スズキカップ2020-マレーシアが開幕2連勝で次戦はいよいよベトナム戦
021年12月9日@ビシャンスタジアム(シンガポール)
マレーシア 4-0 ラオス
得点者:マレーシア-サファウィ・ラシド3(7分、34分、80分)、シャールル・サアド(78分)
初戦のカンボジア戦ではMOMとなったアキヤ・ラシドが試合当日朝の新型コロナ検査で陽性反応をしめしたこともあり、タン・チェンホー監督は左ウィングにアリフ・アイマン、センターフォワードにはギリェルメ・デ・パウラに代えてルクマン・ハキムといずれも今大会初先発となる19歳コンビを起用しましたが、この起用がピタリとハマり、7分にはアリフ選手が左サイドからドリブルで持ち込み、そこからのクロスにサファウィ・ラシドが合わせてマレーシアが先制します。さらに34分にはアリフ選手のコーナーキックにファーサイドのサファウィ選手が頭で合わせ、再びJDTコンビの活躍でマレーシアが前半で2-0とリードして折り返します。
結果的に全員が「ローカル」選手の布陣となったマレーシアは後半に入っても攻撃の手を緩めず、終盤の78分にはカウンターからこの試合ではセンターバックを務めたシャールル・サアドがオーバーラップし、バドロル・バクティアルがラオス守備陣の裏に出すたボールをゴールキーパーを交わしてゴールを決めて3-0とすると、80分にはコギレスラワン・ラジからやはり守備陣の裏に出たボールをサファウィ選手がきめてハットトリックを達成し、開幕から2連勝となりました。サファウィ選手はこの試合のMOMにも選ばれています。
2018年、2019年といずれも当時最年少でMリーグMVPとなったサファウィ選手ですが、今季は所属するJDTでも出場時間が激減し、今季のMリーグMVPもチームメートで19歳のアリフ・アイマンに奪われるなど、今年24歳ながら「もう燃え尽きたのでは」などといった声も出ていましたが、この試合でのハットトリックで代表サポーターが求めていたサファウイ・ラシドが戻ってきたと言えるかもしれません。
ネット上では八百長の疑いがかけられるほどの圧勝だったこの日の試合でしたが、2連勝とは言え、この後は前回チャンピオンで東南アジアNo. 1のベトナム戦(12月12日)、そして互いに永遠のライバルと目すインドネシア戦(12月19日)が残っています。また冒頭でも書いたアキヤ・ラシドに加えてクェんティン・チェンも新型コロナ検査で陽性反応を示したことも報じられており、新型コロナやケガなどで既に5名が出場でききなくなっているマレーシアは、次戦のベトナム戦は19名で臨むことになります。
(試合のハイライト映像はスズキカップ2020nの公式YouTubeチャンネルより)
スズキカップ2020- インドネシアはカンボジアに勝利で白星発進
2021年12月9日@ビシャンスタジアム(シンガポール)
インドネシア 4-2 カンボジア
得点者:インドネシア-ラフマト・イリアント2(4分、33分)、エヴァン・ディマス(17分)、ラメイ ルマキエク(54分)カンボジア-ユエ・サフィ(37分)、プラク・モニ・ウドン(60分)
スズキカップ2020-マレーシアはさらに2名が新型コロナ陽性で試合出場可能な選手19名に
ラオス戦に関する記事でも取り上げましたが、マレーシア代表から新型コロナ陽性反応を示した戦車がさらに2名出ています。
この日の試合前に行われた検査で陽性反応を示したのは、初戦のカンボジア戦でMOMとなったFWアキヤ・ラシドと今回が代表初招集となったDFクェンティン・チャンの両選手です。この結果、マレーシア代表はシンガポール入国時の検査で陽性反応を示したGKカイルルアズハン・カリドとFWファイサル・ハリムと合わせて計4名がシンガポール政府が義務付けている10日間隔離となっています。
なおスズキカップの規定ではゴールキーパーに限り、ケガなどによる大会中の選手入れ替えが可能となっており、マレーシアサッカー協会FAMによる申請をこの大会を主催する東南アジアサッカー連盟AFFが承認していることから、代表候補合宿に参加していたU22代表正GKアズリ・アブドル・ガニ(ペラFC)か6月のW杯予選では代表入りしていたサミュエル・サマーヴィル(ペナンFC)が代替招集されることが濃厚です。
しかし、この4名の他、初戦で腹部を痛めたDFジュニオール・エルドストルも休養が必要ということでラオス戦ではベンチしておらず、24名でシンガポール入りした代表は、次戦のベトナム戦に出場可能なのは19名となっています。
このような新型コロナ禍でのアクシデントを見越してベトナムのパク・ハンソ監督はゴールキーパー4名を含む総勢30名でシンガポールするなど準備万全ですが、その一方でわずか24名でこの大会に臨んだマレーシア代表とマレーシアサッカー協会は危機管理意識が欠如していると言わざるをえなそうです。
スズキカップ2020順位表(12月10日時点)
グループステージB組順位
順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得失差 | 勝点 |
1 | マレーシア | 2 | 2 | 0 | 0 | 6 | 6 |
2 | インドネシア | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 |
3 | ベトナム | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 |
4 | カンボジア | 2 | 0 | 1 | 1 | -4 | 0 |
5 | ラオス | 1 | 0 | 0 | 1 | -6 | 0 |
グループステージA組順位
順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得失差 | 勝点 |
1 | シンガポール | 2 | 2 | 0 | 0 | 4 | 6 |
2 | タイ | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 |
3 | ミャンマー | 2 | 1 | 0 | 1 | -1 | 3 |
4 | フィリピン | 1 | 0 | 0 | 1 | -1 | 0 |
5 | 東ティモール | 2 | 0 | 0 | 2 | -4 | 0 |
スズキカップ2020日程および結果
*既に終了している試合の詳細については、試合結果をクリックするとスズキカップ2020公式サイト(英語)へ飛ぶことができます。
<グループステージA組>
2021年12月5日(日)
東ティモール 2-0 タイ
シンガポール 3-0 ミャンマー
2021年12月8日(水)
ミャンマー 2-0 東ティモール
フィリピン 1-2 シンガポール
2021年12月11日(土)
東ティモール – フィリピン(17時30分@シンガポール国立競技場)
タイ – ミャンマー(20時30分@シンガポール国立競技場)
2021年12月14日(火)
フィリピン – タイ(17時30分@シンガポール国立競技場)
シンガポール – 東ティモール(20時30分@シンガポール国立競技場)
2021年12月18日(土)
タイ – シンガポール(20時30分@シンガポール国立競技場)
ミャンマー – フィリピン(20時30分@ビシャンスタジアム)
<グループステージB組>
2021年12月6日((月))
カンボジア 1-3 マレーシア
ラオス 0-2 ベトナム
2021年12月8日(水)
マレーシア 4-0 ラオス
インドネシア 4-2 カンボジア
2021年12月12日(日)
ラオス – インドネシア(17時30分@ビシャンスタジアム)
ベトナム – マレーシア(20時30分@ビシャンスタジアム)
2021年12月15日(水)
カンボジア – ラオス(17時30分@ビシャンスタジアム)
インドネシア – ベトナム(20時30分@ビシャンスタジアム)
2021年12月19日(日)
ベトナム – カンボジア(20時30分@ビシャンスタジアム)
マレーシア – インドネシア(20時30分@シンガポール国立競技場)
<準決勝第1回戦>
2021年12月22日(水)
A組2位 – B組1位(20時30分@シンガポール国立競技場)
2021年12月23日(木)
A組1位 – B組2位(20時30分@シンガポール国立競技場)
<準決勝第2回戦>
2021年12月25日(土)
B組1位 – A組2位(20時30分@シンガポール国立競技場)
2021年12月26日(日)
B組2位 – A組1位(20時30分@シンガポール国立競技場)
<決勝第1回戦>
2021年12月22日(水)
A組2位 – B組1位(20時30分@シンガポール国立競技場)
2021年12月23日(木)
A組1位 – B組2位(20時30分@シンガポール国立競技場)
<決勝第2回戦>
2021年12月29日(木)
準決勝勝者1 – 準決勝勝者2(20時30分@シンガポール国立競技場)
2022年1月1日(土)
準決勝勝者2 – 準決勝勝者1(20時30分@シンガポール国立競技場)