9月11日のニュース:新型コロナ陽性反応者が出たケランタンUの試合が延期、ディスカバリーチャンネルがMリーグ8連覇のJDTのドキュメンタリーを今晩放映、協会テクニカルディレクターのオン・キムスイ氏が辞任しサバFC監督就任

 昨夜の試合で2位のヌグリスンビランFCが1位のサラワク・ユナイテッドFCを直接対決で下し、最終節を前に首位に浮上する一方で、消化試合数が少ない4位のトレンガヌFC IIもスランゴールFC 2に勝利し、計算上は優勝の可能性が残るなど、最終節まで優勝争いが続くプレミアリーグ。マレーシアカップ出場権争いも激しくなっていますが、そんな中、日程変更を余儀なくされるニュースが入ってきました。

新型コロナ陽性反応者が出たケランタンUの試合が延期
 をMリーグを運営するMFLは、本日9月11日に予定されていたMリーグ2部プレミアリーグのクチンシティFC対ケランタン・ユナイテッドFCの延期を公式サイトで発表しています。
 ジョホール州バシルグダンのMBPGスタジアムで開催予定だったこの試合は、試合に先立って行われた新型コロナ検査でケランタンFCの選手2名が陽性反応を反応を示したことから、MFL理事会が延期の決定を下したということです。
 保健省による標準作業手順SOPに従って、ケランタン・ユナイテッドFCは陰性反応を示した選手や監督、コーチも含めたチーム全員が昨日9月10日より隔離検疫期間に入っています。なおこの隔離検疫期間中は練習などの活動は全面的に禁止されています。
 また今回延期となった試合の新たな日程は近日中に発表されるということです。
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 Mリーグ2部プレミアリーグは9月21日に最終節の第22節の開催が予定されています。これまで陽性反応者が出た1部スーパーリーグのクダ・ダルル・アマンFCとプレミアリーグのクチンシティFCは、2週間の隔離検疫期間に実戦復帰前の練習期間を合わせておよそ1ヶ月後にリーグ戦に復帰しており、この前例に従えば、ケランタン・ユナイテッドFCは最速でも10月10日に試合を行うことになります。なおMリーグの終了後にはマレーシアカップが控えており、プレミアリーグの上位5位(スーパーリーグクラブのセカンドチームは除く)までに与えられる出場権争いに今回延期になったクチンシティFC対ケランタン・ユナイテッドFCの結果が影響を与える可能性があルことを考えると、ケランタン・ユナイテッドFCが全日程を消化した後にマレーシアカップが遅れて開幕する可能性もあります。12月には代表が出場する東南アジアサッカー連盟AFFスズキカップが控えており、10月4日から12日までのFIFA国際マッチデー期間には代表合宿や練習試合なども予定されていることから、マレーシアカップを10月の国際マッチデー期間前に終了させておきたかったMFLも予定の変更が迫られそうです。

ディスカバリーチャンネルがMリーグ8連覇のJDTのドキュメンタリーを本日9月11日に放映
 今季2021年シーズンの優勝をすでに決めているJDTのドキュメンタリーが本日9月11日の午後9時(マレーシア時間、日本時間では午後10時)にディスカバリーチャンネルで放映されると、JDTの公式Facebookが告知しています。
 ”Fearless: Rise of the Southern Tigers”「怖いもの知らず:南の虎の隆盛」とでも訳せば良いでしょうか。なお南の虎とは公式Facebookでも採用されているJDTのニックネームです。
 この番組は東南アジア各国や台湾、香港での放映ということですが、JDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下は「アジアの多くの視聴者がJDTのサクセスストーリーだけでなく、成功するためにピッチ内外でどれほど努力をしてきたをみられることを嬉しく思う。」というコメントを発表しています。
 このドキュメンタリーでは、2013年にイスマイル殿下がオーナーとなって以降、JDTとその本拠地があるジョホール州のサッカーがどのように変容していったのか、またイスマイル殿下のジョホール州やサッカーに対する今後の構想なども語られるとしています。
 またこのドキュメンタリーにはイスマイル殿下の他、テクニカルディレクターのアリスター・エドワーズ、スポーツディレクターのマーティン・プレスト、ベンヤミン・モラ監督などのインタビューなども含まれているということです。

協会テクニカルディレクターのオン・キムスイ氏が辞任しサバFC監督就任
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、オン・キムスイTD(テクニカルディレクター)の辞任を発表しています。
 FAMのサイトによれば、オン氏がMリーグ1部サバFC監督のオファーを受け、これを受諾したことに伴う辞任だということで、現在のTDの仕事は9月30日まで務めるということです。
 50歳のオン氏は2007年からFAMでU16、U17、U23、フル代表など監督を歴任した後、今年1月からFAMのテクニカルディレクターに就任していました。2011年にはU23代表が出場する東南アジア競技大会通称シーゲームズのインドネシア大会で金メダル、続く2017年のクアラルンプール大会では銀メダルを獲得、また当時はハリマウムダと呼ばれたU22代表を率いてMリーグ2部プレミアリーグで優勝も果たしています。また2018年アジア競技大会インドネシア大会では、U23代表監督としてグループステージを突破し、ベスト16に進み日本代表と対戦しましたが、90分に上田綺世選手のPKで惜敗しています。
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 2005年にマラッカFA(現マラッカ・ユナイテッドFC)を指揮して以来のMリーグ復帰となるオン氏ですが、2019年に1部スーパーリーグ昇格後はインドネシア出身のクルニアワン・ドゥイ・ユリアント監督の元で昨季2020年は10位、今季も最終節を残して現在9位と1部残留争いをするクラブをどう立て直すのか、その手腕に注目です。