6月6日のニュース:明日のWC一次予選メンバーが発表、スタジアム管理会社はWC予選までにピッチを整備すると約束

明日のWC一次予選メンバーが発表
明日6月7日(火)の東ティモール戦から国際サッカー連盟FIFAワールドカップ2022年大会の予選が始まるマレーシア代表。マレーシアサッカー協会FAMのホームページでは、このアジア一次予選の登録メンバー23名が発表されています。
 5月27日から始まっていた代表候補合宿で招集された26名のうち、5月18日のPKNP FC戦で足首を痛め、27日の合宿初日に合流したもののその後の練習には参加していなかったDFシャミ・サファリ(スランゴールFA)、6月2日のネパール代表選では先発したものの、やはりケガのため途中退場となったMFアブドル・ハリム・サアリ(スランゴールFA)、そして今回初めて代表候補合宿に参加したロドニー・セルヴィン・アクウェンシヴィ(PKNS FC)の3選手が外れることになりました。
 昨年のアセアンサッカー連盟AFF選手権スズキカップで主力選手として活躍し、素晴らしいゴールを決めたシャミ選手が欠けるのは痛いですが、すでに代表でプレーしているFWサファウイ・ラシド、FWアキヤ・ラシド(ともにジョホール・ダルル・タクジムJDT)らとU23代表でプレーしたMFシャマー・クティ・アバ、DFドミニク・タン(ともにJDT)やファイザル・ハリム(パハンFA)が残るなど、世代交代も徐々に進み、今回の23名の代表選手のうち30歳代はキャプテンGKファリザル・マーリアス(33歳、JDT)、FWノーシャルル・イドラン・タラハ(33歳、パハンFA)、FWシャズワン・ザイノン(30歳、スランゴールFA)の3名だけです。

ポジション氏名年齢所属
GKファリザル・マーリアス33JDT
ザリフ・イルファン24PKNS FC
イフワン・アクマル23クダFA
DFアダム・ノー・アズリン23JDT
ラヴェル・コービン=オング28JDT
ドミニク・タン・ジュンジン22JDT II
シャズワン・アンディック23JDT II
マシュー・デイヴィズ24パハンFA
シャルル・サアド26ペラTBG
イルファン・ザカリア24KLFA
MFアクラム・マヒナン26PKNS FC
ケニー・パッラジ・ダバラギ26ペラTBG
ファイズ・ナシル27スランゴールFA
シャマー・クティ・アバ22JDT II
ノー・アザム・アジ24パハンFA
FWアキヤ・ラシド20JDT
サファウィ・ラシド22JDT
シャフィク・アーマド24JDT
モハマドゥ・スマレ25パハンFA
ノーシャルル・イドラン・タラハ33パハンFA
ファイサル・アブドル・ハリム21パハンFA
シャズワン・ザイノン30スランゴールFA
シャーレル・フィクリ25ペラTBG

スタジアム管理会社はピッチを最善にすると約束
6月2日(日)に行われたマレーシア代表とネパール代表の国際親善試合の会場となったブキ・ジャリル国立競技場は、試合後に両チームの監督からピッチの状況を酷評されましたが、この競技場の管理会社であるマレーシア・スタジアム社は、6月7日(金)と6月11日(火)の両日に行われる国際サッカー連盟FIFAワールドカップアジア一次予選の対東ティモール戦に向けて、試合当日にはマレーシア代表が最善の状態で試合に臨めるよう保障する、マレー語紙ブリタ・ハリアンの電子版が伝えています。
 同社のニック・ラジーン・アダム・ダウドCEOは、ピッチの状態を最善に保つための努力はこれまでも行ってきているものの、ここ数日間の天候不順によりそれが難しくなっていたことを認めています。今回もマレーシアサッカー協会FAMの要望に応えて芝(正確にはこちらではカウグラスと呼ばれる幅の広い草)を短く刈る予定だったが、連日の豪雨でピッチが非常に柔らかくなっており、結局、要望通りのピッチが提供できなかったと言い訳しています。さらにブキ・ジャリル国立競技場のピッチに使われているカウグラスは高質のものなので、世界でもトップレベルのピッチが提供できているとも発言しています。
 ちなみにこの記事の最後の部分はマレーシアでよく言われる「設備は一流、その維持は三流」を地でいく発言なので、記事を読んだ際、思わず吹き出してしまいました…。と言うのは、ブキ・ジャリル国立競技場のピッチが問題になるのが今回が初めてではないからです。2013年8月には、プレシーズンツアーで東南アジアを回っていたチェルシーやバルセロナといったクラブが、ブキ・ジャリル国立競技場のピッチの悪さにプレーを拒否し、最終的にスランゴール州のシャー・アラムスタジアムへと会場を変えて試合を行い、当時の青年スポーツ省大臣が「このようなピッチで試合をすれば世界に恥をさらすことになる」と述べたこともありました…