スランゴールFC監督は数週間以内に接触プレーを含む練習許可が出ることを期待
現在中断中のMリーグが再開される際は無観客試合となることはリーグ主催者のマレーシアフットボールリーグMFLによって発表されていますが、先日、人数制限をした上で、観客を入れることを提案したスランゴールFCのサティアナタン・バスカラン監督は、身体接触を禁じることを条件に6月15日から許可されているMリーグ各クラブの第一段階練習について、数週間後には身体接触が可能となる第二段階練習へ移れるのではないかという期待を述べていルト、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
「ここ数日間で標準作業手順SOPを守り、身体接触を含まない練習を行うことが可能であることが実証できた。このまま全てのMリーグクラブがSOPを守って練習を続ければ、2、3週間後には身体接触を含む練習も可能になるのではないかと期待している。そうすれば、現在の持久力アップのための練習から実践的な練習が可能になる。」とサティアナタン監督は話しています。
FAMはサラリーキャップ制度導入に否定的
マレーシアサッカー協会FAMのハミディン・モハマド・アミン会長は、各方面から提案されているサラリーキャップ制度の導入について、否定的であるという見解を明らかにしています。
マレー語紙ブリタハリアン電子版によると、このサラリーキャップ制度の導入についてはこれまでもFAM内で議論されていたということですが、Mリーグがプロリーグであるという見地からその導入には否定的だということです。
Mリーグクラブを運営する各州FAなどの運営組織が組織内で規定することには反対しないと述べるハミディン会長は、各クラブが予算の範囲内で選手に給料を支払い、クラブを運営することが重要であると述べ、それができないクラブは経営困難に陥ると述べています。
「MFLは既に経済コントロールプログラムECPを今季から導入しており、来季にはこのECPが完全実施される予定である。Mリーグ各クラブはこのECPを理解し、従う必要がある。」とハミディン会長は述べています。
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このブログでも繰り返し取り上げていますが、Mリーグでは複数のクラブが給料未払い問題を抱え、それも今季以前から続いているものもあります。またMリーグでは2部や3部のクラブが給料未払いでリーグから除名処分を受けたり、自ら解散を選ぶなどして、結局、選手は1円も受け取れないという事態も過去には起こっています。
今季の開幕は例年より数週間遅れたのですが、その理由は今季から導入されるECPを各クラブに周知するためであると発表されていましたが、今季の給料未払い問題を見る限りでは、その効果は来季に完全実施となっても、今季開幕後に給料未払い問題が次々と発覚して露呈したMFLの審査能力の低さからあまり期待できそうもありません。
サラリーキャップ制度は、資金力に余裕のあるジョホール・ダルル・タジムJDTは絶対に反対するでしょうが、解決策がない給料未払い問題解消のために、数年程度に限定してサラリーキャップ制度をMリーグに導入するのは個人的にはアリだと思います。
ケランタン州FAは会長と会長補佐の「休職」を発表
給料未払い問題で揺れるケランタン州サッカー協会KAFAは、アブドル・ラヒム・ワン・アブドラ会長とアファンディ・ハムザ会長補佐の「休職」とシャアリ・マット・フシンKAFA上級職員の暫定会長代行就任を発表しています。
ブリタハリアンによると、シャアリ会長代行の任期は決まっていないということですが、未払い給料を含めたKAFAの負債総額690万リンギ(およそ1億7200万円)のうち、既に240万リンギ(およそ5990万円)はシャアリ会長代行率いる新執行部が資金調達済みということです。
国家安全保障委員会からKAFAが運営するケランタンFAに練習再開許が出流のを待っているというシャアリ会長代行は、2006年からKAFAの職員を務めている経験を生かして、リーグ再開に向けてチームを政権に望みたいと話しているということです。
*7/2にアファンディ・ハムザ氏の肩書きを「副会長」から「会長補佐」に訂正しました。