2月15日のニュース
アセアンU23選手権-新型コロナ陽性選手の交代選手も入国後の検査で陽性が判明
がん克服の代表MFはキム新監督率いる代表復帰に意欲

アセアンU23選手権-新型コロナ陽性選手の交代選手も入国後の検査で陽性が判明

昨日2月14日にカンボジアのプノンペンで開幕した東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権に出場するマレーシアU 23代表は、カンボジア入国時の検査でMFファーミ・ダニエル・ザアイム(トレンガヌFC II)が陽性反応を示し、現在はチームから隔離されています。このファーミ選手に代わり、昨日2月14日には交代選手としてMFシャフィ・アズワド・サパリ(JDT II)が早速、プノンペン入りしましたが、何とこのシャフィ選手も入国時の検査で陽性反応を示したと、マレーシアの通信社ブルナマが伝えています。この結果、本日2月15日のミャンマー戦を控えたマレーシアU23代表は登録人数制限より1人少ない27名で、この試合に臨みます。

オンラインで行われた試合前日の記者会見の席上で、U23代表のブラッド・マロニー監督は、シャフィ選手はマレーシアのクアラルンプール出国前に行なったPCR検査では陰性だったと説明し、カンボジア政府が新型コロナの陽性者に義務付けている措置に従い、7日間の検疫隔離を行なった後、再びPCR検査を受け、陰性が確定してから48時間後に隔離を解かれると説明しています。

またマロニー監督は、今大会の主将にモハマド・アイマン・アリフ(クダ・ダルル・アマンFC)を指名したことも明らかにしています。2019年からこの年代の年代別代表でプレーしているアイマン選手は、監督、コーチと選手間のコミュニケーションが円滑になるように責任を果たし、本日のミャンマー戦に向けて全力で臨みたいと話しています。

がん克服の代表MFはキム新監督率いる代表復帰に意欲

昨年6月のFIFAワールドカップ2020年大会アジア2次予選後に精巣腫瘍(精巣ガン)の初期段階と診断された代表MFのブレンダン・ガンは治療に専念するため、シーズン後半は出場がなく、ピッチからは半年以上離れていましたが、これが完治した現在は既に所属するスランゴールのプレシーズン練習に復帰して元気な姿を見せています。このガン選手が新たに就任したキム・パンゴン新監督率いる代表への復帰にも意欲を見せていると英字紙スターが報じています。

今月2月中旬に自身のコーチングスタッフを伴ってマレーシア入りが予定されているキム新監督は、3月5日に今季2022年シーズンが開幕するMリーグを視察した後、3月21日から29日にかけてのFIFA国際マッチデー期間に最初の代表合宿を行うとされていますが、33歳のガン選手はキム新監督が求めるサッカーに速やかに適応できるかどうかが代表復帰の鍵となると話しています。

「自分はこれまでにヨーロッパや南米、アジア、オーストラリアなど様々な地域からきた監督のもとでプレーしてきたが、試合に起用されるために最も重要なことはその監督が意図するサッカーに自分自身が適応できるかどうかだと考えている。キム新監督は代表に自身のサッカーを浸透させるために自分のコーチも引き連れてくると聞いている。そうであれば容易ではないかもしれないが、キム新監督のスタイルに自分が適応しなければならない。」と話すガン選手は、チームの雰囲気も良くするために選手たちも一致団結することが必要だとも述べています。

またがん治療後の体調について尋ねられたガン選手は、精神的にはこれまで以上に強くなったとして、練習であれ試合であれ常に全力を尽くすことを改めて自分に課していると話しています。「自分がサッカー選手としてこれまでしてきた努力は自分が十分に承知しているので、今は周りの評価を気にするのではなく、自分が今後もその努力を続けていけるのかどうかを見ていきたいし、それが最も重要なことだと考えている。その努力ができれば、それに見合った結果もついてくるはずだと考えている。」と述べています。

またガン選手は2月4日の国際がん啓発デーにちなんでスランゴールFCが主催したイベントに出席し、がん治療中の患者やがん克服者とともに、今季スランゴールFCが着用するセカンドジャージを発表しています。「手術とリハビリを経てがんに打ち勝ったことで、自分は生きていることが再認識できた。今回のイベントを通じて、がんに対する認識を高めたい。」

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ガン選手が代表でプレーした昨年6月のW杯予選では、格上のアラブ首長国連邦とベトナムには敗れたものの、タイとは引き分けるなど順当な結果を残しましたが、ガン選手離脱後の代表は2勝4敗と、ガン選手不在も代表チーム不調の原因の一つでした。