9月6日のニュース:WC予選でマレーシアサポーターにアウェイの洗礼、FAMはKリーグのトレーニングにも若手選手を派遣

WC予選でマレーシアサポーターにアウェイの洗礼
 マレーシアが敵地でインドネシアを3−2で破った国際サッカー連盟FIFAワールカップ2022年大会アジア二次予選では、マレーシアサポーターに強烈なアウェイの洗礼があったようです。
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版によると、安全確保のため試合開始に先立つこと4時間前に地元警察の警護とともにマレーシアサポーターを乗せたバス6台が試合会場となったジャカルタのゲロラ・ブン・カルノスタジアムに到着すると、すでにそこにいたインドネシアサポーターの一部が投石で出迎えたとのこと。幸い怪我人は出なかったようです。
 また試合中はこちらの映像でわかるように、インドネシアサポーターがピッチに乱入して試合が10分に渡って中断し(映像はニューストレイトタイムズ電子版より)、インドネシア代表のサイモン・マクメネミー監督は試合後の記者会見で「ピッチ乱入については自分としては何もできないが、影響がなかったとは言い難く、両チームにとって不都合であった。」と述べ、「インドネシアサポーターは世界一ではあるが、その反面、最悪なサポーターとなるときもある。」とも述べています。
 英字紙スター電子版によれば、試合終了後には、観戦に訪れていたマレーシア政府のサイド・サディック・サイド・アブドル・ラーマン青年スポーツ相を含むマレーシアサポーターに対して、インドネシアサポーターから金属片やビン、発煙筒が投げつけられ、マレーシアサポーターはほとぼりが冷めるまでスタジアム内の安全な場所で待機させられたようです。この後、インドネシア政府のカウンターパートであるイマム・ナーラウィ青年スポーツ相が混乱に対して謝罪し、サイド・サディック大臣もこれを受け入れたようです。
 しかしマレーシアサッカー協会FAMは、インドネシアサッカー協会PSSIの対応が不十分であったとして、国際サッカー連盟FIFAとアジアサッカー連盟AFCに対して報告書を提出することを決めたことが、FAMのホームページで告知されています。

FAMはKリーグのトレーニングにも若手選手を派遣
 U18代表選手6名が今月9月から10月にかけてセレッゾ大阪やFC東京の練習に参加するために日本へ派遣されるという記事を以前とりあげましたが、FAMはKリーグの協力を得て、韓国へも選手を派遣するようです。
 マレーシアの通信社ブルナマによると、大韓サッカー協会KFAのチョン・モンギュ会長と会談したFAMのダト・ハミディン・モハマド・アミン会長は、Jリーグクラブへの派遣と同様に、Kリーグクラブへも1、2名の選手を派遣したいと話しています。
 また2週間という短い期間で日本へ派遣しても、選手にとっては何も良い影響が出ないという批判の声が一部から出ていることについては、FAMとJFAの間で調印された了解覚書(りょうかいおぼえがきMOU)の重要性を理解することが重要だとし、この2週間という期間は若手選手が日本のプロクラブ環境を体験することにあるとし、MOUで規定された内容を実行することが、日本のプロクラブとの関係高地につながるものであると反論しています。