ACLプレーオフでクダFAはFCソウルに敗れる
昨日1月29日に行われたアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLプレーオフで、クダFAはFCソウルに1−4で敗れ、ACL本選出場を逃しています。
試合は、昨季の正GKイフワット・アクマルに代わり、PDRM FCから加入のGKシャーリル・サアリを先発させたアイディル・シャリン監督の起用がみごとに当たり、シャーリル選手が好セーブを連発し、試合開始直後から続くFCソウルの猛攻を防ぎ、試合は0-0のまま進みます。
この試合の決定的な瞬間は36分でした。FCソウルのCKでゴール前に上がったボールをクダFAのDFレノン・アウヴェスがハンドし、アウヴェス選手にはイエローカードが出され、FCソウルがPKを獲得しました。しかし、問題はここからでした。執拗に抗議を続けるアウヴェス選手は、オマーンのオマル・アル・ヤコウビ主審は2枚目のイエローカード、そしてレッドカードを出し、アウヴェス選手は退場処分となりました。
抗議中、アウヴェス選手は相手選手に押されたことを主張していたようですが、映像を見る限りでは激しい接触もなく、サッカー素人から見ても何をやってんだ!というプレーでした。FCソウルは獲得したPKをパク・チュヨンが決めて、1−0のスコアで前半が終了しました。
それまでもFCソウルにはゴール前へのクロスボールを簡単に上げさせ、ゴール前でもフリーでヘディングシュートを打たせる場面が多かったクダFAは、数的に不利になるとさらにDF陣の綻びが目立ち始め、49分にはパク・ドンジンのヘディングシュートが決まり、FCソウルは2-0とリードを広げました。しかしその後の52分にはクダFAの主将バドロル・バクティアルのFKをFCソウルのオスマル・イバニェス・バルバがオウンゴールし、クダFAが1-2と1点差に詰め寄りました。
しかしオウンゴールしてしまったバルバ選手は、63分にクダFAのペナルティエリアの外から素晴らしいFKを決め、FCソウルは再び3-1とリードを広げ、さらに90分にはイクロムジョン・アリバエフがこれまたカーブのかかった美しいシュートを決めて4−1となり、試合はこのまま終了しました。
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プレーオフとは言えACLデビューとなったクダFAは、終始FCソウルに押される展開でした。それでも何とか持ち堪えていたクダFAにとっては、返す返すも残念なのはアウヴェス選手の退場でした。また、マレーシア出国が遅れ、この試合への出場が心配されたクパ・シャーマンも先発メンバーに名前を連ねましたが、試合の映像を見る限りでは目立った場面はありませんでした。
(映像はAFCによる試合のハイライト、写真はクダFAのFacebookより)
スランゴールFCの賠償金に減額の可能性
このブログでも取り上げたスランゴールFCの中国広東省での大会出場辞退とそれに伴う賠償金問題が新たな展開です。
マレー語紙ブリタハリアン電子版によると、大会直前の事態によりスランゴールFCは大会主催者より30万リンギ(およそ800万円)の賠償金を請求されていた梅州客家カップが結局、新型コロナウイルス感染の拡大を理由に開催中止となったことで、賠償請求額が減額される可能性が出てきたようです。
スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASのジョハン・カマル・ハミディン事務局長は、請求されている賠償金の減額について交渉中であることを明かしています。大会中止となったものの、主催者は賠償金を請求しているということですが、その金額は当初の金額から減額され、半額になる可能性もあるとジョハン事務局長はブリタハリアンとのインタビューで答えています。
ただし、この賠償金請求に当初の予算が変更になったことから、中国での大会に代わる海外遠征は行わず、今後は国内でプレシーズンの練習や試合を行なっていく予定であることも明かしています。