5月20日のニュース:マレーシアの未払い給料申請件数は世界2位、UITMはKLシティからシーン・ジャネッリを獲得、リー・タックがスリ・パハンからトレンガヌに復帰、マラッカUは監督残留もCEOは辞任

マレーシアの給料未払い申請件数は世界2位
 FIFAがクラブ消滅による未払い給料の補助をマレーシアの147選手に支給したニュースは数日前に取り上げましたが、この147名はギリシャの291選手に続く世界第2位の件数です。これについてMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOはマレーシアにおける未払い給料が透明性を持って対応されている結果であると述べています。
 マレーシアからFIFAサッカー選手基金(FIFA FFP)への申請件数が多いのは、未払い給料問題が発生した場合、マレーシアサッカー協会FAMとMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLが該当クラブに厳しく対処する一方で、FAMとMFLが率先してFIFAに未払い問題を報告しているからであることを理由に挙げたアブドル・ガニCEOは、「他国リーグでも同様の給料未払い問題は起こっている可能性があるが、各国のサッカー協会や国内リーグ主催者がそれを公にせず、FIFAにも報告ししないという方法で対処している」と話し、マレーシアからの申請件数が多いということが他国に比べて未払い給料問題がより多く発生しているというわけではないと説明しています。

UITMはKLシティからシーン・ジャネッリを獲得
 Mリーグ1部スーパーリーグのKLシティは、同じスーパーリーグで最下位のUTIMへMFシーン・ジャネッリとGKザミル・スラマットを期限付きで移籍することを発表しています。
 JDTのセカンドチームJDT IIでもプレー経験があるジャネッリ選手は、KLシティではレギュラーポジションを奪えず、今季出場の6試合はいずれも途中出場で、UTIM戦での68分からの出場が今季プレーした時間では最長です。
 UTIMではレギュラーポジションを獲得したいと話すジャネッリ選手は、2部プレミアリーグからもオファーを受けていたことも明かした上で、ザミル選手とともにチームに貢献したいと話しています。
 父親がイタリア人、母親がマレーシア人のジャネッリ選手はクアランプール生まれで、Mリーグではマレーシア人選手として登録されています。

リー・タックがスリ・パハンからトレンガヌに復帰
 スーパーリーグで2位のトレンガヌFCは公式Facebookで、同じスーパーリーグのスリ・パハンFCから英国出身のMFリー・タックを今季末までの期限付き移籍で獲得したこと明らかにしています。
 昨季2020年シーズンまで3年間トレンガヌに在籍し23ゴールを挙げたものの、昨季終了後には契約が更新されなかったタック選手は今季からスリ・パハンに加入していましたが、本来のMFではなくFWとして起用されるなどして期待通りの活躍ができていませんでした。その後、スリ・パハンは5月3日から始まっているトランスファーウィンドウ期間に新たな外国籍選手を獲得したことから、タック選手にはFWペトルス・シテンビ(ナミビア)とMFクリス・ハード(オーストラリア)両選手がケガで離脱中のトレンガヌに復帰の噂が出ていました。
 トレンガヌはさらに外国籍選手の獲得を計画しているとされ、その候補にやはり昨季まで2年間在籍したMFサンジャル・シャアフメドフ(ウズベキスタン)の名前も挙がっています。

マラッカUは監督残留もCEOは辞任
 スポーツ専門サイトのスタジアム・アストロは、解任が噂されていたスーパーリーグのマラッカ・ユナイテッドFCのザイナル・アビディン・ハサン監督が今季終了まで指揮をとることが決定した一方で、サイフル・マット・サプリCEOの辞任を報じています。
 スタジアム・アストロによると新たに就任したジャスティン・リムCEOは、契約解除となったステファン・ニコリッチ(モンテネグロ)とアレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(ブラジル)の両ストライカーに代わる新たなストライカーの獲得についても言及し、SERカシアス・ド・スルからジョバンニ・ゴメス・ダ・シルヴァを今季末までの期限付き移籍で獲得したことも明らかにしています。26歳のジョバンニ選手は既にメディカルチェックを終えており、後日発表されるというもう一人の南米出身の選手とともに近々、正式に加入が発表されるということです。