8月16日のニュース:マレーシアサッカー協会はタン代表監督との契約延長の予定、W杯予選延期によるMリーグの日程再編はなし、マレーシアサッカー協会は買収希望者に対してクラブの経営状況などを提供

マレーシアサッカー協会はタン代表監督との契約延長の予定
 マレーシア国内では3月18日から中断中のMリーグが今月8月26日に再開しますが、国外に目を向けると、まずは今年の11月に予定されていた東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ、そして10月から11月にかけて予定されていたFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップ2023年大会予選がいずれも来年2021年まで延期となるなど、代表チームの国際試合が消失してしまいました。
 これに伴い2017年12月からの契約が今年12月末で切れる代表のタン・チェンホー監督の去就も注目されていましたが、マレーシアサッカー協会FAMはタン監督との契約を延長し、来年再開予定のW杯予選の指揮を任せる方向で話が進んでいると、英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、これまでタン監督が残してきた結果を好ましく評価した上で、近いうちに契約の延長を提示する予定であると話しています。
 またスチュアート事務局長は、当面の試合予定がなくなってしまった代表チームの今後の予定についても近いうちに発表すると話しています。
 「現在、FAMは(Mリーグを運営する)マレーシアフットボールリーグMFLと、代表チームの試合がなくなった10月と11月の日程について協議中である。この期間中は、アジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグに出場するジョホール・ダルル・タジムJDT以外のMリーグのクラブにとっては試合のない空白期間になっている。」と話すスチュアート事務局長は、代表チームの今後の予定に関心を持つメディアやサポーターに対し、今後の日程の詳細についてはもうしばらく待つように求めています。

W杯予選延期によるMリーグの日程再編はなし
 10月と11月に予定されていたW杯予選が来年に延期されたことを受け、5週間で7試合を消化する予定のMリーグの日程が変更になるのではという声も上がっていましたが、MリーグのCEOは、再開後のMリーグの日程に変更はないようです。
 ニューストレイトタイムズによるとMリーグを運営するマレーシアフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、8月26日に再開し、9月23日に閉幕予定のMリーグ1部と2部、そしてリーグ1部の上位11クラブと2部の上位5クラブが参加して10月17日開幕予定のマレーシアカップのいずれについても、W杯予選延期による日程変更はないと話しています。
 アブドル・ガニCEOは、当初の国内日程が11月に終了する予定であり、これに基づき多くの選手及び監督、コーチの契約が11月末で切れることから、契約期間延長などの混乱を避けることを理由に日程を変更しないと話しています。

マレーシアサッカー協会は買収希望者に対してクラブの経営状況などを提供
 マレーシアサッカー協会FAMは、Mリーグクラブの買収を検討している企業や個人からのクラブの経営状況についての問い合わせを受ければ、その情報を提供する用意があると、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 さらにFAMは、クラブの買収希望者とクラブを運営する州サッカー協会(州FA)の間の交渉が効率的に行えるよう仲介を行い、Mリーグ全クラブの民営化という目的が滞りなく実現させたいとしています。
 FAMのクラブライセンス発給を担当する第一審期間FIBのモハマド・フィルダウス・モハメド委員長は、多くの企業や個人がMリーグクラブ買収という形でサッカーに関心を示していることは喜ばしいが、実際にクラブを運営する州FAとの交渉に入った際に、州FAが買収希望者に全ての情報を提供していない場合には、交渉が決裂するだけでなく、Mリーグ全体のイメージが低下する可能性があると話しています。
 「例えば5年前や10年前の未払い給料や滞納金について州FAが『忘れている』ことを買収希望者が後で知った場合、その州FAだけでなくMリーグ全体が信用を失ってしまうことが考えられる。そう言ったことを避けるためにも、クラブの買収を検討している企業や個人はFAMに問い合わせて欲しい。FAMは必要な情報を提供するだけでなく、州FAとの交渉を円滑に進められるよう仲介することもできる。」と話すフィルダウス委員長は、9月30日を期限とするMリーグクラブの州FAからの独立と民営化は、アジアサッカー連盟AFCが設けている国内リーグの参加条件によるものであることも強調しています。