ACL予選G組-JDTは3PK献上で自滅
JDTは初勝利を挙げたラーチャブリーFC戦からFWアキヤ・ラシドに代えてMFアフィク・アザイルを起用し、システムを4-3-3から4-1−4-1に変更し、ナチョ・インサを司令塔に、前戦でも攻撃に絡むことが多かったサフィク・ラヒムがより攻撃参加できる布陣で臨みましたが、その布陣が功を奏し、試合開始から格上の浦項にも守勢に回ることなく互角に渡り合いました。
先制したのはJDTでした。17分にペナルティーエリア手前からレアンドロ・ベラスケスが放ったシュートが浦項ディフェンダーに当たって角度が変わり、GKカン・ヒョンムが反応できないまま浦項ゴールに吸い込まれ、JDTがリードします。
しかしその10分後、左サイドからペナルティーエリアに切り込んできたコ・ヤングヨンをベラスケスが倒して浦項がPKを獲得、これをボリス・タシチーが決めて浦項が同点に追いつきます。さらに35分にはペナルティーエリア内でマウリシオが「フライング」タックルでマリオ・クヴェシッチを倒して再びPKを浦項に与え2失点目となりました。なおこの悪質な反則によりマウリシオにはイエローカードも出され、マウリシオは警告累積により次戦の出場停止が決まりました。なおオーストラリアのショーン・エバンス主審は前半だけでJDTに4枚のイエローカードを出すなどややイエローカード出し過ぎのきらいがある審判でした。
浦項1点リードで折り返した後半は、試合開始から降る雨とこの日2試合目ということで、ピッチコンディションも悪化、早く同点に追いつきたいJDTは浦項ゴールに迫り、何度かチャンスを得るもベルグソン・ダ・シルヴァがいずれのチャンスも決めきれず、逆に浦項はオフィサイドと判断して足が止まったJDT守備陣を交わして82分にゴール、その後も焦るJDTは少しずつ「荒い」プレーが見られるようになり、ロスタイムにはマシュー・デイヴィーズがアレックス・グラントをまたもペナルティーエリアで倒し、この試合3度目のPKを与えて万事休すとなり、JDTは1-4で浦項に敗れています。
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同じカードは7月1日に組まれていますが、この試合でイエローをもらった守備の要マウリシオとアリフ・アイマンが次戦は警告累積により出場停止となりました。またこの試合でも初戦で途中交代したラヴェル・コービン=オングはベンチしておらず、ベストメンバーとは程遠い布陣で浦項と再戦する事になります。
AFCチャンピオンズリーグ2021予選G組マッチデー3
2021年6月28日@ラジャマンガラスタジアム-タイ、バンコク
浦項スティーラーズ 4-1 JDT
得点者:JDT-レアンドロ・ヴァレスケス(17分)、浦項:ボリス・タシチー(27分PK)、カン・サンウ(35分PK)、クワン・ギピョ(82分)、イム・サンヒュブ(90+1分PK)
(下は両チームの先発XI-JDTと浦項のFacebookより)
*この試合のハイライト映像はこちら-AFCの公式YouTubeより
G組のもう1試合は2戦2勝の名古屋が山崎凌吾選手のハットトリックを含む4ゴールで3連勝しています。敗れたラーチャブリーは勝ち星なしの3連敗となっています。
2021年6月28日@ラジャマンガラスタジアム-タイ、バンコク
ラーチャブリー・ミトポンFC 0-4 名古屋
得点者:名古屋-山崎凌吾3(26分、31分、46分)、斉藤学(65分)
*この試合のハイライト映像はこちら-AFCの公式YouTubeより
ACL予選G組順位(マッチデー3終了時点)
Team | G | W | D | L | GF | GA | GD | P | |
1 | 名古屋 | 3 | 3 | 0 | 0 | 8 | 0 | 8 | 9 |
2 | 浦項 | 3 | 2 | 0 | 1 | 6 | 4 | 2 | 6 |
3 | JDT | 3 | 1 | 0 | 2 | 2 | 5 | -3 | 3 |
4 | ラーチャブリー | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 7 | -7 | 0 |
ACL予選G組の日程(会場はいずれもラジャマンガラスタジアム-タイ、バンコク、試合は1試合目が午後6時、2試合目が午後10時キックオフ-いずれもマレーシア時間)
7月1日(木)
JDT-浦項、名古屋-ラーチャブリー
7月4日(日)
ラーチャブリー-浦項、名古屋-JDT
7月7日(水)
浦項-名古屋、ラーチャブリー-JDT