3月20日のニュース:マラッカUに勝点剥奪処分、ケランタンFAは選手との給料削減交渉を予定、TFC II監督は選手の練習状況をビデオで確認

マラッカUに勝点剥奪処分
 マレーシアサッカー協会FAMの公式サイトでは、マレーシアフットボールリーグMFL1部のマラッカ・ユナイテッドに対し勝点3剥奪(はくだつ)の処分が下されたことが告知されています。
 FAMの公式サイトによると、マラッカ・ユナイテッドは給料が未払いとなっている選手及びスタッフとの間で分割で未払い給料を支払うことが同意されており、1回目の支払い日の1月末には支払われたものの、2回目の支払日となっていた2月末には支払いが行われなかったことから今回の処分となったとしています。なお、マラッカ・ユナイテッドは今回支払われなかった未払い給料について4月末までの猶予を与えられましたが、それでも支払いが行われない場合にはさらに勝点が6が剥奪されることになっています。
 この他、PDRM FC、ケランタンFA、サラワクFAは未払い給料問題とは別に、所得税、従業員積立基金EPF、社会保障制度SOCSOなどに未払いがあり、その支払い期限として4月末が設定されたことも併せて発表されています。
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 マラッカ・ユナイテッドは開幕から4試合で2勝2敗の勝点6としてリーグ3位でしたが、この処分により順位を11位に下げています。

ケランタンFAは選手との給料削減交渉を予定
 新型コロナウイルス感染者拡大を防ぐため、3月18日より国内に活動制限令が出されているマレーシアでは、幼稚園から大学まで全ての学校は閉鎖、大半の企業は休業を求められる一方、薬局や食料品店、スーパーマーケットなどのみが営業を許されており、レストランやファーストフート店でも持ち帰りとデリバリーだけが可能になっています。そんな状況下では多くのビジネスがじわじわとその影響を受け始めていますが、リーグ中断期間中のマレーシアサッカーリーグMFLの各クラブも例外ではないようです。
 英字紙ニューストレイトタイムズは、MFL2部ケランタンFAの経営陣がリーグ中断に伴い、給料削減について選手との交渉を予定していると報じています。
 ケランタンFAを運営するケランタン州サッカー協会KAFAのフスイン・デラマン事務局長は、リーグ中断による入場料収入減により経営が圧迫されていることを認めた上で、選手にも運営資金が不足している状況を理解して欲しいと述べています。
 「試合が1試合中止になるごとに、およそ10万リンギ(およそ250万円)の入場料収入を失うことになり、毎月50万から60万リンギ(およそ1260万から1510万円)かかかるクラブの運営費用の中で、この入場料収入を失うのは大きい」と述べ、リーグ再開までを条件に、給料の25パーセントの削減を求めるとしています。
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 マレーシアサッカー協会FAMはリーグ中断期間中の給与未払いが発生しないように監視するとしていますが、開幕前には予想できなかった状況下で運営が厳しくなっているクラブはケランタンFAだけではない可能性があり、今後は公にならないケースも含め、経営側と選手、スタッフとの間で給料削減交渉が行われる可能せはありそうです。

TFC II監督は選手の練習状況をビデオで確認
 マレーシアフットボールリーグMFLは、活動制限令が有効となる3月31日までの間は練習を実施ないこと、練習試合を行わないことを各クラブに通達し、また外国籍選手に対しては、いったん出国してしまうと再入国が難しくなる可能性があることからマレーシア国内に留まることを求めています。
 新型コロナウィルスという不測の事態とは言え、練習ができない活動制限令が発令されている最中の選手の体調維持は多くの監督、コーチにとって悩みの種だと思いますが、MFL2部のトレンガヌFC IIは所属選手に対して毎日のトレーニングの様子をビデオ撮影して送ることを求めていると、ニューストレイトタイムズが報じています。
 現在、MFL2部の首位を走るトレンガヌFC IIのロシャディ・ワハブ監督は、スピードとアジリティに特化したトレーニングを(イスラム教の礼拝日がある)金曜日を除く毎日、1日2時間行い、その様子をビデオ撮影してスタッフに送るように指示していると言い、ここまでは全選手がその指示を守っていると話しています。
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 ツイッターでは、鈴木ブルーノ選手が自主トレーニング中の映像をアップしていましたが、録画してコーチに送る必要があったのですね。