女子ACL:日本人4名がプレーするサバFAは最終戦で引き分けて勝点1獲得もグループステージ敗退
女子AFCチャンピオンズリーグ(AWCL)のA組第3節が行われ、マレーシアから出場しているサバFAは、最終戦でアブダビ・カントリー・クラブと2−2で引き分け、待望の勝ち点を獲得して全日程を終了しています。
中国の湖北省武漢市で開催されているA組に入っているサバFAは、第1節では仁川現代製鉄レッドエンジェルズFC(韓国)に0−3、第2節では武漢江漢大学(中国)に0-7と敗れていました。そして第3節はここまで1勝1分のアブダビ・カントリー・クラブ(アブダビCC、アラブ首長国連邦)との対戦となりました。以下はこの試合のサバFAの先発XI

既にグループステージ敗退が決まっているサバFAに対して、この試合で引き分け以上ならノックアウトステージ進出が決まるアブダビCCでしたが、先制したのはサバFAでした。開始10分、左サイドからの上野紗稀選手のクロスを成田恵理選手がヘディングでゴールを決め、チームにとってもグループステージ初ゴールとなるこの得点でサバFAがリードします。しかし25分にはサバFAのGKヌルル・アズリン・マズランがペナルティエリアの外で相手選手を倒してしまい退場となり、残り時間を10人で戦うことになります。そしてヌルル選手退場によるレッドカードから得たフリーキックでアブダビCCは同点に追いつきます。さらにアブダビCCは前半終了間際にもゴールを決めて、前半を1点リードで折り返します。
後半に入るとサバFAは数的不利な中でアブダビCCと真っ向から渡り合い、終盤にはついに同点に追いつきます。77分に右サイドでコーナーキックを得ると、上野紗稀選手の蹴ったボールをマレーシア代表FWインタン・サラーがノートラップでシュートを放つと、これが決まってサバFAは2−2とします。試合はこのまま終了し、マレーシアから初めて出場したサバFAは今大会初となる勝点1を獲得しましたが、A組の4位が確定し、グループステージ敗退が決まっています。
サバFAは予選ラウンドから参加していた成田恵理、中山未咲の両選手に加え、このAWCLグループステージからは木崎あおい選手、そして予選ラウンドではヤングエレファンツ(ラオス)でプレーしていた上野紗稀選手も加わり、日本人選手が4名となっていましたが、ノックアウトステージには進むことができませんでした。
また最終節のもう1試合は仁川現代製鉄レッドエンジェルズFCが武漢江漢大学を2−0で破って、このA組の1位となり、2位のアブダビCCとともにノックアウトステージ進出を決めています。
スランゴールFCのコーチが退団しカンボジアのクラブ監督に就任
スランゴールFCでニザム・ジャミル監督を支えるコーチ陣の1人が退団し、カンボジアリーグのクラブに就任したと、マレーシア語紙のマジョリティが伝えています。
今季からスランゴールFCのコーチに就任したアイルランド出身のコナー・ネスター氏について、マジョリティはネスター氏が既にスランゴールFCを離れ、カンボジアリーグのボーウング・ケットFCの監督に就任したと報じています。なおボーウング・ケットFCの公式YouTubeでは、ネスター氏の監督就任第1日というタイトルの映像も上がっています。
44歳のネスター氏は取材に対して「ここ(カンボジア)にいることは名誉なことである。(2019年シーズン後に)カンボジアを離れた日から、この国のサッカー界に戻りたいとずっと思っていたので、今回の監督就任オファーは断ることが難しかった。」と説明しています。
このコメントからも分かるように、ネスター氏はかつてカンボジアリーグで指揮を取ることが初めてではありません。2019年から2023年までスヴァイリエンFC(現プリヤ・カーン・リーチ・スヴァイリエンFC) で監督を務めたことがあり、2019年シーズンにはチームをリーグ優勝に導いた実績もあります。ネスター氏は、その後はインドスーパーリーグのハイデラバードFCで半年ほど監督を務めた後、今季開幕前にスランゴールFCのコーチに就任していました。
給料未払い問題が続くクダの外国籍選手が告白ープロ生活13年目で初めての経験
給料未払いが続き、一時は主力選手が練習参加をボイコットするなどの事態が起こっているクダ・ダルル・アマンFCに所属するブラジル出身のDFホセ・クレイトンが、現在の選手側の状況を明らかにしています。
クレイトン選手によると、クダの選手たちは個々ではなく、総意による決定に基づいて行動し、互いに励まし合いながら、給料未払い問題ができるだけ早く解決することを望んでいるということです。
バーレーンやアラブ首長国連邦のリーグなどで計13年間のプロ生活でこのような経験は今までなかった、と話すクレイトン選手は、現在のような苦しい状況下でも選手全員が自分たちがすべきことを一生懸命行おうとしていると話し、現在はポジティブに練習に向き合おうとしていると述べています。
「練習をボイコットして家で時間を過ごせば、未払い問題について考え続けることになり、結果としてよりストレスを抱えるようになる。そうならないためにも練習を行い、身体を動かすことを選手全員が選んだ。」とボイコットから練習に復帰した理由を説明しています。
給料未払いが続いているクダでは、先月、主力選手が練習をボイコットしたことがあり、その直後の9月14日のアウェイゲームにも主力選手は帯同しなかったため、リザーブチームのU23チームの選手を起用しましたが、KLシティに0-5と一蹴されています。またホームで行われた9月21日の試合では、スリ・パハンFCを相手に明らかに士気が上がっていないプレーで2−2と引き分けています。