スポーツ仲裁裁判所がケランタン州FAに2週間の猶予を与える
ケランタン州サッカー協会KAFAがスポーツ仲裁裁判所CASに対して行っていた申し立てが受け入れられ、その内容の精査が行われると、マレー語紙ブリタハリアンが報じています。
2018年シーズンから2019年シーズン途中までKAFAが運営するMリーグのケランタンFAでプレーしたカッシオ・フランシスコ・デ・ジーザスへの未払い給料62万9620リンギ(およそ1550万円)について、FIFAはKAFAに対してその支払い期限を5月23日としていました。しかしFIFAの支払命令を不服としたKAFAからの申し立てを受けたCASは、その申し立てを受領し、さらにその内容を精査するため、5月22日から2週間の期間を設定したということです。なお、この精査期間の2週間は、KAFAは支払い命令が猶予されるということです。
KAFAの行動委員会のアーマド・ムザッキル・ハミド委員長は、「CASがKAFAの申し立てを受領し、精査を行うことで時間的な余裕ができたので、カッシオ選手との(未払い給料に関する)再交渉を行うこともでき、また現在もサポーターに募っている寄付を受け付ける時間も延長されたことになる。」と述べています。
昨年の6月に刷新されたKAFAの現経営陣は、前経営陣による負の遺産を解消するために努力していると話すアーマド・ムザッキル委員長は、ケランタン州のアーマド・ヤコブ州首相に面会して、州政府によるKAFAへの支援を依頼する予定があることも明らかにしています。
MFLはMリーグ再開前にスタジアムの検査実施を明言
Mリーグを運営するマレーシアフットボールリーグMFLは、新型コロナウィルスの影響によるMリーグ中断前に、安全上の問題からリーグ戦での使用が認められていなかったスランゴールFCのホームであるシャーアラムスタジアムと、PJシティFCのホームであるMBPJスタジアムについて、9月に予定されているMリーグ再開前に再度、施設検査を行うことを明らかにしています。
MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、スランゴール州にある両スタジアムの施設検査はマレーシア政府保健省と国家安全保障委員会によってMリーグ再開が承認されたのちに行うと話しています。
シャーアラムスタジアムは観客席を覆う屋根の部分が一部崩落する危険が指摘され、PJシティスタジアムはピッチや更衣室などの改修工事がリーグ開幕に間に合わなかったことから、それぞれリーグ戦での使用がMFLにより許可されませんでした。この結果、スランゴールFCはホームゲームをブキジャリル国立競技場で、PJシティFCは同じスランゴール州内にあるUITM FCのホーム、UITMスタジアムでホームゲームを開催しています。さらにPJシティFCはリーグ中断直前の第4節のホームゲームを開催するスタジアムが手配できなかったことを理由に、トレンガヌFCとの試合を延期しています。
サファウィ・ラシドのポルシェはいくらか
2年連続で国内リーグMVPを獲得しているジョホール・ダルル・タジムJDTのサファウィ・ラシドが自身のインスタグラムに、5月25日にイスラム教の断食月明け大祭ハリラヤを祝うメッセージとともに、最近購入したというポルシェの写真をアップし、これについて連日、マレー語メディアが報じています。
マレー語紙ブリタハリアンは、写真に写っているモデルを2世代前のポルシェケイマン987と分析した上で、2009年にマレーシアで販売が始まった頃の価格が51万5000リンギから61万2000リンギ(およそ1270万円から1510万円)であり、現在の中古車価格が10万3000リンギから32万リンギ(およそ254万円から789万円)だろうと見積もっています。
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JDTでも、また代表でも主力として活躍するサファウィ選手は、Mリーグのスーパースターの1人です。大卒の初任給が2500リンギから3000リンギ(およそ6万1700円から7万4000円)のマレーシアで23歳にしてポルシェに乗るとは大したものです。
ファンとして、若いサファウィ選手には是非、より高いレベルの国外リーグでプレーをして欲しいと思っているのですが、隣国インドネシアやタイに比べると、国内リーグのトップレベルの選手の給料が高いと言われるMリーグで、しかもポルシェが買えるくらい稼げるのであれば、国外でプレーしようという意欲は出ないかも知れません…。