1月10日のニュース:PJシティの選手が新型コロナ陽性、クアラルンプールUにはホダック新監督が急遽就任、マラッカU監督は新外国籍選手に期待

PJシティの選手が新型コロナ陽性
 2月下旬の今季2021年シーズン開幕に迎え、各クラブはプレシーズンの練習を始めている中、Mリーグクラブとして初の新型コロナウィルス陽性者が1部のPJシティFCから数名出たと、英字紙スター電子版が報じています。
 2月下旬に予定されている今季Mリーグの開幕前に各クラブには新型コロナウィルスに対する検査が義務付けられており、PJシティFCは先月12月29日に選手と監督、コーチ及び関係者全員が検査を受けたということですが、その際には3名のコーチと6名の選手に陽性反応が出ており、この内の数名は入院、残りは自宅で隔離を行い、陰線反応が出た残りの選手やスタッフも自宅待機となっていました。
 そして1週間後の今月4日に前回の検査で陽性反応が出た選手たちを対象に再検査を行ったところ、選手1名から再度陽性反応が出たということです。
 PJシティFCのガネシュ・シャンムガンCEOは今回の報道を認めた上で、全ては管理下にあり心配は無用と話しています。
 Mリーグ1部と2部の全てのクラブは既にプレシーズン練習を開始していますが、今回のPJシティFC以外には新型コロナウィルス陽性反応が出たケースはこれまで報告されていませんでした。

クアラルンプールUにはホダック新監督が急遽就任
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロは、今季Mリーグ1部に昇格するクアラルンプール・ユナイテッドFCの新監督に前マレーシアU19代表監督でクロアチア出身のボジャン・ホダック氏が就任すると伝えています。
 スタジアムアストロの取材に対し、先週、クアラルンプール・ユナイテッドのスタンリー・バーナードCEOから連絡を受けて、チームの現状を説明された上で監督としてのオファーを受けたと話すホダック氏は1年契約プラス1年延長のオプションで契約を結んだことを明らかにしています。
 ケランタンFA(現ケランタンFC)やJDTなどでの監督経験もあるホダック氏は2012年にはケランタンFAをクラブ史上初の国内三冠(リーグ戦、FAカップ、マレーシアカップ)に導いた他、2014年には昨季まで続いているリーグ7連覇の初年度となるリーグ優勝を果たすなど、Mリーグでの実績は十分な監督です。またU19代表監督時代は2017年アジアサッカー連盟AFC U19選手権出場や2018年の東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権優勝なども達成しています。
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 クアラルンプール・ユナイテッドの監督には、チリ出身で前東ティモール代表監督を務めたシモン・エリゼッチ氏が就任することが報じられていましたが、今季開幕まで1ヶ月ほどに迫った中での急転直下のホダック監督就任となりました。

マラッカU監督は新外国籍選手に期待
 昨季は給料未払いで勝点3を剥奪されMリーグ1部で9位となったマラッカ・ユナイテッドですが、昨季から続投するザイナル・アビディン・ハサン監督は、今季から加入する新外国籍選手の存在がクラブの順位を押し上げることを期待していると話しています。
 マラッカ・ユナイテッドは昨季はチーム最多の6ゴール(11試合)を挙げたFWウチェ・アグバ(ナイジェリア)と司令塔MFロメル・モラレス(アルゼンチン)と契約を更新しませんでしたが、両選手に代わってフィリピン代表のMFマヌエル・オット(フィリピン1部ユナイテッド・シティFC、旧セレス・ネグロスFCから加入)とクロアチア出身のFWイヴァン・レンドリッチ(クロアチア1部FKジェリェズニチャル・サラエヴォより加入)を新たに獲得しています。この新戦力に昨季からプレーするDFジャン・スクウォン(韓国)、MFソニー・ノルデ(ハイチ)が加わり、5つある外国籍選手枠の4枠が確定しており、ザイナル監督はレンドリッチとコンビを組むもう一人の外国籍FWの獲得を予定していることも明かしています。
 昨季のマラッカ・ユナイテッドは、給料未払いを理由にアセアン(東南アジア)枠で在籍していたナルポン・ワイルド(タイ)が新型コロナウィルスによるMリーグ中断中の7月に退団しており、再開した第5節以降、最終第11節までは外国籍選手4名で戦うことを強いられていました。