JDTは政府の出国禁止措置によりACL出場取り止めに
今季のMリーグ1部で7連覇を達成したジョホール・ダルル・タジムJDTは、昨季2019年のMリーグ優勝チームとしてアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLに出場しています。ヴィッセル神戸(日本)、広州恒大(中国)、水原三星(韓国)と同じG組に入り、ここまで1勝0分1敗のグループ2位につけています。
このACLのG組は11月19日からカタールのドーハでの集中開催が決まっていますが、マレーシア政府の国家安全保障委員会NSCは新型コロナウィルス感染拡大防止のため自国民の国外渡航を禁じており、これによりJDTにも出国の許可が下りず、JDTはACLへの出場を取り止めことが、JDIの公式Facebookで発表されています。
アリスター・エドワーズTD(テクニカルディレクター)名で出された発表では、アジア最高峰の大会に参加できなくなったことには失望しているとしながらも、マレーシア政府の決定を尊重し、またドーハへ渡航する予定だったJDTの選手や監督、コーチの安全は最優先されるべきであり、新型コロナウィルス感染が拡大する中ではこのような安全措置は理解していると述べています。
政府はマレーシアカップ延期の決定を再検討せず
マレーシア政府は今季のマレーシアカップ延期の決定について、マレーシアフットボールリーグMFLが求めている再検討をする予定がないようです。
マレーシアの通信社ブルナマは、新型コロナウィルス関連を担当するスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)の話として、MFLからの再検討依頼があったとしながらも、選手を含めた関係者の間で感染が発生するリスクを避けるために決定を変更する予定はないとしています。
「国家安全保障委員会の席上では、ピッチ上での選手同士の接触は避けられないことから感染のリスクが指摘されている。また選手や監督、コーチなど試合に関わる人間の数は多い上、大半が同じバスで移動し、同じ更衣室を使えば厳格な標準作業手順SOPを遵守することは難しい。また演劇のような娯楽では無観客の上、出演者全員がマスクをした上で社会的距離ソーシャルディスタンスを維持するなどのSOPの遵守は難しくないが、サッカーではそのようなわけにはいかない。」と一部から出ていた批判についてもサブリ上級相は答えています。
しかしその一方で、新規感染者数に減少傾向が見られるようになれば、数週間でマレーシアカップを再開することは可能であるとも話しています。
AFCは中断中のW杯予選日程の概要を発表
アジアサッカー連盟AFCは公式サイト上で、現在中断されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選の日程が理事会で承認されたと発表しています。
これによるとアジア二次予選は来年2021年6月15日までに完了するしている必要があるとし、第7節と第8節は来年3月に、第9節と第10節は来年6月にそれぞれ開催し、アジア最終予選を来年9月に開催するとしています。
またアジア最終予選は2022年3月末までに終了し、大陸間プレーオフはFIFAの国際試合カレンダー期間の2022年5月または6月に行うこと、またアジア最終予選A組とB組の3位動詞が対戦するアジア枠のプレーオフは従来のホームアンドアウェイ式ではなく1試合で決着をつけることも提案されています。
また中国が開催を辞退したAFC U23選手権2022年大会とその次回大会となる2024年大会、さらにはAFC選手権2027年大会も西アジア諸国を対象に開催希望国を改めて募ることについても理事会で同意されたということです。
この他、マレーシアも出場予定ながら延期となっているU19選手権は来年3月3日から20日まで当初の予定どおりウズベキスタンで、またU16選手権は日程は未定ながらバーレーンで開催されることも明らかにされています。