3月13日のニュース:JDTのACL2試合目は慶南FCとホームで引き分け、スランゴールFAの監督が外国人偏重報道に苦言

JDTのACL2試合目は慶南FCとホームで引き分け
アジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLは、JDTがホームに慶南FCを迎えて第2節が行われ、ACL初出場のJDTが同じくACL初出場となる慶南FCと1-1で引き分け、ACLで初の勝点1を獲得しました。
 ACL初のホームでの試合となったJDTは前半から積極的に攻めますが、慶南GKのリ・バムスーの好守もあり、両チーム無得点で前半を折り返します。試合が動いたのは52分、MFリ・ヨンジェのコーナーキックをDFクァク・テフィがJDT守備陣のマークを外しヘディングでゴール!しかし、JDTも63分にゴールエリア内で慶南DFソン・ジュフンが犯したハンドで得たPKをジオゴが決めて同点に追いつきます。そこから怒涛の攻撃を続けますが、サファウイ・ラシドがGKと1対1のチャンスで止められたり、シュートが何度もゴールポストに阻まれるなど好機を生かせず、こちらの新聞でもfrustrating「欲求不満の」と形容詞が付くほど惜しい引き分けで終わりました。
 またこの試合は、当初スタメンが発表されていたJDTの不動の守護神で、マレーシダ代表でもゴールを守るファリザル・マーリアスが試合前のウォーミングアップ中にケガをし、今シーズンのマレーシアフットボールリーグMFLでも出場経験のない控えGKのイザム・タルミジと急遽交代するハプニングもありましたが、そんなアクシデントを感じさせない堂々としたプレーも印象的でした。
 総シュート数を比べてもJDTの21本に対して慶南FCは6本(うちゴール枠内へはそれぞれ7本と2本)と、昨年のKリーグ2位のチームに対して一歩も引かないどころか、堂々とした戦いぶりで、今後、ホームで行われる山東魯能戦(4月24日)や鹿島アントラーズ戦(5月8日)では、勝点3を獲得できるのでは、と期待を持たせてくれるような試合でした。

JDT Southern Tigers のFacebookより

スランゴールFAの監督が外国人偏重報道に苦言
MFL第6節にKLFAを破って今シーズン初勝利をあげたスランゴールFA。このKLFA戦の前に、B・サティナタン監督がメディアの外国人監督偏重に苦言を呈していたと、当地のマレーシア語紙ウトゥサン・マレーシアのオンライン版が伝えています。
 「今日(3月10日のKLFFA戦)の試合で、スランゴールFAが負ければ、前JDT監督のマリオ・ゴメスと交代か、と報道するだろうが、その老人がインドネシアでどうなったか、メディアはチェックしているのか」(筆者注−60歳のサティナタン監督より2歳年上のマリオ・ゴメス前JDT監督は、2018年にインドネシアリーグ1部リガ1のプルシブ・バンドンと2年契約を結びましたが、1年目が4位に終わったことで契約途中で解雇されています。)
 「なぜマレーシア人監督でなく外国人監督と交代するような報道ばかりするのか。」「悪口を言うわけではないが、なぜマリオ・ゴメスや(現マレーシアU19代表監督の)ボジャン・ホダック、(前クダFA監督の)ラモン・マルコテの話ばかりなのか。」
 そして最後には「JDT以外では、スランゴールFAとペラTBGでタイトルを取った(現ペラTB監督の)メメット・デュラコヴィッチだけではないか」と話すなど、自信の首が危ういプレッシャ−からか、外国人監督偏重報道に対する不満をぶちまけたようです。