6月2日
国際親善試合(会場:ブキ・ジャリル国立競技場、クアラ・ルンプール)
マレーシア代表2-0ネパール代表
得点者:マレーシア代表-サファウィ・ラシド(51分PK)、シャールル・サアド(80分)
国際親善試合でマレーシアはネパールに勝利
観戦記にも書きましたが、6月2日(日)に行われた国際親善試合(国際Aマッチ)で、マレーシア代表がネパール代表に2-0で勝利しました。87000人収容可能なブキ・ジャリル競技場での試合は、公式発表では観衆3797人とフル代表の試合としては少々寂しいものでした。しかもメインスタンドのアウェイ席にはネパール側サポーターがかなり入っていましたので、マレーシア側のサポーターの数は3000人を切っていたかも知れません。
6月7日(金)と11日(火)に行われる国際サッカー連盟FIFAワールドカップのアジア一次予選の準備として行われたこの試合は、FIFAランキングでは、ネパールの161位に対してマレーシアは168位と格下ですが、これにはスウェーデン人ヨハン・カリンネパール代表監督も驚いていると発言しています。
フル代表が年末のアセアンサッカー連盟AFF選手権スズキカップでの準優勝、U23代表はアジアサッカー連盟AFC U23選手権でベスト8、U19代表がAFF U19選手権で優勝し、AFC U19選手権でも12年ぶりに本戦出場を果たすなどが、2018年は明るいニュースが多かったマレーシアのサッカー界ですが、言い換えればここまでFIFAランキングが下がってしまうほど、それ以前のマレーシアサッカー界の闇は深かったということです。
両チーム監督は芝の状態に不満
この試合後、マレーシア代表のタン・チェンホー監督、ネパールの両代表監督はグラウンドコンディションの悪さについて言及しています。
早いペースのポゼッションサッカーを目指すタン マレーシア代表監督は、多くの得点機を逃した理由とするわけではないとしながらも、グラウンドコンディションの不良で思うようなサッカーができなかったとしています。質の高いサッカーをするのは不向きなグラウンドコンディションが直ちに改善されることを望んでいるとも発言しています。
試合直前まで、クアラ・ルンプールとその周辺は豪雨に見舞われていましたので、それが影響していることもありますが、柔らかく湿った芝には、ネパール代表のヨハン・カリン監督も不満を述べていました。
これについて、マレー語紙ウトゥサン・マレーシアの電子版では、国立競技場を監理するマレーシア・スタジアム社のCEOは、この両監督の不満に足してグラウンドは試合可能な状態だったと反論する記事を掲載していますが、その一方で、5月25日に同じ会場で行われたアジアラグビー選手権のマレーシア対韓国戦でグラウンドコンディションが影響を与えたかも知れないとも発言しています。
数日後には大事なFIFAワールドカップの予選が控えるマレーシア代表にとってホームでのアドバンテージとなるブキ・ジャリル競技場の芝に苦しまないことを祈るばかりです。