5月1日のニュース:スランゴールCEOは本田圭佑選手獲得を否定、MFLは選手をスポーツバブルの外に出さないよう再度クラブに通達、パハンにタイ代表FWアディサックが加入か、KLシティにはKL生まれオーストラリア育ちのMFが加入

スランゴールCEOは本田圭佑選手獲得を否定
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロはスランゴールFCのジョハン・カマル・ハミドンCEOとのインタビュー記事を掲載し、先日このブログでも取り上げた元日本代表の本田圭佑選手獲得の噂についてこれを否定しています。
 「現時点ではその噂は正確ではなく、本田圭佑選手に獲得オファーを出したことは一度もない。現在のチームが獲得を目指しているのは、大物選手ではなく、潜在能力が高い若い選手である。」と話したジョハンCEOは、DFシャルル・ナジーム、MFアリフ・ハイカルといったレギュラーポジションを掴みつつある若手選手を例に挙げて、外国籍選手は気候や日程などMリーグの環境に慣れるまでしばらく時間がかかったものの、現在はトップチームにいる若手選手と経験のある外国籍選手とでバランスのとれたチームができつつあると述べています。
 また5月3日から30日までのトランスファーウィンドウ期間中の補強については、代表チームのW杯予選出場によるMリーグ中断期間までの残り3試合の状況やケガ人の回復状況などを元に判断したいと話す一方で、現在のバランスがとれたチーム構成には満足しているとも話しています。
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 本田選手移籍の噂を伝えるニュースを取り上げた際のブログでも書きましたが、チーム編成上は本田選手は現在のスランゴールが必要とする選手ではないように思います。もちろん興行的には本田選手がMリーグに加入してくれればその影響は大きいでしょうが、現在、Mリーグ各クラブに求められている「身の丈にあった」経営という観点からも本田選手のスランゴール入りは現実的ではなさそうです。

MFLは選手をスポーツバブルの外に出さないよう再度クラブに通達
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、Mリーグ各クラブに対して、チーム内での新型コロナウィルス感染を防止するため、厳格に標準作業手順SOPを厳守しいわゆるスポーツバブルの外に選手を出さないよう、改めて通達を出しています。
 さらに新型コロナウィルス感染者が出たクラブに対しては勝点剥奪(はくだつ)や対戦予定の相手を不戦勝とするなど厳しい罰則を科すことについても言及したアブドル・ガニCEOは、選手に対してはショッピングモールや娯楽施設など多くの人が利用する場所へ行くことを避けることを、そして各クラブに対しては選手たちが試合会場、練習会場と自宅というスポーツバブルの外へは出ないよう指導を強化することを求めています。
 アブドル・ガニCEOがこのように厳しいSOP順守を求めたのは、先週、マレーシア代表バドミントンチーム内で数名の感染者が確認された後、その数が一気に倍以上に増え、保健省の指導のもと練習が完全に中止され、現在もその練習が再開されていない状態が続いていることがあります。

パハンにタイ代表FWアディサックが加入か
 Mリーグ1部スーパーリーグ第10節を終えて1勝2分7敗で11位と不振を極めるスリ・パハンは、5月3日に開くトランスファーウィンドウ期間中に大幅にメンバーが入れ替わることが予想されていますが、その新戦力の一人がタイ代表FWのようです。
 スポーツ専門サイトのスカンズは、今季はタイ1部のムアントン・ユナイテッドFCからポートFCへ期限付き移籍していたタイ代表FWアディサック・クライソーンがスリ・パハンと今季2021年シーズンが終了する7月半ばまでの期限付き移籍で加入することが決定的で、所属先のムアントン・ユナイテッドFCとは契約内容で合意していると報じています。またスリ・パハンは現在、アディサック選手が所属しているポートFCに早期のリリースを求めているとも報じています。
 30歳のアディアック選手は今季は29試合に出場し11ゴールを挙げ、ポートFCの今季3位とAFCチャンピオンズリーグ出場資格獲得に貢献した他、FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場するタイ代表候補47名にも含まれています。
 このブログでは既にミャンマーU23代表FWのアウン・カウン・マンのスリ・パハン加入について取り上げましたが、今回のアディサック選手の他にも、スリ・パハンはアルゼンチン出身で英国2部シェフィード・ウェンズデイFCU23でプレーした21歳のMFマヌエル・イダルゴや南スーダン出身で昨季までオーストラリア1部Aリーグのメルボルン・ヴィクトリーでプレーしたFWケニー・アティウといった選手の加入の可能性についてもこのスカンズは報じています。

KLシティにはKL生まれオーストラリア育ちのMFが加入
 今季1部スーパーリーグに昇格し、第10節を終えて3勝3分4敗で7位につけるKLシティに地元KL出身でオーストラリア育ちの選手が加入するとサッカー専門サイトのヴォケットFCが報じています。
 22歳のライアン・ランバートは、昨季はオランダ2部リーグのFCデン・ボスのU21チームで双子の兄でDFデクラン・ランバートとともにプレーしていました。
 デクラン、ライアン両選手とも英国やオーストラリアに加えてマレーシア代表としてプレーする資格もあるということなので、Mリーグでの活躍次第ではマレーシアU23代表、さらにはフル代表の新戦力となる可能性もあるとヴォケットFCの記事は結んでいます。