クダFA:昨年の失望から今年は頂点へ
マレーシアFAカップ決勝で唯一のゴールを決めたクダFAのMFファズルル・ダネル・ニザムにとっては、失望に終わった昨年から一気に頂点を極めた年になったと英字紙スター電子版が報じています。
21歳のファズルル選手は、昨年はサッカーはU23州代表同士が争うマレーシアの国体に当たるマレーシアスポーツ大会Sukma決勝でペラ州代表に敗れ、マレーシアフットボールリーグMFL1部と2部に所属するクラブのU21チームが争うプレジデントカップ決勝ではトレンガヌFCに敗れるなど、もう一歩というところで苦杯を舐めさせられていました。
延長前半に投入され、アイディル・シャリン監督からボールを前に運んでペラTBGの中盤と守備陣にプレッシャをかけるようにという指示を受けていたというファズルル選手は、投入されるとファーストタッチが決勝ゴールとなる活躍でした。
クダFA:キャプテンと副キャプテンは同じチームで4度目のタイトル
クダFAの主将を務めるバドロル・バクティアルと副将のカイルル・ヘルミ・ジョハリは、同一チームで4度のFAカップ優勝を経験した初の選手となりました。
クダFA:監督就任から7ヶ月で初タイトル獲得
シンガポール人のアイディル・シャリン監督が今年1月にクダFAにやってきたとき、主力選手のほぼ半数が退団した後でした。
シンガポールリーグのホーム・ユナイテッドで監督を務めた後、ジョホール水道を渡ってマレーシアへやってきたアイディル監督はかつてGoal.comで「シンガポールのグアディオラ」と評されたこともあります。しかし、そんなアイディル監督も新天地でこんなに早く結果が出るとは思っていなかったと、英字紙スター電子版に語っています。
アイディル監督自身は、チームが一丸となって戦った結果の勝利であり、選手が最後まで諦めずに戦ったおかげだとしていますが、スター紙は、アイディル監督が投入したFWアザムディン・アキルとMFファイアド・ズルキフリ・アミンが豊富な運動量で守備陣を翻弄し、上でも取り上げたファズルル・ダネル・ニザムが決勝点を挙げるなど効果的なカードを切った結果だとして、監督の手腕を評価しています。
ペラTBG:失意のGKはマレーシアカップ連覇を目指す
勝者がいれば、当然敗者もいるわけですが、FAカップ決勝で敗れたペラTBGのGKハフィズル・ハキム・カイルル・ニザム・ジョスィは、ペラTBGのメフメト・ドゥラコビッチ監督が「マンオブザマッチ」であると称えるとも、優勝できなければそんな評価には意味がない、と英字紙スター電子版に語っています。
ハフィズル選手は、フルタイムの終了間近にアミルル・アズハンが2枚目のイエローカードで退場となったところで、チームは集中力を欠いてしまったとし、次は昨年優勝しているマレーシアカップの連覇に目標を切り替えて、練習を開始したいとしています。