PKNP FC会長が2部降格の責任を取って辞任
マレーシアフットボールリーグMFL1部スーパーリーグで今シーズン3勝7分12敗の成績で11位に終わり、来シーズンは2部プレミアリーグ降格が決まったPKNP FCのザイノン・ファッジ・パハルディン会長が辞任したと、マレー語紙ウトゥサンマレーシア電子版が伝えています。
ザイノン会長は、今シーズン開幕前にPKNP FCが2部降格となった場合は辞任すると宣言しており、その約束を守った形になります。
PKNP FC監督は外国人選手への不満が爆発
2部降格となったPKNP FCのアブ・バカル・ファジム監督は、今シーズンを振り返って、自チームの外国人選手への不満を爆発させていると、英字紙スター電子版が伝えています。
PKNP FCはシーズン当初、FWヤーセル・ピント(パレスチナ)、DFシヨブシュ・アスロロフ(タジキスタン)、MFトーマス・アビィ(ガーナ)、FWカリドゥ・クリバリ(セネガル)、FWジャンカルロ(ブラジル)、DFアマニ・アギナルド(フィリピン)という外国人でスタートしました。
アブ・バカル監督が常に全力でプレーすると評価したトーマス・アビーが、シーズン中のケガにより退団となる一方、残った外国人選手に対してはチームの役に立っておらず、トランスファーウィンドウ期間に獲得した二人のブラジル人、DFペドロ・ヴィクター(ブラジル)とFWラモン・シルヴァも同様だったと述べています。
またアブ・バカル監督は、選手と監督を含めたコーチングスタッフ全員が、今年12月までの1年契約であることも明かしています。2部降格によってチーム解散の噂もあるPKNP FC、前談の会長辞任とともにその噂が現実味を帯びてきました。
新たにマラッカUでも給料未払い問題が発覚
MFLが先週発表した「経営が健全に行われている1部スーパーリーグの6クラブ」の一つ、マラッカ・ユナイテッド(マラッカU)で給料未払い問題が発覚しました。
ジョホール・ダルル・タクジムJDT、パハンFA、スランゴールFA、クダFA、ペラTBGとともにMFLから評価されたマラッカ・ユナイテッドでは、スター選手にはきちんと給料が払われていたものの、そうでない選手たちは3ヶ月分の給料が支払われていないと、英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
未払い給料の総額は約300万リンギ(約7900万円)ということですが、マラッカ・ユナイテッドサッカー協会のアドリ・ザハリ会長によれば、給料未払いは複数のスポンサーが責任義務を果たしていないことによるとしていますが、選手にとってはそんなことは問題でなく、経営陣が契約を履行していない事実のみが問題でしょう。
シーズン直後に除名処分になったプルリスFAを始め、リーグ戦での勝点を剥奪されたケランタンFAやペナンFAに続くマラッカUの給料未払い問題は、MFLが把握しきれていない問題がまだまだあることを暗示しているように思います。