ノックアウトステージに進んだマレーシアカップは、ここからホームアンドアウェイ形式となります。以下第1戦の試合結果です。第2戦は9月28日(金)と29日(土)の二日間で行われます。
トレンガヌFC0-1ジョホール・ダルル・タクジムJDT
得点者:JDT-ジオゴ(22分)
昨年2018年のマレーシアカップ 準優勝チームのトレンガヌFCがホームでJDTに敗れています。リーグ戦は今季を含めて6連覇中のJDTですが、マレーシアカップ の優勝は過去5年間で一昨年2017年の1回のみ。第2戦は、トレンガヌFCがリーグ戦とカップ戦の「ダブル」を目指すJDTのホームに乗り込みます。
ペラTBG1-0スランゴールFA
得点者:ペラTBG-ブレンダン・ガン(13分)
いつもならば敗戦後は辛辣なコメントを発することで有名なスランゴールFAのサティアナタン・バースカラン監督が、この試合後はマレーシアカップ 開幕前に目標とした準決勝進出を達成できる可能性が大いに残っていると発言したことでメディアの注目を集めています。「0-3で負けたのならまだしも、0-1なら逆転することは可能」「サッカーは何が起こるかわからないが、(ホームとなる第2戦では)ファンの声援が選手のモチーベーションとなるだろう」などと、いつもとは別人のようなポジティブなコメントを出しています。
実際,この試合は先日発表されたフル代表候補にも入っていたMFアブドル・ハリム・サアリや主力のFWモハマド・シャズワン・ザイノンは体調は50パーセント程度、MFサンドロ・ダ・シルヴァに至っては出場しませんでした。そう行った状況下で、昨季のマレーシアカップ 優勝チームであるペラTBGとの0-1の敗戦は、サティアナタン監督にとっては織り込み済みなのかも知れません。
マラッカ・ユナイテッド0-3パハンFA
得点者:パハンFA-ラザラス・カイムビ(57分)、ワン・ザハルニザム(59分)、ディクソン・ヌワカエメ(62分)
マラッカ・ユナイテッドを運営するマラッカ州サッカー協会が過去2ヶ月間の給料を払っていないことを、数日前にソーシャルメディア上で告発したDFシュコル・アダンはベンチ入りどころか、スタンドにも姿を見せなかったと英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
リーグ戦ではほぼ全ての試合に出場した40歳のベテランでこのクラブの主将でもあるアダン選手は、試合前にマラッカ・ユナイテッドのザイナル・アビディン監督に対して、試合に集中できる状況ではないことを告げ、ザイナル監督もこれを了承したとのこと。ザイナル監督は、アダン選手が準々決勝第2戦に出場するかどうかは未定とした上で、給料未払い問題自体には言及を避けたようです。
PKNP FC1-2クダFA
得点者:PKNP FC-ヤシル・ピント(38分)、クダFA-フェルナンド・ロドリゲズ(50分)、ディヴィッド・ロウリー(74分)
今季のマレーシアフットボールリーグMFL1部では12位中11位に終わり、来季の2部降格が決まっているPKNP FC。来季は同じペラ州のクラブであるペラTBGのBチーム化の噂も出ています。そんなチームが意地を見せて先制しましたが、後半クラFAが地力を見せて逆転勝ちしています。