Mリーグはスランゴール州とヌグリスンビラン州のクラブに本拠地での試合開催を許可
Mリーグは今週末7月24日より再開しますが、これを前にMリーグを運営するMFLは、スランゴール州およびヌグリスンビラン州に施行されていた強化行動制限令EMCOが通常の行動制限令MCOへと変更になったことに基づき、この両州に本拠地を持つクラブに対して、本拠地でのホームゲーム開催を許可すると発表しています。
スランゴール州に本拠地を持つ1部スーパーリーグのスランゴールFC、PJシティFC、UITM FCの3クラブは、それぞれMBPJスタジアム(今季はスランゴールFCとPJシティFCが共同使用)とUITMスタジアムでのホーム開催が許可され、2部プレミアリーグではUITM FCを本拠地とするFAM-MSNとヌグリスンビラン州パロイにあるトゥンク・アブドル・ラーマンスタジアムを本拠地とするヌグリスンビランFCもそれぞれ本拠地でのホームゲーム開催が許可されています。
この発表以前には上記の各チームは強化行動制限令EMCOが施工されている従来の本拠地でのホームゲーム開催が禁止され、暫定本拠地での代替開催が求められており、やはりスランゴール州スラヤンのMBSスタジアムを本拠地とするスランゴールFCのセカンドチーム、スランゴールFC2は、前半戦の未消化試合となっていたホームゲームのサラワク・ユナイテッドFCを7月17日にペラ州で開催していました。
またこの変更により、Mリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグは一部の試合で試合日程及び試合会場も変更になっています。最新の試合日程は1部スーパーリーグはこちら、2部プレミアリーグはこちらです。
東マレーシアに本拠地を持つクラブは明暗が分かれる
マレーシアはマレー半島部とボルネオ島(カリマンタン島)にある東マレーシアの二つの地域で構成されていますが、東マレーシアにあるサバ州では7月10日より渡航者全員に14日間の検疫隔離が義務付けられたことを受け、Mリーグを運営するMFLはサバ州政府の危機管理委員会に対し、Mリーグクラブの入州について例外措置を求めていくとしています。
Mリーグ全クラブは現在、宿舎と練習場で構成されるスポーツバブル内のみで活動する合宿形式の練習を行なっており、長期の検疫隔離は不要との観点から例外措置が認められることを期待しているとMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは公式サイト上で述べています。
なおサバ州コタキナバルに本拠地を持つサバFCは、現在はマレー半島のジョホール州でリーグ開幕に備えた合宿を行っています。
一方、同じ東マレーシアのサラワク州では、州都クチンに本拠地を持つ2部プレミアリーグのサラワク・ユナイテッドFCとクチンシティFCが今季初めて、両クラブのホームスタジアムであるサラワク州スタジアムでの練習がサラワク州政府の危機管理委員会によって許可されたことに対し、MFLは州政府への感謝の意を表明しています。
代表は9月にパレスチナと練習試合か
先月6月に開催されたFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選ではアラブ首長国連邦、ベトナムに次ぐ3位となり、アジアカップ3次予選に回ることになったマレーシア代表。そのアジアカップ3次予選は来年2022年2月の開催が予定されていますが、この予選に向けて9月には練習試合が予定されているようだと、サッカー専門サイトのヴォケットFCが伝えています。
この記事ではフットボールパレスチナというツイッタアカウントからの投稿を取り上げており、その投稿によると今年12月に予定されているFIFAアラブカップ(アラブ諸国の代表チームによる大会)の準備としてパレスチナ代表がアルジェリアでの合宿を行った後、マレーシア、そしてやはりアジアカップ3次予選に出場するキルギスとの練習試合を予定しているということです。
ただし試合開催地などの詳細は投稿には記載されておらず、ヴォケットFCはこの練習試合の開催決定は、新型コロナウィルスの今後の感染状況などにより左右される可能性があるとしています。
なおこの記事で取り上げられているパレスチナはFIFAランキング104位、またキルギスは同99位で、実現すれば同153位のマレーシアにとっては願ってもないランク上位チームとの練習試合となります。