新型コロナ陽性のダレン・ロックに代わってザフリ・ヤハヤが代表初招集
キム・パンゴン新監督就任後初の代表合宿が3月14日から始まっていますが、今回招集された30名の選手の中から、ダレン・ロック(PJシティ)が新型コロナ検査で陽性となり合宿参加を取りやめています。このロック選手に代わって予備候補メンバー5名の中から、ザフリ・ヤハヤ(KLシティ)が代表初招集されています。
抗原検査に続きPCRでも陽性となったことで、昨年末のスズキカップ前の代表合宿に続き途中事態となったロック選手はフォワード(ストライカー)の選手ですが、代わりに招集されたザフリ選手は中盤の選手です。この点についてキム監督はザフリ選手の能力をもとにミッドフィルダー以外のポジションについても試してみたいと話していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
代表招集拒否のリザル・ガザリは懲罰対象-FAM事務局長
上のダレン・ロック以外にも、合宿前にシャーミ・サファリ(JDT)も代表合宿直前に三つ子が生まれて(!)合宿参加辞退を希望し、それが認められています。このシャーミ選手の代わりとして、クザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)が2016年10月以来、およそ2年ぶりに代表招集を受けています。
しかし、クザイミ選手の前にやはり予備招集メンバーからリザル・ガザリ(サバ)が招集されたものの、リザル選手がこれを拒否していたことを、キム監督が明らかにし、マレーシアサッカー協会FAMはリザル選手に対して罰金や出場停止などの処分を課す可能性があると、ブルナマが報じています。
FAMのサイフィディン・アブ・バカル事務局長は、現在開催中の代表合宿はFIFA国際マッチデー期間中ではないため、処罰の対象とはならないとした上で、この国際マッチデー期間の3月21日から3月29日も代表合宿に参加しない場合には、FAMの懲罰委員会に諮り、処分を行う可能性があるとブルナマの取材に答えています。
キム監督からリザル選手不在の連絡を受けたことでその招集拒否が発覚したと述べたサイフディン事務局長は、リザル選手および所属するサバから事態についての公式な連絡を受けていないと述べています。また具体的な処分の内容について問われると罰金2万5000リンギ(およそ71万円)やMリーグ出場停止などが課される可能性があるとしています。
キム監督は右サイドバックのシャーミ選手に代わり、同じ右サイドバックのリザル選手を招集したかったものの、リザル選手の招集拒否により、チームではセンターバックのクザイミ選手招集せざるを得なかったことも明らかにしています。
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リザル選手の「招集拒否」が明らかになると、所属するサバはクラブの公式Facebookで声明を発表し、クラブはリザル選手の代表「招集拒否」に関知していないことを明らかにするとともに、クラブとしてリザル選手と話し合いを持ち、「辞退」の詳細をFAMに説明するよう説得するとしています。
ケガで辞退のナズミ・ファイズの代わりは招集せず-キム代表監督
マレーシア代表はクアラルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で合宿中ですが、その練習中に鼠蹊部(そけいぶ)を痛めてナズミ・ファイズ(JDT)が、代表を辞退しています。これについてキム代表監督はマレーシアサッカー協会FAMの公式Facebookに声明を発表し、代わりの選手は呼ばず、残る29名で代表合宿を続けることを発表しています。