U23代表の首脳陣の顔ぶれが発表-注目の新監督はエラヴァラサンA代表コーチが就任
マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、U23代表の新たな首脳陣を発表しています。FAMは今年7月にU23代表監督のブラッド・マロニー氏との契約を解除しており、U23代表監督が不在になっていました。
現在は母国オーストラリアのU17代表監督に就任しているマロニー氏は、2014年にマレーシアU23代表のコーチに就任し、当時のU23代表監督だったオン・キムスイ現サバ監督を支え、2018年にはマレーシアをAFC u23アジアカップ初出場に導いています。その後はU19代表監督などを経て、昨年2021年からはU21代表監督に就任し、今年の東南アジア競技大会通称シーゲームズ、AFC U23アジアカップで指揮を取りました。しかし期待が高かったU23代表が、シーゲームズでは4位、U23アジアカップではグループステージで最下位という成績を収めると、FAMとマロニー氏は双方合意の上で、契約を解除していました。
その後、FAMは「A代表のキム・パンゴン監督のサッカーを理解している人物で、マレーシア人と」いう条件で人選を進めていることを明らかにしており、エラヴァラサン代表コーチがその条件に合っているということで、噂レベルではこれまでも名前が上がっていましたが、結局、その通りになりました。60歳のエラヴァラサン氏は、今季開幕前にMリーグ1部スーパーリーグのサラワク・ユナイテッドの監督を辞して、A代表コーチに就任しています。2020年からサラワクの監督を務めたエラヴァラサン氏は、サラワクの他、2019年にはPDRM、2018年にはマラッカ・ユナイテッドの監督を務め、それ以前も他のMリーグクラブで指揮を取ってきた実績もあります。
なお、来年のU23代表カレンダーは、5月にシーゲームズ(カンボジア)、9月にアジア競技大会(中国)がある他、U23アジアカップ2024年大会予選や、パリオリンピック予選などが控えています。
またFAMはエラヴァラサンU23代表監督を支えるコーチ人事も発表しています。ヘッドコーチにはスペイン出身のフアン・トーレス・ガリド氏、フィットネスコーチは韓国出身のパク・ジヒョン氏、パフォーマンス・アナリストには韓国出身のイ・ジェユン氏がそれぞれ新たに就任する一方で、ゴールキーパーコーチはマレーシア人のクリス・ヨン氏が残留しています。
なお、エラヴァラサンU23代表監督は、今後もA代表のコーチを兼任することも併せて発表されています。
東南アジアサッカー連盟AFF選手権の組み合わせが決定-マレーシアはベトナムと同組に
東南アジアサッカー連盟AFFは公式サイトで、今年12月から来年1月にかけて開催されるAFF選手権三菱電機カップ2022のグループステージの組み合わせを発表しています。
直近のFIFAランキングで148位のマレーシアはB組に入り、東南アジア最強のベトナム(同97位)の他、ミャンマー(同158位)、シンガポール(同159位)、ラオス(183位)と同組になっています。ちなみにベトナムとは2016年大会から4大会連続で、グループステージでは同じ組になっており、過去3大会のグループステージでの対戦成績は0勝3敗得点0失点6と完敗です。また2018年大会では決勝でも対戦して1分1敗得点2失点3とやはり勝利できていません。
東南アジア代表チームの韓流ブームに乗ったマレーシアは、今年に入ってキム・パンゴン監督が就任すると、予選を経ての出場は43年ぶりとなるAFCアジアカップ2023年大会出場を決めるなど、チームは上昇傾向にあり、今年のAFF選手権ではベトナム代表を率いるパク・ハンソ監督との韓国指導者対決で、この連敗記録ストップを目指すとともに2018年大会決勝で敗れたリベンジを果たし、2010年大会以来の優勝も狙っています。