FAMは完全隔離型の代表合宿開催を検討
マレーシアサッカー協会FAMは10月に再開予定のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選、そして11月に開催予定の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップに向けて、代表候補選手を完全隔離する形での合宿を検討していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
東京オリンピックを目指すバドミントンやヨットのマレーシア代表チームはは既にこの方式で合宿を行なっており、FAMもこの方式を追随する可能性があるとしています。
フル代表のほか、U19代表は来年2021年のFIFA U20ワールドカップの予選となるAFC U19選手権(11月2日から、於ウズベキスタン)に出場しますが、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長によれば、U19代表はオリンピック予選を目指す他の競技団体が採用している標準業務手順SOPに従って、ブキジャリル国立競技場に隣接する国立スポーツセンターでの完全隔離型の代表候補合宿を行う予定だということです。
またフル代表の合宿に関しては、マレーシア政府の保健省、青年スポーツ省及び国家安全保障委員会の承認を得ることが先決と述べた上で、活動制限令の解除が発表されてから合宿の日程などの検討に入る予定であるとしています。
オンラインで行われた記者会見の席上、新型コロナウィルス感染を心配して代表招集を辞退する選手が出た場合の対応を尋ねられたスチュアート事務局長は、FAMとしてはあらゆる認可が下りた段階で選手との話し合いを行うとしていますが、最終的にはタン・チェンホー代表監督と選手との話し合いが重要になるだろうと述べています。
FAMは中止となった国内フットサルリーグ参加クラブに対して給料の一部支払いを指示
FAMは中止を発表したMリーグ各クラブのU21チームが対戦するプレジデントカップ、U19チームのユースカップ、そしてフットサルリーグのマレーシアプレミアフットサルリーグMPFLに参加する各チームに対し、契約書に記載された給料額の最低25%を選手およびスタッフに払うよう命じていると、マレー語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
プレジデントカップとユースカップ、そしてMPFLはいずれも第3節終了後に、マレーシア政府が発令した活動制限令により中断となり、一昨日には主催者であるFAMが中止を発表しています。
今回の中止決定についてスチュアート・ラマリンガム事務局長は、選手とスタッフの安全を最優先した結果の判断であると話し、所属チームが給料の25%以下しか支払わない場合には、選手にFAMへ申し立てを行うよう求め、FAMの選手地位委員会が対応することを表明しています。
ケランタン州FAにFIFAから新たな支払い命令が届く
2018年から2019年途中までケランタンFAでプレーしたカッシオ・フランシスコ・デ・ジーザス選手への未払い給料支払いを命じられているケランタン州サッカー協会KAFAに、FIFAから別の選手に対する新たな支払い命令が届いたと、ブリタハリアン電子版が報じています。
今回支払命令の対象となっているのは、アルビレックス新潟やモンテディオ山形でもプレー経験があるブラジル出身のFWブルーノ・ロペスです。
KAFAが運営するケランタンFAでは、2018年シーズンにわずか5試合しかプレーしていませんが、契約解除となる前までの未払い給料14万2000リンギ(およそ360万円)を45日以内に支払うことを命じる手紙がFIFAからKAFAに届いたということです。
カッシオ選手との再交渉が決まり、近々、その支払い方法を提示する予定だったKAFAのフシン・デラマン事務局長は、カッシオ選手の場合と同様に、スポーツ調停裁判所CASに調停を求め、支払い期限の延期を求める予定だと話しています。