2月24日のニュース:開幕を前に少なくとも5クラブが給料未払い問題あり、スランゴールはドイツ出身MF獲得で外国籍枠5つが埋まる、PDRMも外国籍枠4選手を発表

開幕を前に少なくとも5クラブが給料未払い問題あり
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版は、3月5日のMリーグ開幕まで2週間を切ったこの時期に、少なくとも5つのMリーグクラブで給料未払いが発生していると報じています。
 今季からアジアサッカー連盟の「指導」のもと、州サッカー協会が運営し、州政府からの公金を主な運営資金としていた多くのMリーグクラブは運営会社を設立して民営化されています。
 この記事では名前は明かされていないものの、Mリーグ1部の4クラブと2部の1クラブで給料が未払いとなっているということで、昨年12月から契約が始まっているクラブでは12月分の給料から、また今年1月から契約しているクラブからは1月分の給料の支払いが滞っているということで、間も無く2月も終わるとして選手の中からは不安の声が出ていると報じています。
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 今季のMリーグでプレーするためのマレーシアサッカー協会FAMによるクラブライセンス発給審査では、条件付きも含めると今季Mリーグ1部と2部でプレーするすべてのクラブにクラブライセンスが交付されている一方で、この報道が事実だとすると、FAM、そして今季からそれを引き継ぐMFLの審査そのものが機能していないということになるのですが、FAMとMFLからはまだコメントが出ていないようです。

スランゴールはドイツ出身MF獲得で外国籍枠5つが埋まる
 Mリーグ1部スランゴールは公式サイトでドイツ出身のMFマヌエル・コンラートの加入を発表しています。「マヌ」の愛称を持つ32歳のコンラート選手は、昨季までの2年間はドイツ3部リーグのユルディンゲン05で、その前にはドイツ2部ディナモ・ドレスデンでのプレー経験もある選手で、今季からスランゴールの指揮を取るカルステン・ナイチェル監督とは、ナイチェル監督がドイツ1部フライブルクのリザーブチーム、フライブルグIIでの監督時代に選手だったこともあります。、
 ドイツ出身でJリーグ浦和でのコーチ経験もあるカルステン・ナイチェル監督を今季新たに迎えたスランゴールは、ナイジェリア出身で昨季は11試合で12ゴールを挙げゴールデンブーツ受賞したイフェダヨ・オルセグンがバーレーン国籍を取得したことによりアジア枠外国籍選手となった結果、コンラート選手の他、同じドイツ出身のDFティム・ホイバッハ、そしてスイス出身の攻撃的MFオリバー・バフの3選手が新たに加盟し、Mリーグ6年目、スランゴールでは3年目のシーズンとなるアセアン枠のサフワン・バハルディン(シンガポール)とともに5名の外国籍選手が所属しています。
(コンラート選手の加入を伝えるスランゴールFC公式Facebookの投稿より)

PDRMも外国籍枠4選手を発表
 Mリーグ2部のPDRMは公式Facebookで今季の外国籍選手4名を発表しています。
 滋賀県出身のFW鈴木ブルーノ選手は、Mリーグ2部ヌグリスンビランや同1部トレンガヌ、2部でトレンガヌのセカンドチームであるトレンガヌIIでプレーしMリーグ5年目を迎える「ベテラン」です。なお昨季はトレンガヌIIで主将を務めました。
 またナミビア出身のFWリザラス・カイムビもMリーグ4年目を迎える選手で、これまでは2部ケランタンや1部パハンでのプレー経験があります。
 この他、PDRMにはジンバブエ出身のDFビクター・カムフカとガーナ出身の守備的MFアレクサンダー・アムポンサが加入しています。カムフカ選手は30歳で、昨季はミャンマー1部リーグのエーヤワディーユナイテッドした193cmのセンターバック、また同じミャンマー1部のラカイン・ユナイテッドから移籍したアムポンサ選手はまだ23歳で、ガーナの年代代表でのプレー経験もあるということです。
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 昨季2020年シーズンは開幕前に給料未払い問題により勝点3を剥奪され、リーグ戦でも0勝2分9敗、しかも前代未聞の勝点マイナス1という成績で2部降格となったPDRMですが、Mリーグ経験者の鈴木、カイムビ両選手を中心に1シーズンでの1部復帰を目指します。
(左上から時計回りで鈴木ブルーノ、リザラス・カイムビ、ビクター・カムフカ、アレクサンダー・アムポンサの4選手-PDRMの公式Facebookより。)