5月22日のニュース:代表経験不足によりニコラス・スウィラッドはタイ1部昇格のノーンブワ・ピッチャヤFC退団へ、トレンガヌはバーレーン出身のMFを獲得か、ペラFCオーナー候補にコスメ会社社長が浮上

代表経験不足によりニコラス・スウィラッドはタイ1部昇格のノーンブワ・ピッチャヤFC退団へ
 タイ2部リーグのノーンブワ・ピッチャヤFCは今年3月に閉幕した2020/2021年シーズンで優勝し、1部への昇格を決めましたが、このチームにシーズン途中からに加入したDFニコラス・スウィラッドは2部での最終戦となったカセサートFC戦でゴールを決めるなどし、2021/2022年シーズンへ向けて契約が更新されたことも発表されていました。
 しかし残念ながらスウィラッド選手は来季は1部でプレーできず、チームを退団せざるを得なくなったとサッカー専門サイトのヴォケットFCが報じています。
 来季からタイ1部でプレーするノーンブワ・ピッチャヤFCですが、タイ1部リーグは外国籍選手登録について自国の代表チームで3試合以上出場していなければならないという規定があることから、マレーシア代表での試合出場経験がないスウィラッド選手を外国籍選手登録できなくなったということです。
 2019年3月の国際親善試合エアマリンカップでは、在籍していたPKNS FCでの活躍により代表に召集されたスウィラッド選手ですが、このときは鼠蹊部(そけいぶ)のケガで招集を辞退していました。
 英国出身のスウィラッド選手は母親がマレーシア人であることからマレーシア国籍を取得し、ノーンブワ・ピッチャヤFC移籍前の6年間はMリーグのPKNS FCやスランゴールIIでマレーシア人選手として登録されていました。

トレンガヌはバーレーン出身のMFを獲得か
 Mリーグ1部スーパーリーグのトレンガヌFCは、開幕時に登録した2名の外国籍選手がケガにより長期離脱していることから、5月30日まで開いているトランスファーウィンドウ期間に新たな外国籍選手を補強することを明言しています。既に昨季まで3年間トレンガヌFCでプレーしたリー・タック(英国)を同じ1部のスリ・パハンから期限付き移籍で獲得したを発表したことから、もう1人もやはり昨季まで2年間トレンガヌFCでプレーしたウズベキスタン出身のサンジャル・シャアフメドフを獲得するのではと噂されていましたが、現在ウズベキスタン1部のFCアルマリクでプレーするシャアフメドフ選手の獲得に失敗したことから、今度はバーレーン出身の21歳MFハビビ・ハルンが獲得候補に挙がっていると、マレーシア語紙ブリタ・ハリアン電子版が伝えています。
 現在はバーレーン1部のアル・リファーSCから2部のアル・カリディアへ期限付き移籍中のハビビ選手は、2019年にはアル・リファーSC時代には現在、スランゴールFCでプレーするイフェダヨ・オルセングンともチームメートだった経験もある他、昨季はAFCカップへの出場経験もあるということで、今季AFCカップに出場するトレンガヌFCにとっては経験者の獲得は貴重でしょう。現在、外国籍選手AFC(アジアサッカー連盟加盟国)枠のクリス・ハード(オーストラリア)がケガで離脱中のトレンガヌFCはバーレーン出身のハビビ選手を獲得した場合はこのハード選手に代わってAFC枠での登録が可能です。

ペラFCオーナー候補にコスメ会社社長が浮上
 給料未払い問題により今季開幕時のすでに主力選手4名が退団したMリーグ1部ペラFCは経営危機により新たなオーナーを探していますが、その候補に資産家で知られるコスメ会社社長が浮上しているとマレーシア語紙ウトゥサン・マレーシア電子版が報じています。
 ドクター・ヴィダの愛称で知られているハスミザ・オスマン氏は自身のインスタグラム上にペラFCの本拠地ペラスタジアム前で撮影した自身の写真に「フォロワーに「新たな一歩を踏み出すべきでしょうか。(フォロワーの)皆さんの意見はいかがでしょうか。」というメッセージを加えて投稿しています。
 ウトゥサン・マレーシアによれば、この投稿に対する数千というペラFCサポーターが反応し、その内容は概ね良好だということですが、一部ペラFCサポーターからオーナーとなることは歓迎だが、ピンク色はチームカラーに採用しないで欲しいという声も上がっています。これはケランタン州出身のハスミザ氏は2016年から2017年にかけて同じMリーグのケランタンFA(当時、現在のケランタンFC)のメインスポンサーだったことに由来します。当時は本拠地のスルタン・モハマド4世スタジアムをピンク色に塗装し、チームにはサードユニファームとしてピンク色のユニフォームを導入したことを指していると思われます。
 ペラFCから接触を受けたことも認めたハスミザ氏は「自分では失敗とは思っていないが、(ケランタンFAのメインスポンサー時代は)サッカー界を騒がせてしまったことは事実である」と述べる一方で『前回の経験で様々なことを学んだので、今回は同じ失敗はしないだろう。」と述べています。
(下は投稿されたハスミザ氏がペラスタジアム前で撮影した写真-ハスミザ氏のインスタグラムより)