スター選手は勇気を持って国外を目指せ
上のような見出しで英字紙ニューストレイトタイムズのアジトパル・シン記者が、マレーシア人選手にもっと高い志を持つべきだと提言しています。
この記事の中では、マレーシア人選手の多くが夢見ているのは、マレーシアフットボールリーグMFL1部のジョホール・ダルル・タクジムJDTでプレーすることし、国内トップクラブでプレーすること自体は悪いことではないが、スター選手たちはむしろ国内で満足せず国外でのプレーを目指すべきだと提言しています。
MFLは以前に比べると格段に注目を集めるようになってはいるものの、日本や韓国の1部リーグに比べるとまだまだ見劣りするとしています。また、記事の中ではJDTのサファウィ・ラシド、アキヤ・ラシド、アフィック・ファザイル、スランゴールFAのシャミ・サファリの名を挙げ、こういったマレーシアのスター選手は日本や韓国でプレーするだけの実力を持っているだろうと述べています。
FAMのダト・ハミダン・アミン会長も日本や韓国からヨーロッパへ移籍する選手たちを例に挙げ、マレーシア人選手もまずは日本や韓国の2部リーグでも良いので、そこをスタートラインとし、そこで活躍できればヨーロッパのトップクラブの眼に留まるだろうとしています。日本サッカー協会JFAや韓国サッカー協会も17歳から21歳までの選手については、積極的に受け入れたい意向を示しているとのことです。その一方でハミダン会長は、マレーシアではスター選手は20代前半の選手でも既に1ヶ月あたり40000リンギ(約105万円)の給料を受け取っており、給料が激減するような日本や韓国の2部リーグでのプレーを勧めるのも容易ではないとしています。
速報!JDTのホームでの無敗記録が75試合で止まる!
複数の選手がインフルエンザに感染したことから順延となっていたMFL1部スーパーリーグ第20節のジョホール・ダルル・タクジムJDT対プタリン・ジャヤ(PJ)シティFCの試合が7月16日(火)にJDTのホームで行われ、PJシティFCがJDTを1−0で破っています。
JDTはホームのタン・スリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(通称ラーキンスタジアム)では、国内リーグ戦は75試合無敗(前進のジョホールFC時代も含めると82試合無敗)の記録を更新中でしたが、高い位置から積極的にプレスをかけ続けるPJシティFCの戦術に屈しました。
来シーズンからはスルタン・イブラヒムスタジアムを新たなホームとするJDTにとっては、この試合も入れてラーキンスタジアムでは残り2試合というところでしたが、2014年4月14日以来の敗戦によって、ホームの連勝記録も28でストップとなりました。しかも連勝記録を止めたのは、今シーズンMFL1部スーパーリーグで得点数がリーグ最低のPJシティFCだったというのも皮肉です。(下は無敗記録が75で止まったことを知らせるJDTのFacebookポスト)
MFL1部スーパーリーグ 第20節(カッコ内は第21節終了時の成績)
JDT(1位:16勝4分1敗 勝点52)0-1PJシティFC(8位:7勝2分12敗 勝点23)
得点者:PJシティFC-ワシントン・ブランダオ(64分)
同じ7月16日には、以下の試合も行われました。
MFL1部スーパーリーグ 第21節(カッコ内は第21節終了時の成績)
マラッカ・ユナイテッド(5位:9勝6分6敗 勝点32)1-1PKNS FC(9位:5勝6分11敗 勝点21)
得点者:マラッカ・ユナイテッド-シュコール・アドナン(54分)、PKNS FC-クパ・シャーマン(80分)
やはり選手がインフルエンザに感染したPKNS FCはマラッカ・ユナイテッドと対戦し、リーグ得点王のクパ・シャーマンのゴールで引き分けに持ち込んでいます。