2月25日のニュース
キム代表監督はヌグリスンビラン監督をアシスタントコーチに指名
アジアカップ2023最終予選の組み合わせ決定-マレーシアはバーレーンと同組
クアラルンプールがAFCカップの集中開催地に-KLシティは地の利を活かせるか

キム代表監督はヌグリスンビラン監督をアシスタントコーチに指名

マレーシアサッカー協会FAMは、Mリーグ1部サラワク・ユナイテッドFC(以下SUFC)のE・エラヴァラサン監督がキム・パンゴン代表監督のコーチングスタッフに入閣することを発表しています。先週、就任会見を終えたばかりのキム監督は、自身が求めたマレーシア人コーチ候補と面談した結果、マレーシア人選手について熟知し、国内リーグでは豊富な経験のあるエラヴァラサン氏を7名の候補者の中から指名したということです。

60歳のエラヴァラサンSUFC監督を指名したことについてキム代表監督は「FAMのスコット・オドネル テクニカルディレクターから候補者との面談について話を聞いた後、直接、エラヴァラサン氏に会って話を聞いたが、代表チームについての意見や正確な情報を提供して私を助けてくれる最も適切な候補者だと確信した。エラヴァラサン氏は非常に熱心な指導者であり、マレーシア代表チームをより高いレベルに到達させるために自分に全面的に協力をしてくれる人物だと理解している。」と絶賛しています。

これまでは年代別代表も含め、マレーシア代表チームには全く関わったことがないエラヴァラサン氏は、代表チームに自分が関われることは名誉だと話し、このような機会が与えられたことを新たな挑戦だと捉え、キム監督の考えや方針をできるだけ早く理解して今後の大会に臨みたい。」と話し、またリーグ開幕まで10日を切ったこの状況で、契約を解除してくれたクラブ、そして理解を示してくれた選手やサポーターに感謝したいとも述べています。

エラヴァラサン氏は1962年生まれの60歳でAFCプロライセンスを保持し、2020年からサラワク・ユナイテッドの監督を務めていました。それ以前も2006年と2018年にはマラッカ、2009年から12年まではフェルダ・ユナイテッド、2015年から17年まではPKNS FC(いずれも既に解散)、2019年にはPDRM FCと様々なMリーグクラブで監督の経験があります。なおエラヴァラサン新コーチの初仕事は、3月に予定されているキム監督の初戦となるフィリピン戦、シンガポール戦(いずれもシンガポール)に向けての選手選考の支援となりそうです。

アジアカップ2023最終予選の組み合わせ決定-マレーシアはバーレーンと同組

来年2023年に中国で開催されるAFC選手権アジアカップ2023の最終予選組み合わせ抽選が昨日行われ、既に集中開催地に決まっているマレーシアはE組となり、バーレーン、トルクメニスタン、バングラディシュと同組となりました。

クアラルンプールにあるAFCの本部「AFCハウス」からオンラインで行われた組み合わせ抽選では、集中開催地に決まっているクウェート、モンゴル、ウズベキスタン、インド、マレーシア、キルギスがまずAからFまでの6組に振り分けられた後、各組に加わるチームが決定しました。

E組4カ国は直近のFIFAランキングでは、マレーシアが154位、バーレーンが89位、トルクメニスタンが134位、バングラディシュが186位となっています。今回の最終予選は各組1位6チームと2位チームの内、成績上位の5チームが本戦への出場権を獲得しますが、キム代表監督は初戦となる6月8日のトルクメニスタン戦、そして最終戦となるバングラディシュ戦でそれぞれ勝点3を挙げることが不可欠だと話し、最終的には勝点7を目指すとしています。

アジアカップ2023最終予選組み合わせ
A組:ヨルダン、クウェート(開催国)、インドネシア、ネパール
B組:パレスチナ、フィリピン、イエメン、モンゴル(開催国)
C組:ウズベキスタン(開催国)、タイ、モルディヴ、スリランカ
D組:インド(開催国)、香港、アフガニスタン、カンボジア
E組:バーレーン、トルクメニスタン、マレーシア(開催国)、バングラディシュ
F組:キルギス(開催国)、タジキスタン、ミャンマー、シンガポール

クアラルンプールがAFCカップの集中開催地に-KLシティは地の利を活かせるか

AFCチャンピオンズリーグACLの下部リーグにあたるAFCカップのグループステージの集中開催地が発表され、I組を除く残り9組の集中開催地が決定しています。このAFCカップには昨季のMリーグ1部スーパーリーグ2位のクダ・ダルル・アマンFC(以下クダ)と、38年振りのマレーシアカップ優勝を果たしたKLシティFC(以下KL)が出場しますが、東南アジア地区でKLが入るH組はKLの本拠地クアラルンプールでの開催となりました。またクダが入るG組はインドネシアのバリ島にあるデンパサールでの開催となっています。

6月24日から30日までの予定で開催されるAFCカップのグループステージで、KLはタンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)、PSMマカッサル(インドネシア)、そしてプレーオフで決定するもう1チームと同組に、またクダはバリ・ユナイテッド(インドネシア)、カヤFCイロイロ(フィリピン)そしてプレーオフで決定するもう1チームと同組です。

その他の地区では西アジア地区のA組はマスカット(オマーン)、B組はクウェートシティー(クウェート)、C組はマナマ(バーレーン)、南アジア地区のD組はコルカタ(インド)、中央アジア地区のE組はドゥシャンベ(タジキスタン)、F組はビシュケク(キルギス)、そして東アジア地区のJ組は台南(台湾)が集中開催地となっています。なお東南アジア地区でベトテルFC(ベトナム)、ホウガン・ユナイテッド(シンガポール)、プノンペンクラウンFC(カンボジア)が入るI組の手中開催地は後日発表されるということです。