2025/26マレーシアスーパーリーグ第3節 試合結果とハイライト映像<br>・ジョホールが開幕3連勝で首位堅持<br>・常安澪の2ゴールでヌグリ・スンビランが今季リーグ初勝利

2025/26年シーズンのマレーシアスーパーリーグ第3節が8月22日から24日にかけて行われています。
 今季のスーパーリーグは13チーム編成のため、今節はイミグレセンFCは試合がありません。
*ハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグの公式YouTubeチャンネルより。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第3節
2025年8月22日@ハサナル・ボルキア国立競技場(ブルネイ)
DPMM FC 0-5 トレンガヌFC
⚽️トレンガヌ:カレッカ2(1分、75分PK)、ヌリロ・トゥクタシノフ(16分)、ヤン・マベラ(86分)、シャーミ・ザムリ(90+2分)
MOM: カレッカ(トレンガヌFC)

DPMMの今季初となるホームゲームは、ブルネイ国内では2008年以来17年ぶりとなるマレーシアリーグ公式戦でした。開幕からの2試合を1分1敗でスタートしたDPMMは、8月16日のマレーシアFAカップ1回戦でクチン・シティ相手に今季初勝利を挙げた一方で、トレンガヌは同じFAカップ1回戦では昇格組のイミグレセンFCにまさかの敗戦を喫しています。

しかし先制したのはトレンガヌでした。DPMMのDF陣の緩慢なパスを奪ったカレッカ(韓国3部江陵シチズンFCから加入)が、スーパーリーグの最速ゴール新記録となる開始10秒(記録は1分)でゴールを決めてビジターのトレンガヌがリードを奪います。

2021年シーズンのペラFC(現在は解散)以来のマレーシアリーグ復帰となったカレッカは後半にもPKを決めるなどこの試合で2得点を挙げ、またヌリロ・トゥクタシノフが今季初ゴール、ヤン・マベラもゴールを挙げたトレンガヌがDPMM相手に5ゴールを挙げて圧勝しています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第3節
2025年8月23日@リカス・スタジアム(サバ州コタ・キナバル)
サバFC 0-0 クランタン・ザ・リアル・ウォリアーズFC
MOM: ダニエル・ティン(サバFC)

昨季3位のサバと同13位のクランタンの対戦は引き分けに終わっています。

今季初戦でクアラ・ルンプールと引き分けていたサバは、その試合でレッドカードをもらっていたディーン・ペレカノスが出場停止、さらにミゲル・シフエンテスとスチュアート・ウィルキンはいずれもケガでベンチ外と、この試合では主力MF3名を欠きました。SBのダニエル・ティンを中盤で起用する苦肉の策で臨んだサバは、それでも試合を優勢に進めましたが、初戦で0-4とクチンに大敗していたクランタン相手に今季初のホームゲームをスコアレスドローとしています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第3節
2025年8月23日@MPSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
PDRM FC 0-0 マラッカFC
MOM: イフワット・アクマル(PDRM FC)

今季未勝利チーム同士の対戦も引き分け。

この試合では両チームともにGKが活躍。マラッカGKフロレンシオ・バデリッチ・ジュニア(フィリピン1部セブFCから加入)は前半にヘンリ・ドゥンビア、パク・テスのシュートを次々と止めると、8月18日のFAカップでは前半だけで3失点を喫して屈辱の途中交代となったPDRMのGKイフワット・アクマルもこの試合では好セーブを連発します。イフワットはこの試合のMan of the Matchに選ばれる活躍でクリーンシートを達成したものの、その一方で2試合で4ゴールを挙げていたPDRM攻撃陣はこの日は沈黙し、PDRMは3試合連続、マラッカは2試合連続の引き分けに終わっています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第3節
2025年8月24日@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチン・シティFC 0-1 ジョホール・ダルル・タジムFC
⚽️ジョホール:ジャイロ・ダ・シルバ(62分)
MOM: ハジク・ナズリ(クチン・シティFC)

王者ジョホールは苦しみながらも勝利し、開幕3連勝で首位を維持

この試合の前にはオーナーで、ジョホール州摂政のトゥンク・イスマイル殿下が、今季のチームは次のステップへ進むための新戦力中心で、昨季まで国内リーグ3季連続無敗を記録したような絶対的な結果は見せられないかも知れないと表明したジョホール。開幕戦はスランゴール相手に圧勝したものの、前節では勝利したもののヌグリ・スンビランに3失点を喫するなど、らしくない一面を見せたジョホールに対し、クチンは互角の勝負を挑み、前半は0-0で折り返します。

そして後半の50分でした。今季はケガで出遅れ、この試合が今季初出場となっていたクチンの谷川由来がペナルティ・エリア内でジョアン・フィゲレイドを倒してしまい、一発レッドで退場となってしまいます。ジョホールはこの数的有利を活かし、62分にフィゲレイドのクロスをジャイロ・ダ・シルバが頭で押し込んで、ついに先制します。

クチンシティはそこから反撃に転じ、アディショナルタイムには2つのフリーキックを得るなどしたものの、ジョホールが逃げ切り、開幕から3連勝で単独首位となっています。

このハイライト映像はアストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。

2025/26マレーシアスーパーリーグ第3節
2025年8月24日@シティ・スタジアム(ペナン州ジョージ・タウン)
ペナンFC 1-2 クアラ・ルンプール・シティFC
⚽️ペナン:ステファノ・ブルンド(48分)
⚽️クアラ・ルンプール:サファウィ・ラシド(34分)、カマル・アジジ(77分)
MOM: カマル・アジジ(クアラ・ルンプール・シティFC)

意外な選手のゴールでクアラ・ルンプールが逆転勝利。

今季未勝利のペナンの今季の本拠地初戦は、キャプテンのステファノ・ブルンド(スリ・パハンFCから加入)のゴールで一度は追いついたものの、クアラ・ルンプールがDFカマル・アジジの2019年2月15日以来、実にリーグ戦99試合ぶりのゴールで逆転勝利を果たしています。
ペナンFCの鈴木ブルーノ選手はベンチ外でした。

このハイライト映像はアストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。

2025/26マレーシアスーパーリーグ第3節
2025年8月24日@トゥンク・アブドル・ラーマン・スタジアム(ヌグリ・スンビラン州パロイ)
ヌグリ・スンビランFC 2-1 スランゴールFC
⚽️スランゴール:リッチモンド・アンクラ(13分)
⚽️ヌグリ・スンビラン:常安澪2(80分、90+3分)
MOM:常安澪(ヌグリ・スンビランFC)

昨季12位のヌグリ・スンビランが同2位のスランゴールに常安澪選手の2ゴールで逆転勝ち。

初戦では王者ジョホール相手に最大2点のリードを奪うなど、開幕前の評判に違わぬプレーを見せたヌグリ・スンビランの今季のホーム初戦は今節最大となる25550人の大観衆を集める試合でしたが、開始13分にコーナーキックからリッチモンド・アンクラのヘディングシュートが決まり、アウェイのスランゴールがリードします。昨季途中までスランゴールの監督を務めたヌグリ・スンビランのニザム・ジャミル監督にとっても負けられない試合は前半はこのまま終了します。

前半はスランゴールGKカラムラー・アル=ハフィズの好守などもあり、無得点に終わったヌグリ・スンビランですが、ニザム監督は68分に常安澪を投入して、状況の打開を図ります。8月18日のFAカップ1回戦のPDRM戦では、途中出場からゴールを挙げていた常安は、この試合でもスーパーサブぶりを発揮します。80分にはヨバン・モティカのヘディングシュートからスランゴールGKカラムラーが弾いたボールを押し込んで、同点ゴールを決めると、アディショナルタイムの93分には、左サイドのハディン・アズマンからのパスを受けると、リッチモンドの股下を抜くシュートで逆転ゴールを決めています。ヌグリ・スンビランFCの佐々木匠選手はキャプテンとして先発してフル出場、常安澪選手は69分に交代出場し、リーグ戦初ゴール、そして決勝ゴールとなる2点を挙げています。

このハイライト映像はアストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。

2025/26マレーシアスーパーリーグ順位表(第3節終了時点)

チーム勝点
1ジョホール33009369
2トレンガヌ321010287
3クアラ・ルンプール32106247
4クチン21014133
5PDRM30304403
6ヌグリ・スンビラン210156-13
7スランゴール310245-13
8マラッカ20201102
9サバ20201102
10クランタン302115-42
11イミグレセン201114-31
12ペナン301226-41
13DPMM3012210-81

2025/26マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第3節終了時点)

得点選手名所属
12アリフ・アイマンジョホール
12ジョン・イラザバルジョホール
12ジャイロ・ダ・シルバジョホール
12アザム・アズミトレンガヌ
12ヤン・マベラトレンガヌ
12カレッカトレンガヌ
12サファウィ・ラシドクアラ・ルンプール
12ワンジャ・ンガクチン
12パク・テスPDRM
12ヘンリ・ドゥンビアPDRM
12ジョバン・モティカヌグリ・スンビラン
12常安澪ヌグリ・スンビラン
12ケビン・ディーロムラムスランゴール
141ベルグソン・ダ・シルバ他22名ジョホール

8月20日のニュース<br>・9月の代表戦はシンガポールとブキ・ジャリルで、パレスチナとはジョホールで対戦<br>・U23アジア杯予選に向けたマレーシアU23代表が直前合宿へ出発-アセアンU23選手権惨敗からの立て直しはできるのか<br>・東南アジア各国リーグの市場価値でマレーシアリーグは域内第4位

9月の代表戦はシンガポールとブキ・ジャリルで、パレスチナとはジョホールで対戦

マレーシアサッカー協会(FAM)は9月のFIFA国際マッチカレンダー(FIFAデイズ)で、マレーシア代表がシンガポール代表、パレスチナ代表の両チームと対戦することを発表しています。

直近のFIFAランキング125位のマレーシア代表は、同159位のシンガポール代表とは9月4日にブキ・ジャリル国立競技場で、また同98位のパレスチナ代表とは9月8日にジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)のホーム、スルタン・イブラヒム・スタジアムで開催されるということです。

9月の代表戦は、10月から再開するAFCアジア杯2027年大会3次予選前の最終調整とも言える重要な試合であることから、FAMは「多様な環境」での試合を行うことが今回の2箇所開催の理由であると説明しています。

アジア杯予選でF組のマレーシアはベトナム、ラオス、ネパールと同組で、今年3月にはネパールを、そして6月にはベトナムを破って現在、グループ首位につけています。予選再開後の最初の試合は10月9日のアウェイ、ラオス代表戦、そして5日後の10月14日にはホームで再びラオス代表と対戦、そして11月18日にはアウェイのネパール代表戦が予定されています。そしてグループステージ最終戦となる最大のライバル、ベトナム代表との試合は来年3月31日にアウェイでの試合が組まれています。


当初マレーシア代表は、イランやウズベキスタンなどが所属する中央アジアサッカー連盟(CAFA)の主催するNations Cupトーナメントに出場するとしていましたが、グループステージ組合せ抽選でFIFAランキング20位のイランと同組となると、突然出場を取りやめると発表し、19年ぶりに(!)120位代にランクアップしたFIFAランキングがイランとの対戦で再び130位代に落ちるのを恐れたのではないか、といった声も上がっていました。

U23アジア杯予選に向けたマレーシアU23代表が直前合宿へ出発-アセアンU23選手権惨敗からの立て直しはできるのか

来月9月に開幕するAFC U23アジア杯2026年大会予選に出場するマレーシアU23代表が合宿地であるバンコクへ向けて出発しています。

先月7月にインドネシアで開催された東南アジアサッカー連盟(AFF)U23選手権では、ベスト4進出を目標として参加したものの、フィリピンU23に敗れ、インドネシアU23とは引き分けに終わり、勝利を収めたのはブルネイU23戦のみという成績でグループステージ敗退に終わっています。

昨年12月にU23代表監督に就任したナフジ・ザイン監督にとっては最初の大会となったAFF U23選手権で惨敗し、チームの立て直しが必至な状況ですが、予選前の合宿はFIFA国際カレンダー(FIFAデイズ)外であることから、CFファーガス・ティアニー(サバFC)、WGアリフ・イズワン(スランゴールFC)、CBウバイドラー・シャムスル(トレンガヌFC)のいずれもトップチームで主力としてプレーする3選手不在のまま、合宿先のバンコクへ出発しています。なお予選が開催される期間はFIFAデイズのため、ナフジ監督は、大会中はこの3選手もチームに合流することになっていると説明していますが、

AFF U23選手権後には多くの改善が必要だと述べたナフジ監督ですが、技術はもちろんだがと、若い選手たちなので、精神面での成長が鍵になると話しています。「AFF U23選手権では、国際試合特有の経験を得たことや、他のU23代表のプレーを見て学んだことが多かった。その経験によって今予選ではより良い準備ができると考えている。」とメディアに語ったナフジ監督ですが、今回の合宿はスーパーリーグのクラブでは主力ではない選手や(3部の)A1セミプロリーグの選手が参加メンバーとなっています。

9月3日に開幕するU23アジア杯2026年大会予選F組は、マレーシアの他、開催国のタイ、レバノン、モンゴルがおり、試合は全てタイ1部BGパトゥム・ユナイテッドのホーム、トゥルーBGスタジアムで行われ、予選1位のチームだけが来年サウジアラビアで開催される本戦に出場することができます。

合宿先のバンコクでは、クウェートU23代表、オマーンU23代表との練習試合が組まれており、F組の初戦、9月3日に対戦するレバノンU23代表を想定した試合になりそうです。なお予選では9月6日にモンゴルU23代表、そして9月9日にはタイU23代表と対戦します。

東南アジア各国リーグの市場価値でマレーシアリーグは域内第4位

マレーシア語紙ブリタハリアンは、サッカー選手の移籍情報、市場価値、移籍の噂、統計などを掲載するトランスファマルクト(Transfermarkt)の記事を引用し、市場価値においてマレーシアリーグが東南アジア内で4位ながらも上位のリーグからは遅れをとっている、という記事を掲載しています。

この記事によると、東南アジア9カ国の国内リーグの内、1位のタイ1部リーグ「タイリーグ1」(16チーム)の市場価値は3億7700万リンギ(およそ132億円)、2位のインドネシア1部リーグ「スーパーリーグ」(18チーム)は3億5200万リンギ(およそ123億円)、そして3位のベトナム1部リーグ「Vリーグ1」は2億6400リンギ(およそ93億円)であるのに対して、「マレーシアスーパーリーグ」は2億5100万リンギ(およそ88億円)となっているということです。

この上位4カ国に対して、下位5カ国のリーグは大きく離されており、8チームで構成されるシンガポールプレミアリーグが5位で9300万リンギ(およそ32億円)、12チームで構成されるミャンマーナショナルリーグが6位で8500万リンギ(およそ30億円)と続き、以下7位カンボジアプレミアリーグ(11チーム)が7800万リンギ(およそ27億円)、8位フィリピンフットボールリーグが4000万リンギ(およそ14億円)、そして9位のラオスリーグ1が2300万リンギ(およそ8億円)となっています。


ブリタハリアンの記事では、ベトナムのVリーグ1に抜かれて4位となったことが悔しいようで、「ACLエリートに出場するチームがない」Vリーグ1といった記述も見られましたが、マレーシアスーパーリーグでは給料未払い問題で2クラブが今季のライセンス交付が受けられず、また1クラブは財政面を理由に今季の出場を辞退するなど、なるようにしてなった結果でしかありません。また国の規模を考えても、7100万人の人口を抱えるタイ、さらには2億8000万人のインドネシアや1億人のベトナムに対して、人口わずか3600万人の小国マレーシアでこの規模が維持できていることの方が、むしろ驚きです。

2025/26マレーシアFAカップ1回戦1stレグ試合結果とハイライト映像<br>・リーグ戦未勝利のイミグレセンがトレンガヌに勝利<br>・ヌグリ・スンビランの常安澪選手がマレーシア移籍初ゴールで勝利に貢献<br>・クランタンがホームで今季初勝利

8月16日から18日にかけてマレーシアFAカップ(マレーシア語ではPiala FA)の1回戦1stレグ8試合が行われています。今季2025/26年シーズンは、国内1部スーパーリーグの13チームと、2部プレミアリーグが休止中のため実質2部に当たる3部A1セミプロリーグの3チームの合計16チームが出場し、1回戦からホームアンドアウェイ形式で対戦します。1990年から始まったこの大会は、現在はジョホール・ダルル・タジムFCが3連覇中です。

カップ戦の楽しみといえばジャイキリだと思いますが、マレーシアFAカップで採用されているのはホームアンドアウェイ制。2試合ではさすがに地力で勝るチームが有利で、アップセットもなかなか起こりづら。集客のためにもホームアンドアウェイ制は大会を主催するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)にも考えてもらいたいところです。

FAカップ1回戦の2ndレグは9月12日から14日に予定されています。
*ハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグの公式YouTubeチャンネルより。

2025/26マレーシアFAカップ1stレグ
2025年8月16日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
UM・ダマンサラ・ユナイテッドFC 0-5 ジョホール・ダルル・タジムFC
⚽️ジョホール:ホナタン・シルバ2(43分、54分)、テト・マルティン(79分)、、ジョアン・フィゲイレド(90分PK)、セルソ・ベルメホ(90+1分)
MOM:ホナタン・シルバ(ジョホール・ダルル・タジムFC)

この日は3部A1セミプロリーグのUM・ダマンサラ・ユナイテッドFCのホームゲームながら、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)のホーム、スルタン・イブラヒム・スタジアムでの開催ということで、奇しくもJDTのアウェイユニフォーム今季初披露となりました。

この試合の4日前に行われたスーパーリーグ第2節ヌグリ・スンビランFC戦からは10名を入れ替えて臨んだJDTでしたが、39分に2枚目のイエローでUM・ダマンサラ・ユナイテッドFCのキャプテン、ハリス・マンソルが退場となると、その4分後にはホナタン・シルバのゴールで先制します。

後半に入るとホナタン・シルバが54分に追加点となるヘディングシュートを決めると、79分には今季初出場となったフィリピンのヘリテイジ帰化選手で23歳のテト・マルティン(スペイン3部CDテネリフェから加入)がデビュー戦ゴールを決めます。さらに20歳で身長190センチのCFセルソ・ベルメホ(スペイン5部ビジャレアルCF Cから加入)も途中出場ながらやはりデビュー戦ゴールを決めるなど、JDTが実力差と選手層の厚さを見せて1stレグながら5点差をつけて圧勝しています。


2025/26マレーシアFAカップ1stレグ
2025年8月16日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
マレーシア大学 1-3 スランゴールFC
⚽️マレーシア大学:アイマン・ダニアル・チェ・ラムラン(83分)
⚽️スランゴール:ファイサル・ハリム2(4分、44分)、アルビン・フォルテス(24分)
MOM:ファイサル・ハリム(スランゴールFC)

マレーシア大学のホームゲームもスランゴールFCのホーム、MBPJスタジアムで開催され、アウェイユニフォームを着用したスランゴールFCが、マレーシア大学の守備陣に苦しみながらも地力の差を見せて、ファイサル・ハリムの今季初ゴールを含む3点を挙げて快勝しています。


2025/26マレーシアFAカップ1stレグ
2025年8月16日@ハサナル・ボルキア・スタジアム(ブルネイ)
DPMM FC 3-2 クチン・シティFC
⚽️DPMM:アズワン・アリ(5分)、ミゲル・オリベイラ(49分)、ジョーダン・マレー(79分)
⚽️クチン:ワンジャ・ンガ(43分)、ジェイムズ・オクゥオサ(47分)
MOM:クリスティアン・ナウモフスキ(DPMM FC)

リーグ戦では第2節を終えて未勝利のDPMM FCが、クチン・シティFCに逆転勝ちし、17シーズンぶりにマレーシアの地で勝利を挙げています。今季初のホーム開催となったこの試合は、開始5分でキャプテンのアズワン・アリのゴールでDPMM FCが先制しますが、クチン・シティもエース、ワンジャ・ンガのゴールで追いつき、前半は1-1で終了します。

後半に入ると、クチン・シティはコーナーキックからロニー・ケルヴィンが頭で落としたボールをジェイムズ・オクウォサが押し込んで逆転に成功します。しかしクチン・シティは、その2分後にそのオクウォサがクリアミスからオウンゴールしてしまい(記録はミゲル・オリベイラのゴール)、試合は振り出しに戻ります。さらにこの試合の決勝点もオクウォサのミスからでした。開幕からの2試合はケガのため出場がなかったジョーダン・マレー(インド1部ジャムシェードプルFCから加入)が、79分にボールを奪うと、そこからクチン・シティGKハジク・ナズリ(スリ・パハンFCから加入)との1対1を制して決勝ゴールを決めます。クチン・シティはアディショナルタイムにPKを得ますが、この試合のMOMとなったDPMMのGKクリスティアン・ナウモフスキがガブリエル・ニーステルロイ(ジョホール・ダルル・タジムFCからローン移籍)のキックを止めて逃げ切りに成功しています。

クチン・シティFCの谷川由来選手はケガのため、この試合はベンチ外となっています。


2025/26マレーシアFAカップ1stレグ
2025年8月17日@ペナン州立スタジアム(ペナン州バトゥ・カワン)
イミグレセンFC 2-1 トレンガヌFC
⚽️イミグレセン:ラファエル・オールシュテイン(54分)、ジョアン・ペドロ(90+1分)
⚽️トレンガヌ:ヤン・マベラ(47分)
MOM:エルヴィス・カムソバ (イミグレセンFC)

リーグ戦では未勝利のイミグレセンFCが、現在リーグ2位のトレンガヌFCにアディショナルタイムのゴールで逆転勝ちしています。

トレンガヌは前半から試合を優勢に進め、ヤン・マベラが14分、36分とゴールネットを揺らすも、いずれもVARの介入が入りゴールは認められず、試合は0−0で前半を折り返します。

後半に入ると、三度目の正直とばかりに47分にマベラがゴールを決めて、トレンガヌに待望の先制点が入ります。しかしイミグレセンも開幕戦となったクアラ・ルンプール・シティFC戦では揃ってPKを外していたFWコンビがこの試合では結果を出しました。まずはラファエル・オールシュテインが54分に同点ゴールを、そして90+1分にはオールシュテインからこの試合のMOMに選ばれたエルヴィス・カムソバ(マルタ1部バルザンFCから加入)と渡り、カムソバのシュートはトレンガヌGKサイド・ナスルハクが弾いたものの、そのこぼれ球をジョアン・ペドロが押し込んで劇的な逆転勝利を挙げています。


2025/26マレーシアFAカップ1stレグ
2025年8月17日@トゥンク・アブドル・ラーマン・スタジアム(ヌグリ・スンビラン州パロイ)
ブンガラヤFC 0-5 サバFC
⚽️サバ:ダレン・ロック3(11分、48分、53分PK)、ファーガス・ティアニー(19分)、ジェフリ・フィルダウス・チュウ(45+1分)
MOM:ダレン・ロック(サバFC)

サバFCが3部A1セミプロリーグのブンガラヤFCを相手に代表FWダレン・ロックのハットトリックなどで圧勝しています。


2025/26マレーシアFAカップ1stレグ
2025年8月17日@ハン・ジェバ・スタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカFC 0-2 ペナンFC
⚽️ペナン:ディラン・ウェンツル=ホールズ2(48分、81分)
MOM:ディラン・ウェンツル=ホールズ(ペナンFC)

リーグ戦では1分1敗のペナンFCがディラン・ウェンツル=ホールズのあわやハットトリックかという活躍で今季初勝利を挙げています。

前半は両チームが拮抗する中、41分にはウェンツル=ホールズがシュートを決めますが、VARが介入するとこのゴールは無効となり、前半は0−0で終了します。

しかし後半開始直後の48分にウェンツル=ホールズが正真正銘のゴールを決めてペナンが先制します。さらに81分にもウェンツル=ホールズが2点目を決めてペナンを勝利に導いています。マラッカはいずれも中盤でペナンに奪われてからのカウンターで失点しています。


2025/26マレーシアFAカップ1stレグ
2025年8月18日@トゥンク・アブドル・ラーマン・スタジアム(ヌグリ・スンビラン州パロイ)
ヌグリ・スンビランFC 5-0 PDRM FC
⚽️ヌグリ・スンビラン:ヨヴァン・モティカ2(2分、40分)、ジョセフ・エッソ2(43分、79分)、常安澪(75分)
🟥アグブレ・ノエル(PDRM FC)
MOM:ヨヴァン・モティカ(ヌグリ・スンビランFC)

開幕戦ではジョホール・ダルル・タジムFCに3−5で破れていたヌグリ・スンビランFCが今季初勝利。

試合開始からわずか2分にヨヴァン・モティカのFKで先制したヌグリ・スンビランは、40分に佐々木匠がペナルティエリア内に持ち込んでからのカットバックをモティカがダイレクトで押し込みリードを広げます。その3分後には再び佐々木のパスをモティカがシュート。PDRMのGKイフワット・アクマル(クチン・シティFCから加入)が弾いたものの、そのこぼれ球をジョセフ・エッソが押し込み、前半だけでヌグリ・スンビランは3点をリードします。

後半の75分には、開幕戦では出番のなかった常安澪(J3鳥取からローン移籍)がペナルティエリア内のPDRMのDF陣を巧みに交わしてゴール!デビュー戦で公式戦初ゴールを挙げます。その後は佐々木のシュートからのこぼれ球をエッソが押し込み、大量5点を挙げたヌグリ・スンビランが今季初勝利を挙げるとともに、ベスト8進出がかかる2ndレグに向けて大きなアドバンテージを獲得しています。

PDRMにとっては、DFアグブレ・ノエル(チュニジア2部EGSガフサより加入)が早々と9分に一発レッドで退場し、試合の大半の10名で戦うことを強いられたのが誤算でした。また前半3失点のGKイフワットを交代させるなどの策も功を奏しませんでした。

ヌグリ・スンビランFCの佐々木匠選手はこの試合でもキャプテンとして先発し、フル出場しています。また常安澪選手は65分から交代出場してマレーシアリーグデビューを果たすとともに、75分に公式戦初ゴールを挙げています。


2025/26マレーシアFAカップ1stレグ
2025年8月18日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ザ・リアル・ウォリアーズFC 3-1 クアラ・ルンプール・シティFC
⚽️クランタン:イフェダヨ・オルセグン2(5分、14分)、ショーン・セルヴァラジ(64分)
⚽️クアラ・ルンプール:シャミル・クティ(86分)
MOM:イフェダヨ・オルセグン(クランタン・ザ・リアル・ウォリアーズFC)

リーグ戦ではここまで0勝1分1敗、得点1失点5のクランタンがホームで今季初勝利。

クランタンの先制点は開始5分でした。クアラ・ルンプール・シティDFドミトロ・リトヴィン(アゼルバイジャン2部FKサバイルより加入)の不注意なバックパスをすかさず奪ったクランタンのキャプテン、イフェダヨ・オルセグンがGKクインシー・カメラード(フィリピン1部ワン・タギッグFCから加入)をかわしてゴールを決めます。さらに14分にはT・サラヴァナン(スリ・パハンFCから加入)のシュートをカメラードが弾いたところを押し込んで、クランタンが2−0とします。

後半の64分にはショーン・セルヴァラジ(スリ・パハンFCから加入)のゴールでリードを広げたクランタンに対し、クアラ・ルンプール・シティも86分にシャミル・クティ(ジョホール・ダルル・タジムFCからローン移籍)のゴールで1点を返し、さらにアディショナルタイムにライアン・ランバートがクランタンのペナルティエリア内で倒されてPKを得ます。しかしキッカーのサファウィ・ラシド(ジョホール・ダルル・タジムFCからローン移籍)がゴールポストの上に外れるキックで好機を活かせず、クランタンが今季初勝利を飾っています。

2025/26マレーシアスーパーリーグ第2節 試合結果とハイライト映像<br>・ジョホールが早くも単独首位に<br>・新規参入のイミグレセンFCとマラッカFCが揃ってリーグ初勝点獲得

2025/26年シーズンのマレーシアスーパーリーグ第2節が8月12日から13日にかけて行われていますが、なぜか今節は6試合中、4試合が引き分けでした。なお前節第1節に試合がなかったヌグリ・スンビランFCや、第1節の試合が8月29日に延期されていたサバFCとマラッカFCも今季初戦を戦い、これで13チーム全てが開幕を迎えたことになります。紹介試合が1試合少ないクチン・シティFCを除くと、ジョホール・ダルル・タジムFCが唯一の開幕から2連勝で早々と単独首位に立っています。
 今季のスーパーリーグは13チーム編成のため、谷川由来選手が所属するクチン・シティFCは今節は試合がありません。
*ハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグの公式YouTubeチャンネルより。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第2節
2025年8月12日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
ジョホール・ダルル・タジムFC 5-3 ヌグリ・スンビランFC
⚽️ジョホール:ジョン・イラザバル2(38分、56分)、ジョアン・フィゲイレド(41分)、アリフ・アイマン(58分)、ベルグソン・ダ・シルバ(90+1分)
⚽️ヌグリ・スンビラン:ジョセフ・エッソ(8分)、ジョバン・モティカ2(13分、60分)
MOM: ジョン・イラザバル(ジョホール・ダルル・タジムFC)

両チーム合わせて8ゴールの試合は、自力に勝るジョホールが逆転勝利

開幕戦でスランゴールFCを3-0で退けたジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)のシスコ・ムニョス監督は、この試合では若きエース、アリフ・アイマンと正GKシーハン・ハズミがベンチスタートとなり、弱冠19歳のヘリテイジ帰化選手、スペイン出身のクリスティアン・アバドがゴールを守るなど、開幕戦からは5名を入れ替えて、昨季12位のヌグリ・スンビランFCをホームに迎えました。

しかし先制したのはヌグリ・スンビランでした。MFアレクサンダー・アギャルカワ(スランゴールFCから加入)がJDTのオフサイドトラップの隙をついてDFライン裏へ絶妙のパスを出すと、これをFWジョセフ・エッソ(ガーナ1部ドリームズFCから加入)がゴール前まで持ち込み、GKクリスティアン・アバドをかわしてゴール!しかし、これで終わりませんでした。さらに13分には中央付近でエッソへのファウルでFKを得ると、JDTの選手たちがボールから目を切ったところで再びアギャルカワがこのFKを素早く前方へフィード。これをFWジョバン・モティカ(クアラ・ルンプール・シティFCから加入)が左サイドから持ち込み、GKアバドをかわしてゴール!VARの介入があったものの、結局オフサイドとはならずヌグリ・スンビランがリードを2点に広げます。

しかしJDTは38分に途中出場のFWアリフ・アイマンのコーナーキックをヘリテイジ帰化選手のCBジョン・イラザバル(アゼルバイジャン1部サバフFKから加入) が頭で合わせて1点差とすると、その3分後にはMFワイ・リン・アウン(ミャンマー1部ヤンゴン・ユナイテッドから加入)が自陣ゴール前にいたJDTのFWジョアン・フィゲイレドへまさかのパスミス。これを決められたヌグリ・スンビランは同点に追いつかれます。ワイ・リン・アウンはJDTの1点目もゴール前でイラザバルに競り負けており、この日は散々な出来でした。

前半を2−2で折り返した後半の56分、ついにJDTがリードを奪います。ショートコーナーからエクトル・ヘベルのクロスをイラザバルが押し込んで逆転すると、さらにその2分後にはアリフ・アイマンがゴールを決めて、今度は逆にJDTがリードを2点に広げます。

しかしヌグリ・スンビランもキャプテン佐々木匠選手からのパスを受けたモティカがこの試合2点目となるゴールを挙げ、JDTに迫ります。しかしJDTも90分にFWベルグソン・ダ・シルバがバイシクルキックでスーパーゴールを決め、ヌグリ・スンビランを突き放して開幕から2連勝を飾っています。 なおJDTがリーグ戦で3失点したのは2023年8月26日以来でした。

昨季はスランゴールFCを率いてJDTにはリーグ戦、FAカップ決勝と3戦全敗だったヌグリ・スンビランFCのニザム・ジャミル監督と、やはりスランゴールFCでFAカップ決勝ではJDTの厳しいマークと激しいチェックで途中退場に追い込まれたアレクサンダー・アギャルカワ。この2人にとってはこの日のJDT戦はいわばリベンジマッチだったはず。そんな試合でJDTに冷や汗をかかせたことで、2人の新しいチームであるヌグリ・スンビランFCがリーグ上位を狙える手応えを感じられたのではないでしょうか。また早いチェックでJDTにボールをゆっくりと持つスペースを与えない戦術も他のチームの対JDT戦の参考になったように思います。またサフワン・バハルディン(シンガポール1部ライオンシティセイラーズFCにローン移籍中)とともになぜ放出されたのかが理解できないアレクサンダー・アギャルカワもニザム監督のサッカーを理解している利点を活かして、今季のヌグリ・スンビランFCのキープレーヤーとなりそうです。

ヌグリ・スンビランFCの佐々木匠選手はキャプテンとして先発して65分に交代、常安澪選手は76分から出場して、試合終了までプレーしています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第2節
2025年8月12日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
スランゴールFC 3-0 DPMM FC
⚽️スランゴール:ケビン・ディーロムラム2(5分、36分)、クリゴール・モラエス(67分)
MOM:クリスティアン・ナウモフスキ(DPMM FC)

スランゴールは今季ホーム初戦で快勝

今季開幕戦となった前節のジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)戦ではほぼ完敗だったスランゴールFCは、今季ホーム初戦となったこの試合ではDPMM FCと対戦しています。試合開始から積極的に攻めたスランゴールは開始5分でケビン・ディーロムラム(タイ1部ポートFCから加入)のゴールで先制すると、36分には先制点と同じように右サイドのクエンティン・チェンからのクロスを再びディーロムラムが押し込んで、スランゴールが2−0とリードします

2点リードで折り返した後半もスランゴールは攻撃の手を休めず、DPMMゴールに迫るものの、GKクリスティアン・ナウモフスキが好セーブを連発して凌ぐ中、またもクエンティン・チェンのクロスを今度はクリゴール・モラエス(タイ1部ブリーラム・ユナイテッドから加入)が頭で押し込んで3点目を挙げ、DPMMを圧倒しています。

マレーシアスーパーリーグ第2節
2025年8月12日@スルタン・ムハマド4世・スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ザ・リアル・ウォリアーズFC 1-1 イミグレセンFC
⚽️クランタン:イフェダヨ・オルセグン(79分PK)
⚽️イミグレセン:エドゥアルド・ソーサ(45+1分)
🟥アミラリ・チェヒニ(イミグレセンFC)

開幕戦でクアラ・ルンプール・シティFCに完封負けしていた昇格組のイミグレセンFCが昨季最下位のクランタン・ザ・リアル・ウォリアーズFCを相手に、エドゥアルド・ソーサ(前コロンビア1部デポルテス・トリマ)の記念すべきスーパーリーグ初ゴールと初勝点を挙げています。なお開幕戦でクチン・シティFCに完封負けしていたクランタン・ザ・リアル・ウォリアーズFCもイフェダヨ・オルセグン(PDRM FCから加入)のゴールでの引き分けに持ち込み、やはり今季初勝点を獲得しています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第2節
2025年8月13日@ハン・ジェバ・スタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカFC 1-1 ペナンC
⚽️マラッカ:ホアン・ダグラス (70分)
⚽️ペナン:ディラン・ヴェンツル=ホールズ (29分)
MOM:ヴィトール・フランシスコ・ドス・サントス・デ・カルバリョ(マラッカFC)

こちらも昇格組のマラッカFCがホアン・ダグラス(ブラジル4部インデペンデンシアFCから加入)のゴールでスーパーリーグ初得点と初勝点をホームで挙げています。また開幕戦ではトレンガヌFCに完封負けしていたペナンFCもこの引き分けで今季初勝点を獲得しています。
ペナンFCの鈴木ブルーノ選手は今季初先発して、試合終了までプレーしています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第2節
2025年8月13日@KLフットボール・スタジアム(クアラ・ルンプール)
クアラ・ルンプール・シティFC 1-1 サバFC
⚽️クアラ・ルンプール:デクラン・ランバート(65分)
⚽️サバ:ガブリエル・ペレス(90+2分)
MOM:ガブリエル・ペレス(サバFC)
🟥:ディーン・ペレカノス(サバFC)

今季初戦となったサバは、前半終了間際にディーン・ペレカノス(オーストラリア1部ウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCから加入)が危険なタックルで一発レッドとなり、後半は10人でのプレーを強いられます。しかも後半の65分にはデクラン・ランバートのクロスがDFデイン・インガム(オーストラリア1部ニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツFCから加入)にあたってコースが変わるアンラッキーなゴール(記録はランバートのゴール)でクアラ・ルンプール・シティFCにリードを許します。

その後も好機を作りながら得点に結び付かなかったクアラ・ルンプール・シティFCが1点のリードを守ってアディショナルタイムに突入すると、サバFCはセンターサークル付近で得たFKをスチュアート・ウィルキンがゴール前へ蹴り込むと、途中出場のガブリエル・ペレスが頭で押し込み同点に追いつき、10人のサバFCがそのまま引き分けに持ち込んでいます。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第2節
2025年8月13日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 2-2 PDRM FC
⚽️トレンガヌ:アザム・アズミ(63分)、ヤン・マベラ(90分)
⚽️PDRM:ヘンリ・ドゥンビア2(13分、56分)

今季は上位を狙いたいトレンガヌFCはホーム開幕戦でまさかの引き分け。

開幕戦ではペナンFCを3−0で破っていたトレンガヌは、この試合がホーム開幕戦。しかしビジターのPDRM FCがヘンリ・ドゥンビア(リビヤ1部アル=イテハド・ミスラタSCから加入)の2発でリードを奪います。

しかしトレンガヌも65分にマレーシア代表SBアザム・アズミのゴールで1点差に迫ると、89分には自陣ゴール前でPDRM FCのサフィー・アフマドが痛恨のハンド。このPKをヤン・マベラ(ルクセンブルグ1部ラシンFCユニオン・ルクセンブルクから加入が)が決めて同点に追いつきますが、その後は追加点を奪えず、トレンガヌはホーム開幕戦を引き分けで終えています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ順位表(第2節終了時点)

チーム勝点
1ジョホール22008356
2トレンガヌ21105234
3KLシティ21104134
4クチンシティ11004043
5スランゴール21013303
6PDRM20203302
7マラッカ10101101
8サバ10101101
9DPMM201125-31
10イミグレセン201114-31
11ペナン201114-31
12クランタン201115-41
13ヌグリ・スンビラン100135-20

2025/26マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第2節終了時点)

得点選手名所属
12ワンジャ・ンガクチンシティ
12パク・テスPDRM
12ヘンリ・ドゥンビアPDRM
12アリフ・アイマンジョホール
12ジョン・イラザバルジョホール
12ジョバン・モティカヌグリ・スンビラン
12ケビン・ディーロムラムスランゴール
12アザム・アズミトレンガヌ
91マヌエル・イダルゴ他21名KL

2025/26マレーシアスーパーリーグ第1節 試合結果とハイライト映像・<br>ジョホールが12連覇に向けて好発進<br>・マレーシアリーグ17年ぶり復帰のブルネイDPMMは引き分け<br>・トップリーグ初参戦のイミグレセンFCは完封負け

2025/26年シーズンのマレーシアスーパーリーグが8月8日に開幕しました。来年5月までの10ヶ月間に渡る戦いは、絶対王者ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)のリーグ12連覇を阻むチームが現れるのか、はたまたその包囲網をJDTが潜り抜けてスーパーリーグ記録更新となる4季連続の国内三冠(リーグ、マレーシアカップ、FAカップ)を達成するのかどうかに注目が集まります。
 開幕節となる第1節ですが、今季のスーパーリーグは13チーム編成のため、佐々木匠、常安澪の両選手が所属するヌグリ・スンビランFCは今節は試合がありません。
*ハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグの公式YouTubeチャンネルより。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第1節
2025年8月8日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
ジョホール・ダルル・タジムFC 3-0 スランゴールFC
⚽️ジョホール:ジャイロ・ダ・シウバ(2分)、エディ・イスラフィロフ(64分)、アリフ・アイマン(73分)
MOM:ジャイロ・ダ・シウバ(ジョホール・ダルル・タジムFC)

12連覇へ向けて快勝スタート。

昨季のリーグ王者とマレーシアカップチャンピオンが対戦するスンバンシーカップ、(「スンバンシー」はマレーシア語では「寄付、貢献」)は、英国のコミュニティシールドを模したいわゆるスーパーカップ。本家が中立地のウェンブリー・スタジアムで行われるのに対し、スンバンシーカップはリーグ1位の本拠地で開催され、また本家は公式戦開幕前に行われるのに対し、スンバンシーカップはリーグ開幕戦、つまり公式戦の一環として行われます。

昨季までリーグ11連覇中のジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)が昨季2位のスランゴールFCをホームに迎えて行われたこの試合は、シスコ・ムニョス新監督率いる王者が、開始1分で先制します。スランゴールFCの中途半端なクリアを拾ったMFサム・カスティジェホ(前スペイン1部バレンシアCF)から左サイドを上がった左SBホナタン・シルバ(スペイン1部CFから加入)へボールが渡ると、シルバはこれをダイレクトでゴール前へ。これをFWジャイロ・ダ・シルバ(キプロス1部パフォスFCより加入)が体勢を崩しながらも押し込み、JDTがあっという間に先制します。

ローン移籍先のパファスFCでチームメートだった「シルバ」コンビの活躍で先制したJDTは先制点を演出したカスティジェホが26分に接触プレーから退場するアクシデントがあったものの、ベンチスタートとなっていた昨季32ゴールの得点王ベルグソン・ダ・シルバが交代出場してその穴を感じさせないプレーを見せました。一方のスランゴールは41分にFWファイサル・ハリムからのパスを右サイドで受けたFWクリゴール・モラエス(タイ1部ブリーラム・ユナイテッドから加入)がGKと1対1となるチャンスを得ますが、マレーシア代表GKシーハン・ハズミがシュートを弾き、スランゴールは同点のチャンスを阻まれてしまいます。

前半をJDTのリードで折り返すと、後半64分に得たコーナーキックを若きエース、FWアリフ・アイマンが蹴ると、それに合わせて走り込んできたCBエディ・イスラフィロフが頭で合わせる絶妙のセットプレーでリードを広げたJDTは、さらにアリフ自身が73分にダメ押しのゴールを得意の右サイドの角度のないところから決めて完勝。12連覇に向けて快調なスタートを切っています。

昨季途中に就任し、今季は開幕からスランゴールFCの指揮を取る喜熨斗勝史監督も開始2分での失点について「集中力を失っていなければ防ぐことができたミスであり、JDTのような強いチームはそんなミスを許容しない。」と述べて、競った試合でこのようなミスをしている限りはスランゴールFCはチャンピオンになれない、とチームに苦言を呈するとともに、次戦に向けてミスの修正を直ちに行うとも述べています。

また喜熨斗監督はJDTとスランゴールFCとの間にフィジカルと技術の両方で大きな差があると述べ、今後はより厳しい練習をしていく必要性についても言及しています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第1節
2025年8月9日@ペナン州立スタジアム(ペナン州バトゥ・カワン・スタジアム)
イミグレセンFC 0-3 クアラ・ルンプール・シティFC
⚽️クアラ・ルンプール:リザル・ガザリ(30分OG)、サファウィ・ラシド(56分)、マヌエル・イダルゴ(83分PK)
MOM:クインシー・カメラード(クアラ・ルンプール・シティFC)

JDTのセカンドチームかと見紛うクアラ・ルンプール・シティFC(KLシティFC)が、今季から新規参入のイミグレセンFCに格の違いを見せつけて快勝。

先発ではライアン・ランバート、サファウィ・ラシド、マヌエル・イダルゴがJDTからローン移籍、またシャズワン・アンディクはJDTからの完全移籍、さらにベンチにはローン移籍中のデクラン・ランバート、完全移籍のニコラオ・ドゥミトルの合計6名が昨季はJDTの所属選手。そのKLシティはイミグレセンFCのキャプテンでDFリザル・ガザリのオウンゴールで先制すると、試合前にはシファ・メルビン夫人が2人目の子どもを懐妊したことを明らかにしたFWサファウイ・ラシドが56分に、そして83分にはザフリ・ヤーヤが倒されて得たPKをマヌエル・イダルゴが決め、過去30年間で初となる開幕戦でのクリーンシートで勝利しています。

イミグレセンFCは、昨季はサバFCで9試合にプレーして7ゴールを挙げたFWジョアン・ペドロ(ベトナム1部ホーチミンシティFCから加入)が72分に、またアディショナルタイムにはFWラファエル・オールシュテイン(リオグランデドスル州2部ECパッソ・フンドから加入)の新加入FWコンビがいずれもPKを外すなど、無得点に終わっています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第1節
2025年8月9日@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチン・シティFC 4-0 クランタン・ザ・リアル・ウォリアーズFC
⚽️クチン:ロナルド・ンガ2(6分、71分)、ジョアン・ペドロ(18分)、ラマダン・サイフラー(90+3分)
MOM:ワンジャ・ンガ(クチン・シティFC)

前年の13位から昨季は4位と大躍進を果たしたクチンシティFCがホームで完勝

2022年シーズンにはクダ・ダルル・アマンFC(当時1部、現在は3部A1セミプロリーグ)で23試合に出場し15ゴール5アシストの記録を残していたFWロナルド・ンガ(イラク1部アル・カラバアSCから加入)がマレーシアリーグ復帰初戦で2ゴール、さらに新加入の東ティモール代表FWジョアン・ペドロ(カンボジア1部アンコール・タイガーFCから加入)、そして昨季はJDTからローン移籍ながら、今季は完全移籍となったFWラマダン・サイフラーがゴールを挙げて、クチンシティFCが白星スタート。

次節第2節は試合がないクチンシティは、第3節8月24日に王者JDTと対戦します。

クチン・シティFCの谷川由来選手はベンチ外でした。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第1節
2025年8月9日@MBSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
PDRM FC 2-2 DPMMFC
⚽️PDRM:パク・テス2(68分、72分)
⚽️DPMM:ラマダン・サナンタ(3分)、ミゲル・オリベイラ(6分)
MOM:パク・テス(PDRM FC)

マレーシアリーグ復帰のブルネイDPMM FCはPDRM FCと引き分け

17年ぶりのマレーシアリーグ復帰となったDPMM FCは、インドネシア代表FWラマダン・サナンタ(インドネシア1部プルシス・ソロから加入)、FWミゲル・オリベイラ(前クウェート1部アル・ヤルムークSC)のゴールで6分までに2点をリードします。ホームのPDRM FCは、24分にMFパク・テス(サバFCから加入)とDPMM FCのGKクリスティアン・ナウモフスキが交錯し、PDRM FCはPKを獲得しますが、MFアフマド・イスライワの蹴ったPKはナウモフスキが反応よく弾いてゴールを守ります。

しかし後半に入るとパクが68分には頭で、72分にはゴール前のこぼれ球を蹴り込んで同点に追いつき、その後は両チームとも得点を挙げられず、このまま試合終了。

DPMM FCのジェイミー・マカリスター監督は、好機を活かせていれば早い段階で試合の行方を決めることができたと話す一方で、後半はPDRMに押されていたことを認めながらも、いずれの失点もミスからであることを悔やんでいました。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第1節
2025年8月10日@シティ・スタジアム(ペナン州ジョージ・タウン)
ペナンFC 0-3 トレンガヌFC
⚽️トレンガヌ:アザム・アズミ(50分)、ガブリエル・シルバ(55分)、カーラフ・ラスカム(89分)
MOM:ガブリエル・シルバ(トレンガヌFC)

前半から両チームともにチャンスを得ながらゴールに繋がらない、フラストレーションが溜まる試合は、後半開始とともに動きます。

先制したのはアウェイのトレンガヌ。左サイドのサフワン・マズランからのボールはペナンDFラインの裏へ。そこに抜け出したアザム・アズミが狙いすましてファーサイドを狙ったシュートをペナンGKカイルルアズハン・カリド(スランゴールFCから加入)が止められず、トレンガヌがリードします。さらにその5分後にはガブリエル・シルバがペナンDFに競り勝って2点目のゴールを決めます。ペナンはダニロ・シポヴァツ(ボスニア1部FK BSKバニャ・ルカから加入)らのシュートがトレンガヌGKスハイミ・フシンにことごとく止められ、その間に途中出場のカライフ・ナスカムが3点目を決めて、トレンガヌがそのまま逃げ切っています。

ペナンFCの鈴木ブルーノ選手は58分から交代出場し、試合終了までプレーしています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ順位表(第1節終了時点)

チーム勝点
1クチン11004043
2ジョホール11003003
2KL11003003
2トレンガヌ11003003
5PDRM10102201
5DPMM10102201
7サバ00000000
7マラッカ00000000
7ヌグリ・スンビラン00000000
10ペナン100103-30
10イミグレセン100103-30
10スランゴール100103-30
13クランタン100104-40

2025/26マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第1節終了時点)

得点選手名所属試合
12ワンジャ・ンガクチン1
12パク・テスPDRM1
31ミゲル・オリヴェリアDPMM1
31アリフ・アイマンジョホール1
31マヌエル・イダルゴKL1
31ジョアン・ペドロクチン1

7月14日のニュース<br>・昨季給料未払い問題発生のクランタンTRW FCには大量12名の外国籍選手が加入<br>・実質国内2部リーグのA1セミプロリーグの優勝賞金が倍増<br>・マレーシア首相がKLサッカー協会に3400万円配分もなぜ?

一昨日7月12日に今季2025/26シーズンの初観戦となるクランタン・レッド・ウォリアーズFC(KRW FC)対ヌグリ・スンビランFC戦を観戦しました。この試合はマレー半島東海岸のクランタン州を本拠地とするKRW FCとヌグリ・スンビラン州を本拠地にするヌグリ・スンビランFCがクアラルンプールのKLフットボールスタジアムで対戦すると言うなかなか珍しい試合でした。

KRW FCはマレーシアのサッカーどころとも言えるクランタン州を本拠地とし、2012年にはリーグ、FAカップ、マレーシアカップの国内三冠なども達成したことがある名門ながら放漫財政や民営化の失敗などで消滅してしまったクランタンFCの流れを汲むクラブとして新たに発足し、今季から実質2部のA1セミプロリーグに参戦するクラブです。

一方のヌグリ・スンビランFCは過去数年は、チーム強化のための投資をあまり積極的に行ってこなかったクラブで、1部スーパーリーグに昇格した2022年はリーグ4位だったものの、そこからクラブ創設100周年となった2023年は9位、そして昨季2024/25シーズンは12位と苦しんでいましたが、このオフには、新監督として昨季途中までスランゴールFCの監督を務めていたニザム・ジャミル監督が就任し、また近年にない積極的な補強を行いました。

そんな両チームの対戦は、いずれも新戦力のヨヴァン・モティカ(KLシティFCから移籍)と常安澪(J3ガイナーレ鳥取よりローン移籍)の左右両WGが試合開始から躍動し、ヌグリ・スンビランが押し気味に試合を進めます。先制点もこのコンビが機能し、モティカ選手のクロスを常安選手が高いジャンプからヘディングシュートを決めて先制しました。試合は後半にもやはり新戦力のルクマン・ハキムが絡んで2点目を挙げたヌグリ・スンビランが快勝しています。コンビネーションにはまだまだ改善の要素があるように見えましたが、佐々木匠選手が孤軍奮闘した昨季終盤のチームからは明らかに変わっており、ヌグリ・スンビランFCは今季の台風の目になりような予感を感じました。

一方のKRW FCは、2012年のクランタンFC国内三冠達成の時の主力選手だったマット・ヨーの愛称で知られる39歳のFWノーシャルル・イドラン・タラハがキャプテンとして先発し、スタンドの大半を占めたKRW FCサポーターが大盛り上がりを見せていました。マレーシア代表として31ゴールを決めている大ベテランは昨季で引退していましたが、7月1日にKRW FCと契約を結んで現役復帰しています。クラブ創設から1シーズンでの1部スーパーリーグ入りを目指すKRW FCをピッチ内外でリードする存在となりそうです。またこの試合前に正式に加入が発表されたFWエマニュエル・ムバルガ(タイ1部チャイナート・ホーンビルFCから加入)、AMFケイデン・ソパー(マンジュンシティFCから加入)、そしてイギリス生まれのパキスタン代表FWオティス・カーン(英国4部オールダム・アスレチックAFCから加入)の外国籍選手も揃って出場しています。

昨季給料未払い問題発生のクランタンTRW FCには大量12名の外国籍選手が加入

前述のクランタン・レッド・ウォリアーズFCは今季から実質2部のA1セミプロリーグに参入するクラブですが、クランタンには1部スーパーリーグに所属するクランタン・ダルル・ナイムFCというクラブもあります。こちらはKRW FCの前身クランタンFCの凋落と時を同じくして、3部から2部、そして1部へと這い上がってきたクラブです。かつてはクランタン・ユナイテッドFCという名称で、前日本代表の本山雅志氏も2021年から2年間在籍したことがあるクラブです。

このクラブが今季はクランタン・ザ・リアル・ウォリアーズFC(KTRW FC)と名称を変更してスーパーリーグへ参戦することが明らかになりました。前述のクランタン・レッド・ウォリアーズFCはKRW FCと表されますが、こちらはKTRW FCとなり、なぜこんなにややこしい名称にしたのかは不明です。

このKTRW FCは、昨季は給料未払い問題が起こり、シーズン後半は外国籍選手を含めた多くの主力選手が退団し、シーズン終盤はU23やU21チームの選手を試合に起用した結果、2勝1分21敗で得点16失点82という成績で12位のヌグリ・スンビランFCから勝点9も離されたダントツの最下位でした。しかしのこのKTRW FCは、12名の外国籍選手を獲得するようだとマレーシアのスポーツ専門サイトのアストロ・アリーナが報じています。その12名は昨季はともにPDRM FCでプレーしたCFイフェダヨ・オルセグンとWGプリンス・アグレに加えて、フィリピン、ミャンマー、シエラレオネ、シリアの選手が加わることを、チームアドバイザーで、前クランタン州サッカー協会会長のアヌアル・ムサ氏が明らかにしています。

アヌアル氏は、今季のKTRW FCは外国籍選手とトップリーグでの経験が豊富なマレーシア人選手が中心となり、育成が必要なマレーシア人若手選手がこれに加わるチーム編成となることも明らかにしています。

「このようなチーム編成にすることで、(前マレーシア代表コーチの)E・エラバラサン監督は育成だけでなく、結果にもフォーカスした指導ができるはずだ。クランタン州のサッカーファンは(昨季の成績に)耐え難く思っており、チームが勝利することを望んでいる。今季は(14チーム中の)トップ10入りを目標としているが、これは決して高望みな目標だとは思っていない。このチームが下位に沈むことはないと信じている。」とアヌアル氏は述べています。


アヌアル氏の志はともかく、KTRW FCは実はまだ問題を抱えています。昨季の給料未払い問題は当然のことながらクラブの財務状況に問題があったからですが、そのクラブが12名もの外国籍選手を獲得できるのは、KTRW FCがMFLの設けるクラブライセンス交付条件を満たしていないからだという指摘が出ています。MFLはクラブライセンス交付の条件にクラブが最低4つの年代別チームを運営することを求めています。そしてこの年代別チームの内、U21チームが参加するプレジデントカップと、U19チームが参加するユースカップにそれぞれ1チームを出場させることも条件としています。しかし今季2025/26シーズンのマレーシア1部スーパーリーグ出場のために必要なクラブライセンスを交付されたすべてのクラブの中で、KTRW FCだけが今季のプレジデントカップにもユースカップにもチームを出場させていません。にもかかわらずクラブライセンスを交付した第一審機関(FIB)とスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)には、リーグ参加チーム数を減らさないためにこの規則違反に目を瞑っているという批判も出ています。

さらに前述したようにこのチームは昨季も主力が退団したシーズン後半には、本来ならプレジデントカップやユースカップに出場するべきU23やU19の選手をスーパーリーグの試合で起用したことに対してMFLが警告なども含めた何の処分を科していないことも批判を受けています。なおこの件に関してMFLは、KTRW FCのU23やU19チームがプレジデントカップやユースカップに「昨季(2024/25シーズン)」出場したことを理由にクラブライセンス交付条件を満たしていると説明しています。

実質国内2部リーグのA1セミプロリーグの優勝賞金が倍増

現在2部リーグのプレミアリーグが休止中のため、実質2部となっている3部のA1セミプロリーグですが、今季は優勝賞金が倍増されることが発表されています。

A1セミプロリーグを運営するアマチュアフットボールリーグ(AFL)のユソフ・マハディ会長は、「今季の優勝賞金は、昨季から100%アップした20万リンギ(およそ690万円)となる。この増額が昨季以上のレベルアップとなり、さらによりエキサイティングなリーグとなることを期待している。」と述べています。

昨季優勝のマラッカFCと2位のイミグレセン(入国管理局)FCが1部スーパーリーグに昇格したA1スーパーリーグですが、今季からはスーパーリーグのセカンドチーム(フィーダーチーム)の参加が3シーズンぶりに認められ、スーパーリーグでは11連覇中の絶対王者ジョホール・ダルル・タジムFCのセカンドチームJDT IIと、同じくスーパーリーグで昨季2位のスランゴールFCのセカンドチームのスランゴールFC IIが参戦、また1部昇格を果たしたイミグレセンFCのセカンドチーム、イミグレセンFC IIも新たに参加します。この他、昨季もA1セミプロリーグでプレーしたATM(マレーシア国軍)FC、マレーシア大学FC、マンジュンシティFC、マチャンFC、そして昨季はブンガラヤ・ダマンサラFCとして参戦したクラブがブンガラヤFCとUMダマンサラFCに分かれて出場する他、実質3部のA2アマチュアリーグの優勝チームのクランタンWTS FCと準優勝のプルリスGSA FCもこのA1セミプロリーグに昇格します。

この10チームに加えて、今季の1部スーパーリーグ参入に必要なクラブライセンスを交付されなかったクダ・ダルル・アマンFCが今季はA1セミプロリーグに参戦する他、同じクダ州からクダ州サッカー協会(クダFA)チーム、同じくクラブライセンスが交付されず解散したペラFCに代わりペラ州サッカー協会(ペラFA)チーム、かつて国内三冠を達成したクランタンFCの流れを汲むクランタン・レッド・ウォリアーズFC、韓国のアマチュアクラブのFCソウル・フェニックスが加わった合計16チームが、今季のA1セミプロリーグに参戦します。

AFLの規定では、A1セミプロリーグ参加チームは最低10名の選手とプロ契約を結ぶことになっていますが、完全プロチームのJDT IIやスランゴールFC IIが参戦するため、この時点で既に「セミプロリーグ」ではなくなり、プロとアマチュアが同居するリーグとなります。また今季から参戦するクダ・ダルル・アマンFCもれっきとしたプロクラブであり、クランタン・レッド・ウォリアーズFCとペラFAもそれぞれ、スーパーリーグに在籍していたクランタンFCとペラFCの流れを汲んで誕生したチームであり、外国籍選手が参加することを表明しており、ほとんどプロリーグといった状況です。

この状況で予想されるのはリーグ内の二極化です。完全プロクラブとセミプロクラブが同居することで、A1セミプロリーグがユソフAFL会長が望む「昨季以上のレベルアップとなり、さらによりエキサイティングなリーグとなる」ことが実現できるのかどうかは、スーパーリーグより一足早く8月2日に開幕するリーグを見守りたいと思います。

マレーシア首相がKLサッカー協会に3400万円配分もなぜ?

マレーシアのアンワル・イブラヒム首相は、7月12日にクアラルンプールサッカー協会(KLFA)に100万リンギ(およそ3400万円)を配分することを発表しています。

KLFAの創設50周年記念式典に参加したアンワル首相は、これまで政府として国内で広く愛されているサッカーの発展を支援してきたと説明した上で、さらに発展を進めるための基礎としてインフラ整備に重きを置くことを求めたいと述べています。

「今回の配分はマレーシアサッカーを地位を高める機会になるよう、教育省や高等教育省、さらには他の教育機関と協力した上で下地づくりから始めるべきだと考えている。そのためには十分なインフラが欠かせない。練習場やトレーニング施設、アカデミーなど我々の子どもたちが正しく快適にトレーニングができるような環境を作ることが重要だ。」と式典の挨拶で述べたアンワル首相は、KLFA後援者で自身と同じ人民正義党所属のファーミ・ファジル通信大臣、サイド・ヤジドKLFA会長とともに登壇しました


アンワル首相は昨年はマレーシアサッカー協会(FAM)に対して、マレーシア代表強化のために1500万リンギ(およそ5億2000万円)を分配しており、他のスポーツ団体からはサッカーに偏った支援に対する不公平感への不満も出ており、今回のKLFAへの分配は、同様の声が今度は同じサッカー界の他州サッカー協会から上がる可能性があります。

7月12日のニュース<br>・ベトナム撃破のマレーシアはおよそ20年ぶりにFIFAランキング120位代入り<br>・開幕まで1ヶ月でリーグ規定変更-外国籍選手の同時出場枠は当初の7から6へ<br>・マレーシアリーグの今季日程発表-8月開幕来年5月閉幕の10ヶ月シーズンに<br>・前スポルティング・ヒホンのMFメンデスがジョホール入り-しかもヘリテイジ帰化選手であることも明らかに

英国1部のウエストハム・ユナイテッドのU18チームに在籍する16歳のCBハリー・モンタギューに将来のマレーシア代表入りの可能性が報じられています。ウエストハム・ユナイテッドのクラブ公式サイトでもマレーシアの血を引いていることが明らかにされているモンタギュー選手は、サバ州サンダカン出身の母親を持ち、将来のマレーシア代表入りを望んでいると発言しているということです。16歳ながら既に身長が185センチあり、CBの他にもDMFなどもこなすモンタギュー選手の今後に注目です。

ベトナム撃破のマレーシアは19年ぶりにFIFAランキング120位代入り

19年ぶりの120位代入りは帰化選手皆さんのおかげです。

最新のFIFAランキングが発表され、マレーシアは前回から6ランクアップして125位となっています。マレーシアが120位代になるのは2006年5月に127位を記録して以来、およそ19年ぶりのことです。

先月6月に行われたAFCアジア杯2027年大会3次予選では、今年に入って7名が代表入りしたヘリテイジ帰化選手(マレーシアにルーツを持つ帰化選手)の活躍のおかげで、格上のベトナムを相手に4−0と11年ぶりの勝利を挙げており、この勝利のおかげで14.91ポイントを獲得したマレーシアは合計1138.48ポイントとなり、同じく6ランクアップして147位となった香港と共にアジアで最大の上げ幅を記録したチームとなりました。

東南アジアでは域内3位のインドネシアが5ランクアップして118位に、またラオスも同じく5ランクアップして185位になっています。その他の国では、フィリピン145位(1ランクアップ)、シンガポール159位(2ランクアップ)、ミャンマー160位(2ランクアップ)、カンボジア180位(1ランクアップ)、ブルネイ183位(2ランクアップ)、ラオス185位、東ティモール195位(2ランクアップ)となっていますが、その一方で東南アジア1位のタイは3ランクダウンの102位、同2位のベトナムは4ランクダウンの113位に後退しています。

開幕まで1ヶ月の土壇場でリーグ規定変更-外国籍選手の同時出場枠は7から6へ

これが通用するのがマレーシア!(笑)

8月8日に今季2025/26シーズンが開幕するマレーシア1部スーパーリーグ。そのスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)が今季のリーグ規約の変更を発表しています。

MFLは公式サイト上で、今季の外国籍選手の試合出場について当時にピッチに立つことができる人数を当初の7名から6名とすることを今頃になって発表しています。MFLは5月22日に今季のリーグ規約を発表し、1クラブあたりの登録人数を30名とすること(ただしACLエリートやACL2に出場するクラブに限り34名まで登録可能)、1クラブあたりの外国籍選手の登録人数を最大15名とすること、また外国籍選手の試合出場については最大で9名までがベンチ入り可能で、同時にピッチに立つことができるのは7名(内訳は無条件4名、アジア枠1名、東南アジア枠2名)とすることを発表していました。

この発表直後には、この規定ではマレーシア人選手の出場機会が激減する可能性を示唆する声が多く上がる一方で、ACLエリートは外国人枠が完全撤廃されている点やACL2や東南アジアクラブ選手権では7名が同時にピッチに立てることから、マレーシア国外の状況も考慮するとやむなしと言った声も上がっていました。

しかしMFLは当初の発表から1ヶ月半、今季の開幕まで1ヶ月を切ったところで大どんでん返しを行いました。MFL理事会が決定した今回の規定変更により、ベンチ入り9名は変更がないものの、同時にピッチに立てるのは1名減って6名となり、その内訳は無制限4名、アジア枠4名、東南アジア枠1名となっています。なおMFLは今回の規定変更について、マレーシアリーグそのものへの影響と、マレーシア人選手の育成という観点から再考した結果と説明しています。とは言え、国内に溢れているヘリテイジ帰化選手が既にマレーシア人選手の出場機会を奪っているという指摘もあります。

もちろんエンターテイメントという点では、マレーシア人よりもレベルが高い外国籍選手が多くプレーすれば、スーパーリーグのレベルも商業価値も、そして興行収入も全てアップするでしょう。それはそれで良いのですが、マレーシア人選手の出場機会が奪われれば、ひいては代表チームの強化に悪い影響が出ることも予想できます。しかしその一方で、ここ数ヶ月で加速しているヘリテイジ帰化選手(外国で生まれ育ったもののマレーシアにルーツを持つ選手)によるマレーシア代表強化策を見ると、代表チームに関わっている方々の強化方針にはマレーシア人選手のレベルアップは含まれていないようにも思えてしまいます。

またMFLは、今回の規約変更にあたっては、スーパーリーグの各クラブの意見を取り入れた結果でもあると説明しており、今回出場枠が2から1に減った東南アジア枠については、クラブ側から東南アジアの選手が増えても強化にはつながらないという声も出たと説明しています。しかしタイやベトナム、インドネシアなどの代表主力クラスに職種を伸ばすマレーシアのクラブはほとんどなく、そのレベルの選手を取らずに東南アジアの選手が戦力になるかどうかを語るのもモヤモヤします。

マレーシアリーグの今季日程発表-8月開幕来年5月閉幕の10ヶ月シーズンに

8月8日に今季2025/26シーズンが開幕するマレーシア1部スーパーリーグ。そのスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)が今季のリーグ規約の変更を発表しています。

8月8日の今季開幕戦は昨季のリーグ王者で国内三冠(リーグ、FAカップ、マレーシアカップ)達成のジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)がリーグ2位のスランゴールFCをホームのスルタン・イブラヒム・スタジアムに迎えます。この試合は英国のコミュニティーシールドを模したスンバンシーカップと呼ばれる前年リーグ覇者とマレーシアカップチャンピオンが対戦するカップ戦を兼ねています。今季のリーグは、秋春制以降のために変則となった昨季の14ヶ月から10ヶ月となっており、最終節は2026年5月16日に予定されています。またFAカップは1回戦が8月15日から始まり、決勝は12月14日、そしてマレーシアカップは来年1月17日に開幕し、決勝は来年の5月23日に予定されています。なお詳しい日程はこちらです。

なおJDTが出場するACLエリートとスランゴールFCが出場するACL2は、今季の大会の組合せ抽選が来月8月15日に行われることになっており、MFLは両チームのACLエリートとACL2の日程が明らかになった上で、スーパーリーグの日程が変更される可能性があるとしています。

またこの両チームは東南アジアサッカー連盟AFFクラブ選手権「ショピーカップ」にも出場しますが、その日程の発表がこのMFLの日程発表直前だったこともあり、MFLはこちらについても日程変更を発表する可能性があります。なおJDT(左)とスランゴールFC(右)のショピーカップの試合日程は以下の通りです。

前スポルティング・ヒホンのMFナチョ・メンデスがジョホール入り-しかもヘリテイジ帰化選手であることも明らかに

ヘリテイジ帰化選手がまた1人ジョホールへ加入

スペインでプレシーズンキャンプを行っているジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)は、スペイン生まれのMFナチョ・メンデスがスペイン2部スポルティング・ヒホンから加入することを発表しています。

ユースからスポルティング・ヒホンでプレーする27歳のメンデス選手にとっては今回のジョホール移籍がスペイン国外への初めての移籍となります。2017年にトップチームデビューを果たしているメンデス選手は、昨季2024/25シーズンはキャプテンとしてチームの全42試合中39試合に出場し、4ゴール1アシストの記録を残しています。

さらにJDTのクラブ公式SNSでは「『ヘリテイジ帰化選手』のナチョ・メンデスがJDTに加わった。」と告知しており、来月、マレーシア代表が出場する中央アジアサッカー連盟CAFAネイションズカップでの代表デビューがありそうです。なおメンデス選手の加入で、今月7月にJDTに加入したヘリテイジ帰化選手はスペイン出身のDFジョン・イラザバル、オランダ出身のMFエクトル・ヘヴェル、ブラジル出身のFWジョアン・フィゲイレドと合わせて4名となりました。

7月9日のニュース<br>・マレーシア女子代表もヘリテイジ帰化選手による強化を目指す<br>・さすが金満クラブ!ブルネイDPMMがアウェイチームの移動費用と宿泊費を全額負担<br>・ジョホールはキャンプ地スペインでプレシーズンマッチ2連勝<br>・スランゴールで構想外のキャプテンはライオンシティセイラーズにローン移籍

マレーシア女子代表もヘリテイジ帰化選手による強化を目指す-FAM

何かと話題のヘリテイジ帰化選手(マレーシアにルーツを持つ帰化選手)による強化が進むマレーシア男子代表ですが、英字紙ニューストレイトタイムズは、マレーシアサッカー協会FAMは女子代表もヘリテイジ帰化選手の参加による強化方針を打ち出していると報じています。

FAM女子委員会のスラヤ・ヤアコブ委員長は、来月8月6日から10日までクアラルンプールで行われるAFC U20女子アジア杯2026年大会予選に国外出身の3選手を代表招集する予定であることを明らかにしています。このAFC U20女子アジア杯2026年大会予選ではマレーシアはF組の開催国となり、日本、イラン、グアムと同組になっています。

スラヤ委員長は昨年の憲法改正により、マレーシア国外でマレーシア人の母親とマレーシア人以外の父親との間に生まれた子どもは、自動的にマレーシア国籍を取得できるようになったことで、国外生まれの選手の国籍取得が容易になり、より多くの選手がマレーシア女子代表候補となると期待していると述べています。(この憲法改正以前は、マレーシア人の父親とマレーシア人以外の母親の間に生まれた子どもに限り、自動的に国籍取得となっていました。)

またスラヤ委員長は「FAMは国外に住む選手を広く受け入れたい。もちろん代表入りについては審査が必要になるが、既にアメリカやオーストラリア、イギリスなどでプレーしている選手からは問い合わせも受けている。」と述べ、、男子代表がヘリテイジ帰化選手の参加により注目を集めたことで、国外でプレーするマレーシアにルーツを持つ女子選手からの関心も高まっていると説明しています。

さすが金満クラブ!ブルネイDPMMがアウェイチームの移動費用と宿泊費を全額負担

今季2025/26シーズンからマレーシアスーパーリーグ(MSL)に参戦する隣国ブルネイのクラブ、DPMM FCはホームゲームを首都のバンダル・スリ・ブガワンで開催する子を発表していますが、ブルネイのあるボルネオ島は多くのMSLクラブが本拠地を持つマレー半島から南シナ海を挟んでおよそ1500キロメートル離れています。空路での移動となるとその費用も安くはありませんが、この移動費用をDPMM FCが全額負担することをMSLを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)が明らかにしています。

昨季2023年シーズンと2024/25シーズンの2シーズンはシンガポール1部プレミアリーグに参戦したDPMM FCは、その主戦場をマレーシアスーパーリーグとしますが、MFLのモハマド・シャザリCEO代行によると、この費用の負担はDPMM FCのマレーシアリーグ参入の際の重要な要件だったようです。

なおDPMM FCはマレーシアスーパーリーグでタイトルを獲得した場合でも、マレーシアを代表してアジアサッカー連盟AFC主催大会のACLエリートやACL2、また東南アジアサッカー連盟AFF主催大会のクラブ選手権ショピーカップなどへの出場権は与えられないことも明らかになっています。

また8月に開幕するマレーシアスーパーリーグ(MSL)について、今季昇格を果たしたイミグレセン(入国管理局)FCを除く12チームの本拠地の確定と、各クラブの本拠地が使用できない場合の代替開催地として今季のMSL参加を辞退したスリ・パハンFCのホーム、ダルル・マクモル・スタジアムを使用することなども発表されています。これはクランタン・ダルル・ナイムFCのホームであるクランタン州コタ・バルのスルタン・モハマド4世スタジアムが来年2026年の2月から3月にかけてのイスラム教の断食月(ラマダン)中はタラウィーと呼ばれるラマダン期間中の祈りの場として使用され、スタジアムの使用ができなくなる場合などに使われるということです。


DPMM FCは2005年から2008年まではマレーシアリーグでプレーしていたこともあり、国内のサッカー協会の問題を理由にマレーシアリーグから撤退し、翌2009年シーズンにはシンガポールリーグへ移っています。その後、ブルネイ政府によるブルネイサッカー協会(BFA)への介入を理由にFIFAはBFAの資格を停止し、これにDPMM FCはシンガポールリーグからも撤退し、最終的には2012年にシンガポールリーグに復帰しています。

その一方で2018年に再びマレーシアリーグ復帰を画策したDPMM FCでしたが、当時リーグを運営していたフットボールマレーシアLLP(現MFL)が、ホームゲームをマレーシア国内で行うこと、ブルネイ人は外国籍選手登録となることなどを条件としたために、マレーシアリーグ参戦を断念、今度はインドネシアリーグ参入を試みるものの、インドネシアサッカー協会PSSIからは断られ、結局はシンガポールリーグに残留しました。

今回のマレーシアリーグ参入にあたりDPMM FCは自国でのホームゲーム開催が認められたことに加え、ブルネイ国籍の選手をマレーシア国籍の選手と同様に登録することも認められており、前回参入を試みた時よりも環境は整っています。またマレーシアスーパーリーグにとっても今季はクダ・ダルル・アマンFC、ペラFC、スリ・パハンFCと昨季から一気に3クラブが撤退する中でのDPMM FC参入認可は、クラブ数減少という苦境をを打破する苦肉の策の結果とも言えそうです。

ジョホールはキャンプ地スペインでプレシーズンマッチ2連勝

リーグ12連覇に向けて7月2日よりスペインの南東部バレンシア州アリカンテでプレシーズンキャンプを行っているジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)は、現地時間7月7日に2試合目のプレシーズンマッチを行い。スペイン5部相当のバレンシア地域リーグに所属するコスタ・クラブと対戦し、ベルグソン・ダ・シルヴァが68分に決めた1点を守り切って勝利しています。

JDTは7月6日にはスペイン3部のレアル・ムルシアCFのBチームでやはりスペイン5部相当のレアル・ムルシア・インペリアルと対戦して4-0で勝利しています。こちらの試合ではベルグソン選手(5分)の他、新加入のハイロことハイロ・ダ・シルヴァが20分に、そしてコロンビア出身の帰化選手ロメル・モラエスが56分と64分にそれぞれゴールを決めて快勝しています。

シスコ・ムニョス新監督が就任したJDTの次戦は7月9日(現地時間)に行われる英国3部リーグ所属で、マレーシア人実業家のヴィンセント・タン氏が所有するカーディフ・シティFC戦です。さらにJDTは7月12日にはスペイン2部のレバンテUD、その2日後にはバレンシアCFのリザーブチーム、同4部のバレンシア・メスタージャとの対戦が発表されている他、カタールリーグで昨季5位のアル・ラーヤンSCと7月16日に、同9位のアル・アラビSCと7月19日に対戦します。また7月21日にはサウジアラビア1部リーグで昨季11位のアル・リヤドSCと対戦した後、22日間に及ぶスペインキャンプを終えてマレーシアに帰国します。

スランゴールで構想外のキャプテンはライオンシティセイラーズにローン移籍

喜熨斗勝史監督の構想外であることが明らかになったスランゴールFCのキャプテンでシンガポール代表のCBサフワン・バハルディンが、自国リーグの王者、ライオンシティ・セイラーズFCへローン移籍することを、スランゴールFCが公式SNSで明らかにしています。

契約期間が来年6月末までと1年残っているサフワン選手は、現在、タイでプレシーズンキャンプ中のチームを離れて、スランゴールFC U23チームの練習に参加していることが報じられると、その去就に注目が集まっていました。

2015年にメルボルンシティFCと契約し、シンガポール人選手として初めてオーストラリア1部リーグでプレーしたサフワン選手は、2016年シーズンからはPDRM、パハン、スランゴール、ヌグリ・スンビランと複数のクラブでプレーした後、2023年シーズンからはスランゴールFCでキャプテンとしてプレーしていました。

移籍するライオンシティ・セイラーズは昨季のACL2では決勝に進出し、アラブ首長国連邦UAE1部のシャルージャFCに1-2と惜敗しています。10年ぶりのシンガポールリーグ復帰となるサフワン選手ですが、チームにはシンガポール代表のチームメートも多く在籍し、サフワン選手自身もシンガポールサッカーのレベルアップに貢献できることは何でもする覚悟であると述べています。

7月8日のニュース<br>・C大阪のクールズがマレーシア人選手初のJ1デビュー<br>・AFC -マレーシアの帰化選手について公式な異議申し立てはこれまでなし<br>・6月代表初招集のブラジル出身帰化選手がジョホール入り-ジョホール入り帰化選手はこの1ヶ月で3人目

C大阪のクールズがマレーシア人選手初のJ1デビュー

タイ1部ブリーラム・ユナイテッドからJリーグのセレッソ大阪へ移籍したマレーシア代表DFディオン・クールズが移籍3試合目にして、ついにJリーグデビューを果たしています。移籍直後のFC東京戦はベンチ外、続く東京ヴェルディ戦はベンチ入りしたものの出番なしと、マレーシアのサッカーファンはもやもやしましたが、加入3試合目となる7月5日のガンバ大阪との大阪ダービーで0-1と劣勢の中、72分にJ1デビューを果たしています。

試合は70分にガンバがイスラエル代表MFネタ・ラヴィの放ったシュートが近くにいたチームメートの半田陸選手の背中に当たってコースが変わるラッキーなゴールで先制します。そしてその3分後に、ついにクールズの出番がやってきました。右SBの奥田勇斗選手と交代で出場したクールズ選手はそのまま試合終了までプレーしています。

デビュー戦はわずか17分というプレー時間に終わったクールズ選手ですが、、セレッソのアーサー・パパス監督とは2023/24シーズンには前所属のブリーラム・ユナイテッドで監督と選手という関係だったこともあり、自身の能力を知る監督のもとで出場時間が増えることが期待できます。なお2023/24シーズンは、パパス監督はリーグ30試合中26試合にクールズ選手を先発で起用、途中出場2試合も含め28試合に起用しています。

なおクールズ選手についてパパス監督はブリーラム時代にCB以外にも右SBや右WGなどでも起用しており、「彼はスピードがある。ちょうどいい年齢で取ってこられて良かった」と日本のメディアにも話しているように、今後はさまざまな使われ方をしそうです。

マレーシア代表でも当初はCBとして起用されることが多かったクールズ選手ですが、ピーター・クラモフスキー監督はこの2試合では右のサイドハーフ/ウイングバックで起用しており、単なるDF以上の起用は十分にありそうです。

AFC -マレーシアの帰化選手について公式な異議申し立てはこれまでなし

今年に入って既に7名がマレーシア代表入りしている帰化選手について、アジアサッカー連盟AFCには正式なルートを経ての異議申し立ては行われていないと、マレーシアのオンラインメディア、フリーマレーシアトゥディ(FMT)が報じています。

FMTはウインザー・ポールAFC事務局長の発言として、6月10日に行われたAFCアジア杯2027年大会3次予選のベトナム代表戦に出場した帰化選手についてどの国のサッカー協会からも公式な不服申し立てが出されていないという発言を紹介しています。

6月10日の試合に臨んだマレーシア代表はマレーシア出身2名、マレーシア国外で生まれ育ったもののマレーシアにルーツを持つヘリテイジ帰化選手9名という編成で、しかもその帰化選手中5名は、このベトナム代表戦の数時間前にマレーシア代表でのプレーをFIFAが承認するというという慌ただしさでした。

「(代表選手としてプレーできるか否かの)資格の判断はFIFAの管轄であるが、AFCはいかなる不服申し立ても受け取っていない。もしそういった申し立てがあれば、AFCはFIFAの判断を仰ぐことになる」と説明したマレーシア出身のポールAFC事務局長は、一部のインドネシアのオンラインニュースサイトが伝えた疑惑を否定しています。

このオンラインニュースサイトでは、マレーシア代表が4-0と圧勝したベトナム代表戦に出場した帰化選手数名が代表選手としての資格を持たない可能性があり、その場合には試合の結果は覆され、ベトナム代表が3-0で勝利となり、さらにマレーシアサッカー協会FAMには200万米ドルの罰金が課せられる可能性があると伝えていました。さらに代表選手資格を得るための書類の偽造が明らかになった場合には、更なる処分が科せられる可能性があるとも報じていました。

マレーシアサッカー協会FAMはこの報道を根拠のないものとして一蹴していましたが、その一方で、FAMは一部選手が持つマレーシアのルーツを明らかにしていないこともあり、対ベトナム代表戦で11年ぶりの勝利に湧き立つ国内サッカーファンの間でも、隣国からの報道についてはさまざまな声が上がっていました。AFCが不服申し立てがないことを明らかにしたことで、この問題はひと段落となりそうです。

6月代表初招集のブラジル出身帰化選手がジョホール入り-これでジョホール入りは3人目、さらにアルゼンチン出身SBも加入

フィゲイレドお前もか。

国内リーグ11連覇中の絶対王者、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)は、FWジョアン・フィゲイレドがトルコ1部のイスタンブール・バシャクシェヒルFKから移籍することを、クラブ公式SNSが伝えています。背番号は25となります。

29歳のフィゲイレド選手は6月10日のAFCアジア杯予選ベトナム代表戦で初招集されたブラジル出身でマレーシアにルーツを持つヘリテイジ帰化選手です。ベトナム代表戦では先制ゴールも決めているフィゲイレド選手はトルコリーグで昨季は34試合に出場し7ゴール2アシストを挙げているほか、UEFAコンファレンスリーグなどでもゴールを挙げており、、

JDTにはやはり今年6月に帰化選手としてデビューしたばかりのMFエクトル・ヘヴェル(ポルトガル2部ポルティモネンセから加入)、DFジョン・イラザバル(アゼルバイジャン1部サバFKから加入)も加入しており、JDTの「マレーシア代表チーム化」がさらに進んでいます。


このフィゲイレド選手加入の後、JDTはさらにアルゼンチン出身の左SBホナタン・シルヴァの加入も発表しています。31歳のシルヴァ選手は、現在スペインのアリカンテでプレシーズンキャンプ中のJDTに合流予定ということです。

シルヴァ選手はアルゼンチン1部のエストゥディアンテス、ボカ・ジュニアーズ、ポルトガルのスポルティングCP、ラ・リーガのCDレガネスやヘタフェCFなどでプレーし、昨季はキプロス1部のパフォスCFへローン移籍していました。なお、このパフォスFCでは、既にJDT加入が発表されているジャイロことジャイロ・ダ・シウバのチームメートでもありました。。

シルヴァ選手は2014年にアルゼンチン代表として国際親善試合の香港代表戦とクロアチア代表戦に出場した経験もあります。

7月6日のニュース<br>・ヌグリ・スンビランに2人目の日本人選手加入<br>・トレンガヌは4人目の外国籍選手となるコンゴ代表FWの加入を発表<br>・東南アジアクラブ選手権組合せ抽選-スランゴールは前回王者ブリーラムと同組に<br>・女子アジアカップ2026予選-マレーシアは北朝鮮に完敗で敗退

ヌグリ・スンビランに2人目の日本人選手加入

昨季2024/25シーズンのマレーシア1部スーパーリーグでは13チーム中12位に終わったヌグリ・スンビランFCには、昨季から元Jリーグ仙台などでプレーした元U18日本代表のMF佐々木匠選手が所属していますが、新たに2人目の日本人選手が加入することが明らかになりました。

J3のガイナーレ鳥取がクラブ公式サイトで常安澪(つねやすみお)選手のヌグリ・スンビランFCのローン移籍を発表しています。23歳のMF常安選手は東京都出身で、川崎フロンターレU18から東海学園大を経て、2024年に鳥取へ加入し、今季はここまでJ3リーグ戦2試合(0得点)、ルヴァンカップ1試合、天皇杯1試合出場を記録しています。

スーパーリーグのクラブに複数の日本人選手が所属するのは、2022年シーズンに元日本代表で元鹿島の本山雅志選手と元盛岡の深井脩平選手の両選手がクランタン・ユナイテッドFC(現クランタン・ダルル・ナイムFC)在籍して以来です。(なお前年の2021年は現在はクチンシティFCでプレーする谷川由来選手もクランタン・ユナイテッドFCに在籍しており、マレーシアリーグ史上初めて日本人選手3名が同じクラブでプレーしています。)


昨季は4勝4分16敗で、11位のクダ・ダルル・アマンFCとは勝点差5の12位だったヌグリ・スンビランFCですが、昨季途中までスランゴールFCの監督を務めたニザム・ジャミル新監督を迎え、今オフシーズンは積極的な補強を行なっています。新戦力としては前U23マレーシア代表GKアズリ・ガニと元U21ボスニア代表のWGジョバン・モティカがクアラルンプールシティFCから、元マレーシア代表WGハキミ・アブドラがトレンガヌFCから、そして元マレーシア代表DFクザイミ・ピーがスランゴールFCからそれぞれ加入しています。またAFC U16選手権で得点王となり、早熟の天才としてベルギー、アイスランド、日本と国外リーグに挑戦しながら結果が出ずに苦しんだFWルクマン・ハキム(前ベルギー1部KVコルトレイク)も5年ぶりの国内復帰先にこのヌグリ・スンビランFCを選んでいます。

移籍初年度ながらその活躍が他のクラブの注目を浴びた佐々木匠選手との契約をシーズン途中で延長するなど、なんとしても手放したくなかった佐々木選手を司令塔とするヌグリ・スンビランFCは今季はスーパーリーグの台風の目になりそうです。

なおこのヌグリ・スンビランFCは昨日7月5日に今季のユニフォームのサプライヤーであるタイのブランド、ウォリックス(Warrix)社直営のクラブショップを開店しましたが、その開店イベントにはガイナーレ鳥取クラブアンバサダーに就任されたの長谷川アーリアジャスール氏も参加しており、今後はガイナーレ鳥取とヌグリ・スンビランFCの提携などもあるのかも知れません。

トレンガヌは4人目の外国籍選手となるコンゴ代表FWの加入を発表

トレンガヌはフランス出身でコンゴ民主共和国代表CFヤン・マベラの加入を発表しています。29歳のマベラ選手はルクセンブルグ1部のラシンFCユニオン・ルクセンブルクからの移籍で背番号は11となることも発表されています。トレンガヌFCの発表によると、マベラ選手は昨季はラシンFCユニオン・ルクセンブルクで29試合に出場して22ゴールを決めた他、UEFAカンファレンスリーグの予選などにも出場しているということです。

トレンガヌは、昨季在籍した9名の外国籍選手の内、ウズベキスタン出身のMFヌリロ・トゥクタシノフのみが残留しています。また新戦力としてはカメルーン出身のCFスティーブン・ンゴン・サムをフィリピン1部のワン・タギッグFCから、ブラジル出身のWGガブリエル・シウバをカンボジア1部のスヴァイ・リエンFCからそれぞれ獲得しており、マベラ選手が4人目の外国籍選手となります。

東南アジアクラブ選手権組合せ抽選-スランゴールは前回王者ブリーラムと同組に

東南アジアクラブ選手権ショピーカップ2025年大会の組合せ抽選がタイのバンコクで行われ、マレーシアから出場する昨季の王者ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)と2位スランゴールFCの対戦相手が決まっています。

今回が第2回大会となるショピーカップは東南アジアの各国リーグの優勝チームやカップ戦優勝チームが出場し、マレーシアからは国内三冠を達成したJDTとリーグ2位のスランゴールFCが出場します。スランゴールは、昨季のタイ王者で第1回ショピーカップ優勝チームのブリーラム・ユナイテッド、そしてショピーカップ決勝でそのブリーラムに敗れたハノイ公安FC(ベトナム)、そしてBGパトゥム・ユナイテッド(タイ)、タンピネス・ローヴァーズFC(シンガポール)と同じA組に入っています。一方のJDTはシンガポール王者のライオン・シティ・セイラーズFC、ベトナム王者のナムディンFC、カンボジア王者のPKRスヴァイ・リエンFC、バンコク・ユナイテッドFC(タイ)と同じB組に入っています。

上記の10チームに加えて、プレーオフに参戦するブルネイリーグ王者のカスカFC対DHセブFC(フィリピン)の勝者がA組に、ラオスリーグ優勝のエズラFC対ミャンマーリーグチャンピオンのシャン・ユナイテッドFCの勝者がB組に加わり、12チームが第2回大会優勝を目指して対戦します。

なおインドネシアはACL2のプレーオフに出場する昨季リーグ優勝のプルシブ・バンドンや2位のデワ・ユナイテッドではなく、今季3位のマルト・ユナイテッドと4位のプルスバヤ・スラバヤをインドネシアサッカー協会PSSIがリーグ代表としていましたが、この大会を主催する東南アジアサッカー連盟AFFが、この大会は各国のリーグ1位または2位、あるいはカップ戦優勝を出場の条件であるとして両チームの出場登録を拒否し、PSSIにインドネシアの代表として参加するチームの再考を求めていましたが、出場登録申し込みの期限までに代替チームについての連絡がなかったことから、今大会はインドネシアからのチームの参加が無くなってしまいました。

今回のショピーカップはホームアンドアウェイ方式で行われるグループステージの成績1位から4位までのチームが、ノックアウトステージとなるベスト8に進出します。そこを勝ち上がると決勝は来年2026年5月20日と27日にホームアンドアウェイ方式で行われます。


昨季2024/25シーズンのこの大会はマレーシアからは前年2023年シーズンリーグ1位を含めた国内三冠のJDTはACLエリートへ、2位のスランゴールはACL2に出場したため、マレーシアカップ準優勝のクアラルンプールシティとFAカップ準優勝のトレンガヌFCが参戦し、いずれもグループステージ3位で敗退しています。

女子アジアカップ2026予選-マレーシアは北朝鮮に完敗で敗退

AFC女子アジアカップ2026年大会予選H組の最終節が7月5日にタジキスタンのドゥシャンベで行われ、いずれも2勝同士となったマレーシア女子代表対北朝鮮女子代表の対戦は、地力で勝る北朝鮮がマレーシアを圧倒して6-0で勝利し、来年3月にオーストラリアで行われる本戦出場を決めています。

初戦のパレスチナ戦を1-0、2戦目のタジキスタン戦はアディショナルタイムのゴールでやはり1-0といずれの試合も僅差でものにしてきたマレーシアに対し、北朝鮮は同じ2チームを相手にいずれも10−0と圧倒していました。マレーシアは本戦出場の可能性を最終節までするところまでは何とかこぎつけたものの、FIFAランキング9位(日本の7位に次ぐアジア2位)の北朝鮮に対して、同102位のマレーシアは試合開始から防戦一方となりました。

それでも北朝鮮の猛攻に耐え続けたマレーシアでしたが、39分にキム・ヘヨンにゴールを許してしまいます。さらに前半のアディショナルタイムにはミョン・ユジョンがさらにゴールを決め、前半は北朝鮮が2点のリードで折り返します。

後半に入ってもほとんどの時間が自陣でのプレーとなったマレーシアは、52分、54分、77分とキム・ギョンヨンにハットトリックを決められるなど、技術、スピード、そして体格の全てが勝る北朝鮮相手に後半も4失点して6-0で敗れています。