ACL予選G組-JDTはラーチャブリー戦勝利で1勝1敗のタイに
AFCチャンピオンズリーグACL予選G組はマッチデー2の2試合が行われ、JDTはラーチャブリー・ミトポンFCと対戦し1-0で予選初白星を挙げ、通算成績を1勝1敗としています。
いずれも初戦で敗れている両チームの対戦となったこの試合は、初戦と同じメンバーで臨んだラーチャブリーに対し、初戦の先発メンバーからサファウィ・ラシド、ラベル・コービン=オング、アフィック・ファザイル、S・クナランの4名を入れ替えて臨んだJDTが、試合開始から積極的に仕掛けます。
名古屋戦ではロスタイムのゴールが無効となるなどフラストレーションが溜まる試合となったJDTのエース、ベルグソン・ダ・シルヴァは27分にペナルティーエリア内で倒されPKを得ますが、自らが蹴ったPKもはラーチャブリーGKカンポン・パトマッカックルに止められるなど、この試合もフラストレーションが溜まる試合でしたが、その一方で今季はトップチームどころかセカンドチームでも試合出場がなかったアズリフ・ナスルルハクのサプライズ起用を筆頭に、サフィク・ラヒムやマシュー・デイヴィーズ、アキヤ・ラシドら予選初先発となった選手がベンヤミン・モラ監督の期待に応えるようにゴールに迫ります。しかしこの試合では度々好セーブを見せた絶好調のGKパトマッカックル、そしてJDT攻撃陣のフィニッシュの質の低さから両チームとも無得点で終了します。
後半に入るとサファウィ・ラシドを押しのけて本来の右ウイングで先発したアリフ・アイマンがドリブルで持ち込み、これがベルグソンァからゴールを背にしたレアンドロ・ヴェラスケスに渡り、ベラスケスが振り向きざまに放ったシュートが決まり、JDTが47分に先制します。このゴールを境にラーチャブリーのテンポが上がり、JDT陣内までボールを運ばれるものの、マウリシオとシェーン・ローリーの両センターバックが決定機を作らせません。その後、JDTは再三チャンスを得るものの得点には至らず、ロスタイムの絶好機もサファウィ・ラシドのシュートが外れ、1-0のまま試合終了。シュート数で7-23(内オンターゲットは1-7)と相手を圧倒しながらも快勝とはいえない勝利でJDTが勝点3を獲得し、この日が誕生日だったベンヤミン・モラ監督へ勝利をプレゼントしました。この試合の結果、JDTは得失差で浦項を抜いて予選G組の2位に浮上しています。
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名古屋戦では最後は足をひきづっていたラヴェル・コービン=オングがこの日はベンチから外れました。代わりに入ってアズリフ・ナスルルハクは守備面では必要最低限の仕事をしたものの、コービン=オングほどの攻撃参加はできず、多くのチャンスがありながら結局、1得点で終わったことからもその存在の沖さが改めて感じられました。また勝利したとは言え、エースのベルグソンも2戦連続で不発と次戦の浦項戦に向けて攻撃陣に不安も残ります。1点差のまま試合が進んだことで、シェーン・ローリー、マウリシオのセンターバックコンビとナチョ・インサは交代させることもできず、この予選G組で2位を狙うための重要な次戦の浦項戦での、この3選手の疲労度が心配です。
AFCチャンピオンズリーグ2021予選G組マッチデー2
2021年6月25日@ラジャマンガラスタジアム-タイ、バンコク
ラーチャブリー・ミトポンFC 0-1 JDT
得点者:JDT-レアンドロ・ヴァレスケス(47分)
(下は両チームの先発XI-ラーチャブリーとJDTのFacebookより)
*この試合のハイライト映像はこちら-AFCの公式YouTubeより
なおこの試合に先立って行われた予選G組のもう1試合は名古屋グランパスが浦項スティーラーズ(韓国)を3-0で破っています。
2021年6月25日@ラジャマンガラスタジアム-タイ、バンコク
名古屋グランパス 3-0 浦項スティーラーズ
得点者:名古屋-柿谷 曜一朗(34分)、マテウス2(65分PK、82分)
*この試合のハイライト映像はこちら-AFCの公式YouTubeより
ACL予選G組順位(マッチデー2終了時点)
Team | G | W | D | L | GF | GA | GD | P | |
1 | 名古屋 | 2 | 2 | 0 | 0 | 4 | 0 | 4 | 6 |
2 | JDT | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 3 |
3 | 浦項 | 2 | 1 | 0 | 1 | 2 | 3 | -1 | 3 |
4 | ラーチャブリー | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | -3 | 0 |
ACL予選G組の日程(会場はいずれもラジャマンガラスタジアム-タイ、バンコク、試合は1試合目が午後6時、2試合目が午後10時キックオフ-いずれもマレーシア時間)
6月28日(月)
ラーチャブリー-名古屋、浦項-JDT
7月1日(木)
JDT-浦項、名古屋-ラーチャブリー
7月4日(日)
ラーチャブリー-浦項、名古屋-JDT
7月7日(水)
浦項-名古屋、ラーチャブリー-JDT