エアマリンカップにはソロモン諸島に代わりアフガニスタンが出場
3月20日から23日までクアラルンプールで開催されることになったエアマリンカップの出場国が、ソロモン諸島からアフガニスタンへと変更になったことが発表されました。最初に参加国が発表になった際には、そもそも「『ソロモン諸島』って…」などという反応がありましたが、それでもソロモン諸島は国際サッカー連盟FIFAランキングでは143位で、マレーシアの167位よりも上のチームです。当初はこの枠にニュージーランドが入る予定でしたが、結局、ニュージランドは招待を辞退、その代りとして同じオセアニア地区ではニュージーランドに続く高ランクチームとしてソロモン諸島が参加することになった経緯があります。
しかし、このソロモン諸島代表は3月24日に台湾代表とも国際Aマッチを予定しており、3月18日から26日の国際試合カレンダー期間中の代表同士の試合は最大2試合というFIFAの規定があることから、台湾代表との試合を優先し(エアマリンカップは準決勝、3位決定戦、決勝とどの参加チームも2試合を行うことになっています)、エアマリンカップの出場辞退を決めてと報道されています。中国の圧力により、これまで外交関係のあった国々からている台湾にとって、ソロモン諸島は2019年3月現在、台湾と外交関係のある17国の内の1つですので、この背景には政治的な意図などもあるのかも知れません。
そしてソロモン諸島に代わって出場することになったのが、これまたビミョーなアフガニスタン代表です。大会まで1ヶ月を切っての参加チーム探しは大変だったとは思いますが、それでもアフガニスタンのFIFAランキングは147位で、こちらもマレーシアよりも高いランキングのチームです。内戦のイメージが強いアフガニスタンよりランクが低いマレーシアって一体どれだけ弱いんだ…。ちなみにマレーシアフットボールリーグMFL2部のクランタンFAには、アフガニスタン代表でもプレーするMFムスタファ・ザザイが在籍しています。
このエアマリンカップは、このアフガニスタン代表の他、オマーン(FIFAランキング90位)、シンガポール(同165位)といずれもマレーシアよりFIFAランキング上位のチームが参加します。今年後半から始まる2022年のFIFAワールドカップ予選では、アジアサッカー連盟AFC34位以上のチームは1回戦が免除になるため、AFCランキング35位にいるマレーシアにとっては経験を積むだけではなく、勝ってFIFAランキングを上げねばならない大会です。