MFLはスポーツデータ企業とパートナー契約締結
Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、スポーツデータを提供するテック企業のジニアス・スポーツ社(GSC社)とパートナー契約を締結しています。GSC社はMリーグ1部スーパーリーグやマレーシアカップの試合中に様々なデータを収集し、それを試合の視聴者に向けてライブで発信し、試合観戦をより楽しめるようにしていくということです。
またMFLはGSC社の賭博監視システムを利用することで、八百長試合やスポーツ賭博関連の不正を予防することができるとも話しています。
MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、試合の中継中だけでなく、まもなく発表される予定のMFLアプリShoot!やソーシャルメディア上でもデータのライブ配信が可能になるGSC社とのパートナー契約は、Mリーグの商業価値も引き上げてくれるものと期待しているとも話しています。
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このGSC社はググってみると「スポーツデータ技術において世界大手」と言った表現がある一方で、「スポーツベッティングのデータカンパニー 」などの表記も見られる企業で、英国プレミアリーグやバスケットボールのNBA、さらには全米大学体育協会NCAAなどとも契約している大企業です。国教がイスラム教のマレーシアでは賭博でもあるスポーツベッティングは宗教上の理由もありご法度ですが、今回のMFLとの提携はデータの収集や配信以上に八百長対策という目的が大きいのかもしれません。
マレーシアの国内リーグはこれまで何度も八百長により多くの選手が永久追放になり、その結果としてファン離れが起こるなど、リーグは危機に面してきた歴史があります。最近では2018年に疑わしいケースがあったことが報じられていますが、このブログでも何度も取り上げているように給料未払いが続くと、生活苦から「悪魔の囁き」に耳を貸してしまう選手もでかねないため、データ面での監視だけで安心せず、慢性的な問題でもある給料未払いが起こらないよう、MFLはクラブライセンス発給時の経営状況審査の厳格化などにも注力して欲しいです。
国内銀行最大手と不動産投資の複合企業がMリーグスポンサー候補に浮上
3月5日のMリーグ開幕を1週間後に控える中、国内銀行最大手のメイバンクと不動産投資を中心とする複合企業ブルジャヤコーポレーションがMリーグの新たなスポンサー候補として挙げられていると、マレーシア語紙ウトゥサンマレーシア電子版が報じています。
メイバンクは国内スポーツとは結びつきが強く、ゴルフやバドミントンのマレーシアオープンでは冠スポンサーとなった実績があります。なお昨季のMリーグ1部スーパーリーグはメイバンクに次ぐ国内第2位の金融グループCIMBがスポンサーでしたが、今季はスポンサーから降りています。
ブルジャヤコーポレーションは不動産投資からリゾート開発までを手掛けている他、セブンイレブンやスターバックスの国内フランチャイズ権を保有する複合企業体です。また、ブルジャヤコーポレーション創業者のヴィンセント・タン氏は英国2部リーグのカーディフシティやベルギー1部リーグのKVコルトレイクのオーナーでもあります。
なお、この記事の執筆時点では両企業からも、またMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLからも正式な発表はありません。
タイ1部リーグ第22節-代表組のエルドストールはフル出場もタンはベンチ入りせず
タイ1部リーグ第22節が2月24日と25日行われ、DFドミニク・タンが所属するポリス・テロはスコータイFCと対戦し0-2と敗れています。なおこの試合ではタン選手はベンチ入りしませんでした。またDFジュニオール・エルドストール (タイでの登録名はプテラ・ナデール・アマルハン・マダナー)が所属するチョンブリーは細貝萌選手が所属するバンコク・ユナイテッドと対戦し1−5で大敗しています。なおエルドストール選手はスタメンでフル出場しています。
第22節を終了し、ポリス・テロは7勝4分11敗で、今節は試合に敗れたものの前節より順位を一つ挙げて10位となっています。一方のチョンブリーは8勝2分12敗となり、ポリス・テロと入れ替わりで11位と順位を一つ下げています。
なお検疫隔離を経てタイ2部リーグのノーンブワ・ピッチャヤに合流したDFニコラス・スウィラッドは、2月24日に行われたタイ2部リーグ第24節のサムットサーコーンFC戦ではベンチ入りしませんでした。なおノーンブワ・ピッチャヤは16勝8分0敗で2位に勝点差4をつけて首位を走っています。
タイ1部リーグ第22節(左がホーム、順位などは今節終了時のもの)
2月24日
ポリス・テロ(10位:8勝4分10敗) 0-2 スコータイ(13位:7勝3分12敗)
2月25日
バンコク・ユナイテッド(6位:10勝5分7敗) 5-1 チョンブリー(11位:8勝2分12敗)
タイ2部リーグ第24節(左がホーム、順位などは今節終了時のもの)
ノーンブワ・ピッチャヤ (1位:16勝8分0敗)5-1 サムットサーコーン(18位:2勝5分17敗)