9月10日のニュース<br>・国際親善試合:マレーシアは24年ぶりにパレスチナに勝利<br>・U23アジア杯予選-マレーシアはタイに敗れて3大会連続出場を逃す

現在FIFAランキング125位のマレーシアが同98位のパレスチナと対戦し、開始3分で上げた1点を守り切り、2001年3月以来24年ぶりの勝利を挙げています。

マレーシアが最後にパレスチナに勝利したのは2001年3月25日のW杯2002年大会予選で、そのときにはマレーシアは4-3でパレスチナを破っています。しかしその後はW杯2016年大会予選で再び同組となるもホーム、アウェイとも6−0と大敗しています。

今年1月に就任したピーター・クラモフスキー監督の元、マレーシアにルーツを持つヘリテイジ帰化選手による強化を図っているマレーシアは、FIFAランキング74位のカーボベルデと2度対戦して1分1敗となった以外は、ネパール(同176位)、ベトナム(同113位)、シンガポール(同159位)相手に勝利を収め、今年の成績は3勝1分1敗、現在は2連勝中です。

9月4日のシンガポール戦ではいずれも先発XIに名を連ねたDFディオン・クールズ(セレッソ大阪)、DFファクンド・ガルセス(スペイン1部デポルティーボ・アラベス)が所属クラブへ戻り、またFWファイサル・ハリム(スランゴールFC)は膝のケガと家庭の事情でチームを離脱しており、この日のパレスチナ戦でクラモフスキー監督がどのような布陣で臨むかに注目が集まっていましたが、シンガポール戦に続いて先発したのはFWジョアン・フィゲイレド、FWアリフ・アイマン、MFナズミ・ファイズ(以上ジョホール・ダルル・タジムFC)、MFノーア・ライネ(スランゴールFC)の4名のみでした。

またシンガポール戦では本来のポジションとは異なる右ウィングバックで起用されながら、1ゴール1アシストを記録したスチュアート・ウィルキン(サバFC)、そして左ウィングバックのラヴェル・コービン=オング(ジョホール・ダルル・タジムFC)に代えて、クラモフスキー監督はガブリエル・パルメロ(スペイン3部ウニオニスタス・デ・サラマンカCF)とクエンティン・チェン(スランゴールFC)を左右のウィングバックに起用、DFもハリス・ハイカル(スランゴールFC)、シャールル・サアド(ジョホール・ダルル・タジムFC)、ドミニク・タン(サバFC)といずれも国内組による3バックをGKシーハン・ハズミ(ジョホール・ダルル・タジムFC)の前に配置しています。また初戦では出番がなかったロドリゴ・オルガド(コロンビア1部アメリカ・デ・カリ)がCFで先発しています。ちなみにこの日の先発XIで帰化選手でないのは、GKシーハン・ハズミ、DFハリス・ハイカル、DFシャールル・サアド、MFナズミ・ファイズ、FWアリフ・アイマンの5名で、これは2024年12月のアセアン(東南アジア)選手権以来最多で、クラモフスキー監督就任後では初めてです。

以下はマレーシアとパレスチナの先発XIです。

この試合も先手を取ったのはマレーシアでした。所属するスランゴールでも今季は精度の高いクロスで得点機を演出してきたクエンティン・チャンが速く低いクロスをゴール前へ出すと、これをジョアン・フィゲイレドがダイレクトで押し込み、開始3分でマレーシアがリードを奪います。このゴールはパレスチナ相手に24年ぶりのゴールでもありました。

このゴールで勢いづいたマレーシアは、その後もシャールル・サードがミドルシュートを、またフィゲイレドやアリフ・アイマンが度々シュートを放ちますが、パレスチナGKラミー・ハマダ(カタール2部アル・マルヒーヤSC)の好守もあり、得点には至りません。

一方のパレスチナもバデル・ムーサ(エジプト1部ペトロジェットSC)が至近距離からシュートを放つ場面もありましたが、GKシーハン・ハズミがやはり好セーブで防ぎ、逆にマレーシアがチャンスを作るも、ガブリエル・パルメロのシュートは相手GKにセーブされてしまいます。

前半を1-0で折り返すと、クラモフスキー監督はドミニク・タンに代えてラヴェル・コービン=オングを投入し、さらに79分には代表戦初出場となるヘリテイジ帰化選手のDFリチャード・チン(スコットランド2部レイス・ローヴァーズFC)がクエンティン・チェンと交代で代表デビューを果たしました。

結局、終わってみればフィゲイレドの3戦連発となるゴールの1点で逃げ切ったマレーシアはこれで3連勝。来月再開するAFCアジア杯予選のラオス戦に向けては準備万端と言えそうです。

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより

9月8日のニュース<br>・国際親善試合:マレーシア対パレスチナ-試合前日会見<br>・マレーシアサッカー協会がFIFAの指示に基づき給料未払いのプルリス州サッカー協会を除名処分<br>・プルリス州サッカー協会会長が反論「現在のFAMこそマレーシアサッカーの最大の危機」

国際親善試合:マレーシア対パレスチナ-試合前日会見

FIFAランキング100位以内を目指すFIFAランキング125位のマレーシアは、本日9月8日に同98位のパレスチナと対戦します。

マレーシアにとっては2015年11月以来の対戦となるパレスチナですが、最後にパレスチナに勝利したのは24年以上前のこと。2001年3月25日のW杯2002年大会予選で4-3で破っていますが、その後はW杯2016年大会予選で再び同組となるもホーム、アウェイとも6−0と大敗しています。

今年1月に就任したピーター・クラモフスキー監督の元、マレーシアは、FIFAランキング74位のカーボベルデと2度対戦して1分1敗となった以外は、ネパール(同176位)、ベトナム(同113位)、シンガポール(同159位)相手に勝利を収めており、FIFAランキング100位以内の相手との対戦で、どのようなプレーを見せてくれるかが注目です。

先日のシンガポール戦からは、いずれも先発XIに名を連ねたDFディオン・クールズ(セレッソ大阪)、DFファクンド・ガルセス(スペイン1部デポルティーボ・アラベス)が所属クラブへ戻り、またFWファイサル・ハリム(スランゴールFC)は膝のケガと家庭の事情でチームを離脱しており、守備陣に不安が残る一方で、シンガポール戦を欠場したアルゼンチン出身のヘリテイジ帰化選手FWロドリゴ・オルガド(コロンビア1部アメリカ・デ・カリ)の出場が期待され、歴史的勝利を挙げた6月のAFCアジア杯予選ベトナム戦の強力FW陣がそろいます。

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そして昨日9月7日には試合前会見が試合会場となるジョホール州のスルタン・イブラヒム・スタジアムで行われています。

24年ぶりの勝利を目指すマレーシアのクラモフスキー監督は、質の高い選手をそろえたパレスチナに対して敬意を払うが、自分たちのプレースタイルを通りにプレーするようにしたいと話しています。

「この試合は我々にとって困難なものになるとは思うが、勇敢に、そして積極的な試合運びを目指し、スペースを上手く活用しながら、ポゼッションサッカーで臨みたい。(9月4日の)シンガポール戦では多くあった得点機を活かすことができなかったので、ゴールエリア内でのパスの精度を上げるようと選出には伝えた」と話しています。

「シュートの精度を上げることも必要で、それができればサポーターを満足させるような試合を見せられるだろう。」と話したクラモフスキー監督は、先発とベンチスタートの選手全員がそれぞれ重要な役割を担っており、全員が全力でプレーすることが重要で、単に個人個人ではなくチームとして機能できるかどうかが最優先されるとも話しています。

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一方パレスチナのイハブ・アブ・ジャザール監督は、開口一番、複数の主力選手がケガのためこの試合を欠場することを明らかにしており、DFムサーブ・アル・バタート(カタール1部カタールSC)、DFモハメド・サレハ、DFアメード・マハイナ(いずれもカタール1部アル・ラーヤンSC)、MFアミード・サワフタ(ヨルダン1部アル・サルトSC)、MFアグスティン・マンズール(パラグアイ1部クラブ・グアラニー)、FWアサド・アル=ハムラウィ(ルーマニア1部CSウニヴェルシタテア・クライオヴァ)といった主力選手が今回のチームには帯同していないと説明しています。

イハブ監督は、主力選手が欠場するこの試合は新たな選手が自身の能力を示す良い機会だと話す一方で、FIFAランキングのポイントを考えると、経験のある選手たちも出場することになるだろうとも述べています。

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パレスチナだけでなく、これまで西アジア諸国との対戦でマレーシアは直近では21試合で3勝、得失差が-41と苦手意識が強く、これがヘリテイジ帰化選手の大量加入で払拭できるのかどうかも、今日の試合の注目点となりそうです。


マレーシアサッカー協会がFIFAの指示に基づき給料未払いのプルリス州サッカー協会を除名処分

マレーシアサッカー協会(FAM)は、傘下のプルリス州サッカー協会(PFA)を除名処分とすることを発表しています。これによりPFAはマレーシア国内でのあらゆるサッカー活動に関わることができなくなります。

FAMのモハマド・ユソフ・マハディ会長代行は、FAMが除名処分前に6ヶ月の猶予を与えて問題解決を求めてきたが、その猶予期間が終了することに伴う処分であり、FAM理事会での決議を経て最終的な判断として除名が決まったと説明しています。

なおユソフ会長代行は、国内リーグ3部のA1セミプロリーグにプルリス州から出場しているプルリスGSA FCについては、PFAとは無関係のため処分の対象外であることも明かしています。

昨年12月にFAMはPFAに対して2019年1月から5月までPFAのテクニカル・ディレクターを務めたマット・ホランド氏(現香港代表コーチ)への給料が未だ支払われていないとしてPFAの資格を一時停止する処分を下し、6ヶ月以内のその支払い指示を出していました。なおFAMは、これらの指示が全てFIFAからのものであるとしています。


プルリス州サッカー協会会長が反論「現在のFAMこそマレーシアサッカーの最大の危機」

FAMによる除名処分に対してプルリス州サッカー協会(PFA)のザムリ・イブラヒム会長は、処分の不当性と州サッカー協会の存在意義を否定するものだと反論しています。

まず、プルリス州に本拠地を持つプルリスGSA FCがPFAとは無関係とする判断についてザムリ会長は、プルリスGSA FCはPFA傘下であるとし、各クラブが所属する州のサッカー協会経由ではなく、FAMが直接、処分を下すのであれば、州サッカー協会の存在意義を脅かすとしています。

「このような判断はFAMの規則に基づいておらず、危険な前例を作ることになる。また州サッカー協会がこれまで担ってきた役割も否定することになり、結局は州サッカー協会は不要ということになるだろう。」

また自身が弁護士でもあるザムリ会長は、PFAの資格停止や除名処分について、その手続きには間違いや矛盾があるとも指摘しています。

「FAMからPFAに宛てて送られた公式文書には問題解決の期限が「6ヶ月」とは明言されておらず、また期限内に解決できなければ「除名」となることも書かれていない。またFIFAがPFAを資格停止あるいは除名を求めた事実も存在しない。未払い給料問題が解決しない場合にFIFAが求めたのは、FAMからPFAへの助成金の20%カットと更なる助成金削減だけである。もしPFAの資格停止や除名がFIFAの指示によるものだと主張するのであれば、FAMはその指示書を公開するべきだ。

さらにザムリ会長は、「FAMは、その傘下にある州サッカー協会が『深刻な規則違反』を行なった場合にはその資格停止や除名の処分を科すことができる」という規則第17項を行使したことについても、PFAがホランド氏に未払いとなっているのは「わずか」90万リンギ(およそ3200万円)であり、それも未払いの罰則として課せられている年5%の利子によって金額が膨らんだものだと説明する一方で、この90万リンギが「深刻な規則違反」であるならば、ペラFCやクランタンFC(現クランタン・レッド・ウォリアーズFC)、マラッカ・ユナイテッドFC、クダ・ダルル・アマンFCなどそれぞれが数百万リンギの給料未払い問題を抱えているクラブやそれを運営する州サッカー協会への処分とPFAに対する処分の違いについての説明をFAMに求めています。

ザムリ会長は、PFAがプルリス州内のサッカー活動にも関わることができないというFAMの発言にも異を唱えて、今後もプルリス州サッカーリーグなどを運営していく方針を明らかにした他、州サッカー協会を蔑ろにして悪しき前例を作ろうとしているFAMこそがマレーシアサッカーの最大の危機であると激しく非難しています。

9月7日のニュース<br>・国際親善試合:マレーシアはシンガポールに辛勝<br>・U23アジア杯予選:マレーシアはティアニーの3発などでモンゴルに大勝

フェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリッド)、ロナルド・アラウホ(バルセロナ)、マヌエル・ウガルテ(マンチェスター・ユナイテッド)らを擁するウルグアイがマレーシアで10月に試合を行うことが明らかになっています。対戦相手となるウズベキスタンサッカー協会が発表したもので、FIFAランキング16位のウルグアイは、ウズベキスタン(同55位)と10月13日に対戦するようです。しかし翌10月14日にはAFCアジア杯2027年予選のマレーシア対ラオス戦がブキ・ジャリル国立競技場で予定されていることから、サッカーファンなら是非とも見てみたい好カードはクアラ・ルンプールではなく、おそらくジョホールのスルタン・イブラヒム・スタジアムあたりでの開催となりそうです。

国際親善試合:マレーシアはシンガポールに辛勝

9月のFIFA国際カレンダーで2試合の国際親善試合を組んでいるマレーシア代表は、9月4日にその初戦となるシンガポール代表戦に臨み、2-1で勝利しています。

かつては同じ国だったマレーシアとシンガポール。マレーシアがあるマレー半島と島国シンガポールの間を流れるジョホール海道を横断して両国結ぶ土手道「コーズウェイ」にちなみ、両国の対戦は「コーズウェイダービー」として互いのサポーターが盛り上が離、また名勝負を生み出してきたマッチアップです。

両国が最後に対戦したのは、昨年末のアセアン(東南アジア)選手権「三菱電機カップ」(2026年大会よりヒュンダイカップ)のグループステージ最終戦でした。この時は、今回同様、マレーシアがシンガポールをホームのブキ・ジャリル国立競技場に迎えて対戦しましたが、結果は0-0の引き分け。この結果、マレーシアはグループ3位隣準決勝進出を逃すとともにグループステージ敗退。三菱電機カップがFIFA国際マッチデー外出会ったことから国内王者のジョホール・ダルル・タジムFCが選手の代表招集を完全拒否し、また前任のキム・パンゴン監督が退任し、代行監督で大会に臨んだなどの側面もありますが、FIFAランキングではシンガポールを上回るマレーシアにとっては屈辱的な引き分けでした。

その後のマレーシアは、前FC東京監督のピーター・クラモフスキー代表監督が就任し、さらに国外生まれのヘリテイジ帰化選手(マレーシアにルーツを持つ国外生まれの選手)が続々と代表入りした結果、今年6月に行われたAFCアジア杯2027年大会予選では、いずれもヘリテイジ帰化選手によるゴールによりベトナムを4-0で撃破、11年ぶりとなるベトナム戦勝利を記録しています。

そして6月のベトナム戦勝利によりFIFAランキングが125位まで上昇したマレーシアにとって、久しぶりの試合が同159位のシンガポール戦でした。

この日の両チームの先発XIは以下の通りです。

マレーシアはセレッソ大阪でプレーするDFディオン・クールズがキャプテンを務め、そのクールズとDFファクンド・ガルセス(スペイン1部デポルティーボ・アラベス)、MFエンドリック・ドス・サントス(ベトナム1部ホーチミンシティ)の3名が国外組ながら、ヘリテイジ帰化選手7名、帰化選手1名が先発に名を連ねました。またシンガポールは、MF仲村京雅(タイ1部バンコク・ユナイテッド)、イルファンとイクサンのファンディ兄弟、ライハンとハリスのスチュワート兄弟など国外組5名が先発に名を連ねています。

マレーシアは右SBのレギュラー、マシュー・ディヴィーズ(ジョホール・ダルル・タジムFC)がケガのため今回の代表には招集されておらず、所属するセレッソ大阪で右SBでプレーするディオン・クールズ、あるいはリーグ戦で好調なクエンティン・チェン(スランゴールFC)の起用なども考えられましたが、蓋を開けてみると所属するサバFCではMFのスチュアート・ウィルキンが起用されるサプライズでした。

しかしクラモフスキー監督の起用が当たります。試合開始から積極的に攻めたマレーシアは、26分にエンドリック・ドス・サントスからのパスを受けたウィルキンがシンガポールDFをかわして先制ゴールを挙げ、マレーシアが先制します。前半を1−0で折り返した後半の55分、今度は右サイドのウィルキンからのパスを受けたジョアン・フィゲレイド(ジョホール・ダルル・タジムFC)がこれを押し込んで、マレーシアがリードを2点と広げます。ブラジル出身のヘリテイジ帰化選手であるフィゲレイドは6月のベトナム戦に続く2戦連発となり、この試合ではウィルキンを抑えて、MOMにも選ばれています。

しかしシンガポールは72分に中盤で仲村京雅選手がノーア・ライネ(スランゴールFC)に競り勝って頭で落としたボールを、兄のイクサン・ファンディと71分に交代したイルファン・ファンディ(いずれもタイ1部ブリーラム・ユナイテッド)が、出場からわずか1分でミドルシュートを決めて1点差に迫ります。しかし、シンガポールの反撃はここまで。その後は危なげなく守り切ったマレーシアが最終的には22,329名が集まった観衆の前で勝利し、今年1月のクラモフスキー監督就任以来の通算成績を3勝1分1敗としています。

一方のシンガポールは、6月に小倉勉氏(現JFA副技術委員長)が代表監督を辞任し、かつては国内リーグ最年少監督としてBGタンピネス・ローヴァーズの監督を務めていた35歳のゲビン・リー氏を代表チームコーチから暫定代表監督として起用した初めての試合でした。またこの試合で3試合ぶりに先発した仲村京雅選手はフル出場しています。

なおマレーシアは明日9月8日にジョホール州のスルタン・イブラヒム・スタジアムでパレスチナと、またシンガポールは9月9日にミャンマーとそれぞれ国際親善試合を行います。

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTube チャンネルより。

明日のパレスチナ戦はガルセスとクールズ、ファイサルが欠場へ


明日9月8日にマレーシアはパレスチナと国際親善試合を行いますが、前述のシンガポール戦に先発出場したディオン・コールズとファクンド・ガルセスがパレスチナ戦を欠場することを、マレーシアのピーター・クラモフスキー監督が明らかにしています。

マレーシアの好調を支えるヘリテイジ帰化選手の両選手ですが、セレッソ大阪では試合連続先発中のクールズ選手は9月13日の福岡戦に備えて、また英国プレミアリーグのクラブ移籍も噂されているガルセス選手は、、9月14日のアスレティコ・ビルバオ戦に向けて所属するスペイン1部デポルティーボ・アラベスへ戻るということです。

この2選手の離脱に加え、右SBレギュラーのマシュー・デイヴィーズ、MFヘクター・ヘヴェル(いずれもジョホール・ダルル・タジムFC)と、歴史的快挙となったベトナム戦勝利時の先発メンバー4名を欠くことになります。

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またマレーシア代表からはファイサル・ハリム(スランゴールFC)も離脱することが明らかになっています。シンガポール戦では試合終了間際の交代出場ながら、最も多くの歓声を集めたファイサル選手ですが、膝の負傷に加えて、個人的な理由がチーム離脱の理由とされています。現地メディアでは、夫人が離婚請求をイスラム法裁判所に行ったことが報じられており、これが「個人的な理由」に関連するものだと考えられます。クラモフスキー監督も、自宅から離れたジョホールへ移動するチームに帯同するべきではないと判断したと述べており、まぁサッカーどころではないといったところでしょう。


U23アジア杯予選:マレーシアはティアニーの3発などでモンゴルに大勝

AFC U23アジア杯予選F組の第2節が行われ、マレーシアはモンゴルに7−0で対象し、通算成績を1勝1敗としています。

タイのパトゥムターニーで開催されている予選F組には、開催国タイ、レバノン、マレーシア、モンゴルの4カ国が入っていますが、9月3日の初戦でレバノンに0−1で破れているマレーシアはこのモンゴル戦に敗れればグループステージ敗退が決まる大事な試合試合でした。

地力で勝るマレーシアは開始13分にアリフ・イズワン(スランゴールFC)の先制ゴールでリードを奪うと、その2分後にはアイサル・ハディ(ジョホール・ダルル・タジムFC II)が2点目のゴールを決めてリードを広げます。そこからさらにファーガス・ティアニー(サバFC)が36分に追加点となるゴールを決めて、マレーシアが3−0とリードして前半が終了します。

ティアニーは後半に入っても48分、49分と立て続けにゴールを決めてハットトリックを達成、さらにアリフ・イズワンもこの試合2点目となるゴールを59分に決め、さらにジアド・エル=バシール(ジョホール・ダルル・タジムFC II)が7点目のゴールを68分に決めて完勝しています。

ナフジ・ザイン監督就任以来、U23代表はこれまで4試合を行なっていますが、7月ASEAN(東南アジア)U23選手権のフィリピン戦とインドネシア戦、そして今予選のレバノン戦と3試合で無得点の一方、ブルネイ戦とこの日のモンゴル戦と格下相手にはいずれも7ゴールと容赦なく得点を挙げています。

予選最終戦となる9月9日にはここまで1勝1分のタイと対戦しますが、この試合に勝利すればレバノン対モンゴル戦の結果次第では本戦出場の可能性が残っています。

AFC U23アジア杯予選F組順位表(第2節終了)

順位チーム勝点
1タイ211082+64
2レバノン211032+14
3マレーシア210171+63
4モンゴル2002013−130

9月4日のニュース<br>・U23アジア杯予選-マレーシアはレバノンに敗れて黒星スタート<br>・財務状況悪化で今季のスーパーリーグを辞退したクダに対し裁判所が昨季の未払い給料2700万円の支払命令

U23アジア杯予選-マレーシアはレバノンに敗れて黒星スタート

AFC U23アジア杯予選F組が開幕し、マレーシアU23代表はレバノンU23代表に終盤の失点で敗れて黒星発進しています。

試合開始から優勢となったマレーシアは、好機初来るものの得点には至らず、試合は0−0で前半を折り返します。後半に入ってもマレーシアが試合の主導権を握りますが、レバノンのDF陣は素早い寄せでマレーシアにシュートを打たせません。すると逆にレバモンが試合のペースを掴み、75分にはフリーキックからハサン・ファラート(レバノン1部アル・アヘドFC)がヘディングシュートを放ちますが、マレーシアGKズルヒルミ・シャラニ(ジョホール・ダルル・タジムFC II)がなんとかパンチングで逃れます。しかし83分、左サイドを上がったアリ・カサスから出たボールをアリ・エル=ファドルが蹴り込んでゴール!レバノン1部ネジメSCのチームメートの連携でレバノンが遂に先制します。その後は両チームとも得点を挙げることができず、レバノンが逃げ切り、マレーシアは黒星スタートとなりました。またナフジ監督就任以来4試合でU23代表は未だ勝利がありません。

タイのパトゥムターニーで開催されているF組は、開催国タイ、マレーシア、レバノン、モンゴルが同組となっていますが、この組のもう1試合はタイがモンゴルに6−0で大勝して、得失差でグループ首位となっています。9月6日の次節ではタイに敗れたモンゴルはマレーシアと、またタイはマレーシアに勝利したレバノンと対戦します。

AFC U23アジア杯予選F組第1節
2025年9月3日@タマサート・スタジアム(パトゥムターニー、タイ)
マレーシアU23 0-1 レバノンU23
⚽️レバノン:アリ・エル=ファドル(83分)

AFC U23アジア杯予選F組順位表(第1節終了)

チーム勝点
1タイ11006063
2レバノン11001013
3マレーシア100101-10
4モンゴル100106-60

財務状況悪化で今季のスーパーリーグを辞退したクダに対し裁判所が昨季の未払い給料支払い2700万円の支払命令

クラブの財務状況に問題ありとして今季の国内クラブライセンス交付を見送られたクダ・ダルル・アマンFCは1部スーパーリーグに出場できなくなり、今季は3部A1セミプロリーグに参戦しています。そのクダ・ダルル・アマンFCを運営するダルル・アマン・フットボール社(DAF社)に対しては、昨季所属した選手たちが未払いとなっている給料支払いを求めて次々と訴訟を起こしていますが、日本の地方裁判所に当たるクダ州アロー・スターの初級裁判所は9月2日に、DAF社に対してハイチ出身のMFソニー・ノルデに未払いとなっていた7ヶ月分の給料などにあたる35万3426リンギ(およそ1240万円)を14日以内に支払うよう命じています。ソニー選手は昨季はリーグ戦24試合中19試合に出場していました。

この判決後に会見に応じたソニー選手の弁護士は、14日以内に支払われない場合には、財産差し押さえなどの強制執行を求めると話しています。なお、この金額には給料遅配の際にDAF社が約束した支払利息5%に加え、今後も支払いが遅れる場合には未払い額に10%の利息が付くこともこの判決内容に含まれているということです。なお今回の判決は、ソニー選手がDAF社に未払い給料について問い合わせても何の反応もなかったことから、FIFAに対して申し立てを行い、FIFAの決定に基づき初級裁判所に持ち込まれたと説明しています。

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その翌日の9月3日は、マレーシア人選手のDFイルファン・ザカリアについても同様の判決が国家調停解決委員会(NDRC)によって下され、イルファン選手は41万9000リンギ(およそ1470万円)の支払いと今後支払いが遅れた場合には年利5%の利息がつく判決が出されています。イルファン選手は昨季は、リーグ戦17試合に出場していました。

9月3日のニュース<br>・9月の代表戦戦関連ニュース1)オルガドはシンガポール戦は途中出場か<br>2)ケガのヘクター・へヴェルに代わりホン・ワンが代表合宿合流<br>・U23アジア杯予選-主力3選手が合流し、本日初戦のレバノン代表戦へ

9月の代表戦戦関連ニュース-FWオルガドはシンガポール戦は途中出場か

9月1日からマレーシア代表合宿が9月4日のシンガポール代表戦(ブキ・ジャリル国立競技場)、そして9月8日のパレスチナ代表戦(スルタン・イブラヒム・スタジアム)に向けて行われていますが、合宿参加メンバーの1人、FWロドリゴ・オルガドが9月4日のシンガポール代表戦への先発出場が危ぶまれていると、スポーツメディアのアストロ・アリーナが伝えています。

コロンビア1部のアメリカ・デ・カリでプレーするオルガド選手は、9月1日のリーグ第9節アリアンサFCに先発出場した後、9月4日のコパ・コロンビアのベスト16、アトレティコ・ブカラマンガ戦に出場せずにマレーシアへ移動すると報じられています。しかしコロンビアからマレーシアまでの移動には24時間以上かかるということで、マレーシア到着はシンガポール代表戦の前日となることから、先発ではなく、途中出場の可能性があると報じています。

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かつては「国外組」と言っても所詮は東南アジア域内でプレーしていたマレーシア代表選手たちが、今や地球の裏側でもプレーしていることは感慨深いです。今回の合宿では、このオルガド選手の他、CBファクンド・ガルセス(スペイン1部デポルティーボ・アラベス)、DFガブリエル・パルメロ(スペイン4部ウニオニスタス・デ・サラマンカCF)、リチャード・チン(スコットランド2部レイス・ローヴァーズFC)がアジア以外から少々されており、アジア組のエンドリック・ドス・サントス(ベトナム1部ホーチミンシティ)、エゼキエル・アグエロ(タイ1部カーンチャナブリー・パワー)、ディオン・クールズ(セレッソ大阪)も加えると、今回の合宿参加者29名中7名とおよそ4分の1が国外組となっています。

9月の代表戦戦関連ニュース-ケガのヘクター・へヴェルに代わりホン・ワンが代表合宿合流

9月1日から始まっているマレーシア代表合宿に当初、参加予定だったMFヘクター・へヴェル(ジョホール・ダルル・タジムFC)に代わり、ホン・ワンことナサニエル・シオ・ホン・ワン(ジョホール・ダルル・タジムFC)が代替召集されたことをマレーシアサッカー協会(FAM)の公式SNSが伝えています。

踵のケガで代表合宿辞退が伝えられるへヴェル選手はオランダ生まれの29歳で、祖父がマラッカの出身ということから今年3月にマレーシア国籍を取得し、マレーシアにルーツを持つヘリテイジ帰化選手として、3月に行われたAFCアジア杯2027年大会予選のネパール代表戦で代表デビューしてゴールも決め、6月のベトナム代表戦でも先発して歴史的な勝利に貢献しています。同じ6月にはポルトガル2部ポルティモネンセSCからジョホール・ダルル・タジムFCに移籍も果たしています。

今回のへヴェル選手の代表合宿辞退についてマレーシア代表のピーター・クラモフスキー監督は、医療チームからの意見を聞き入れたものと説明し、へヴェル選手に代わり、予備候補者リストからホン・ワンを選んだことも発表しています。

6月のベトナム代表戦の前には大挙38名を招集した代表合宿を行いましたが、クラモフスキー監督はその際にホン・ワンの才能とメンタルの強さが印象に残っていたことが今回の代替招集の理由であると説明しています。

25歳のホン・ワンは、英国で生まれ育ち、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCのU23チームから2021年にジョホール・ダルル・タジムFCへ移籍しています。またマレーシア人の母を持つことから、2021年にマレーシア国籍を取得すると、翌2022年には初めて代表合宿に招集されましたが、代表戦出場は未だありません。クラブでは2023年シーズンにはリーグ戦25試合に先発出場するなど主力として活躍しましたが、2024年9月のリーグ戦で負傷退場すると、昨季はそれ以降出場がありませんでした。今季は第4節のイミグレセンFC戦で途中出場から10分プレーしたのみとなっています。

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なおマレーシア代表が明日、対戦するシンガポール代表は今回は国内組を中心に編成されており、いずれもタイでプレーするイクサン(タイ1部BGパトゥム・ユナイテッド)、イルハン(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)、イルファン(タイ1部ポートFC)のファンディ兄弟や、またケガが完治していない前ジョホールのハリス・ハルン(ライオン・シティ・セイラーズFC)ら主力5選手が招集されていません。またシンガポールサッカー協会(FAS)の発表では、今季からタイ1部バンコク・ユナイテッドでプレーする仲村京雅選手も招集リストに入っていませんが、仲村選手のSNSには代表戦に向けて既にマレーシア入りしていると投稿されています。


U23アジア杯予選-主力3選手が合流し、本日初戦のレバノン代表戦へ

いよいよ本日9月3日からタイで開幕するAFC U23アジア杯予選F組。開催国タイ、レバノン、モンゴルと同組のマレーシアU23代表に、主力3選手が合流しています。マレーシアスーパーリーグ第4節に出場していたFWファーガス・ティアニー(サバFC)、FWアリフ・イズワン(スランゴールFC)、DFウバイドラー・シャムスル(トレンガヌFC)の3選手は、既にタイのバンコクで8月18日から合宿を行っていたU23代表に合流し、試合会場となるパトゥムターニー県に全23名が移動したということです。

前々回の2022年ウズベキスタン大会、前回の2024年カタール大会に続き3大会連続での本戦出場を目指すマレーシアU23代表は、本日16時(タイ時間、マレーシア時間17時、日本時間18時)からのレバノンU23代表戦に臨み、9月6日にはモンゴル、9月9日にはタイのU23代表と対戦します。今回の予選では各組1位と、予選11組の各2位の中の成績上位4チームが来年1月にサウジアラビアで行われるU23アジア杯本戦に出場します。

マレーシアU23代表は、今年7月にインドネシアで行われたアセアン(東南アジア)U23選手権ではグループステージで敗退し、準決勝進出を逃しており、ナフジ・ザイン監督や選手たちにとっては、プライドを賭けた戦いとなります。

9月2日のニュース<br>・ジョーダン・ミンターがマレーシア国籍取得-国内9人目のマレーシアにルーツを持たない帰化選手として試合出場<br>・AFC女子チャンピオンズリーグ予選-マレーシアから出場のクラナ・ユナイテッドは1分2敗で敗退<br>・トランスファーウィンドウ終了直前にジョホールが新たに2名のスペイン出身選手を獲得-これで外国籍選手は19名に

8月31日はマレーシアリーグの第1回のトランスファーウィンドウ最終日。下で取り上げたジョホールの2選手の他、PDRMでプレーするミャンマー代表CBチョー・ミン・ウーがトレンガヌへ移籍しています。トレンガヌは8月27日のスランゴール戦では5失点で敗れており、DF陣の補強に直様動いたようです。

ジョーダン・ミンターがマレーシア国籍取得-国内9人目のマレーシアにルーツを持たない帰化選手として試合出場

クチン・シティFC は8月29日に、所属するガーナ出身のFWジョーダン・ミンターのマレーシア国籍取得を発表しています。これによりミンター選手は、マレーシアリーグでは9人目となる「マレーシアにルーツを持たない」帰化選手として、早速、この日に行われたヌグリ・スンビランFC戦にマレーシア人選手登録されて出場しています。

ミンター選手は2020年にフィリピンのカヤFCからトレンガヌFCのセカンドチーム、トレンガヌFC IIに加入してマレーシアリーグでのプレーを始めました。その後、2021年には2部プレミアリーグ(当時)でプレーするトレンガヌFC IIで16ゴールを挙げてリーグ得点王となるなど3シーズンで30ゴール(32試合出場)、さらにトップチームのトレンガヌFCでも14試合で9ゴールを挙げますが、なぜかレギュラーとして起用されることがなく、2022年シーズン途中にクアラ・ルンプール・シティFCへ移籍します。しかしクアラ・ルンプールでは10試合出場で3ゴール、そして翌2023年シーズンにはトレンガヌに復帰するも10試合で5ゴールをかつてのようなゴール量産とはならず、2024/25年シーズン開幕前にクチン・シティFCに移籍しました。

するとクチン・シティでは21試合に出場してチーム総得点38点の三分の一以上となる14ゴールを挙げるなど、リーグ3位のゴールを挙げ、前年の13位から4位へと大躍進を果たしたチームの中心選手として活躍しています。

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マレーシアリーグでプレーした「マレーシアにルーツを持たない」帰化選手はミンター選手を含めてこれまでで9名おり、その第1号は2018年にマレーシア国籍を取得したガンビア出身のFWモハマドゥ・スマレです。2006年、12歳の時に家族と共にガンビアからマレーシアに移り住んだスマレ選手は、2013年にPDRMでリーグデビューを果たすと当時所属していたパハンFAを運営するパハン州サッカー協会の支援もあり、2018年4月にマレーシア国籍を取得します。同年10月の国際親善試合対スリランカ代表戦で代表デビューを果たすと、その試合では代表初ゴールも挙げ、2019年までに19試合出場6ゴールという成績を残しました。

スマレ選手の成功を見ると、今度は2019年にマレーシアサッカー協会(FAM)内に「帰化委員会」が発足、FAMが主導する形で「帰化選手育成プログラム」が発足します。代表強化を目的に発足したこのプログラムでは、既に国内リーグで5年以上プレーしている外国籍選手を対象にマレーシア国籍取得をFAMが支援するというものでした。このプログラムで白羽の矢が立ったのが、コソボ出身のMFリリドン・クラスニキとブラジル出身のFWギリェルメ・デ・パウラとでした。所属するクダFA(現クダ・ダルル・アマンFC)では、

いずれも2015年シーズンからプレーしている両選手は、国内では実力、人気とも兼ね備えた上にFIFAが帰化選手の代表入りの条件とする国内で5シーズン以上プレーする点もクリアしており、クラスニキ選手は2020年5月に、デ・パウラ選手は2021年3月にマレーシア国籍を取得し、新型コロナ禍による中断から2022年W杯アジア2次予選にマレーシア代表選手として出場しました。しかし、公式戦デビューとなった2021年6月のアラブ首長国戦、そして続くベトナム戦でも目立った活躍を残せなかった両選手には、チームが予選敗退となったこともあり批判が集まりました。両選手の帰化を主導したFAMにも批判が集まり、この結果、FAMは帰化選手育成プログラムの無期延期を発表する事態に追い込まれました。

その一方で、各州サッカー協会による帰化選手支援についてはFAMは干渉しない方針も明らかにし、そこからはアルゼンチン出身のMFエゼキエル・アグエロ(タイ1部カーンチャナブリー・パワー)、英国出身のMFリー・タック(引退)、コロンビア出身のFWロメル・モラエス(ジョホール・ダルル・タジム)、MFパウロ・ジョズエ(クアラ・ルンプール・シティ)、MFエンドリック・ドス・サントス(ジョホール・ダルル・タジムからベトナム1部ホーチミン・シティにローン移籍)と6名の帰化選手が誕生し、引退したタック選手を除く5名は、現在も代表でプレーしています。また、いずれもジョホール・ダルル・タジムに所属するFWベルグソン・ダ・シルバ(ブラジル)、MFマヌエル・イダルゴ(アルゼンチン)が今季でマレーシアリーグでのプレーが5年となるため、マレーシア国籍の取得と代表入りが噂されています。


AFC女子チャンピオンズリーグ予選-マレーシアから出場のクラナ・ユナイテッドは1分2敗で敗退

AFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)2025/26の予選C組の最終節が8月31日に行われ、マレーシアから出場のクラナ・ユナイテッドはヨルダンのエティハド・クラブと対戦し、0−4で敗れ、通算成績を1分2敗としてC組最下位となり、予選敗退となっています。

初戦のアジアゴール・ビシュケク(キルギス)戦をスコアレスドローとしたクラナ・ユナイテッドは、第2節では日本人選手5名を擁するライオン・シティ・セイラーズに1-3と破れていました。第3節ではライオン・シティ・セイラーズがアジアゴール・ビシュケクを3-0で破っており、クラナ・ユナイテッドはこの試合でエティハド・クラブに勝利すれば勝点で上回ってC組2位となり、ノックアウトステージ進出のチャンスがありました。しかし前半はオウンゴールを含む2失点、後半も2失点と良いところなく敗れています。

AFC女子チャンピオンズリーグ2025/26 予選C組最終結果

チーム得失差勝点
1LCセイラーズ330079
2エティハドC320147
3AGビシュケク3012-51
4クラナU3012-61

トランスファーウィンドウ終了直前にジョホールが新たに2名のスペイン出身選手を獲得-これで外国籍選手は19名に

マレーシアリーグの今年1回目のトランスファーウィンドウは8月31日が最終日。その最終日にジョホール・ダルル・タジムFCは、WGアヘル・アケチェとDFラウール・パラ・アルタルの加入を発表しています。31歳のアケチェ選手はスペイン2部レアル・サラゴサから加入しますが、レアル・サラゴサでは昨季は主に右WGで38試合に出場し2ゴール3アシストの記録を残しています。またポルトガル2部GDエストリル・プライアから加入すつ25歳のパラ選手は、昨季はイラク1部のアル・ミーナーSCで8試合(先発8試合)、GDエストリル・プライアでは12試合(先発4試合)に出場しています。

ジョホールはこの2選手の加入で19名の外国籍選手を抱えることになりますが、リーグ登録可能な外国籍選手は15名となっており、1部の選手は今月16日に初戦となるAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のみの選手として起用されることになりそうです。

2025/26マレーシアスーパーリーグ第4節 試合結果とハイライト映像(2)<br>・ジョホールは開幕4連勝で首位奪還<br>・2試合連続満員札止めのヌグリ・スンビランは引き分けに<br>・クランタンが今季初勝利で5位浮上

2025/26年シーズンのマレーシアスーパーリーグ第4節の3試合と順延されていた第3節の1試合が8月28日から30日かけて行われています。今節ではここまでリーグ戦未勝利だったクランタン・ザ・リアル・ウォリアーズFCが初勝利を挙げています。
9月1日から9日まではFIFA国際マッチデーとなるため、今週はリーグ戦はなく、9月12日から14日にかけてマレーシアFAカップ1回戦2ndレグが行われ、次節第5節は9月19日から22日に予定されています。
*ハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグの公式YouTubeチャンネルより。

2025/26マレーシアスーパーリーグ第4節
2025年8月28日@ペナン州立スタジアム(ペナン州バトゥ・カワン)
イミグレセンFC 0-3 ジョホール・ダルル・タジムFC
⚽️ジョホール:ジョン・イラザバル(43分)、ジャイロ・ダ・シルバ(58分)、ジョアン・フィゲレイド(82分)
MOM: (ジョホール・ダルル・タジムFC)

ジョホールが開幕4連勝で首位に返り咲き。

今季スーパーリーグに初昇格を果たしたイミグレセンFCはここまで1分1敗。しかも2試合でわずか1得点に対して4失点と苦しんでいます。1部昇格に伴い、イミグレセンはいずれもブラジル出身のFWジョアン・ペドロ(サバFCから加入)、MFラファエル・オールシュテイン(リオグランデドスル州2部ECパッソ・フンドから加入)、ベネズエラ出身のMFエドゥアルド・ソーサ(前コロンビア1部デポルテス・トリマ)、オーストラリア出身FWエルヴィス・カムソバ(マルタ1部バルザンFCより加入)、 イラン出身のDFアミラリ・チェヒニ(タイ1部PTプラチュワプFCより加入)、FWティハ・ゾー(カンボジア1部ナガワールドFCより加入)と6名の外国籍選手を獲得していますが、今季2戦目となった8月12日のクランタン・ザ・リアル・ウォリアーズ戦では、DFアミラリ・チェヒニが退場処分を受け、出場停止処分となっています。

そんな中、この試合ではチームへの合流が遅れていた2名のDFのうちの1人、ヴィニシウス・ミラーニ(サンカタリーナ州2部CNマルシリオ・ジアスより加入)がアミラリに代わって、リーグ初出場を果たしています。

しかし自力の差は歴然。試合はシュート数がイミグレセン5、ジョホールが30と明らかにジョホールが優勢に進めましたが、先制点は43分のジョン・イラザバルのヘディングシュートによるゴールまで待たなければなりませんでした。後半に入ると58分にジャイロ・ダ・シルバ、82分にジョアン・フィゲレイドが追加点となるゴールを挙げて、ジョホールが順当に勝利し、トレンガヌを抜いて首位に返り咲いています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第4節
2025年8月29日@トゥンク・アブドル・ラーマン・スタジアム(ヌグリ・スンビラン州パロイ)
ヌグリ・スンビランFC 2-2 クチン・シティFC
⚽️ヌグリ・スンビラン:ジョセフ・エッソ(79分)、ルイス・エンリケ・ヌスエ(90+4分)
⚽️クチン・シティ:ダニアル・アミル(7分)、ワンジャ・ンガ(48分)
MOM: アズリ・ガニ(ヌグリ・スンビランFC)

昨季のヌグリ・スンビランは、ホーム開幕戦で4,717名の観衆を集めたものの、リーグ12位に沈んだこともあり、終わってみれば年間観客動員は12, 724名、1試合平均では1,060名でした。しかし、積極的な補強を行い臨んだ今季は、初戦でリーグ11連覇中の王者ジョホール相手に3-5と敗れながらも高試合を見せたことで、ホーム開幕戦となった8月24日のスランゴール戦の入場者数は公式発表で25,500人の満員札止めでした。昨季の総入場者数をわずか1試合で上まったこの試合では、昨季2位のスランゴールに逆転勝利したことで、ファンの期待はさらに高まり、ホーム2連戦となったこの日の試合にはチケット完売の24,824人がスタジアムに押しかける大盛況でした。

この日の対戦相手クチン・シティは昨季4位で、前節ではジョホール相手に0-1と僅差で敗れており、今季の台風の目となりそうな両チームの対戦に多くのファンが期待したのは当然でした。

しかし、試合開始から積極的に攻め込み、先制したのはアウェイのクチン・シティでした。開始7分にラマダン・サイフラーのパスを受けたダニアル・アミル(スランゴールFCから加入)がゴールを決めて、クチン・シティがリードします。これに対してヌグリ・スンビランもキャプテンの佐々木匠を中心に反撃しますが、前半はこのままクチン・シティがリードして終了します。

クチン・シティはさらに後半の48分にゴール前の混戦からワンジャ・ンガが頭で押し込んで、リードを2点に広げますが、ヌグリ・スンビランのニザム・ジャミル監督は61分にハキミ・アブドラ(トレンガヌFCから加入)、そしてここまで途中出場2試合で3ゴールを挙げている「スーパーサブ」常安澪の快速WGコンビを投入して、試合のテンポを変えにかかります。するとこれが功を奏し、試合は徐々にヌグリ・スンビランのペースとなり、79分には右サイドの常安からアレクサンダー・アギャルカワと繋いで最後はジョセフ・エッソがゴールを決め、ヌグリ・スンビランは1点差まで詰め寄ります。そしてアディショナルタイムの97分には、ハリス・サムスリのコーナーキックをCBルイス・エンリケ・ヌスエ(モロッコ1部CODM メクネスから加入)が頭で合わせて土壇場で同点ゴールを決め、今節最も注目のカードはヌグリ・スンビランが引き分けに持ち込んでいます。

ヌグリ・スンビランFCの佐々木匠選手はキャプテンとして先発してフル出場し、常安澪選手は61分から交代出場し、試合終了までプレーしています。またクチン・シティFCの谷川由来選手は前節のジョホール・ダルル・タジムFC戦のレッドカードにより、この試合は出場停止となっています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第4節
2025年8月30日@シティ・スタジアム(ペナン州ジョージ・タウン)
ペナンFC 0-1 クランタン・ザ・リアル・ウォリアーズFC
⚽️クランタン:イフェダヨ・オルセグン(28分)
MOM: ダミアン・ダミヤノフ(クランタン・ザ・リアル・ウォリアーズFC)

開幕から2分1敗だったクランタンが待望の今季初勝利を挙げています。

元マレーシア代表コーチのE・エラヴァラサン監督が今季から指揮を取るクランタンはこの試合前まで2分1敗、一方のペナンも開幕からの3試合を1分2敗と、いずれも今季未勝利チーム同士の対戦は、クランタンがキャプテンのイフェダヨ・オルセグンが挙げた虎の子の1点をGKダミアン・ダミヤノフ(ブルガリア2部スポルティスト・スヴォゲから加入)がファインセーブを連発、37分にクランタンのショーン・セルヴァラジに肘打ちしたカイルル・アクマルが一発レッドで退場となり10人となったペナンを相手に逃げ切り、今季初勝利を挙げています。

ペナンFCの鈴木ブルーノ選手は先発して、55分に交代しています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第3節
2025年8月29日@リカス・スタジアム(サバ州コタ・キナバル)
サバFC 1-1 マラッカFC
⚽️サバ:アジュディン・ムジャギッチ(61分)
⚽️マラッカ:イルファン・ザカリア(86分)
MOM:イルファン・ザカリア(マラッカFC)

順延されていた第3節のこの試合で対戦した昨季3位のサバ、そして今季1部昇格のマラッカFCは、開幕からの2試合をいずれも引き分けとしています。そんな両チームの対戦は3試合連続の引き分けに終わっています。

サバはFWアジュディン・ムジャギッチ(クロアチア2部NK BSKビイェロ・ブルドから加入)の今季初ゴールで先制しますが、粘るマラッカも86分にイルファン・ザカリア(クダ・ダルル・アマンFCから加入)のゴールで追いつき引き分け。今季開幕戦のわずか数時間前に就任したオーストラリア出身のジャン=ポール・ド・マリニー監督の初勝利とはなりませんでした。


2025/26マレーシアスーパーリーグ順位表(第4節終了)

チーム勝点
1ジョホール4400123912
2クアラ・ルンプール431093610
3トレンガヌ421112757
4スランゴール42029726
5クランタン412125-35
6クチン31116334
7ヌグリ・スンビラン311178-14
8マラッカ30302203
8サバ30302203
10PDRM403157-23
11ペナン401327-51
12イミグレセン301217-61
13DPMM3012210-81

2025/26マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第4節終了)

得点選手名所属
14クリゴール・モラエススランゴール
23サファウィ・ラシドクアラ・ルンプール
23ジャイロ・ダ・シルバジョホール
23ジョン・イラザバルジョホール
23ワンジャ・ンガクチン
62アリフ・アイマン他12名ジョホール

8月29日のニュース<br>・AFC女子チャンピオンズリーグ予選-クラナ・ユナイテッドは稲山美優、竹内愛未両選手のゴールなどでライオン・シティ・セイラーズに敗れ予選敗退のピンチ<br>・9月のFIFAデイズに向けたマレーシア代表合宿参加メンバー29名を発表

AFC女子チャンピオンズリーグ予選-マレーシアから出場のクラナ・ユナイテッドは日本人5選手を擁するシンガポールのライオン・シティ・セイラーズに敗れ予選敗退のピンチ

8月28日にAFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)2025/26予選C組第2節が行われ、マレーシアから出場しているクラナ・ユナイテッドFCは、この予選前に獲得した日本人選手が活躍したライオン・シティ・セイラーズFC(シンガポール)に1-3で敗れています

AWCL予選を前にライオン・シティ・セイラーズに加入した日本人選手5名:左からMF稲山美優、MF竹内愛未、DF大箸桜子、FW/MF北川愛莉、MF北岡梨愛里

第1節ではキルギスのアジアゴール・ビシュケクと0-0で引き分けていたクラナ・ユナイテッドと、初戦はヨルダンのエティハド・クラブを2-0で退けていたライオン・シティ・セイラーズ(以下セイラーズ)の対戦は、両チームとも初戦と同じ先発XIで望んでいます。

先制したのはセイラーズでした。初戦のエティハド・クラブ戦では2ゴールを挙げている竹内愛未選手(前浦和レッズレディース)が放ったシュートは、クラナ・ユナイテッドGKワティ・タミンがブロックしますが、そのこぼれ球に詰めていた稲山美優選手(東洋大学サッカー部からローン移籍した)がそれを押し込み、開始11分でセイラーズが1点をリードします。

ヴィニ・シルフィアナス、ヴィヴィ・オクタヴィア、シェヴァ・イムット、レヴァ・オクタヴィアニらインドネシア代表6名を擁するクラナ・ユナイテッドもセイラーズゴールに迫りますが、前半はセイラーズが1点のリードを守って折り返します。

後半に入ると62分には、15歳ながらトップチームでプレーするヌル・アイン・サレーがクラナ・ユナイテッドゴール前の混戦からのこぼれ球を押し込んでリードを広げたセイラーズは、さらにその6分後には、今度は竹内選手のシュートがクラナ・ユナイテッドDFに当たって角度が変わると、飛び出したGKの頭の上を超えてゴールイン。セイラーズのリードは3点と広がります。

クラナ・ユナイテッドは、アディショナルタイムにインドネシア代表ヴィニ・シルフィアナスがゴール前に蹴り込んだロングボールの判断をシンガポール女子U19代表GKヌル・イザイリダ・シャキラが誤り、弾んだボールが頭の上を超えてゴールへ転がり込み1点を返しますが、反撃はここまで。

2戦2勝で勝点6となったセイラーズは、C組首位が確定し、シンガポールのクラブとしては初めてAFC女子チャンピオンズリーグのグループステージ出場を決めています。一方のクラナ・ユナイテッドは1分1敗で勝点1の3位となり、グループステージ進出のためには、最終節となる次節8月31日のエティハド・クラブ戦での勝利が最低条件となります。

この試合のフル映像。マレーシアサッカー協会(FAM)の公式YouTubeチャンネルより。

9月のFIFAデイズに向けた代表合宿参加メンバー29名を発表

マレーシアサッカー協会(FAM)は、9月1日から始まる代表合宿の参加メンバー29名を発表しています。マレーシア代表のピーター・クラモフスキー監督は、6月に行われたAFCアジア杯2027年大会予選F組のベトナム戦から25名を引き続き招集しています。また今回代表に復帰したのはGKスハイミ・フシン、DFアザム・アズミ(いずれもトレンガヌFC)、MFエゼキエル・アグエロ(タイ1部カーンチャナブリー・パワーFC)の3名、またマレーシアにルーツを持つリチャード・チン(スコットランド2部レイス・ローヴァーズFC)が代表初招集となっています。

P氏名年齢所属
GKシーハン・ハズミ29JDT
アズリ・ガニ26NSE
ハジク・ナズリ27KUC
スハイミ・フシン31TRE
DFラヴェル・コービン=オング34JDT
シャールル・サアド32JDT
ジョン・イラザバル29JDT
ハリス・ハイカル23SEL
クエンティン・チェン26SEL
アザム・アズミ24TRE
ドミニク・タン28SAB
ダニエル・ティン33SAB
ディオン・クールズ29CER
ファクンド・ガルセス25ALV
ガブリエル・パルメロ23UNI
リチャード・リ・フア・チン22RAI
MFナズミ・ファイズ31JDT
エクトル・へヴェル29JDT
ノーア・ライネ23SEL
スチュアート・ウィルキン27SAB
エンドリック・ドス・サントス30HMC
エゼキエル・アグエロ31KAN
FWアリフ・アイマン23JDT
ジョアン・フィゲイレド29JDT
ロメル・モラレス28JDT
ファイサル・ハリム27SEL
サファウィ・ラシド28KLC
パウロ・ジョズエ36KLC
ロドリゴ・オルガド29KLC
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC, SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、KLC-クアラ・ルンプール・シティFC、KUC-クチン・シティFC、NSE-ヌグリ・スンビランFC、AME-コロンビア1部アメリカ・デ・カリ、ALV-スペイン1部デポルティーボ・アラベス、UNI-スペイン3部ウニオニスタス・デ・サラマンカCF、POR-ポルトガル1部ポルティモネンセSC、RAI-スコットランド2部レイス・ローヴァーズFC、CER-J1セレッソ大阪、HMC-ベトナム1部ホーチミンシティFC、KAN-タイ1部カーンチャナブリー・パワーFC

またこの他、以下の15名が追加招集候補として発表されています。

P氏名年齢所属
GKカラムラー・アル=ハフィズ30SEL
シーク・イズハン23SEL
DFイブラヒム・マヌシ24JDT
ジュニオール・エルドストール34JDT
シャルル・ナジーム26SEL
ジクリ・カリリ23SEL
アディブ・ラオプ26PEN
アダム・ノー・アズリン29KLC
ジミー・レイモンド29KUC
MFナサニエル・シオ・ホン・ワン27JDT
シャミル・クティ28KLC
ライアン・ランバート27KLC
ワン・クザイン27STL
FWモハマドゥ・スマレ31JDT
ダレン・ロック35SAB
チーム名:PEN-ペナンFC、STL-アメリカ3部セントルイス・シティ2

直近のFIFAランキングで125位のマレーシアの代表合宿は9月1日から3日までクアラ・ルンプールで行われ、9月4日にはFIFAランキング159位のシンガポールとブキ・ジャリル国立競技場で国際親善試合を行った後、9月5日からは合宿地をジョホール州のジョホール・バルへ移して行われます。そして9月8日にはジョホール・ダルル・タジムFCのホーム、スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)で、FIFAランキング98位のパレスチナと2試合目の国際親善試合で対戦します。

2025/26マレーシアスーパーリーグ第4節 試合結果とハイライト映像(1)<br>・スランゴールは5点大勝も終盤の失点癖は解消されず<br>・KLシティが連勝で暫定首位浮上

2025/26年シーズンのマレーシアスーパーリーグ第4節の2試合が8月27日に行われ、いずれもホームのスランゴールFCとクアラ・ルンプール・シティFCが勝利しています。
*ハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグの公式YouTubeチャンネルより。

2025/26マレーシアスーパーリーグ第4節
2025年8月27日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
スランゴールFC 5-2 トレンガヌFC
⚽️スランゴール:クリゴール・モラエス3(17分、36分、45+1分)、アルヴィン・フォルテス(25分)、アリフ・イズワン(90+6分)
⚽️トレンガヌ:ガブリエル・シルバ(70分PK)、ジュニア・ンゴン・サム(82分)
MOM: クリゴール・モラエス(スランゴールFC)

スランゴールの喜熨斗勝史監督が「自身のサッカー人生の中で最低の試合」と述べた前節のヌグリ・スンビラン戦。昨季2位のスランゴールが同12位のヌグリ・スンビランに敗れたことで、サポーターの喜熨斗監督への信頼が揺らぐ可能性もありました。そんな中、喜熨斗監督は開幕からの3試合(カップ戦も含めると4試合)でゴールを挙げられて元Jリーグ甲府などのFWウィリアン・リラを初めて先発から外すなど、ヌグリ・スンビラン戦から4名を入れ替えた布陣で、ここまで3戦無敗のトレンガヌと対戦しました。

試合開始から両チームが積極的にゴールを狙う中、先制したのはホームのスランゴールでした。17分に左サイドのアルヴィン・フォルテスからのクロスをクリゴール・モラエスが狙い澄ましたヘディングシュートを決めて、スランゴールがリードします。さらにその8分後、今度はフォルテス自身がペナルティエリアで相手DFを交わし、トレンガヌGKスハイミ・フシンの逆を突くシュートを決めてリードを広げます。そして36分には、ペナルティエリアの外に飛び出してクリアしようとしたスハイミをかわしてモラエスがこの試合2試合目のゴールを決めると、さらに前半アディショナルタイムには、ノー・アル=ラワブデからのロングパスを受けたモラレスが再びトレンガヌDFを難なく振り切ってゴール。前半だけでハットトリックを達成したモラエスのゴールなどで、スランゴールは前半を4−0で折り返します。

後半に入るとトレンガヌも反撃に転じ、70分には自身がペナルティエリア内で倒されて得たPKをガブリエル・シルバが決めると、82分には集中力が切れたかのようなスランゴールDFをかわしてジュニア・ンゴン・サムがゴール。2点差に迫られたスランゴールは、この試合後にU23アジア杯予選に出場するU23代表に合流予定のアリフ・イズワンがやはりトレンガヌDFを最も簡単にかわしてゴールを決め、トレンガヌを振り切っています。

この勝利の結果、スランゴールは勝点6となり暫定ながら今季最高位の4に浮上、またトレンガヌは勝点7のまま3位となっています。

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5点大勝の裏で気になるのは、今季のスランゴールの失点パターンです。カップ戦やアセアンクラブ選手権も含めた全6試合の総失点は9ですが、前半の失点が1なのに対し、後半の失点は8、しかもその内訳は60分代に1失点、70分代に2失点、80分代に3失点、アディショナルタイム(90分代)に2失点と半数以上が80分を過ぎてからの失点です。前節のヌグリ・スンビラン戦も1点リードの展開の中、途中出場の常安澪選手が83分、そして93分にゴールを決めて、スランゴールは敗れています。そのためにもこの日の試合は、大量リードして相手の戦意を喪失させていただけに、クリーンシートで勝利したかったところでしたが、終盤失点の悪癖が顔を出す残念な試合になりました。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第4節
2025年8月27日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
クアラ・ルンプール・シティFC 3-1 PDRM FC
⚽️クアラ・ルンプール:サファウィ・ラシド(25分)、パウロ・ジョズエ(53分)、ニコラオ・ドゥミトル(77分PK)
⚽️PDRM: チョー・ミン・ウー(90分)
MOM: パウロ・ジョズエ(クアラ・ルンプール・シティFC)

リーグ戦ここまで無敗のクアラ・ルンプールが今季未勝利のPDRMに快勝し、暫定首位に浮上しています。

ジョホールからローン移籍中の新エースのサファウィ・ラシドの今季3得点目となるゴールで25分に先制したクアラ・ルンプールは、後半に入るとキャプテン、パウロ・ジョズエの今季初ゴールでリードを広げます。さらに77分にはニコラオ・ドゥミトルも今季初ゴールを決め、PDRMの反撃をチョー・ミン・ウーのゴール1点に抑えて快勝しています。

この結果、クアラ・ルンプールはこの日試合がなかったジョホールを抑えて暫定首位に浮上し、一方のPDRMは順位を2つ下げて7位に交代しています。

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昨季はリーグ2位の17ゴールを挙げたパウロ・ジョズエが、4試合目で今季初ゴールを挙げています。本来はMFながら、既存のFW陣の決定力不足から、ここ数シーズンはFWとして起用されましたが、今季は代表のチームメートでもあるサファウィ・ラシドやスリ・パハンから移籍のクパー・シャーマンなどリーグ屈指のFWがチームメートとなったことで、司令塔としてチームに貢献することになりそうです。

2025/26マレーシアスーパーリーグ順位表(第4節途中)

チーム勝点
1クアラ・ルンプール431093610
2ジョホール33009369
3トレンガヌ421112757
4スランゴール42029726
5クチン21014133
6ヌグリ・スンビラン210156-13
7PDRM403157-23
8マラッカ20201102
9サバ20201102
10クランタン302115-42
11イミグレセン201114-31
12ペナン301226-41
13DPMM3012210-81

2025/26マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第4節途中)

得点選手名所属
14クリゴール・モラエススランゴール
23サファウィ・ラシドクアラ・ルンプール
32アリフ・アイマンジョホール
32ジョン・イラザバルジョホール
32ジャイロ・ダ・シルバジョホール
32アザム・アズミトレンガヌ
32ヤン・マベラトレンガヌ
32カレッカトレンガヌ
32ワンジャ・ンガクチン
32パク・テスPDRM
32ヘンリ・ドゥンビアPDRM
32ジョバン・モティカヌグリ・スンビラン
32常安澪ヌグリ・スンビラン
32ケビン・ディーロムラムスランゴール

8月27日のニュース<br>・サッカー協会内に内紛?就任からわずか6ヶ月のジョハリ会長が辞任<br>・AFC U23アジア杯予選を前にU23代表監督がタイ合宿から離脱<br>・AFC女子チャンピオンズリーグ予選開幕-クラナ・ユナイテッドは引き分けスタート

サッカー協会内に内紛?就任からわずか6ヶ月のジョハリ会長が辞任

マレーシアサッカー協会内に内紛か。今年2月にマレーシアサッカー協会(FAM)会長に就任したばかりのジョハリ・アユブ氏の去就を国内メディアが取り上げています。

報道によると8月11日にFAM本部で行われた理事会への出席を最後に、ジョハリ会長の姿がFAMが投稿している各SNSから消えており、その後任にはユソフ・マハディ副会長の昇格も取り沙汰されています。

また別の報道では、ジョハリ会長は健康上の理由からすでに辞表を提出済みとも伝えられていますが、FAMからは何の公式声明も発表されていません。

ボルネオ島のサバ州出身者としては初めてFAM会長に就任したジョハリ氏は、自身が副会長として支えたハミディン・アミン前会長の任期満了に伴って行われた今年2月の会長選に立候補し、対立候補がいない中で第8代会長職に当選し、その任期は2029年までとなっています。

またその後の報道では、FAMはジョハリ会長の辞表を既に受理しており、本日8月27日に臨時の理事会が開かれるとしています。なおFAMの規約では、新会長の選出については3ヶ月以内に臨時総会を開催する必要があるということです。

FAM会長の辞職については、現在はパハン州スルタンのトゥンク・アブドラ殿下が2016年のFAM会長職在籍時に、W杯予選でマレーシア代表が0-10でアラブ首長国連邦に大敗した際にその責任をとって辞職届を提出しましたが、その際には理事会は一度は辞職届の受理を拒否したことがありました。

今回のジョハリ会長辞任と関連して取り上げられているのは、ハミディン前会長が今年6月に「名誉会長」に選ばれたことです。この名誉会長職には理事会での投票権はないものの、FAM総会への出席権やFAMへの「アドバイス」を与える役割があるということです。この名誉会長職は、アジアサッカー連盟(AFC)会長も務め、FAM会長は1984年から2014年まで30年間務めたスルタン・アフマド・シャー殿下が初めて就任し、2018年から2025年まで会長を務めたハミディン氏が2人目となっています。


AFC U23アジア杯予選を前にU23代表監督がタイ合宿から離脱

来月9月3日に開幕するAFC U23アジア杯予選を前に、現在はタイのバンコクで合宿中のマレーシアU23代表のナフジ・ザイン監督が母親の死去に伴い、チームを離れてマレーシアに帰国していることが複数のメディアで報じられています。

U23代表チームとともに8月19日にバンコク入りしたナフジ監督は、母親が重篤の知らせを受け、マレーシアへ帰国していましたが、母親は闘病の末、8月24日に亡くなられたということです。なおU23代表チームは、ナフジ監督不在中はハイルディン・オマル、シュコル・アドナンの両コーチのもとで合宿を続けているということです。

しかしマレーシア代表の公式SNSであるMalaysia NTは、「練習4日目(8月24日)もナフジ監督との下、9月3日から9日までパトゥム・ターニーで開催されるU23アジアカップ予選に向けて練習を行っています。」と投稿したことから、ナフジ監督がチームと一緒にいるような印象操作を行う公式SNSの投稿について疑問の声が上がっていました。

なおU23代表は、中東チーム対策としてクウェート代表、オマーン代表との練習試合を行った後、予選F組初戦となる9月3日のレバノン代表との試合に臨みますが、この予選の試合会場として予定されていたパトゥム・ターニーのトゥルーBGスタジアムが使用辞退したことが報じられています。

既にAFCの審査も受けていたBGパトゥム・ユナイテッドのホームスタジアムは「試合を行う準備ができていない」ことを理由に使用辞退を求めたということです。これにより既に宿泊や練習場の確保などをを行っている予選出場のマレーシア、レバノン、モンゴル各国サッカー協会に対して予選を主催するタイサッカー協会(FAT)は速やかに新たな試合会場の確保が求められていますが、マレーシアU23代表の初戦となる9月3日まで1週間しかないこの記事の執筆時点では、新たな会場については明らかになっていません。


AFC女子チャンピオンズリーグ予選開幕-クラナ・ユナイテッドは引き分けスタート

AFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)2025/26の予選C組が開幕し、マレーシアから出場するクラナ・ユナイテッドは初戦でアジアゴール・ビシュケク(キルギス)と対戦し、スコアレスドローとなっています。

この試合の先発XIは、インドネシア女子代表選手6名が名を連ねていたクラナ・ユナイテッドは、キルギスリーグで4連覇中の相手に対して体格差で劣ったものの、互角に試合を進めましたが、ゴールを破れず0-0で修了しています。

クラナ・ユナイテッドはスランゴール州のクラブですが、今回の予選はなぜかスランゴール州から150キロ近く離れたマラッカ州のハン・ジェバ・スタジアムを試合会場として行われています。

8月28日に行われるC組第2節では、クラナ・ユナイテッドは、初戦で勝利しているシンガポールのライオン・シティ・セイラーズFCと、アジアゴール・ビシュケクはそのライオン・シティ・セイラーズFCに敗れたヨルダンのエティハド・クラブと対戦します。