3月20日に準決勝、3月23日に決勝と3位決定戦という日程で、4カ国の代表チームによるエアマリン・カップ開催の発表がありました。ブキ・ジャリル国立競技場で行われるこの大会に参加するのは、今年のAFC選手権でベスト16のオマーン、ソロモン諸島、シンガポールと開催国マレーシアです。当初出場予定だったニュージーランドがドタキャンし、ソロモン諸島が代わりに出場することになっています。
今年から始まる2022年FIFAワールドカップアジア地区予選では、AFCランキングの上位34チームは予選1回戦が免除となり、9月に開催される2回戦からの参加となります。一方、それ以下の国は6月に予定されている予選1回戦からの出場となるため、マレーシアはこのエアマリン・カップで良い結果を残し、何としても34位以内にランキングを上げる必要があります。ちなみに参加国のランキングは以下の通りです。
オマーン(90位、アジア13位)
ソロモン諸島(144位、オセアニア2位)
シンガポール(165位、アジア34位)
マレーシアのすぐ上、34位にいるシンガポールに勝利し、あわよくばソロモン諸島にも勝って、2回戦からの予選参加を確定させたいところですが、果たしてどうなるでしょうか。マレーシアにとっては永遠のライバル、シンガポールも当然、34位を死守する覚悟でしょう。
なお、マレーシアサッカー連盟FAMは、23歳以下代表選手はこのエアマリン・カップには出場させないとしています。これはAFCU23選手権予選兼東京オリンピック予選が3月22日から26日にかけてクアラルンプールで行われるため、該当選手はこちらに集中させるためとしています。
ところでこのエアマリン・カップの話は、もともとはムルデカ大会をかつてのような華やかな大会にしようという話からスタートしたはずでしたが、いつの間にか実利的な大会へのすり替わってしまった印象です。だったら、最初からそういう方向で話を進めておけば良いのに、「アジアで最も古い招待大会」「アセアンサッカー連盟AFF所属国の代表は呼ばない」など大風呂敷を広げた結果がこれですかぁ、というのが私の正直な感想です。