11月21日のニュース
FAMとキム監督は2025年までの契約延長で合意
W杯アジア2次予選第2節に向けてマレーシア代表が台湾入り
不当解雇を訴えるリム前監督とでペラFCの争いは労働審判所での決着へ

FAMとキム監督は2025年までの契約延長で合意

先日始まったFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選の第1節では、FIFAランキング97位のキルギスをロスタイムのゴールで4-3と破った同137位のマレーシア。そのマレーシアを率いる韓国出身のキム・パンゴン監督との契約は今年末までとなっていましたが、マレーシアサッカー協会(FAM)とキム監督は契約を2年間延長することで合意に達したと英字紙スターが報じています。

昨年1月に前任者で現在スランゴールFC監督のタン・チェンホー氏が、東南アジアサッカー選手権2022年大会で、準決勝へ駒を進められなかった責任を取って辞任し、その後任としてマレーシア代表監督に就任したのが54歳のキム監督でした。2年プラス延長1年のオプションを含む契約内容に同意したキム監督の契約期間が残り2ヶ月を切りながら、契約延長の話が出ていませんでしたが、FAMのハミディン・アミン会長は、キム監督と新たに2025年までの2年契約を結んだことを明らかにしています。

ハミディン会長は、キム監督の博識さと勤勉さを評価した結果の契約延長であったと述べ、今回のW杯予選でマレーシアが目指す3次予選出場を果たせれば、長期政権の可能性も示唆しています。キム監督就任以来、マレーシア代表はFIFAランキングで常用を続け、先月10月には過去18年間で最高位となるFIFAランキング134位となっています。10月のFIFA国際マッチデーで同109位のタジキスタンに敗れて、現在は137位とランキングを下げたものの、W杯予選第1節では同97位のキルギスを破ったことで、次のランキング発表では130位も狙えるだけのポイントを獲得しています。

キム監督が就任してからの21ヶ月でマレーシア代表は25試合で17勝2分6敗、勝率68%という成績を収めています。

W杯アジア2次予選第2節に向けてマレーシア代表が台湾入り

本日11月20日に行われるFIFAワードカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会予選のD組第2節に向けて、マレーシア代表が試合地の台湾入りしています。

11月16日に行われたD組第1節ではFIFAランキング97位のキルギスをホームに迎え、ロスタイムの逆転ゴールで劇的勝利を挙げた同137位のマレーシアですが、第2節で対戦する同152位の台湾との試合は今予選初のアウェイマッチとなっています。

マレーシア代表のキム・パンゴン監督は、チーム初となるアジア3次予選進出のために最低でも勝点12を獲得することを挙げており、本日の台湾戦に勝利すると、まだD組ではFIFAランキング72位と最高位のオマーン戦を含めて残り4試合で6点獲得とある程度の計算が立ってきます。

台湾は、D組第1節ではアウェイでオマーンに0-3で敗れています。

2019年に東京ヴェルディーの監督も務めた(ただし成績不振のためシーズン途中で解任)ギャリー・ジョン・ホワイト監督率いる台湾は、今季はホームではタイやフィリピンといった格上チームの引き分けるなど2勝2分と負けなしです。またマレーシアとの対戦成績は直近では2018年9月7日に台北の台北陸上競技場で対戦し、このときはウー・チュンチン(呉俊青)とトルコ出身の帰化選手チュー・エンレ(朱恩樂、トルコ名オヌール・ドガン)がゴールを決めて、マレーシアを2-0で破っています。なおこのマレーシア戦でゴールを決めた両選手は、先日のオマーン戦ではチュー選手はベンチ外でしたが、ウー選手は先発して90分までプレーしています。

報道では台湾入りしたマレーシア代表チームはケガ人もおらず、全員が出場可能ということです。明日の台湾戦を終えると、W杯予選は来年3月21日のオマーン戦(アウェイ)、3月26日のオマーン戦(ホーム)、6月6日のキルギス戦(アウェイ)、そして6月11日の台湾戦(ホーム)が予定されています。

不当解雇を訴えるリム前監督とでペラFCの争いは労働審判所での決着へ

今季途中で監督職を解雇されたリム・ティオンキム氏は、雇用主のペラFCによる不当解雇を訴えて未払い給料の支払いを求めていますが、労働審判所による調停が決裂したことから、労働審判所による審判を受けることになったと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

ペラFCのボビー・ファリド・シャムスディンCEOは、クラブからリム氏に対して調停案を提示したものの、リム氏がこれを受け入れることを拒否したことを明らかにしています。係争中となったため詳細については明らかにできないと話したファリドCEOは、どのような判決が出てもクラブは控訴せずに労働審判所の判断に全面的に従うと述べています。

マレーシアサッカー協会(FAM)とマレーシア政府青年スポーツ省参加の国家スポーツ評議会(MSN)が共同で運営するエリートアカデミーのモクタル・ダハリ・アカデミー(AMD)の責任者を務めたこともあるリム氏は、2001年から10年間、ドイツ1部のバイエルン・ミュンヘンのユースチームでコーチを務めたのち、2013年に国家サッカー選手育成プログラム(NFDP)の責任者として招聘され帰国しています。

さらに2016年からはAMDの責任者とU16代表の監督も兼任したリム氏は、FIFA U17ワールドカップ2019年大会への出場権獲得となるAFC U16選手権2018年大会での準決勝進出が期待されていました。しかしマレーシアで開催されたこの大会では、日本、タジキスタン、タイと同組となった予選A組でまさかの最下位に終わり、準決勝進出どころか、各組の上位2チームが進出するベスト8にすら届きませんでした。

その後、AMD責任者としての月給が17万5000リンギ(現在のレートでおよそ560万円)でしかも非課税であることを当時の青年スポーツ相に暴露された上に解任、またFAMには大会敗退の責任を負われる形でU16代表を解任されました。

その後、前年に起こった給料未払い問題によってクラブ史上初の2部プレミアリーグに降格していたペラFCの監督に2022年9月に就任したリム氏は、リーグ改編による1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの合併により、今季は1部スーパーリーグで指揮を取りましたが、開幕から2勝3分8敗で11位に低迷していた5月25日に成績不振を理由にペラFCの監督を解任されていました。

FIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選第1節-マレーシアはロスタイムの逆転ゴールで白星発進

アジア各地でFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会予選が各地で開幕しています。予選B組では大阪で日本がミャンマーに5-0と完勝していますが、このミャンマー代表はかつてマレーシアスーパーリーグのスランゴールFCで監督を務めたミヒャエル・ファイヒテンバイナー氏が今年3月に監督に就任、また日本戦に先発したDFチョー・ミン・ウー(PDRM FC)とFWハイン・テット・アウン(ヌグリスンビランFC)はマレーシアスーパーリーグでプレーする選手です。

東南アジアの他国に目を転じると、タイとシンガポールが入ったC組ではタイはホームで中国に1-2、シンガポールはアウェイで韓国に0-5でそれぞれ敗れています。また東南アジアの3チームが集まったF組ではベトナムがアウェイでフィリピンに2-0で勝利した一方で、インドネシアはアウェイでイラクに1-5で完敗しています。

そしてD組では直近のFIFAランキング137位のマレーシアが同97位のキルギスとホームのブキ・ジャリル国立競技場で対戦し、両チーム合わせて7ゴールの大味な試合を制して勝点3を挙げています。

マレーシアのキム・パンゴン監督は就任以来、最終ラインについては左右にラヴェル・コービン=オングとマシュー・デイヴィーズのジョホール・ダルル・タジムFCコンビを、そしてセンターバックには右ディオン・クールズ(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)とドミニク・タン(サバFC)を起用する4バックを採用してきました。しかしこの試合ではそのシステムを変更し、両サイドバックを高い位置に配置し、中央にシャールル・サアド(ジョホール・ダルル・タジムFC)、右にクールズ、左にタンの両選手を並べる3-4-3を選択しています。(以下はこの試合のマレーシアの先発XI)


試合はホームのマレーシアが試合開始とともに積極的に仕掛け、7分にはアリフ・アイマンの右コーナーキックにクールズが頭で合わせ、マレーシアがあっさりと先制します。この先制点で勢いづくマレーシアはその後も攻め続けますが追加点を奪えず、その間にキルギスが徐々にペースを掴み始めます。

そして42分には2度のシュートをGKシーハン・ハズミが防いだものの、最後はこぼれ球をフリーになっていたDFカイラット・ジャルガルベックに押し込まれて同点とされます。さらにその2分後にはGKエルジャン・トコタエフからのロングフィードをかつてPKNS FCでプレーしていたタミルラン・コズバエフがつなぎ、最後は今季途中までスーパーリーグのクランタン・ユナイテッドでプレーしていたFWエルニスト・バトゥルカノフがDFシャールル・サアドをかわして逆転ゴールを叩き込み、ついにキルギスが逆転します。試合後にキム監督が指摘しているように、早い時間帯でリードしたことでいわゆるボールウォッチングの場面が目立ち、慢心とも取れるプレーが見えていたマレーシアにとってはあっという間の逆転劇でした。

1点のリードを許して前半を折り返したマレーシアですが、同点ゴールを狙って前掛かりになる中、後半の57分にはゴール前の混戦から途中出場のFWカイ・メルクに代表初ゴールを許し、キルギスがリードを2点に広げます。この場面も選手の戻りが遅く、キルギスがゴール前で数的有利を作っての得点でした。

これまでのマレーシアならここから意気消沈してしまうところですが、この試合は違いました。キム監督はここでDFシャールル・サアド、MFでボランチのブレンダン・ガン、そしてこの試合では見せ場がなかったFWダレン・ロックに代えて、エンドリック・ドス・サントスとパウロ・ジョズエのブラジル出身のMFコンビとFWアキヤ・ラシドを投入し、より攻撃的な布陣でゴールを目指します。そしてこれが功を奏した57分、右サイドからアリフ・アイマンが持ち味のドリブルで持ち込むと、飛び出したGKとゴールポストの間に絶妙なボールを送り、キルギスDFクリスティアン・ブローズマンのオウンゴールを誘って、1点差に詰め寄ります。

そして77分には先制点の再現映像を見ているのか思うようなアリフ・アイマンの右コーナーキックから再びディオン・クールズが頭で合わせて、マレーシアはついに同点に追いつきます。しかしその後は両チームとも一進一退を繰り返し、試合は90分を過ぎてロスタイムに入りますが、引き分けでなく勝点3が欲しいマレーシアは、またもアリフ・アイマンが右サイドをドリブルでこじ開け、最後はゴール前のファイサル・ハリムへパス。これをノートラップで蹴り込んだシュートが決まり、マレーシアは4-3とし劇的な逆転劇は幕を閉じました。

このブログでも取り上げた通り、チケットの売り上げが伸び悩んだこの試合でしたが、1万7000を超えるサポーターにとっては記憶に残る文字通りの激勝でした。なおマレーシアの次戦は11月21日の台湾戦(アウェイ)となっており、ホームでのW杯予選は来年3月21日のオマーン戦となっています。

FIFAワールドカップ2026大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会予選D組第1節
2023年11月16日@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラ・ルンプール)
観衆:17,142人
マレーシア 4-3 キルギス
⚽️マレーシア:ディオン・コールズ2(7分、77分)、クリスティアン・ブローズマン(72分OG)、ファイサル・ハリム(90+3分)
⚽️キルギス:カイラト・ジュルガルヴェク(42分)、エルニスト・バトゥルカノフ(44分)、カイ・メルク(57分)
🟨マレーシア(2):ディオン・コールズ、アリフ・アイマン
🟨キルギス(2):グルシジット・アリクロフ、アディルジョン・アブドゥラフマノフ

試合のハイライト映像はスタジアム・アストロの公式YouTubeチャンネルより

なおD組のもう1試合はFIFAランキング位のオマーンが同位の台湾と対戦し、ホームのオマーンが3-0で台湾を下し、勝点3を獲得してマレーシアと並んだものの、得失差でD組首位に立っています。

FIFAワールドカップ2026大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会予選D組第1節
2023年11月16日@スルタン・カーブース・スポーツコンプレックス(マスカット、オマーン)
オマーン 3-0 台湾
⚽️オマーン:オマル・アル=マルキ(17分)、アフメド・アル=カアビ(41分)、マタズ・サレー(90+1分)
🟨オマーン(1):アフメド・アル=カアビ
🟨台湾(3):コアメ・アンジュ・サミュエル・游家煌(ユー・チーホアン)、游耀興(ユー・ヤオシン)

FIFAワールドカップ2026大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会予選D組順位(第1節終了)

チーム得失差勝点
1オマーン11003033
2マレーシア11004313
3キルギス100134-10
4台湾100103-30

11月16日のニュース
1300円は高過ぎ?本日のワールドカップ予選のチケット売り上げは試合当日になっても1万枚まだ
ピッチに不安?ワールドカップ予選で対戦のマレーシア、キルギス両代表チームは試合会場での前日練習が不許可に
試合前日会見-マレーシア代表のキム監督はD組で勝点12を目指すと表明
試合前日会見-キルギス代表監督はマレーシア代表の情報は収集済みと自信をのぞかせる

今週からアジア各地でFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会予選が始まります。マレーシアスーパーリーグでプレーする選手からは、ケヴィン・メンドーザ、パトリック・ライヒェルト(KLシティFC)、マニー・オット(クダ・ダルル・アマンFC)、ケヴィン・イングレッソ(スリ・パハンFC)、O・J・ポルテリア(クランタン・ユナイテッド)がフィリピン代表で、ジョルディ・アマト(ジョホール・ダルル・タジムFC)とサディル・ラムダニ(サバFC)がインドネシア代表で、ハイン・テット・アウン(ヌグリスンビランFC)とコー・ミン・ウー(PDRM FC)がミャンマー代表で、サフアン・バハルディン(スランゴールFC)がシンガポール代表で予選に臨みます。この他、バーレーン代表のモーゼス・アテデ(クダ・ダルル・アマンFC)、レバノン代表のソニー・サアド(ペナンFC)、タジキスタン代表のアミルベク・ジュラボエフ(クダ・ダルル・アマンFC)も各代表に招集されています。さらにはアフリカ予選には、リベリア代表にクパー・シャーマン(スリ・パハンFC)とマーカス・マコーリー(PDRM FC)、ナミビア代表にペトラス・シテムビ(クチンシティFC)も選ばれています。

隣国タイでは代表チームマネージャーのマダム・パンが、代表チームが2次予選を突破すればチーム全体に1000万バーツ(4250万円)を、また2次予選でも勝点1あたり100万バーツ(およそ425万円)のボーナスを出すことを表明して話題になっています。一方マレーシアでは、本日の初戦となるキルギス代表戦のチケットがあまり売れていないようです。

1300円は高過ぎ?-本日のワールドカップ予選のチケット売り上げは試合当日になっても1万枚

今日11月16日から始まるFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会予選初戦となるマレーシア代表対キルギス代表のチケットの売り上げ枚数が伸び悩んでいます。

先月10月のFIFA国際マッチカレンダーで開催されたムルデカ大会では、10月13日(金)に行われた初戦のインド代表戦が4万6,150人、10月17日(火)に行われた決勝のタジキスタン代表戦が3万6,559人と2試合で8万人を超える観衆がクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場に集まりました。

しかし本日11月16日(木)にブキ・ジャリル国立競技場で午後9時キックオフ予定のキルギス代表との試合では、本日11月16日の午前0時の時点でチケットの売上枚数が1万枚程度であるとマレーシアサッカー協会(FAM)が発表しています。キルギス代表のFIFAランキングは97位、マレーシア代表は同137位とマレーシアは格上の相手に挑むことから、ホームで戦う利点を生かし多くのサポーターの声援を期待したいところです。

歴史あるムルデカ大会とは言え、ただの国際親善試合に4万人を超える観衆が集まった一方で、ワールドカップ予選という公式戦のチケット売り上げが1万枚にも満たないという事態について、SNS上では、用事をギリギリまで伸ばすマレーシア人の特徴としてチケット購入も試合直前に行うからだ、といった意見や、マレー半島西海岸側が雨季に入っており悪天候下での試合が心配だといった意見が見られます。しかしそれとは別にそもそもチケットの値段が高額すぎるからではないかという指摘が出ています。本日のキルギス代表戦は最も安いバックスタンドが子ども5リンギ(およそ160円)、大人40リンギ(およそ1,300円)、メインスタンドが60リンギ(およそ1,900円)、そして最も高額のプレミアム席が80リンギ(およそ2,600円)となっています。またFAMはこのチケット1枚につき、パレスチナ支援基金に2リンギ(およそ62円)を、また代表チームの愛称がハリマウ・マラヤ「マラヤの虎」であることから、絶滅危惧種となっているマレー虎の保存基金へも1リンギを寄付することも発表しています。

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イスラム教国として、イスラエルを支援するアメリカ大使館前でデモをしたり、イスラエルを支援しているとしてスターバックス、マクドナルド、ネッスルといった企業に対する不買運動を熱心に呼びかけるいるのが現在のマレーシアです。今回の代表戦チケットを購入すれば、代表戦を見られる上に、自分の購入したチケット代の一部でパレスチナ支援もできる一石二鳥だと思うのですが、そう考えるサッカーファンは多くはないようです。

食料品を中心に多くの商品価格が上昇し、リンギ安が進んでいる点は日本と変わらないマレーシアでは、政府主導で「慈悲価格」と呼ばれる質を落とした廉価な商品やサービスの提供が求められています。例えばマクドナルドでは、チーズバーガーあるいはチキンバーガーとアイスレモンティーのセットが5リンギ(およそ160円)、ケンタッキーではチキン1ピース、パン、ミネラルウォーターのセットがやはり5リンギで提供されています。こういった価格に慣れてしまった人々には40リンギのチケットは高額に映るのかも知れません。こういった声を受けてか、数日前にはマレーシア政府青年スポーツ省のハンナ・ヨー大臣が価格を下げた「慈悲価格」のチケットを販売して、できるだけ多くのサポーターを集めるべきだと、といった提言をFAMに行っています。

ただしSNS上ではこの40リンギというチケットの価格を巡っては、来年2月にクアラ・ルンプールでコンサートを行うことを発表している英国人歌手のエド・シーランの公演チケットが最も安い席で198リンギ(およそ6,300円)であることを引き合いに出して、その半分の100リンギにすらなっていない代表選チケットの価格設定が公正であることを主張するものや、昔のファンは食事を減らしてでもチケット代を貯めて代表戦を応援していたといったものがある一方で、客席をサポーターで埋めたいのであればチケット価格を下げるべきといったものまで様々です。果たし、今日の試合にはどのくらいの観衆が集まるのでしょうか。

まだピッチに不安?ワールドカップ予選で対戦のマレーシア、キルギス両代表チームは試合会場での前日練習が不許可に

本日のFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会予選で対戦するマレーシア、キルギス両代表が試合前日練習を試合会場で行うことが許可されなかったと、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

この練習不許可については、ピッチの状態を最前に保つことが目的とニューストレイトタイムズの記事では説明されていますが、先月10月に行われたムルデカ大会では、新装なったブキ・ジャリル競技場に新たに敷かれた高麗芝の一種、ゼオン・ゾイシアが十分に根付いておらず、ピッチのあちこちでぽっかりと芝が剥がれたり、表面の芝の塊が滑って選手がバランスを失うなどの場面も見られ、大会に参加したインド代表やタジキスタン代表だけでなく、マレーシア代表サポーターから不満や批判の声が出ていました。

マレーシアサッカー協会(FAM)のハミディン・アミン会長は、「数週間前に(ブキ・ジャリル国立競技場の)ピッチを視察した際には、最高の状況ではなかったものこれまでよりは改善されており、試合で使用することができると判断した。その一方で試合前日練習はブキ・ジャリル国立競技場では行うべきでないこともそこで決定した。」と述べ、ブキ・ジャリル国立競技場を管理するマレーシア・スタジアム社がピッチの状況を整えようと全力で取り組んでいると説明しています。

試合前日会見-マレーシア代表のキム監督はD組で勝点12を目指すと表明

一方マレーシア代表のキム・パンゴン監督は、本日対戦するキルギス、次戦となる1111月21日に対戦する台湾、そして中東の強豪オマーンが同居するグループステージD組で勝点12を獲得する目標を明らかにしています。そして勝点3を獲得するべき試合の一つとして、本日のキルギス代表戦を挙げています。

「(D組の)6試合で勝点12が獲得できれば(3次予選進出には)十分である。勝点13となれば言うことはない。」と述べたキム監督は、今日のFIFAランキング97位のキルギス代表戦は「負けられない一戦」であり、これに勝利すればFIFAランキング137位のマレーシア代表が3次予選に進出するという目標へのモチベーションになるとし、またチームにはその力があると話しています。

その上でキム監督は「チームが3次予選に進むためにはサポーターの声援が必要である。チケットの売り上げ枚数に問題があることも承知しているが、ホームという地の利がありながら1万人では不十分である。キルギス代表を震え上がらせるほどの大観衆でスタジアムを埋めて欲しい。」と訴えて、サポーターが大挙してブキ・ジャリル国立競技場へやってくることを求めています。

近年マレーシア代表はFIFAワールドカップ予選でアジア2次予選を突破することができていません。アジア枠が8.5に増えた今回のFIFAワールドカップ予選ですが、3次予選には各組の上位2チームが進出することから、順当ならD組をトップ通過するであるFIFAランキング72位のオマーンに次ぐD組2位の座をマレーシアはキルギスと争うことになりそうです。

試合前日会見-キルギス代表監督はマレーシア代表の情報は収集済みと自信をのぞかせる

本日のFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会予選で対戦するマレーシア、キルギス両代表の監督が試合前日会見を行い、キルギス代表のシュテファン・タルコヴィッチ監督は、マレーシアにいる「知人」を通じてマレーシア代表の情報は収集済みと述べ、試合に向けての自信を示していると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

スロバキア出身で自国代表監督などを経て今年4月に就任した50歳のタルコヴィッチ監督は、マレーシアには数名の「個人的な知り合い」がおり、前述のブキ・ジャリル国立競技場のピッチの状態についても把握していると、述べた他、マレーシア代表との対戦に向けて9月のFIFAカレンダーではアラブ首長国連邦のドバイで、10月にはバーレーンへ遠征を行い、熱帯の気候に備えてきたとも話しています。

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今回のキルギス代表メンバーには、2018年にPKNS FC(既にリーグ撤退)でプレーしたDFタミルラン・ゴズバエフ(現香港1部イースタンSC)と、今季途中までクランタン・ユナイテッドでプレーし、11試合で0ゴールの成績を残して途中退団したFWエルニスト・バトゥルカノフ(現キルギス1部FCアブディシュ・アタ・カント)のマレーシアリーグ経験者もいます。


11月15日のニュース
「民営化」の流れに逆行?-スランゴール州政府がスランゴールFCに3億円超の資金供与
KLシティのモラレスはマレーシア国籍取得間近か
MFLカップの初代王者はトレンガヌU23に決定

「民営化」の流れに逆行?-スランゴール州政府がスランゴールFCに3億円の資金供与

英字紙ニューストレイトタイムズは、スランゴール州のアミルディン・シャリ州首相が、スランゴール州を本拠地とするスランゴールFCへ1000万マレーシアリンギ(およそ3億2000万円)を供与することを発表したと報じています。

スランゴールFCのジョハン・カマル・ハミドンCEOはこの援助に感謝の意を表すると共に、この援助をスランゴールFCが運営する女子チームやU23、U20、U18など年代別チーム、さらにはその下の年代の育成プログラムにも使いたいと話していると、この記事は結んでいます。

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そのチームカラーから「赤い巨人」の愛称を持つスランゴールFCは、マレーシアカップ優勝33回を誇るかつての強豪ですが、近年は今季リーグ10連覇を果たしたジョホール・ダルル・タジムFCの影に隠れ、2010年を最後にリーグ優勝しておらず、国内タイトル獲得も2015年のマレーシアカップ優勝が最後となっています。また今季はリーグ2位ながら王者ジョホールとは勝点差15で早々と優勝を許しただけでなく、直接対決でもリーグ戦ではホームで0-4、アウェイでは2-0と敗れている他、FAカップ準決勝で0-4と全て完封で敗れるなど、過去の栄光の面影すらありません。

今回の3億円は、宿敵とも言えるこのジョホールに対抗するための強化費用も含まれる州政府からの巨額の支援ですが、この「公的資金投入」は、がFIFAの指導のもとでマレーシア国内リーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLが各チームクラブの「民営化」に取り組んでいる最中であることを考えると、その流れに逆行するように見えます。もともと各州の対抗戦のカップ戦として始まったマレーシアサッカーは1994年のプロ化後も、各州政府からこのプロクラブを運営する州サッカー協会へ公的資金が注ぎ込まれる形で運営されてきました。日本で言えば知事にあたる州首相が州サッカー協会会長も兼ねることも多く、マレー系に人気のあるサッカーに公的資金を投入してチームを強くすれば、それが州首相自身や所属政党の集票につながるといった図式もありました。「民営化」はその状況を改善すると考えられていましたが、州政府以外のスポンサー獲得に苦しむチームでは、国内有力選手や外国籍選手の獲得など身の丈に合わない経営が行われた結果、このブログでも取り上げることが多い、選手や関係者への給料未払いという形で現れています。

3400万人近い人口のマレーシアで、720万人と国内最大の人口を抱えるスランゴール州は、2位で人口410万人のジョホール州を人口で大きく上回るだけでなく、経済規模も国内No. 1であり、そういった背景があるスランゴール州政府には、他の州政府では考えられない3億円という巨額支援が可能になっているかと思います。なおこのニューストレイトタイムズの記事でも見出しは「スランゴールFCがタイトル獲得のための資金獲得」と能天気なものになっており、公的資金投入への批判めいたものはなく、結局誰も民営化を望んでいないのか、或いはそんな話があったことを忘れてしまっているのかも知れません。

KLシティのモラレスはマレーシア国籍取得間近か

コロンビア出身のストライカー、ロメル・モラレスは、2018年にスーパーリーグのPKNS FC(既にリーグ撤退)に加入以来、2020年のマラッカ・ユナイテッドFC(既にリーグ撤退)でのプレーを経て2021年からKLシティFCでプレーし、KLシティではこれまでに58試合で18ゴールを挙げています。このモラレス選手について、英字紙ニュースとレイトタイムズが、国籍取得が近いのではないかと報じています。

マレーシア国内リーグで5年間以上継続してプレーしているモラレス選手は、FIFAが設ける規定によりマレーシア国籍を取得すればマレーシア代表でのプレーが可能となっていることから、国籍取得を行っていることはこのブログでも何度か取り上げています

先月にはマレーシア内務省が国籍取得のためのセキュリティ審査にかかる日数をこれまでの73日から14日に短縮することも発表しており、モラレス選手が順調にマレーシア国籍を取得することができれば、マレーシア初の帰化代表選手となったガンビア出身のモハマドゥ・スマレ(ジョホール・ダルル・タジムFC)の24歳に次ぐ、史上2位の26歳で国籍取得となります。

記事の中でKLシティのスタンリー・バーナードCEOは、(セキュリティ審査には)相当な配慮が必要であり時間がかかることは承知していると話す一方で、この審査が終われば国籍取得までのタイムラインが明確になるだろうと話しています。

現在マレーシアにはブラジル出身のギリエルメ・デ・パウラ(37歳、現所属3部マラッカFC)、パウロ・ジョズエ(34歳、KLシティ)、エンドリック・ドス・サントス(28歳、ジョホール)、コソボ出身のリリドン・クラスニキ(31歳、トレンガヌFC)、アルゼンチン出身のエゼキエル・アグエロ(29歳、スリ・パハンFC)、そして今季途中にクダ・ダルル・アマンFCを退団して出身の英国へ帰国したリー・タック(35歳)と新旧合わせて7名の帰化代表選手がいますが、今週11月16日に開幕するFIFAワールドカップ2026年大会予選に出場する代表チームに招集されているのは、エンドリック・ドス・サントス、パウロ・ジョズエ、モハマドゥ・スマレの3名だけです。

MFLカップの初代王者はトレンガヌU23に決定

今季から新設されたマレーシアスーパーリーグのU23チームのリーグ戦MFLカップの決勝が行われ、トレンガヌFCのU23チーム、トレンガヌFC IIがジョホール・ダルル・タジムFCのU23チーム、ジョホール・ダルル・タジムFC IIを1-0の僅差で破って初代王者に輝いています。

昨季までの2部プレミアリーグは、ジョホール・ダルル・タジムFCやスランゴールFC、トレンガヌFCなどのセカンドチームと他のクラブのトップチームが混在する編成になっていましたが、今季開幕前の大規模なリーグ再編成により、1部スーパーリーグと2部プレミアリーグのトップチームを集めて新たなスーパーリーグを編成する一方で、プレミアリーグは一時的に休止となっています。そして新たに導入されたのがこのMFLカップです。

日本で言えばJエリートリーグに当たるこのリーグは、スーパーリーグ全14クラブのU23チームと、マレーシアサッカー協会(FAM)とマレーシア政府青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会(MSN)が共同で運営するFAM-MSNプロジェクトチームの15チームが出場するリーグです。このリーグでは各チームに外国籍選手3名を含むオーバーエージ選手5名が出場可能です。

MFLカップのフォーマットは、全15チームが2つのグループに分けれた2回戦総当たりで試合を行い、それぞれのグループの上位4チームずつが今度は1回戦総当たりのチャンピオンズリーグに進み、その上位2チームが決勝に進んでチャンピオンを決定します。

今年3月に開幕した初年度のMFLカップは、A組からはトレンガヌ、ジョホール、PDRM、クダの4チームが、B組からはスランゴール、KLシティ、スリ・パハン、ペラがそれぞれチャンピオンズリーグに進出し、この中から5勝2敗で首位となったトレンガヌと4勝3敗で2位となったジョホールが決勝に進出していました。

11月11日にクアラ・ルンプールのKLフットボールスタジアムで行われた決勝では、U23代表で主力として活躍するナジムディン・アクマル、ファーガス・ティエニーの両MFを有するジョホールが、A代表でも主力のMFエンドリック・ドス・サントスやトップチームのACLの試合にも先発しているDFシェーン・ローリー、さらにフィリピン代表DFオスカル・アリバスを起用してなりふり構わず勝ちにきました。しかし試合は88分にジョホールGKズルヒルミ・シャラニからのゴールキックをDFアイサル・ハディが受け損ねたところを、トレンガヌのFWイサ・ラマンが蹴り込み、これが決勝点となり、ジョホールはたった一度のミスでトップチームとのアベック優勝を逃しています。なおこの試合のMVPはU23代表でもプレーし、トップチームのトレンガヌFCでもプレーするMFウバイドラー・シャムスルが選ばれています。

MFLカップ2023決勝
2023年11月11日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
観衆:3,055名
トレンガヌFC II 1-0 ジョホール・ダルル・タジムFC II
⚽️トレンガヌ:イサ・ラマン(88分)
🟨トレンガヌ(2) :ヌル・アズファル・フィクリ、シャフィク・ダニアル
🟨ジョホール(2):ナザルディン・ジャジ、アイサル・ハディ
MVP:ウバイドラー・シャムスル(トレンガヌFC)

試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグMFLの公式

2023マレーシアスーパーリーグ第20節結果とハイライト映像(3)-鈴木ブルーノの2ゴールで勝利のPDRMが7位に上昇

未消化となっていたマレーシアスーパーリーグ第20節の1試合が行われ、PDRM FCが鈴木ブルーノや元Jリーグ岡山のハディ・ファイヤッドらの活躍で4位のスリ・パハンに逆転勝ちを収めています。
(試合のハイライト映像はマレーシアンスーパーリーグMFLの公式YouTubeチャンネルより

2023年11月8日@ダルル・マクモルスタジアム(パハン州クアンタン)
観衆: 149人
スリ・パハンFC 2-3 PDRM FC
⚽️スリ・パハン:クパー・シャーマン(8分)、ステファノ・ブルンド(67分PK)
⚽️ PDRM:鈴木ブルーノ2(35分PK、45+1分)、ズルファーミ・ハディ(42分)
🟨スリ・パハン(4):ラファエル・ダ・シルヴァ、アズリフ・ナスルハク、ザリフ・イルファン、ファドリ・シャス
🟨PDRM(1) :サフィー・アフマド、チョー・ミン・ウー、マーカス・マコーリー、ウチェ・アグバ、ジェイムズ・オクゥオサ
MOM:鈴木ブルーノ(PDRM FC)
この試合の2ゴールで今季リーグ通算7ゴールとしたPDRMの鈴木ブルーノ選手は、先発して77分に交代しています。

リーグ7位のPDRM FCが同4位のスリ・パハンFCをアウェイで破って、無敗記録を6に伸ばすと共に順位を1つ上げています。

チャレンジカップ決勝進出を決め、リーグ戦では上位のKLシティFCを破るなど好調が続いているPDRMは、11月5日のチャレンジカップ準決勝セカンドレグでは先発を外れた鈴木ブルーノ、ハディ・ファイヤッドの両選手がこの試合では先発に戻っています。試合はホームのスリ・パハンが2連勝中の勢いそのままに、カウンターからエースのクパー・シャーマンのゴールで開始8分であっさりと先制します。さらにその後もスリ・パハンが同じような展開からゴールを狙いますが、PDRMはチョー・ミン・ウーとジェイムズ・オクゥオサが率いるDF陣が追加点を許しません。

直近の5試合を3勝2分と好調のPDRMも、ハディ・ファイヤッドとのパス交換からゴール前でボールを得た鈴木ブルーノがスリ・パハンゴールを脅かすなど徐々に反撃に転じます。そして35分にはスリ・パハンDFケヴィン・イングレッソが自陣ペナルティエリア内でハンドの反則を犯し、これで得たPKを鈴木ブルーノ選手が決めて、PDRMは同点に追いつきます。

さらにPDRMは42分、再び右サイドを上がったハディ選手からファーサイドの鈴木選手へパスが渡り、さらに鈴木選手はそこから折り返してゴール前に走り込んできたDFズルファーミ・ハディへパス。これをズルファーミ選手がタップインして、3月18日以来の自身今季2ゴール目でPDRMが逆転に成功します。そこから4分後の45+1分には、この試合のMOMとなった鈴木選手が左サイドから強烈なミドルシュートを決めて、前半でPDRMが3ー1とリードを広げます。

スリ・パハンも後半の67分には、PDRMペナルティエリア内でズハイル・アイザットが倒されて得たPKをステファノ・ブルンドが決めて1点差まで迫りますが、PDRMが逃げ切っています。この試合の勝利で6戦連続で無敗となったPDRMは、KLシティに代わってリーグ7位に浮上すると共に、11月29日のチャレンジカップ決勝ファーストレグに向けてさらに勢いがつきました。

2023マレーシアスーパーリーグ順位表(第23節終了)

順位チーム勝点
1JDT2322108878167
2SEL23171564214352
3KDA23162546252150
4SRP23135542281444
5SAB23134650331743
6TRE23106741291236
7PDRM2310492730-334
8KLC238783837131
9PRK2364132547-2222
10NSE2349102645-2121
11PEN2355132539-1420
12KLU2335152356-3314
13KCH2316161845-279
14KEL2323182495-719
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、TRE-トレンガヌFC、SAB-サバFC、NSE-ヌグリスンビランFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、SRP-スリ・パハンFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、KEL-クランタンFC、KCH-クチンシティFC、KLU-クランタン・ユナイテッドFC、PDRM-PDRM FC、PRK-ペラFC

2023マレーシアスーパーリーグ 得点ランキング(第23節終了-記録はMFL公式サイトを参照)

順位選手名(所属チーム)枠内/シュートアシスト
1エイロン・デル・ヴァイエ(SEL)2137/59423
2フェルナンド・フォレスティエリ(JDT)1934/70718
3ベルグソン・ダ・シルヴァ(JDT)1733/90419
4アブ・カマラ(KCH)1219/43121
クパー・シャーマン(SRP)1223/43722
6ファイサル・ハリム(SEL)1126/38720
7イヴァン・マムート(TRE)1025/54118
ステファノ・ブルンド(SRP)1020/42021
9ロメル・モラレス(KLC)817/33219
パウロ・ジョズエ(KLC)825/50420
アリフ・アイマン(JDT)818/431122
フアン・ムニス(JDT)820/42420
イフェダヨ・オルセグン(KDA)815/3118
ウィリアン・リラ(KDA)811/36214
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、TRE-トレンガヌFC、SAB-サバFC、NSE-ヌグリスンビランFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、SRP-スリ・パハンFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、KEL-クランタンFC、KCH-クチンシティFC、KLU-クランタン・ユナイテッドFC、PDRM-PDRM FC、PRK-ペラFC

AFCカップ2023/24東南アジアゾーン第4節
G組-トレンガヌは逆転勝ちで首位に肉薄
H組-サバが快勝で首位浮上

AFCカップ2023/34東南アジアゾーン第4節の各試合が行われ、マレーシアから出場しているG組のトレンガヌFCとH組のサバが揃って勝利を収め、トレンガヌはG組2位で首位まで勝点差1に迫り、サバはH組で首位に返り咲いています。

AFCカップ2023/24東南アジアゾーンG組第4節-トレンガヌは逆転勝ちで首位に肉薄ています。

第3節を終えて2勝1分の勝点7のトレンガヌFCは、前節に引き分けたスタリオン・ラグナFC(フィリピン)のホームに乗り込んでいます。(下はこの試合のトレンガヌの先発XI)


10月26日行われた前節第3節に対戦した際には2-2で引き分けている両チームですが、このときはホームのトレンガヌが2点を先制されながら、試合終了間際のロスタイムに同点ゴールを決めて追いつくという試合でした。

スタリオンのホームに場所を移して行われたこの試合はトレンガヌが試合開始から積極的に仕掛けたものの、先制したのはスタリオンでした。開始わずか3分、ゴール前でパスを繋がれ、最後はジュニア・ンゴン・サムが試験距離からのシュートを決めて、スタリオンが先制します。さらにその10分後にはグリフィン・マクダニエルにペナルティエリアの外から素晴らしいミドルシュートを決められて、スタリオンが前半10数分で2点リードする第3節と全く同じ展開になりました。

第3節と同じ両選手がゴールを決めたスタリオンの優勢で試合が進む中、33分にキャプテン、マシュー・ニエラスが自陣ゴール前に上がったクロスをクリアしようとししたものの、このヘディングしたボールがオウンゴールとなり、トレンガヌは1点差まで迫って前半を終了します。

後半に入ると連携が良くなったトレンガヌは、前半も惜しいシュートがあったソニー・ノルでを中心に攻勢に転じます。そして67分、中盤でハビブ・ハルーンが手ボールを奪うと、そこからノルデ選手へ。さらに相手DFを引きつけてから出したパスを走り込んできたイヴァン・マムートが押し込んでトレンガヌがついに同点に追いつきます。

77分にはスタリオンの野村悠太選手とトレンガヌGKスハイミ・フシンが1対1になる場面もありましたが、これを防いだトレンガヌは87分に左サイドでパスを受けたノルデ選手がスタリオンDFをかわしながらドリブルでペナルティエリアまでボールをお持ち込むと、そこからゴールを決めてついにトレンガヌが逆転し、そのまま逃げ切って勝利を収めています。

この日の勝利で、トレンガヌはやはり今節勝利したG組首位のセントラル・コースト・マリナーズとの勝点差1は変わらず、11月29日の次節第5節に控える敵地での首位攻防戦の勝者がG組をトップ通過することになりそうです。

AFCカップ2023/24 グループステージG組第4節
2023年11月8日@ビニャン・フットボールスタジアム(ラグナ州ビニャン、フィリピン) 
観衆:200人
スタリオン・ラグナFC 2-3 トレンガヌFC
⚽️スタリオン:ジュニア・ンゴン・サム(3分) 、グリフィン・マクダニエル(14分)
⚽️トレンガヌ:マシュー・ニエラス(33分OG)、イヴァン・マムート(67分)、ソニー・ノルデ(86分)
🟨スタリオン(2):クレイグ・ボナンケン、ジョー・ベディア
🟨トレンガヌ(2):サルドール・クルマトフ、ハビブ・ハルーン
スタリオン・ラグナFCの野村悠太選手は73分から出場、中村玲央選手はベンチ外でした。

(試合のハイライト映像はアストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより)

G組のもう1試合はセントラル・コースト・マリナーズFC(オーストラリア)がバリ・ユナイテッドFC(インドネシア)を2-1で破って3連勝し、G組の首位を堅持しています。

AFCカップ2023/24 グループステージG組第4節
2023年11月6日@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア) 
観衆:2,585人
バリ・ユナイテッドFC 1-2 セントラル・コースト・マリナーズFC
⚽️バリ・ユナイテッド:ジェフェルソン・アシス(18分)
⚽️CCマリナーズ:アルー・クオル(13分)、マルコ・トゥーリオ(64分PK)
🟨バリ・ユナイテッド(0):アルディ・イドゥルス、モハメド・バッシム
🟨CCマリナーズ(1):ジェイコブ・ファレル、アンヘル・トーレス

AFCカップ2023/24 グループステージG組順位(第4節終了)

順位チーム勝点
1セントラル・コースト4301176119
2トレンガヌ42207528
3バリ・ユナイテッド41121011-14
4スタリオン・ラグナ4013719-121
AFCカップ2023/24東南アジアゾーンH組第4節-サバが快勝で首位浮上

ハイフォンの仇はコタ・キナバルで打つ。H組2位のサバFCが首位のハイフォンFC(ベトナム)をホームに迎えた一戦は、前節第3節の同じカードでは相手のホームで2-3と敗れていたサバが4-1と快勝して首位に浮上しています。(以下はサバFCの先発XI)


サバは立ち上がりこそハイフォンに攻め込まれたものの、徐々にペースを掴むと、20分にはスチュアート・ウィルキンからのパスを受けたダニエル・ティンがハイフォンGKグエン・バン・トアンを交わしてゴールを決めるとと、さらに39分には右サイドでフリーキックを得ると、サディル・ラムダニのキックはゴール前へ。これをダレン・ロックが頭で合わせて追加点となるゴールを決め、前半はサバ優勢のまま終了します。

試合が後半に入ると、70分にはサディル選手からが再び右サイドからゴール前へ早くクロスを送ると、今度はこれをガブリエル・ピレスが頭で合わせて3点目がサバに入ります。ハイフォンも元ブラジルU20代表のユーリ・マムチが85分にヘディングシュートで1点を返しますが、サバもロスタイムに左サイドを上がったラモン・マチャドからのクロスをジャフリ・フィルダウス・チュウがタップインしてダメ押しとなる4点目を挙げて得点差を再び3点差として勝利しています。。

この勝利で3勝1敗で勝点9としたサバが、2勝2敗で勝点6のハイフォンに代わってH組の首位に躍り出ています。次節の第5節にサバはホウガン・ユナイテッド(シンガポール)と、またハイフォンは同じ勝点6で並ぶPSMマカッサル(インドネシア)といずれもアウェイマッチで対戦します。

AFCカップ2023/24 グループステージH組第4節
2023年11月9日@リカススタジアム(サバ州コタ・キナバル)
観衆:7.441人
サバFC 4-1 ハイフォンFC
⚽️サバ:ダニエル・ティン(20分)、ダレン・ロック(34分)、ガブリエル・ピレス(70分)、ジャフリ・フィルダウス・チュウ(90+5分)
⚽️ハイフォン:ユーリ・マムチ(85分)
⚽️サバ:ラモン・マチャド(71分)、ゲリー・スティーヴン・ロバト(80分)
🟨サバ(3):サディル・ラムダニ、ミゲル・シフエンテス、パク・テス
🟨ハイフォン(3):チュー・ヴィエット・フン、ビク・ビサンテ、ファン・マン・フン

(試合のハイライト映像はアストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより)

H組のもう1試合はPSMマカッサルがホウガン・ユナイテッドを前節に続き3-1で破って2連勝。通算成績を2勝2敗とし、敗れたホウガン・ユナイテッドは1勝3敗となっています。

ACLカップ2023/24 グループステージH組第3節
2023年11月9日@ジャラン・ブサールスタジアム(シンガポール)
観衆:389人
ホウガン・ユナイテッドFC 1-3 PSMマカッサル
⚽️ホウガン:ジョルジェ・マクシモビッチ(48分)
⚽️マカッサル:アブディル・カイーム・ムタリブ(54分OG)、サフルディン・タハール(71分)、(55分)、エヴェルトン(90分)
🟨マカッサル(2):ヤコブ・サユリ、ジョアン・ペドロ・フレイタス
🟨ホウガン(3):アブディル・カイーム・ムタリブ、イルワン・シャー、アミル・ザラニ
PSMマカッサルの南部健造選手は先発し、68分に交代しています。
ホウガン・ユナイテッドの髙山和真、栗山直樹両選手はいずれも先発してフル出場しています。

ACL2023/24 グループステージH組順位(第2節終了)

順位チーム勝点
1サバ4301145912
2ハイフォン42028806
3PSMマカッサル4202610-43
4ホウガンU4103510-53

11月9日のニュース
トーレス新監督就任のU23代表が合宿開催
ペナンのチョン監督が今季残り3試合を残して「休養」

トーレス新監督就任のU23代表が合宿開催

マレーシアサッカー協会(FAM)は公式サイト上で、11月13日から21にかけて行われるU23代表合宿の参加メンバー24名を発表しています。U23代表は、A代表のコーチを兼任していたE・エラヴァラサン監督がA代表のコーチに専念したいとの理由で辞任し、U23代表でコーチを務めていたフアン・トーレス新監督が先月就任したばかりです。

U23代表は今年9月のAFC U23アジアカップ2024年大会予選でグループ2位ながら成績上位4チーム中に入ったことで本選への出場を決めています。トーレス新監督はこの予選に出場した23名中17名を再び招集しています。また今回、新たに召集されたのはFWダリル・シャム、DFフィルダウス・ラムリ、DFアダム・ファルハン(以上ジョホール・ダルル・タジムII)、DFアイマン・カイルル・ユスニ、MFフィルダウス・フアド(以上ペラFC)、GKシャーミ・アディブ・ハイカル、DFムハマド・アブ・カリル(いずれもスランゴールFC)の7名です。

なお今回、U23代表から外れた6名の内、GKシーク・イズハン(ヌグリスンビランFC)、DFアザム・アズミ(トレンガヌFC)、MFムカイリ・アジマル(スランゴールFC)、MFノーア・レイン(フィンランド1部セイナヨエン・ヤルカパッロケルホ)の4名は、11月10日から始まるFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選に向けたA代表合宿に召集されています。

P氏名年齢所属
GK*ラーディアズリ・ラハリム22TRE
*アジム・アル=アミン22KLC
シャーミ・アディブ・ハイカル20SEL
DF*ハリス・ハイカル21SEL
*ジクリ・カリリ21SEL
ムハマド・アブ・カリル18SEL
*ウマル・ハキーム21JDT II
フィルダウス・ラムリ21JDT II
アダム・ファルハン19JDT
*ウバイドラー・シャムスル20TRE
*サフワン・マズラン21TRE
アイマン・カイルル・ユスニ21PRK
MFフィルダウス・フアド21PRK
*シャヒル・バシャー22SEL
*ナジムディン・アクマル20JDT II
*ファーガス・ティアニー20JDT II
*T・サラヴァナン22KLC
*サイフル・ジャマルディン22SRP
FWダリル・シャム21JDT
*アリフ・イズワン・ユスラン19SEL
*ハキミ・アジム20KLC
*アイマン・アフィフ22KDA
*アリフ・イクマルリザル・アヌアル21PEN
*ルクマン・ハキム21UMF
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジム、JDT II-ジョホール・ダルル・タジムII(U23)、TRE-トレンガヌFC、PRK-ペラFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、SRP-スリ・パハンFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、UMF-UMFニャルズビークFC(アイスランド2部)
ペナンのチョン監督が今季残り3試合を残して「休養」

マレーシアスーパーリーグで5勝5分13敗と11位に低迷するペナンFCは、チョン・イーファット監督とマンズール・アズウィラ ヘッドコーチのシーズン終了までの「休養」を発表するとともに、リーグ戦の残り3試合はコーチで元代表FWのアクマル・リザル氏が暫定監督を務めることを、チームの公式SNSで発表しています。

この発表では両氏の「休養」の理由として、ペナンが今季、スーパーリーグで低迷が続いていることに加え、先日行われたMFLチャレンジカップ準決勝で敗退したことを挙げています。なお、ペナンはスーパーリーグでは7月8日の第16節でクランタン戦を最後に勝星がありません。またマレーシアカップの1回戦で敗れたチームが出場するチャレンジカップでも、ホーム、アウェイいずれもPDRM FCに敗れています。

ペナンはスリ・パハン、トレンガヌとホームで、そして今季最終戦はアウェイのジョホール戦が残っていますが、この3試合は全てアクマル・リザル監督代行が指揮を取るということです。

*****

残り3試合での休養に意味があるかどうかはわかりませんが、リーグ戦の不振を挽回すべく臨んだチャレンジカップでの敗戦が決め手となったのは明らかです。実際にPDRMと対戦したチャレンジカップの試合(セカンドレグ)を観戦しましたが、ファーストレグで1-2と敗れていたペナンは単調な攻撃を繰り返すばかりで打開策がなく、リーグ後半から調子を上げてきているPDRMとはチームの勢いに差がありました。

今季のスーパーリーグではクランタン、クランタン・ユナイテッド、クチンシティと、現在11位のペナンより下位のチームは全てシーズン途中で監督が交代しています。またペラ、PDRM、KLシティなどペナンより上位のチームでも指揮官が変わっており、今回のペナンの監督交代劇で、リーグ14チーム中の7チームで監督が交代したことになります。

AFCチャンピオンズリーグ2023/24
グループステージI組第4節-ジョホールが2位蔚山現代に勝利し勝点で並ぶ、首位の川崎は4連勝を飾る

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)I組第4節が行われ、ジョホール・ダルル・タジムFCが10月29日にKリーグ2連覇を達成したばかりの蔚山現代FC(韓国)を2-1で破っています。

10月24日のACL第3節ではアウェイでこの蔚山現代に1-3で敗れ、現在1勝2敗のジョホールはノックアウトステージ進出のためにはこれ以上負けられません。それもあってかジョホールのエステバン・ソラリ監督は、今季のACLでは初めてとなるベルグソン・ダ・シルヴァ、フェルナンド・フォレスティエリ、ヘベルチ・フェルナンデスのFW3選手を同時に起用しています。また左サイドバックにはスペイン出身のフィリピン代表DFオスカル・アリバス、センターバックにはやはりスペイン出身のインドネシア代表DFジョルディ・アマト、さらに今季はACL要員のような使われ方のオーストラリア出身センターバックのシェーン・ローリーとこの試合では先発で外国籍枠6名を全て使っています。しかも残る先発5名中4名は先日発表になったマレーシア代表メンバーで、この試合に必勝の意図が感じられる布陣です。(以下はこの試合の両チームの先発XI)


試合はホームのジョホールが試合開始から積極的に攻めて先制点を狙います。開始直後にはオスカル・アリバスの左サイドからのクロスにベルグソン・ダ・シルヴァが頭で合わせたボールをゴールポストの上を超え、9分にはフェルナンド・フォレスティエリのシュートがゴールポストに当たるなど、蔚山ゴールを脅かします。

一方の蔚山は、ホームでのジョホール戦で2ゴールを挙げたMFグスタフ・ルドヴィグソンがケガでベンチ外となったこともあってか守勢にまわる場面が多くみられましたが、30分頃からは徐々にペースを上げ始めます。

しかしジョホールも攻撃の手は緩めず、35分にはアリフ・アイマントのパス交換から右サイドでフリーになったヘベルチ・フェルナンデスが、40分にはそのヘベルチ選手からのパスを受けたベルグソン選手がいずれもシュートを放ちますがゴールには至りません。

しかし前半終了間際、中央でフリーとなっていたヘベルチ選手がアフィク・ファザイルからのパスを胸で受けるとそこから狙い澄ましたミドルシュートを放ちますが、このシュートは蔚山GK趙賢祐(チョ・ヒョヌ)の指先に触れて角度が変わりゴールポストに当たります。この試合では既に2度シュートがゴールポストに弾かれていたジョホールですが、このシュートはゴールポストに当たって蔚山ゴールに転がり込み、ジョホールが待望の先制点を奪います。

前半を1-0で折り返したジョホールですが、後半の68分には左サイドのMFヴァレリ・カザイシュヴィリからのパスを、一瞬の隙をついてDFラインを抜け出した江坂任選手に決められて、蔚山に同点に追いつかれます。

この試合に引き分けでもノックアウトステージ突破に赤信号が灯るジョホールのソラリ監督は勝負に出ます。85分にMFアフィク・ファザイルに代えて4人目のアタッカーとなるFWアキヤ・ラシドを投入して、攻撃の手札を増やすと、そのわずか2分後にはこれが功を奏します。右サイドでフリーキックを得た蔚山は、MF李東炅(イ・ドンギョン)の蹴ったボールはゴール前へ。これにハンガリー代表FWマーティン・アダムが頭で合わせたシュートがゴールポストに当たると、そのボールを拾ったジョホールDFマシュー・デイヴィーズが右サイドを一気に上がり、相手陣内にいたMFアリフ・アイマンへ。アリフ選手が相手DFを中央へ引きつけながらペナルティエリアに持ち込むと、そこからすかさず右にいたアキヤ選手へパス。これをアキヤ選手が決めてこれぞカウンターという攻撃で、ジョホールが再びリードを奪います。

その後も両チームはロスタイムまで激しくせめぎ合ったもののスコアは変わらず、ジョホールが逃げ切って貴重な勝ち点3を獲得しています。この結果、蔚山とは勝点6で並びましたが、得失差で蔚山が2位、ジョホールが3位となっています。ノックアウトステージ進出の可能性が残ったジョホールは、11月28日の次節第5節では川崎フロンターレとのアウェイマッチが、蔚山はBGパトゥム・ユナイテッドとのアウェイマッチが控えています。

2023/24 AFCチャンピオンズリーグ グループステージI組第4節
2023年11月7日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
観衆:人
ジョホール・ダルル・タジムFC 2-1 蔚山現代FC
⚽️ジョホール:ヘベルチ・フェルナンデス(44分)、アキヤ・ラシド(87分)
⚽️蔚山:江坂任(69分)
🟨ジョホール(2):シェーン・ローリー、ヘベルチ・フェルナンデス
🟨蔚山(0):鄭昇炫(チョン・スンヒョン)、李奎成(イ・ギュソン)、金英權(キム・ヨングォン)
ジョホールの邦本宜裕選手はベンチ入りしませんでした。

試合のハイライト映像。アストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより

I組のもう1試合は、ここまで未勝利のBGパトゥム・ユナイテッドをホームに迎えた川崎フロンターレが、凱旋となったチャナティップ・ソングラシンの2ゴールで粘りを見せる相手に苦しんだものの、相手に退場者が出た後半の2ゴールで突き放して4-2で勝利しています。、I組唯一の4連勝となった川崎は次節第5節のジョホール戦で引き分け以上の結果を残すとI組の一位通過が確定します。(以下はこの試合の両チームの先発XI)


2023/24 AFCチャンピオンズリーグ グループステージI組第4節
2023年11月7日@等々力陸上競技場(川崎市)
観衆:人
川崎フロンターレ 4-2 BGパトゥム・ユナイテッドFC
⚽️川崎:脇坂泰斗2(16分PK、44分)、山村和也(68分)、宮代大聖(90+8分)
⚽️BGパトゥム:チャナティップ・ソングラシン2(33分、41分)
🟨川崎(1):橘田健人
🟨BGパトゥム(0):ワッタナコーン・サワトラコーン、フレディ・アルバレス、ダニーロ・アウベス
🟥BGパトゥム(1):フレディ・アルバレス(🟨x2)

2023/24 ACL グループステージI組順位(第4節終了)

順位チーム勝点
1川崎F440094512
2蔚山現代42027526
3ジョホール42027706
4BGパトゥムU4004715-80

11月7日のニュース
ワールドカップ予選出場の代表メンバー25名が発表
ワールドカップ予選初戦のキルギス戦はブキ・ジャリル国立競技場での開催が決定
来年1月に契約が切れるキム代表監督は未だ契約更新されず

ワールドカップ予選出場の代表メンバー25名が発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトで、11月10日から始まる代表合宿の参加者25名が発表されています。この代表合宿は11月16日のキルギス代表戦で幕を開けるFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会に向けての合宿です。

10月のFIFA国際マッチデーに開催されたムルデカ大会に出場した25名中、GKスハイミ・フシン(トレンガヌ)、DFダニエル・ティン(サバ)、DFクエンティン・チェン(スランゴール)、MFヌル・シャミイ・イスズアン、MFエゼキエル・アグエロ(いずれもスリ・パハン)の5名が外れた一方で、キム・パンゴン監督はGKシーク・イズハン(ヌグリスンビランFC)、DFシャールル・サアド、DFシャーミ・サファリ、MFアフィク・ファザイル、MFモハマドゥ・スマレ(以上ジョホール・ダルル・タジムFC)の5名を新たに招集しています。

この結果、メンバーの顔ぶれはリーグ10連覇中のジョホールからは11名、現在リーグ2位のスランゴールFCからは4名、5位のサバFCからは3名、6位のトレンガヌから1名、7位のKLシティから2名、10位のヌグリスンビランから1名となっています。また海外組はMFノーア・レイン(フィンランド1部セイナヨエン・ヤルカパッロケルホ)、DFディオン・コールズ(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)、DFジュニオール・エルドストール(インドネシア1部デワ・ユナイテッド)の3名です。

今回のメンバーでは、昨年9月以来の招集となったMFモハマドゥ・スマレとMFアフィク・ファザイルのジョホールコンビが今回のサプライズ招集です。マレーシア初の帰化選手でガンビア出身のスマレ選手は昨年9月にタイで開催されたキングズカップ出場以来、1年2ヶ月ぶりの招集ですが、今季はここまでリーグ戦の出場はなく、カップ戦で数試合に出場したのみです。

またアフィク選手はチームでは主力としてプレーし、サポーターからもこれまでなぜ招集されないのか疑問の声が上がっていた選手です。アフィク選手は昨年5月の国際親善試合以来となりますが、このは試合出場がなかったため、試合に出場すれば2019年11月のワールドカップ2022年大会予選以来となります。

またFAMの公式サイトでは、シャマー・クティ・アッバ(ジョホール)とアザム・アジー(スリ・パハン)のMFコンビがケガのため、招集を辞退したことも明らかにされています。

マレーシア代表は、今日から合宿に入った後、11月16日にはクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場でFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会2次予選D組の初戦となるキルギス代表戦を戦い、11月21日には台湾の台北陸上競技場で2戦目となる台湾代表戦に臨みます。なおこのD組にはオマーンも入っていますが、オマーン代表との対戦は年内にはなく、来年2024年3月21日にアウェイで、また同26日にホームのブキ・ジャリル国立競技場での対戦が組まれています。

2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会2次予選出場メンバー

ポジション氏名年齢所属
GKシーハン・ハズミ27JDT
アズリ・アブドル・ガニ24KLC
シーク・イズハン21NSE
DFマシュー・デイヴィーズ28JDT
ラヴェル・コービン=オング32JDT
シャールル・サアド30JDT
シャーミ・サファリ25JDT
シャルル・ナジーム24SEL
ドミンク・タン26SAB
アザム・アズミ22TRE
ディオン・コールズ27BRU
ジュニオール・エルドスートル32DWU
MFエンドリック・ドス・サントス28JDT
アリフ・アイマン21JDT
サファウィ・ラシド26JDT
アフィク・ファザイル29JDT
ムハマドゥ・スマレ29JDT
ブレンダン・ガン35SEL
ムカイリ・アジマル22SEL
スチュアート・ウィルキン25SAB
パウロ・ジョズエ34KLC
ノーア・レイン21SJK
FWアキヤ・ラシド24JDT
ファイサル・ハリム25SEL
ダレン・ロック33SAB
所属:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SEL-スランゴールFC、SAB-サバFC、TRE-トレンガヌFC、KLC-KLシティFC、NSE-ヌグリスンビランFC、BRU-ブリーラム・ユナイテッド(タイ1部)、DWU-デワ・ユナイテッド(インドネシア1部)、SJK-セイナヨエン・ヤルカパッロケルホ(フィンランド1部)
ワールドカップ予選初戦のキルギス戦はブキ・ジャリル国立競技場での開催が決定

上の記事でも書きましたが、FIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会2次予選初戦となる11月16日のキルギス代表戦はブキ・ジャリル国立競技場での開催が決定しています。

今年3月から続いていた改修工事が終わり、新装なったマレーシア代表のホーム、ブキ・ジャリル国立競技場で開催された先月のムルデカ大会では、大会直前に新たにピッチに敷かれたゼオン・ゾイシア芝の根が十分についておらず、一部で剥がれたり、滑りやすくなるなど、対戦したインド代表やタジキスタン代表からも不満の声が上がっていました。

マレーシアの通信社ブルナマの報道によると、FAMのハミディン・アミン会長、マレーシア政府青年スポーツ省のハンナ・ヨー大臣、そしてブキ・ジャリル国立競技場の管理運営を行うマレーシアスタジアム社のハンス・アイザック会長、そしてキム・パンゴン代表監督らが先週、視察を行なった結果、ピッチの状態はムルデカ大会時よりは改善していおり、またピッチの状況以外にもできるだけ多くのサポーターが観戦できることなども考慮の上で、最終的にブキ・ジャリル国立競技場での開催に落ち着いたようです。

直近のFIFAで137位のマレーシア代表は、11月16日の同97位のキルギス代表戦を終えると、ホームでもあるブキ・ジャリル国立競技場での代表戦は、来年3月のFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会2次予選D組第4節となる来年2024年3月26日の同72位オマーン代表戦となります。

来年1月に契約が切れるキム代表監督は未だ契約更新されず

11月10日からFIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会2次予選に向けた合宿が始まるマレーシア代表ですが、マレーシアサッカー協会(FAM)との契約が年末に切れるキム・パンゴン監督との契約更新が行われていないと、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

FAMのノー・アザム・ラーマン事務局長はこの事実を認めた上で、キム代表監督はこれまでと同様に代表チームの活動に関わっていると述べています。「(キム代表監督との)契約延長については、ハミディン・アミンFAM会長が議長を務める次のFAM代表チーム委員会の席上で話し合われる予定である。キム代表監督は来年1月までは監督を務めることは明らかであり、キム監督もそれまでの計画は既に立てている。とにかく今は、(来週から始まる)FIFAワールドカップ2026年大会アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027年大会2次予選の様子を見守りたい。」と話しています。

前任のタン・チェンホー氏が2020年東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップで準決勝進出を逃して辞任し、その後を受けて昨年2022年1月からマレーシア代表の監督に就任したキム監督は、当時FIFAランキング154位だったマレーシア代表を、直近のランキングでは137位(最高位135位)まで引き上げています。


マレーシアカップ2023
準決勝セカンドレグ-ジョホールとトレンガヌが決勝進出

今季最後のカップ戦となるマレーシアカップ準決勝のセカンドレグが行われ、いずれもアウェイとなったファーストレグで勝利していたジョホール・ダルル・タジムFCとトレンガヌFCが連勝し、決勝進出を決めています。準決勝まではホームアンドアウェイ形式で行われるマレーシアカップですが、2年連続4度目の優勝を狙うジョホールと22年ぶり2度目の優勝を目指すトレンガヌが対戦する決勝戦は一発勝負で、12月9日にクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で開催されます。
(試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグMFLの公式YouTubeチャンネルより。)

マレーシアカップ2023準決勝セカンドレグ
2023年11月1日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
観衆:14,485人
ジョホール・ダルル・タジムFC 8-1 ペラFC (通算成績:ジョホール 12-2 ペラ)
⚽️ジョホール:アリフ・アイマン(12分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ2(27分、60分)、ヘベルチ・フェルナンデス2(31分、90+1分)、フェルナンド・フォレスティエリ(52分)、シャフィク・アフマド2(62分、77分)
⚽️ペラ:フィルダウス・フアド(90+4分)
🟨ジョホール(0)
🟨ペラ(1):サンデイ・アフォラビ
MOM:ヘベルチ・フェルナンデス(ジョホール・ダルル・タジムFC)
ジョホールの邦本宜裕選手はベンチ入りしませんでした。

10月20日のファーストレグではアウェイマッチながら4-1とリードしてセカンドレグに臨んだジョホールが、ホームに戻っても8-1の大勝で、4季連続となる決勝進出を決めています。

ゴールショーの幕開けは、12分のアリフ・アイマンの先制ゴールでした。そこからベルグソン・ダ・シルヴァ、ヘベルチ・フェルナンデス、そして久しぶりのゴールを決めたシャフィク・アフマドがそれぞれ2ゴールずつなど一方的な試合でペラを圧倒、終了間際の1失点のみでファーストレグとセカンドレグを合わせた通算成績を12-2として、リーグ戦、FAカップに続く国内三冠に王手をかけています。

この日の勝利で4季連続でマレーシアカップ決勝に進むことが決まったジョホールは、2019年にはクダ・ダルル・アマンFCを3-0で破り優勝しましたが、2021年にはKLシティに0-2で敗れています。(2020年は新型コロナの影響でマレーシアカップは開催されませんでした。)また昨季2022年はスランゴールを2-1で破り、チーム史上初の国内三冠を達成しています。

マレーシアカップ2023準決勝セカンドレグ
2023年11月2日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
観衆:25,221人
トレンガヌFC 2~1 KLシティFC(通算成績:トレンガヌ 4-2 KLシティ)
⚽️トレンガヌ:イヴァン・マムート2(42分、68分)
⚽️KLシティ:ロメル・モラレス(52分)
🟨トレンガヌ(1):リリドン・クラスニキ
🟨KLシティ(1):ケニー・パッラジ
🟥KLシティ(1):ケニー・パッラジ(🟨x2)
MOM:イヴァン・マムート(トレンガヌFC)

KLシティは、ファーストレグでは警告累積により出場停止となっていた代表MFパウロ・ジョズエや体調不良のFWロメル・モラレスら先発XIに戻った一方で、トレンガヌも、やはりファーストレグをケガで欠場した21歳の代表DFサフワン・マズランが先発に復帰したものの、中盤の司令塔MFヌリロ・タクタシノフが警告累積でベンチ外となり、試合前は接戦が予想されました。

しかし試合は開始からホームのトレンガヌが波状攻撃を仕掛けるものの、ゴールには至らず、イヴァン・マムートのヘディングシュートで先制したのは前半終了近くの42分でした。

前半を1点のリードで折り返したトレンガヌですが、後半に入ると51分にはKLシティのロメル・モラレスがやはりヘディングでゴールを決め、KLシティがこの試合同点に追いつくとともに通算成績も3-2と1点差まで迫ります。しかしトレンガヌも67分にマムート選手がこの試合2店目となるゴールを豪快に蹴り込んで、再びリードを広げるとそのまま逃げ切って、決勝進出を決めています。

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トレンガヌのマレーシアカップ決勝は2018年以来で、このときはペラFCに3-3とレギュレーションタイムでは決着がつかず、その後のPK戦では1-4で敗れています。なおトレンガヌが最後にマレーシアカップで優勝したのは2001年で、この時はペラFCを2ー1で破っています。2018年以来となるマレーシアカップ決勝進出を決めています。

一方のKLシティは試合前に、既に報じられていた給料未払い問題が解決していないことが明らかになりました。大半の選手は2ヶ月分が、一部選手は4ヶ月分が支払われていないことも続けて報じられた上、キャプテンのパウロ・ジョズエが給料未払いがチームのパフォーマンスに影響していると述べるなど、大一番を前に選手の覇気が下がっていたことも明らかになっています。