7月1日のニュース:マレーシアのレジェンド選手が通算ゴール世界第3位、サバFCがラムダニとの契約延長、ペラFCが創立100周年記念ユニを発表

マレーシアのレジェンド選手は通算ゴール世界第3位
 「スーパーモク」の愛称で1970年代から80年代にかけてスランゴールとマレーシア代表でプレーし、マレーシアサッカー界を席巻したレジェンド選手のモクタル・ダハリは、キャップ数131、そして代表では89ゴールを決めながら運動ニューロン疾患を発症してからわずか3年後に享年37という若さで亡くなったレジェンド中のレジェンド選手です。
 マレーシアサッカー協会FAMと国家スポーツ協議会NSCが運営する国内最高峰のユースアカデミー、モクタル・ダハリアカデミーにもその名を残す故モクタル氏が、FIFAが発表した代表チームでの通算ゴール数で世界3位となり再び脚光を浴びています。
 1位を分け合うアリ・ダエイ(イラン)とクリスティアーノ・ロナルド(ポルトガル)の109ゴールに続き、通算89ゴールを挙げた故モクタル氏は、ハンガリーのレジェンド選手フェレンツ・プスカシュ(84ゴール)、ブラジルのペレ(77ゴール)らを抑えて堂々の3位となっています。
 故モクタル氏はスランゴールで10度のマレーシアカップ優勝の他、東南アジア競技大会通称シーゲームズで2度の優勝、そして1974年のアジア大会3位などの成績を収めています。
(以下が代表ゴール数ランキング。日本人では釜本邦茂氏は75ゴールで7位タイ。また6月29日のコパアメリカ、ボリビア戦で2ゴールを挙げたリオネル・メッシも75ゴールとなり7位タイとなりました。-7/1記事を一部修正し、写真を差し替えました。)

サバFCがラムダニとの契約延長
 Mリーグ1部のサバFCはインドネシア出身のFWサディル・ラムダニら3選手との契約を来年2022年11月まで延長したことを公式Facebookで告知しています。
 今回、契約延長となったのはラムダニ選手といずれも地元サバ州出身のアルト・リナス、ランディー・バルーの3選手で、サバFCのマルズキ・ナシル チームマネージャー(TM)は、この3選手が今季ここまで素晴らしいパフォーマンスを見せていることを評価し、1年の延長が決まったと話しています。
 『現在のサバFCの選手は全員が今年11月までの契約となっているが、この3選手とは早めの契約延長交渉を行い、合意に達した。なお契約延長後の給料はそれまでの給料から増額されている。」と語ったマルズキTMは、今後はさらに複数の選手との契約延長の予定もあることを明かしています。
 またこの契約延長を記事にしたマレーシアの通信社ブルナマはラムダニ選手とのインタビューを掲載し、今回の契約延長でチーム内での責任がより大きくなったと話すラムダに選手は、チームメートや首脳陣、そしてクラブ経営陣の信用を裏切らないよう全力でプレーしたいと述べています。

ペラFCが創立100周年記念ユニを発表
 Mリーグ1部のペラFCは創立100周年を記念したサードユニフォームを発表しています。
 1921年に第1回大会が開催されたマラヤカップ(当時、現マレーシアカップ)にペラ州チームが出場したことを記念して作られた100周年記念ユニフォームは、今季のホーム、アウェイ用ユニフォーム同様、マレーシアのブランド、カキジャージ社製で、全体が黒地のユニフォームの胸には今季開幕前にサポーターから応募した新ロゴコンテストでサポーターから最多得票を得たハフィス・イスマイル氏デザインのロゴ、そして大きく100 YEARS、Perak Football Legacyと書かれています。
 価格はXXLサイズまでが109リンギ(およそ2910円)、 4XLから8XLまでが115リンギ(およそ3070円)で、1500着限定ということです。興味のある方はこちらから購入可能です。
(下のサードユニの写真はペラFCの公式Facebookより)

6月30日のニュース:U21、U19、フットサル各リーグの開幕が9月に延期、タン代表監督交代についてFAMは検討せず、マレーシア代表が日本代表に3連勝(e国際親善試合で!)

U21、U19、フットサル各リーグの開幕が9月に延期
 マレーシアサッカー協会FAMは主催するU21リーグのプレジデントカップ、U19リーグのユースカップ、そしてフットサルリーグのマレーシアプレミアフットサルリーグの今季2021年シーズン開幕をいずれも9月まで延期することを公式サイトで発表しています。
 スチュアート・ラマリンガムFAM事務局長名で掲載された発表によると、この延期は6月28日までとされていた完全ロックダウンが期限を決めないまま延長となったことが理由とされていますが、同時に9月とする開幕もマレーシア政府が発表した「回復」政策次第によるとし、各リーグ開幕から30日前に参加チームの練習が許可されることを条件としており、正確には「早くとも」9月開幕ということになりそうです。
 また今回の発表では、リーグの開幕時期だけでなく、リーグフォーマットの変更や試合日程、またリーグで適用されるルールの変更などの可能性にも言及されており、そういった変更点には逐次、リーグ参加チームと共用していくとも述べられています。
 当初はプレジデントカップとユースカップはそれぞれ6月2日と6月3日に、マレーシアプレミアフットサルリーグは男子が6月12日に、女子が8月12日に開幕の予定となっていましたが、6月1日より完全ロックダウンが実施されたため延期となっていましたが、今回の発表でさらに延期となりました。

タン代表監督交代についてFAMは検討せず
 先月終了したFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選では同じ予選G組だった隣国タイではサッカー協会が西野朗代表監督との契約を解除といった報道も出ているようですが、そのタイを破って3位となったマレーシア代表のタン・チェンホー監督は来年2022年12月までとなっている契約の見直しなどについての予定はないとマレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 マレーシアサッカー協会FAMのユソフ・マハディ会長代理は、契約期間が残っていることに加えて、アジアカップ出場というミッションが達成されていないことから、今後予定されている代表チーム運営委員会では、来年3月に予定されているAFC選手権アジアカップ2023年大会3次予選に向けての準備以外の議題は現時点では挙がっていないと話し、W杯3次予選出場を逃したタン監督の去就について話し合われる予定はないとブルナマの取材に答えています。
 その一方で、代表チームのチームマネージャーでもあるマハディ・ユソフ会長代理は、代表チームがアジアカップ3次予選を突破して本大会出場を達成するために最適な環境を用意できるよう、運営委員会では今後新たに代表監督の人選も含めてあらゆる点が議題に上がる可能性については否定しなかったということです。

マレーシア代表が日本代表に3連勝(e国際親善試合で!)
 eスポーツのサッカーマレーシア代表が日本代表に3連勝!6月24日に行われたe国際親善試合キリンイミューズカップで2020年3月に新たに発足したeスポーツ・サッカーの日本代表「サッカーe日本代表」はサッカーeマレーシア代表と対戦し、マレーシアが3試合で3-5、3-4、0-3と3連勝で日本を一蹴しています。
 日本代表は今年2021年4月末から5月にかけて行われたFIFAeネーションズカップのアジア・オセアニア予選で優勝し、8月にデンマークで行われる本大会に出場する8月の世界大会に出場を決めたものの、アジア・オセアニア予選のグループリーグでは、やはりFIFAeネーションズカップ世界大会に出場するマレーシアに連敗、しかも予選グループでは首位マレーシアに次ぐ2位となっており、8月の本大会と同様の2on2の団体戦形式で行なう強化マッチとして企画されたこの国際親善試合をアジア・オセアニア予選のリベンジマッチとして臨んだものの、マレーシアが逆にこれを返り討ちにする形になりました。
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 私は知らなかったのですが、マレーシアはFIFAeランキングでは1位英国、2位ブラジルに次ぐ3位、一方で日本代表は18位とアジアではダントツの強さです。
 以下は日本サッカー協会JFAの公式YouTubeチャンネルにアップロードされたe日本代表対eマレーシア代表の試合の映像で、試合は2分30秒辺りからです。