1月22日のニュース:クダFAは快勝でACLプレーオフ進出決定、MFL2部昇格クラブの新たなニックネームがサポーターの不評を買う

クダFAは快勝でACLプレーオフ進出決定
 1月21日に行われたアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLのプレーオフ二次予選で、クダFAは大埔足球会(香港)を5ー1で破り、プレーオフ進出が決定しました。
 今季2020年シーズン開幕前のクダFAと2019/2020シーズン真っ只中の大埔足球会の対戦となったこの試合は、クダFAのホーム、クダ州アロースターのダルル・アマンスタジアムで開催されました。試合は、34分に孫銘謙(スン・ミンヒム)の退場で大埔足球会が10人となる展開の中、トレンガヌFCから加入したチェチェ・キプレが3分、21分、90分にゴールを決めハットトリック、フェルダ・ユナイテッドから加入したハディン・アズマンも47分と66分にそれぞれゴールを決め2得点と新戦力が活躍しました。なお大埔足球会は陳文輝(チャン・マイファイ)が68分にゴールを決め1点を返しましたが、反撃はそこまででした。
 この日の勝利でプレーオフ進出を決めたクダFAは、ACL本選をかけて昨季韓国1部リーグ(Kリーグ)3位のFCソウルと敵地ソウルワールドカップスタジアムで1月28日に対戦します。
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 この日の試合は、クダFAのセンターバックを務めるDFシャキール・ハムザ(シンガポール)が、かつて在籍したシンガポール1部リーグのホーム・ユナイテッドが2018年シーズンのAFCカップに出場した際の累積警告によるAFC公式戦への出場停止処分のためベンチ入りしませんでしたが、それを全く感じさせない快勝でした。
(写真左はハットトリックを決めたキプレ選手、写真右は2ゴールのアズマン選手(左の27番)とクパ・シャーマン選手-クダFAのFacebookより)

MFL2部昇格クラブの新たなニックネームがサポーターの不評を買う
 ケランタン・ユナイテッドFCは、昨季マレーシアフットボールリーグMFL3部にあたるM3リーグで優勝し、今季はMFL2部プレミアリーグに昇格しています。昇格に伴いケランタン・ユナイテッドFCが発表したチームの新たなニックネームがサポーターの不評を買っていると、サッカー専門サイトのセムアニャボラが伝えています。
 ケランタン・ユナイテッドFCは昨季は赤と緑のユニフォームを着用し、マレーシア語でSang Kijang Hijau(Kijangはマレー半島に生息する小型の鹿「ホエジカ」、Hijauは「緑色」、Sangは擬人化を表す語で、あえて日本語にすれば「緑色のホエジカさん」)というニックネームを使っていましたが、先日、Facebook上で発表された新たなニックネームはThe Real Warriors(「真の戦士」とでも訳せば良いでしょうか)でした。ところがこれが同じケランタン州にホームを持ち、しかも同じプレミアリーグに所属するケランタンFAのニックネームThe Red Warriorsに酷似していることからサポーターの不評を買っているようです。
 昨季のユニフォームやニックネームでも使われていた「緑」は、ケランタン州議会与党派を構成し、マレーシアをイスラム国家とする事を党是とする保守系政党の全マレーシア・イスラム党PASのロゴと同じ色で、ケランタン・ユナイテッドFCはケランタン州政府から運営資金援助を受けていることから、緑といういわばアイデンティティーをわざわざ無くす必要はないという意見もサポーターから出ていると、セムアニャボラは報じています。
(下左は全マレーシア・イスラム党PASのロゴ、右はケランタン・ユナイテッドFCのロゴ)

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 マレー半島の中でも特に保守層が多い東海岸北部のケランタン州は、全マレーシア・イスラム党PASが州議会で与党派を構成するマレーシア唯一の州です。(2019/01/23訂正:ケランタン州の隣、同じマレー半島東海岸沿いのトレンガヌ州も州議会はPASが与党です。)国政では野党ながら、州議会では与党となっていることから、時として連邦制のマレーシアでは中央政府との対立がしばしば起こります。また州内にはフドゥド法と呼ばれるイスラム刑法が導入されており、婚前交渉や婚外交渉に対して鞭(むち)打ちの刑が課せられたり、映画館の座席やスーパーのレジなどは男性専用、女性専用に分けられたりするなど、同じマレーシア内でも他の州とやや状況が異なる州です。