11月4日のニュース:マレーシア人審判が日本代表戦他で審判担当、U22代表候補合宿参加メンバー発表、U22代表候補からワン・クザインの名前が消える

マレーシア人審判が日本代表戦で審判担当
 マレーシアサッカー協会FAMのFacebookでは、マレーシア人審判2名が日本サッカー協会JFAの招きにより主審1名、副審1名が日本代表と日本U22代表の試合で審判を行うことを発表しています。
 今回、日本での試合で審判を担当するのはモハマド・アミルル・イズワン・ヤコブとモハマド・ヤスリ・モハマドの両審判で、11月19日にパナソニック吹田スタジアムで開催されるキリンチャレンジアップの日本代表対ベネズエラ代表の試合ではアミルル・イズワン氏が主審を、ユスリ氏が副審を務め、11月17日にエディオンスタジアム広島で開催されるU22日本代表対U22コロンビア代表の試合ではユスリ氏が副審を、アミルル・イズワン氏が第四審判を務めることになっています。
 またこの両審判はムハマド・ムアジ・ザイナル・アビディン、ラジアン・ジョフリ・アリの2審判とともに11月14日にクウェートのジャービル・アル=アフマド国際スタジアムで開催されるFIFAワールドカップ2022年大会アジア予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選グループBのクウェート代表対中国代表戦も担当します。
 この他、FAMのFacebookでは、同グループEの11月19日のミャンマー代表対モンゴル代表(マンダラーティエリー競技場、マンダレー)でも、ムハマド・ナズミ・ナサルディン主審以下マレーシオ人4審判が試合を担当することも発表になっています。

U22代表候補合宿参加第1次メンバー発表
 マレーシアサッカー協会FAMのホームページでは、11月4日から始まるU22代表候補合宿の参加メンバー28名を発表しています。メンバーの詳細はこちらです。
 このメンバーから、オン・キムスイ監督のもと今月11月25日から始まるフィリピンでの東南アジア競技大会、通称シーゲームズに出場するU22代表が選抜されます。
 今回の候補合宿に招集された28名の内、23名は11月4日からの合宿に参加しますが、現在、カンボジアで開催中のアジアサッカー連盟AFC U19選手権予選に出場中のU18代表選手5名は、この予選終了後の11月13日に合流します。
 なお、U18代表のルクマン・ハキム・シャムスディン、ハリス・ハイカル・アダム・アフカル、ムハマド・ウマル・ハキーム・スハル・レズワン、ムハマド・ムカイリ・アジマル・マハディ、ムハマド・アザム・アズミ・ムラドの5名は初招集となります。
 またモハマド・ファズルル・ダネル・モハマド・ニザム、モハマド・ファイアッド・モハマド・ズルキフリ・アミン(いずれもクダFA)、ムハマド・ハジック・モハマド・スブリ、モハマド・カイルル・アミザン・スハイミ(いずれもペラTBG)、そしてオーストラリアの1部リーグAリーグのセントラル・コースト・マリナーズのU21に所属するクェンティン・チェンも初招集組です。
 なおこの他に、フル代表でプレーする22歳以下の選手と大会規定で認められている2名のオーバーエイジ枠は、11月14日に行われるFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ予選のタイ戦終了後に発表され、11月20日の同インドネシア戦終了後にU22代表に合流する予定になっています。
 最終メンバーとなる20名は11月20日にマニラへ向けて出発します。
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 前回2017年大会はクアラルンプールで開催ながら、決勝ではタイに0-1で敗れたマレーシアU22代表。自身としては5度目のシーゲームでの指揮となるオン監督は、ベトナム、タイ、インドネシアといった強豪とは別の予選グループに入ったことで安心はできないとしていますが、順当に行けばフィリピンと共に準決勝出場の可能性が高く、そこから何色のメダルを持ち帰れるのかが焦点になりそうです。
(写真はFAMのFacebookより)

U22代表候補からワン・クザインの名前が消える
 アメリカのプロサッカーリーグMLSのスポーティング・カンザスシティーに所属するワン・クザイン・ワン・カマルは、米国生まれながら両親がマレーシア人であることからマレーシア代表としてプレーすることは可能で、U22代表参加への意欲を示し、マレーシアサッカー協会FAMもそれを歓迎する意向を示していましたが、今回発表されたU22候補合宿参加者には21歳のワン・クザイン選手の名前は含まれていませんでした。
 以前このブログでも取り上げましたが、ワン・クザイン選手のパスポートは有効期限が切れており、新たなパスポート取得が必要とのことで、FAMはワン・クザイン選手にMLSシーズン終了後に速やかにマレーシアへ渡って、パスポート再取得を求めていました。しかし、今回の招集リストに名前がなかったことで、FAMがワン・クザイン選手に関心を失ったのではないかとの問いに、オン監督はワン・クザイン選手がチームに加わるか否かについては明言できないと、英字紙ニューストレイトタイムズ電子版のインタビューで述べています。
 「今回のU22代表候補招集はいくつかの段階に分かれており、第一次はどの大会にも出場していない選手を招集、第二次はAFC U19選手権予選に出場している選手から数名を招集、そして第三次はフル代表に選ばれている選手を招集する予定である。」とオン監督は説明しています。
 またワン・クザイン選手については「(パスポート再取得など)解決が必要な書類上の問題があり、現時点では代表チームへの合流時期は未決定であり、そういった問題が速やかに解決し次第、合流するだろう」と述べるに留まっています。