ACLグループステージI組最終節前記者会見にJDTのモラ監督と蔚山現代の洪明甫監督が出席
今日のACLグループステージI組最終節を前に、グループ1位突破をかけて激突するJDTのベンヤミン・モラ監督と蔚山現代の洪明甫監督が記者会見に出席しました。
第2節で2-1と勝利している蔚山現代について、モラ監督は「明日(今日)の試合はマレーシアサッカーとJDTの新たな歴史を作る機会となった。2020年のACL王者で素晴らしいチームである蔚山現代に対しては、闘志を持ち、戦術理解を徹底して臨みたい。」と述べ、キックオフの時間がこれまでの午後10時から午後5時となることについても、これまで練習は午後5時から行ってきているとして、問題とはならないと話しています。また蔚山現代の選手ではレアンドロが要注意であるとも話しています。
一方、蔚山現代の洪明甫監督は、今日の試合会場となるスルタン・イブラヒムスタジアムで試合前にの練習許可を求めたものの、AFCに却下されたことを明かしています。「スルタン・イブラヒムスタジアムの芝は、我々にあてがわれている練習場ともラーキンスタジアムとも全く違うので、選手たちは適応するの時間がかかるかも知れない。」と話した洪監督はマークする選手として、第2節の試合でゴールを挙げているベルグソン・ダ・シルヴァとフェルナンド・フォレスティエリの名を挙げています。
最終節のため、いずれも午後5時(マレーシア時間、日本時間午後6時)キックオフとなる川崎フロンターレ対広州FC、JDT対蔚山現代は、JDTあるいは蔚山現代が勝てば、その勝者がI組1位、この両チームが引き分けて川崎が勝利すれば川崎が1位でグループステージを突破します。
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この記者会見の席上で、AFCにスルタン・イブラヒムスタジアムでの練習を拒否された洪明甫監督から「静かな怒り」を感じた方もいたようですが、正直なところ、JDTが今回のACLではなりふり構わずグループステージ突破を目指しているのは事実です。また2月にジョホールが集中開催地に決定した翌月の3月には、I組のJDT戦以外が行われているタン・スリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアムもスルタン・イブラヒムスタジアムと同じ芝に張り替えることが発表されていますが、今回のACLには間に合わなかった(あるいは間に合わせなかった)ようです。(下はJDTからの公式発表-JDTの公式Facebookより)
ペラの新オーナーはXOX社に決定
Mリーグを運営するMFLは公式サイト上で、Mリーグ2部プレミアリーグのペラFCの新オーナーに昨日付で、テレコミュニケーション企業のXOX社が決定したと発表しています。
ペラFCとの了解覚書MoUに調印したXOX社には、今後、法手続きを経て、およそ2週間後にはペラFCの株式が譲渡されるということです。Mリーグクラブのライセンス交付を司る第一審機関FIBによって、昨日4月29日まで有用を与えられていた新オーナーとの交渉は、XOX社からFIBに必要な書類が提出されたことで、ペラFCはさらなる処分を免れることができました。
なおペラFCは、選手夜間独、コーチへの給料未払いなどを理由に、2度の処分を受けており、リーグ戦の勝点9を既に剥奪されています。さらに、昨日までにオーナーが決定しない場合には、リーグ出場停止などの処分を受ける可能性がありました。
MFLによると、XOX社の経営陣は既にペラFCの監督やコーチ、一部選手などと今後の方針などについて話し合いを始めているということで、未払い給料問題やそれが原因となっている新規選手の獲得禁止処分などについても、その解決について
MFLは、マレーシア証券取引所上場企業のXOX社がペラFCのオーナーとなることは、ペラFCの再興だけでなく、優良企業がマレーシアのプロサッカークラブのオーナーとなる先鞭をつけることになると期待しているとしています。
ノア・ライネはAFC U23アジアカップでU23代表に召集か
来月ベトナムのハノイで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズに向けて合宿中のU23代表に、アイスランド1部のセイナヨエン・ヤルカパッロケルホ(SJK)でプレーする19歳のノーア・ライネが参加しています。フィンランド生まれながら、父親がマレーシア人であることからマレーシアU23代表でもプレーできるライネ選手は、今回のシーゲームズには出場しませんが、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロは、ブラッド・マロニーU23代表監督は、6月のAFC U23アジアカップでの招集候補として練習に参加させていると報じています。
2018年にはフィンランドU18代表でもプレー経験があるライネ選手ですが、呼び当路危機感を過ぎていることから、今回のシーゲームに出場ができないということですが、マロニーU23代表監督はこのライネ選手にU23代表と練習させることで、その能力を見極めたいと話しています。
「ライネ選手がマレーシアへ行き、マレーシアのパスポートを取得することを所属するSJKが許可したことで、今回の合宿参加が可能となった。この機会を利用して、我々はライネ選手を評価し、ライネ選手は自身の能力を我々にアピールし、さらにフィットネスレベルを維持できる、言わばウィンウィンの状況だ・」と説明したマロニー監督は、ライネ選手の実力は未知数だとしながらも、その実力がU23代表レベルにあり、さらにパスポートなどの書類が間に合えば、U23アジアカップの代表合宿に招集する可能性もあると話しています。
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ライネ選手は昨日、非公開で行われた東ティモールU23代表との練習試合にも先発するなど、マロニー監督の評価も高そうです。アイスランドとはいえ、1部リーグでプレーしているようなので、今後も注目してみたいと思います。(下はライね選手が先発した、昨日の東ティモールU23代表戦の先発XI。J3沼津のハディ・ファイヤッドの名前も見えます。)