ペラTBGはPKNS FCに選手貸し出し
ともにマレーシアフットボールリーグMFL1部スーパーリーグに所属するペラTBGはペラ州サッカー協会が運営するクラブで、PKNP FCはペラ州政府の機関であるペラ州開発公社を母体とするクラブ。ペラ州サッカー協会の会長はペラ州の州知事でもあることから、この2クラブは言わば「兄弟クラブ」です。第15節を終え降格圏の3勝3分9敗の11位と苦しむ「弟」PKNP FCのスーパーリーグ残留のために、「兄」のペラTBGが二人の選手を貸し出すことを決定したと、マレー語紙ウトゥサン・マレーシアのオンライン版が伝えています。
ペラTBGからPKNP FCへ期限付き移籍するのは、元U23代表のDFモハマド・シャズワン・ザイポル・バハリ(24)と元U19代表のDFナジルル・アフィフ・イブラヒム(22)の両選手です。ペラTBGのメフメト・ドゥラコビッチ監督は、移籍期間は年内いっぱいの6ヶ月間とし、両選手は来シーズン開幕前にはペラTBGに戻るとしています。
PKNP FCの会長はMFL1部スーパーリーグに残留できなければクラブ解体もありうると発言しており、残留に向けてブラジル出身のFWラモン・ダ・シルヴァ(27)をトランスファーウインドウ期間中に獲得しています。(下はラモン選手獲得を知らせるPKNP FCのFacebookポスト)
ルフィノ・セゴビアの今シーズン復帰はなし
昨シーズンに31ゴールを挙げMFLの得点王となったルフィノ・セゴビアはアキレス腱を痛め欠場が続いていますが、所属先のスランゴールFAは今シーズンは治療と休養に充てるため、セゴビア選手の復帰はないことがスランゴールFAの公式ホームページで告知されています。。
複数年契約のセゴビア選手は、来シーズンもスランゴールFAとの契約が残っています。これにより、外国人枠の関係から退団も噂されていた23歳のMFエンドリック・ドス・サントスの残留も確定しました。
スランゴールFAは昨日終了したトランスファーウインドウ期間中にナイジェリア出身のFWイフェダヨ・オルセグンを獲得しており、エンドリック・ドス・サントス、MFサンドロ・ダ・シルヴァ(ブラジル)、DFテイラー・リガン(オーストラリア)、ミハル・グエン(ベトナム)の5人が外国人枠登録の選手です。
ケランタンFAの外国人は全員退団
以前もこのブログで何度か取り上げた給料未払い問題を抱えるMFL2部プレミアリーグ所属のケランタンFAですが、ブラジル人MFカッシオ・デ・ジーサスとアフガニスタン出身のFWムスタファ・ザザイがいずれも給料未払いにより退団を決めたとマレー語紙シナール・ハリアンのオンライン版が伝えています。なお他のメディアではカッシオ選手は5ヶ月、ザザイ選手は3ヶ月分の給料が未払いという報道もあります。
既にラウル・タラゴナ(ウルグアイ)、フラヴィオ・ベック・ジュニオール(ブラジル)が退団し、今週はデイビット・ロウリー(オーストラリア)がケランタンFAの家賃未払いによって家族と住んでいた住居から退去させれるなどして退団し、クダFAへ移籍しています。
今シーズン、クアラルンプール(KL)FAの監督を成績不振で退任し、その後ケランタンFAの監督に就任したユスリ・チェ・ラー監督のもと、現在プレミアリーグ最下位のケランタンFAは残る6試合をマレーシア人選手のみで戦うことになりました。2001年には国内リーグと二つのカップ戦全てを制覇し、いわゆる「トレブル」を達成したケランタンFAですが、その凋落は止まりそうにありません。