ACLグループステージI組-JDTは若手主体の広州恒大を警戒
AFCチャンピオンズリーグACL東地区グループステージのI組はマレーシアのジョホールが集中開催地となっていますが、第1節となる川崎対蔚山現代(韓国)、そしてJDT対広州恒大(中国)が本日開催されます。
昨日4月14日にはマレーシア1部スーパーリーグ8連覇中のJDTのベンヤミン・モラ監督と広州恒大のパン・ヤンへ監督代行がそろって試合前の記者会見に出席し、抱負を述べています。
JDTのモラ監督は、若手中心の選手構成でこの大会に臨む広州恒大は依然、脅威であると話し、サッカーは年齢でやるものではないと述べて過小評価をするつもりはないとしています。
「(広州恒大が)若く経験が十分でない選手で構成されていると見る向きもあるが、そういった選手たちは勝利に貪欲であり、見くびればケガをする」と話す一方で、I組の他の3クラブに比べればJDTは知名度が低いクラブではあるが、グループステージ突破という目標を掲げて戦うと述べています。
「夢は見るものではなく、その実現に向けて行動するものであり、JDTの選手たちはそれを実現するだけの能力を持っていると強く信じている。地元開催という利点に加え、好調な国内リーグの勢いそのままでACLに臨むことができることも有利だと考えている。」と話したモラ監督ですが、先日の試合で味方選手と交錯し、脳震盪を起こして途中退場となったGKファリザル・マーリアスが起用されるかどうかについては記者会見では明言しなかったと、マレーシアの通信社ブルナマが伝えています。
一方、広州恒大は昨年退任したファビオ・カンナバーロ氏を引き継いだ鄭智(テイ・チ)監督兼選手が国内リーグに専念するため、今回のACLで指揮を取るパン・ヨンへ監督代行が記者会見に臨み、JDTがマレーシアの強豪であることは熟知しているが、アカデミー出身の選手で構成されるメンバーはJDTとの対戦を恐れるどころか、高いレベルの試合に出場できることを良い機会と捉えていると話しています。
ACLグループステージI組日程(時間はマレーシア時間、日本時間は-1時間)
試合会場はJDTの試合は全てスルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)、それ以外の試合はタンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ジョホールバル)となっています。
4月15日(金)
川崎-蔚山現代(17時キックオフ)、JDT-広州恒大(22時キックオフ)
4月18日(月)
広州恒大-川崎(17時キックオフ)、蔚山現代-JDT(22時キックオフ)
4月21日(水)
蔚山現代-広州恒大(17時キックオフ)、川崎-JDT(22時キックオフ)
4月24日(日)
広州恒大-蔚山現代(17時キックオフ)、JDT-川崎(22時キックオフ)
4月27日(火)
蔚山現代-川崎(17時キックオフ)、広州恒大-JDT(22時キックオフ)
4月30日(土)
川崎-広州恒大(17時キックオフ)、JDT-蔚山現代(17時キックオフ)
シーゲームズ出場のインドネシア代表へのサディル・ラムダニ招集拒否をサバが説明
東南アジア版オリンピックとも言える東南アジア競技大会、通称シーゲームズは隔年で開催されますが、中でも男子サッカーは、東南アジアのU23代表選手権に相当する大会です。新型コロナの影響で1年延期された2021年大会の男子サッカーは、今年5月6日から23日までベトナムのハノイで開催されます。
Mリーグ1部で現在3位のサバでプレーするサディル・ラムダには、このシーゲームズに出場するインドネシアU23代表に招集されましたが、クラブがラムダニ選手の招集を拒否したことから、インドネシア代表に非協力的だ」「ラムダに選手は出場を望んでいるにもかかわらずクラブが拒否するとはけしからん」といった非難が集まっています。これに対してサバFCは公式Facebookなどでこの「理不尽な批判」についての反論と説明を行なっています。
サバFCは、このシーゲームズはそもそもFIFAの国際マッチデー期間外で開催されることから、選手の所属クラブはU23代表も含めた代表チームへの選手招集を拒否する権利があル事を説明しています。さらに次のFIFAFIFA国際マッチデー期間にあたる5月30日から6月14日までについては、ラムダニ選手が招集された場合には代表チーム合流について同意する事を表明しており、理不尽な取集拒否という批判は当たらないと説明しています。
「ラムダニ選手はサバFCの主力選手であり、世界中を見回しても国際マッチデー期間外に主力選手を手放すクラブなどない。シーゲームズ開催期間中には、リーグ戦が4試合、FAカップのベスト16の試合も予定されており、クラブはラムダに選手が必要である。また国外でプレーするインドネシア人選手の中で、クラブが招集拒否をしているのはラムダニ選手以外にもいる。」と説明するサバFCは、ラムダニ選手自身もクラブの決定を了承しているとして、インドネシア代表サポーターが中心とされるクラブ批判に対して反論しています。