FAM-サバ州FAは民営化手続きを始めている
昨日8月17日のこのブログでは、マレーシアサッカー協会FAMが民営化手続きを始めていないクラブがMリーグ1部で2チーム、2部で1チームあると発表した記事を取り上げ、噂では1部のクラブはサバFAとPDRM FC、2部はUKM FCがこの3クラブだと書きました。
しかしサッカー専門サイトのサッカートライブによると、サバ州サッカー協会(サバ州FA)は運営するMリーグ1部のサバFAの民営化手続きに着手しているとFAMのスチュアート・ラマリンガン事務局長が述べています。
「サバ州FAは、運営クラブの民営化に着手していない州FAの一つではない。ただし、サバ州政府内の政変により州議会が解散しており、このため民営化手続きに必要な承認が州政府から得られず、その進行に遅れが出ているというの事実である。なお、民営化の期限は9月30日ではあるが、FAMはサバFAの民営化手続きの完了を支援することを確約する。」
その一方でスチュアート事務局長は、今回の手続きの遅れはクラブが州FAから独立していないこと、そして州FAが州政府に依存していることが原因だとして、改めてMリーグクラブの州FAからの独立と民営化の必要性を訴えています。
ケランタン州FAはニック・アキフの放出も検討
Mリーグ2部ケランタンFAのMFニック・アキフ・シャヒラン・ニック・マットは、U19やU23代表でもプレー経験があるチームでもトップの若手有望株ですが、この21歳の攻撃的ミッドフィルダーがクラブを運営するケランタン州サッカー協会(ケランタン州FA)の苦しい財政状況から放出される可能性があると、マレーシア語紙コスモ電子版が報じています。
ケランタン州FAの苦しい財政状況は、在籍選手やスタッフだけでなく、かつて在籍した選手やスタッフに対しても未払い給料があることなどを、このブログでも何度も取り上げています。この状況に対して、クラブの買収を希望する声が複数の企業や個人から挙がる一方で、現在抱えている未払い給料の問題を解決しなければ、来季は現在のMリーグ2部からセミプロリーグの3部、M3リーグへの降格処分を受ける可能性があります。そんな中でケランタン州FAのフシン・デラマン事務局長は、他のMリーグクラブからのケランタンFA在籍選手獲得の打診について話を聞く用意があるとしています。
「ケランタンFAの有望な若手選手の多くが2021年まで契約が残っているが、ケランタン州FAはそう言った選手の獲得を希望するクラブがあれば話を聞く用意がある。特にニック・アキフに関心があるクラブが複数あることは理解しており、そう言ったクラブは、他の若手選手よりも高額の100万リンギ(およそ2520万円)の契約解除違約金がニック・アキフに設定されていることを理解してもらいたい。」
ケランタン州FAは600万リンギ(およそ1億5100万円)を超える負債があるとされており、この負債には今年3月半ばから選手やスタッフに支払われていないとされる未払い給料は含まれていないということです。
なお、ケランタンFAには、ニック・アキフ選手以外にもMFダニアル・アシュラフ、FWニック・アズリ、FWアフィク・サルディン、FWカイルル・リザムなど年代別代表でのプレー経験がある20代前半の選手が複数おり、クラブの存続のためにはニック・アキフ選手以外にも多くの若手を放出せざるを得ない可能性があると、コスモの記事は結んでいます。