが運営するアカデミーがある学校です)
DFムハマド・アイディル・アズアン
MFサラヴァナン・ティルムルガン
FWムハマド・ハジム・アブ・ザイド(以上マラッカFA)
DFムハマド・フィルダウス・アブドル・ラザク
MFムハマド・ファリス・カマルディン(以上スランゴールFA)
GKフィルダウス・イルマン・モハマド・ファジル
MFムハマド・ムカイリ・アジマル・マハディ(以上PKNP FC)
MFムハマド・アザム・アズミ・ムラド(トレンガヌFA)
DFニック・ウマル・ニック・アジズ(PKNS FC)
MFアリフ・アイマン・モハマド・ハナピ(JDT)
DFムハマド・ワジフ・ナザライル(フェルダ・ユナイテッド)
MFモハマド・アイマン・アフィフ・モハマド・アフィズル(クダFA)
DFムハマド・アイクマル・ロスラン(ヌグリ・スンビランFA)
MFアクマル・ハジム・イスマイル(ペラFA)
DFムハマド・イマン・ラファエイ・アブドル・ラジク(ペナンFA)

FAMのホームページより


3月8日のニュース:FAMが未払い給料を肩代わり、スワラッドは待望の初代表入り、代表のネパール戦は延期

FAMが未払い給料を肩代わり
マレーシアサッカー協会FAMがマレーシアフットボールリーグMFLに所属する5つのクラブの未払い給料約118万マレーシアリンギ(約3200万円)を肩代わりして選手に支払ったことを発表しています。各クラブからの供託金などから支払われたこと発表したスチュアート・ラマリンガムFAM事務局長は、PDRM FC(2部プレミアリーグ所属)、フェルクラFC(既に解散)、MOF FC(マレーシア財務省のクラブ、2019年はMFLでの活動なし)、DBKL FC(クアラルンプール市役所のクラブ、2019年はMFLでの活動なし)、トレンガヌ・シティFC(1部スーパーリーグのトレンガヌFCの下部クラブ、2019年はMFLでの活動なし)の5クラブの未払い給料は既に各選手及びスタッフの口座に払い込まれており、フェルダ・ユナイテッド(1部スーパーリーグ)、ハネランFC、マルセラFC(いずれも既に解散)の選手、スタ風への未払い給料約134万マレーシアリンギ(約3650万円)については、数週間の内に払い込みが完了するとしています。また、ラマリンガム事務局長は、今回の支払いはFAMへの供託金などを使って支払ったものであり、全額が払われたわけではな各選手、スタッフへの残りの未払い給料については、各クラブの責任であることも強調しています。

スワラッドは待望の初代表入り
MFL1部スーパーリーグに所属するPKNS FCのDFニコラス・スワラッドが、3月20日と23日に行われるエアマリンカップに出場するのマレーシア代表選手に選ばれました。イギリス人の父親とマレーシア人の母親を持つマンチェスター出身の28歳は、2016年シーズン前にJDT IIと契約し、翌年途中ににはマラッカ・ユナイテッドへ期限付き移籍し、今年からPKNS FCでプレーしている帰化選手の一人で、マレーシアへやってきてから4年目で待望の代表入りです。彼が所属するPKNS FCは、今シーズンここまで5位と検討していますが、その理由は5試合で2失点という盤石な守備陣で、その中心にいるのがスワラッド選手です。このスワラッド選手は、豊富な運動量で知られており、PKNS FC守備陣をコントロールするだけでなく、今シーズン既に2得点を決める攻撃力も兼ね備えています。
 今回のエアマリンカップのマレーシア代表には、帰化選手としてはこのスワラッド選手のほか、オーストラリア生まれながら母親がサバ州出身のDFマシュー・デイヴィーズ(24歳、パハンFA)とマレーシアに5年住んだことで国籍を取得したガンビア出身のMFムハマドゥ・スマレ(25歳、パハンFA)も選ばれています。

代表のネパール戦は延期
上記のエアマリンカップ後の3月26日にブキ・ジャリルスタジアムで開催予定だったマレーシア代表対ネパール代表の国際Aマッチが延期になりました。FIFAカレンダーの国際マッチ期間中は、国際Aマッチは2試合まで行うことができますが、マレーシアは既にエアマリンカップで2試合行うことになっており、ネパール代表戦が3試合目となるため、FIFAが許可しなかったということです。会見でラマリンガムFAM事務局長は、アジアサッカー連盟AFCからは許可が出たものの、国際サッカー連盟FIFAからは許可が出なかったとしています。
 マレーシアは今年6月から始まるFIFAワールドカップ予選の1回戦シードとなるために、FIFAランキングを上げるのに必至なようですが、そもそも今回のエアマリンカップに出場予定だったソロモン諸島が同じ理由で出場辞退をしたはずだったにも関わらず、なぜマレーシアは3試合ができると思ったのか、正直なところ理解に苦しみます。