5月1日のニュース(2):Mリーグは変則日程で9月1日再開予定と発表も、政府の認可待ち

 マレーシアの国内リーグMリーグを運営するMFLは公式サイト上で今後の計画を発表しています。7月からの各クラブの練習開始と8月からのリーグ再開というMFLの要請はは却下されたとしており、これにより当初の予定を変更し、新たな案として発表されたのは以下の通りです。くどいようですが、これは決定事項ではなく、あくまでもMFL作成案であり、Mリーグ再開については現在もマレーシア政府の認可待ちであることにご注意下さい。

1)今季2020年シーズンのMリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグは9月1日と2日より再開し、第5節から第11節までを行い、9月26日と27日を持って終了する。
2)マレーシアカップは10月17日と18日に開幕し、11月7日に決勝戦を行う。またフォーマットは従来のグループステージ形式、準々決勝と準決勝のホームアンドアウェイ形式も採用せず、他全試合をトーナメント形式とする。マレーシアカップの出場クラブはスーパーリーグ上位11クラブとプレミアリーグの上位5クラブとする(プレミアリーグ所属のBチームには出場資格なし)
3)FAカップとチャレンジカップは中止。
4)各クラブは、FAMとMFLがFIFAやAFCによる指針とマレーシア政府保健省、青年スポーツ省、国家安全保障委員会の指示に従って発表する活動方針に従って8月から練習開始。
5)すべての試合は無観客試合として実施。
6)Mリーグが9月に再開する場合、リーグ開催期間中の選手移籍は禁止
7)9月中のMリーグ再開が許可されない場合、今季2020年シーズンは中止。
8)Mリーグ3部のM3リーグの再開については、多くの試合会場施設の都合上、無観客試合の実施が難しいことから6月に決定する。

 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、上記の内容については来月6月に見直しを行うとしており、マレーシア国内の新型コロナウィルス感染拡大の状況によっては、さらに変更も考えられると話しています。
 また上記の日程が実施された場合には、スーパーリーグの優勝クラブが2021年のAFCチャンピオンズリーグへの出場権を、マレーシアカップの優勝クラブとスーパーリーグの準優勝クラブが2021年のAFCカップへの出場権が獲得しますが、万が一、9月にMリーグ再開が果たせず、今季中止となった場合には、2019年のスーパーリーグ優勝クラブジョホール・ダルル・タジムJDTがACLへ、2019年スーパーリーグ準優勝クラブのパハンFAと2019年FAカップ優勝のクダFAがAFCカップへ出場するとしています。

 今回の日程発表では、現在中断中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選や、やはり中断中でJDTが出場中の2020年ACL、そして11月21日から12月15日にかけて予定されているAFF選手権スズキカップを念頭に置いたものだとしています。

5月1日のニュース(1):Mリーグ再開についての政府の閣議決定がFAMとMFLに伝えられる

Mリーグ再開についての政府の閣議決定がFAMとMFLに伝えられる
 マレーシアサッカー協会FAMは国内リーグMリーグの再開について、マレーシア政府による決定を受け入れたようだと、マレーシアの通信社ブルナマが伝えています。
 新型コロナウィルス感染拡大に伴い、3月18日からマレーシア全土に発令中の活動制限令MCOは、国内の新たな感染者数が減少傾向にあることから今月5月中から段階的に解除されるのではという予測があります。
 MCO発令により中断しているMリーグはMCO直後の再開を目指しており、FAMとMリーグを運営するマレーシアフットボールリーグMFLは、国内のスポーツを統括する青年スポーツ省を通じて、マレーシア政府に再開許可を求めていました。
 一昨日4月29日のMCO発令中の定例記者会見の席上で、イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相が青年スポーツ省から許可を求める申請を受け取ったことを明らかしており、昨日4月30日の定例会見でMリーグ再開について何らかの発言があるのではと期待されていましたが、何も起こりませんでした。
 しかし、ブルナマの報道によると、昨日4月30日にリーザル・メリカン・ナイナ・メリカン青年スポーツ相との会合での席上で、FAMのハミディン・アミン会長とMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOに政府の決定が伝えられたということです。なお、FAM、MFLとも決定内容についてはまだ明らかにしていません。
 リーザル・メリカン青年スポーツ相は、防衛大臣でもあるイスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相が議長を勤めた閣議による決定に沿うようFAMとMFLに助言したとも報道されており、実際にリーザル・メリカン青年スポーツ相も自身のTwitterでFAMとMFLに対してアドバイスおよび決定事項を伝えたことを明らかにしています。
******
 現時点では閣議決定の内容が明らかになっていないため、おそらく本日中に行われるであろうFAMとMFLからの発表を待って、5月1日のニュース(2)として後ほどアップします。