JDT3題-1. ACL勝利でクラブランキングがアセアン3位に上昇
ジョホール・ダルル・タジムJDTは先日のAFCチャンピオンズリーグACLで韓国の水原三星を相手に2-1と勝利を挙げましたが、最新のAFCランキングを伝えるフッティランキングのサイトによると、この勝利によってJDTのAFCクラブランキング35位へ上昇しています。
このAFC全体での35位というランキングは、ASEAN東南アジア域内のクラブに限って言えば、フィリピンのセレス・ネグロスFC(23位)、タイのブリーラム・湯鳴いてッッド(25位)に続く3番目の高ランキングです。
またマレーシアフットボールリーグMFL所属でランキング150位以内のクラブとしては、今季のACLプレーオフでFCソウルに敗れて本選出場を逃したクダFAが122位、2017年のAFCカップ本選出場経験があるフェルダ・ユナイテッドFCが126位、昨年2019年のACLプレーオフで蔚山現代FCに敗れたペラTBGが133位となっています。
また国別ランキング(カントリーランキング)では、マレーシアは1ランク上昇してAFC19位となり、18位のシンガポールとは0.435ポイントまで迫っています。
なお、詳しいAFCクラブランキングフッティランキングのサイトからどうぞ。
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過去4年間の各国のクラブのACLとAFCカップの成績、そしてフル代表の成績をもとに算出されるAFCクラブコンペティションランキングは、ACLやAFCカップへの出場クラブ枠決定に関わるランキングです。JDTはACLグループステージでさらにポイント(勝利が3ポイント、引き分け1ポイント)を稼げる可能性があるので、あとはフル代表がFIFAワールドカップ2022大会アジア二次予選でアラブ首長国連邦はもちろん、同じASEANのタイ、ベトナム相手に好成績を収めることができれば、さらなるランク上昇も期待できます。
JDT3題-2. MFL開幕戦とACLの2試合で2000万円ゲット
サッカー専門サイトのヴォケットFCは、いずれもスルタン・イブラヒムスタジアムで開催されたMFL開幕戦クダFA戦とACL水原三星戦の2試合で、入場者数はおよそ60000人、また収入はおよそ80万リンギ(およそ2060万円)であったと報じています。
2月28日(金)のクダFAとの試合には3万4252人、3月3日(火)の水原三星との試合には2万5524人と2試合で合計5万9776人が観戦に訪れていますが、チケット代を10リンギ(およそ258円)と見積もると、5万9776人×10リンギ=59万7760リンギ(およそ1540万円)の入場料収入となります。
またACLでの勝利によりパフォーマンスボーナスとして5万米ドル(20万9000リンギ、およそ537万円)も獲得したため、合計が80万6760リンギという計算です。
JDT3題-3. サファウィ・ラシドの不振でオーナーと彼女が舌戦
クダFA戦、ACL水原三星戦と新本拠地スルタン・イブラヒムスタジアムで2連勝と好調のJDTですが、その中で1人だけ調子が上がらないのが2年連続でリーグMVPに輝いているサファウィ・ラシドです。
JDTのオーナーでTMJことジョホール州皇太子のトゥンク・イブラヒム殿下は、自身のソーシャルメディアでサファウィ選手の不振の原因がガールフレンドにあり、結婚を急かせようとプレッシャーをかけているからだとガールフレンドを糾弾、ガールフレンドもソーシャルメディア上で反論する事態になっていると、サッカー専門サイトがセムアニャボラが伝えています。
トゥンク・イブラヒム殿下は自身のインスタグラムで、サファウィ選手のガールフレンドは、人気があり金持ちのボーイフレンドを失わないよう連日に渡って結婚するようプレッシャーかけ続けていると非難し、サファウィ選手を利用しないよう警告しています。また心ここにあらずでプレーしているサファウィ選手に対しては、この状態が続けばクラブを去ることも覚悟するよう述べています。
これに対してサファウィ選手のガールフレンドで女優のシファ・メルヴィンさんは、この「個人攻撃」に対して、自分で使う金は自分で稼いでいるとした上で、結婚を強要したことも金銭を要求したこともなく、サファウィ選手の不振の責任は自分ではないとソーシャルメディア上で反論しました、その後はその投稿は削除されています。
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この国では王族に面と向かって反論すれば不敬罪に問われかねず、トゥンク・イスマイル殿下への直接的な批判はないもの、「経営者が社員の私生活に口を出すべきでない。」といったものから、「プロなのだから成績が悪いことを他人のせいにするな。」など様々な意見がネット上を飛び交っており、サファウィ選手がフィールド上で活躍しない限り、まだまだ尾を引きそうです。