9月27日のニュース<br>・マレーシアサッカーに激震!FIFAがマレーシアサッカー協会と7名のヘリテイジ選手の資格停止処分を発表-偽装書類提出による国籍詐称が理由か

スランゴールの喜熨斗勝史監督解任や、アリフ・アイマン(ジョホール・ダルル・タジム)のAFC年間最優秀選手ノミネートなど全てのニュースが吹っ飛ぶようなニュースが昨日金曜日の夜に入ってきました。

FIFAがマレーシアサッカー協会と7名のヘリテイジ選手の資格停止処分を発表-偽装書類提出による国籍詐称が理由か

FIFA規律委員会は、FIFA規律規程第22条(文書偽造・改ざんに関する条項)違反を理由にマレーシアサッカー協会(FAM)および7名のヘリテイジ帰化選手(マレーシアにルーツを持つ帰化選手)に対する制裁を科すことを発表しています。FIFAによると、FAMはFIFAに対し選手資格に関する照会を行った際、7名のヘリテイジ帰化選手がアジアカップ予選に出場可能とするために改ざんされた書類を使用していたということです。

なお今回処分の対象となった7名のヘリテイジ帰化選手は以下の通りです。

氏名(出身国)所属(リーグ)
DFガブリエル・パルメロ
(スペイン)
23ウニオニスタス・デ・サラマンカ
(スペイン3部)
DFファクンド・ガルセス
(アルゼンチン)
26デポルティーボ・アラベス
(スペイン1部)
FWロドリゴ・オルガド
(アルゼンチン)
30アメリカ・デ・カリ
(コロンビア1部)
FWイマノル・マチュカ
(アルゼンチン)
25ベレス・サルスフィエルド
(アルゼンチン1部)
FWジョアン・フィゲイレド
(ブラジル)
29ジョホール・ダルル・タジム
DFジョン・イラザバル
(スペイン)
28ジョホール・ダルル・タジム
MFエクトル・へヴェル
(オランダ)
29ジョホール・ダルル・タジム

この7選手はいずれもマレーシアにルーツ(父母あるいは祖父母がマレーシア出身)を持つということで、今年に入ってからマレーシア国籍を取得した選手たちで、この7選手全員が2025年6月10日にクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で行われたAFCアジアカップ2027年大会3次予選のベトナム戦に出場しました。試合はジョアン・フィゲイレドの先制ゴールでリードしたマレーシアが、ロドリゴ・オルガドのゴールなどで追加点を挙げ、4-0で大勝しましたが、この勝利は対ベトナム戦11年ぶりの勝利でした。

しかしこの試合後に後、ファクンド・ガルセス、ロドリゴ・オルガド、ジョアン・フィゲイレド、ジョン・イラザバル、エクトル・ヘベルの5選手についてその資格適格性に関する異議申立てがFIFAに寄せられたため、FIFAの規律委員会はすべての証拠を精査し、以下の制裁を決定しました。

1)マレーシアサッカー協会(FAM)はFIFAに対し、35万スイスフラン(およそ6600万円)の罰金をFIFAに支払う。
2)7名のヘリテイジ帰化選手(ガブリエル・パルメロ、ファクンド・ガルセス、ロドリゴ・オルガド、イマノル・マチュカ、ジョアン・フィゲイレド、ジョン・イラサバル、エクトル・ヘベル・)は、それぞれ2,000スイスフラン(およそ37万円)の罰金をFIFAに支払う。
3)上記の7選手はさらに、本決定の通知日から12か月間、全てのサッカー関連活動への関与を停止される。なおこの7選手のマレーシア代表としての試合出場資格の適格性については、FIFA規律委員会からFIFAフットボール審判部門へ付託され、審理される。

FIFAからは9月26日付でFAMおよび7名のヘリテイジ帰化選手に対して、FIFA規律委員会による決定の内容が正式に通知されまており、FIFA規律規程の関連条項に従い、通知から10日以内に理由付き決定(不服申し立て)を請求することが可能だということです。

またマレーシアサッカー協会(FAM)も9月27日早朝に公式声明を発表し、FIFAからの通知が届いていることを明らかにした上で、以下のような声明をモフド・ユソフ会長代理名で発表しています。

「FAMは、関係する選手たちとFAM自身が、このプロセス全体を通して誠意を持って、完全な透明性をもって行動してきたことを強調したい。」

「FAMは、定められたガイドラインに従い、すべての書類手続きと関連手続きを透明性をもって管理してきた。実際にFIFAは既に選手たちの資格を審査し、マレーシア代表として出場する資格があることを公式に確認していた。」

「FIFAによる今回の決定に関して、FAMは控訴を行い、選手たちとマレーシア代表チームの利益が常に保護されるよう、利用可能なあらゆる法的手段と手続きを活用する。FAMは、毅然とした行動、国際規則の遵守、そしてマレーシアサッカーの公正性の擁護に引き続き尽力する。」

「また、マレーシア政府およびすべての関係者と緊密に連携し、このプロセスが透明性、公正性、そしてスポーツマンシップ精神に基づいたものとなるよう努めるつもりだ。」とした声明では、控訴手続きおよびFAMによる今後の対応に関する今後の進展については、随時公表されるということです。

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FIFAからの発表には含まれていませんが、勝利していた6月のベトナム戦はもちろん、3月のネパール戦の勝利が剥奪されるなど試合結果が変更となる可能性があるだけでなく、現在出場中のアジアカップ予選すら出場禁止となる可能性すらあります。

報道ではFAMのユソフ・マハディ会長代理が不服申し立てを行う旨の発言をしたとも伝えられており、マレーシアのサッカー界は当面はこの話題で持ちきりとなりそうです。

2025/26マレーシアスーパーリーグ第5節 試合結果とハイライト映像<br>・無敗のチームは早くもジョホールとクアラ・ルンプールの2チームのみに<br>・ヌグリ・スンビランは今季未勝利のイミグレセンと引き分け<br>・クチンがスランゴールに勝利し4位浮上

2025/26年シーズンのマレーシアスーパーリーグ第5節の6試合が9月19日から22日にかけて行われています。第5節を終えて未勝利のチームが5つある一方で、首位のジョホールは開幕から6連勝で2位とは既に勝点差8をつけるなど、興味は優勝争いではなく2位争いになりつつあります。
今季のマレーシアスーパーリーグは13チーム編成のため、今節は鈴木ブルーノ選手が所属するペナンFCの試合がありません。
*ハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグの公式YouTubeチャンネルより。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第5節
2025年9月19日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 4-0 マラッカFC
⚽️トレンガヌ:ヤン・マベラ2(26分、45+5分)、ヌリロ・トゥクタシノフ(34分)、カレッカ(45+2分PK)
MOM: ガブリエル・シウバ(トレンガヌFC)

ヤン・マベラの2ゴールなどで大量4点を挙げたトレンガヌが、開幕から引き分けを挟んで4連勝。開幕から好調のアキヤ・ラシドがゴール前でのFWとしてだけでなくパサーとして2点目のゴールを演出するなど、久しぶりの代表招集の可能性を感じさせるプレーを見せました。

開幕からカップ戦も含めて全試合に出場していたCBヴィトール・カルヴァーリョが手の骨折で全治6週間、さらにバーナード・アーサー、ホアン・ダグラスの両FWを欠くなど既に満身創痍のマラッカは、この試合では前半終了間際の45分にチェ・ラシド・チェ・ハリムが自陣ペナルティエリア内でのハンドで退場となった直後に立て続けに失点し、前半だけで4失点して敗れています。なおクラブのヌル・アズミ・アフマド会長はK・デヴァン監督を含めた首脳陣に対し、ここまで未勝利のクラブを立て直す期限を第8節までの2試合とし、結果が出なければ容赦無く監督やコーチを更迭すると明言しています。なお2022年のクラブ創設以来初の1部スーパーリーグに昇格したマラッカは既に成績不振からFWアンデルソン・ブリトーとDFチャールズ・ダバオとの契約を解除したことが明らかになっています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第5節
2025年9月20日@ペナン州立スタジアム(ペナン州バトゥ・カワン)
イミグレセンFC 1-1 ヌグリ・スンビランFC
⚽️イミグレセン:ウィルマー・ホルダン(26分)
⚽️ヌグリ・スンビラン:ジョヴァン・モティカ(45+1分)
MOM: ガブリエル・シウバ(トレンガヌFC)

今季未勝利のイミグレセンと1勝のヌグリ・スンビランの対戦は1−1の引き分けに終わっています。前節のスランゴール戦に勝利し、FAカップもベスト8進出を決めるなど調子が上がっていたヌグリ・スンビランは、試合を優勢に進めながらもイミグレセン相手に痛い引き分けで上位進出の機会を逃しています。そんな中で朗報を探すとすれば、元横浜Y.S.C.C.のルクマン・ハキムが66分に途中出場してマレーシアリーグデビューを果たしたこと。調整不足を理由にニザム・ジャミル監督が起用を避けてきた「早熟の天才」がついにベールを脱いでいます。

イミグレセンは、前節マレーシアリーグデビューを果たしたDFヴィニシウス・ミラーニ、MFペドロ・サントス(ブラジル4部カンピネンセ・クルーベから加入)に続き、この試合ではDFケロン・オーンチャイヤプーム(タイ1部プラチュワプFCから加入)、FWウィルマー・ホルダン(ホンジュラス1部FCモタグアから加入)がリーグ戦初出場を果たすなど合流が遅れていた外国籍選手が揃いつつあり、FAカップでもリーグ2位のトレンガヌに勝利するなど、この日のヌグリ・スンビランのように油断すると足元を掬われかねないチームになりつつあります。

ヌグリ・スンビランの佐々木匠選手は先発して78分に交代、常安澪選手は佐々木選手と交代で出場し、試合終了までプレーしています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第5節
2025年9月20日@MBSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
PDRM FC 3-1 クランタン・ザ・リアル・ウォリアーズFC
⚽️PDRM:ヘンリ・ドゥンビア2(27分、35分)、イムラン・サムソ(55分)
⚽️クランタン:イフェダヨ・オルセグン(45分PK)
MOM: ヘンリ・ドゥンビア(PDRM FC)

開幕してから2ヶ月も経たないうちに給料未払い問題が報じられているPDRMが、エースのヘンリ・ドゥンビアの2発などで今季初勝利を挙げています。27分の1点目はPDRMに復帰した元岡山のハディ・ファイヤッドが右サイドを駆け上がってからのクロスを押し込んでのゴール、さらにその8分後にはクランタンのオフサイドトラップを抜け出し、GKと1対1となるもそれをかわしてゴールを決めています。この勝利でPDRMは6位に浮上しています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第5節
2025年9月21日@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチン・シティFC 1-0 スランゴールFC
⚽️クチン:ラマダン・サイフラー(68分)
MOM: ラマダン・サイフラー(クチン・シティ FC)

今年6月にシンガポール代表の小倉勉氏(現JFA技術委員会副委員長)が辞任した際には、その後任候補として名前も上がったアイディル・シャリン監督率いるクチン・シティが今季2勝目を挙げるとともに4位に浮上しています。今季はジョホールに0−1で惜敗するなど昨季の4位からさらに上位を狙うクラブは、そのジョホールから完全移籍を果たしたラマダン・サイフラーのゴールを守り切って勝利しています。

9月18日のACL2第1節バンコク・ユナイテッド戦で敗れた後、ACL2に加えてアセアン(東南アジア)クラブ選手権(ACC)にも出場するスランゴールには「ローテーションするだけの選手が揃っていない」と会見でぶちまけた喜熨斗勝史監督ですが、前節のヌグリ・スンビラン戦での敗戦に続き、チームはこの日の敗戦で既に今季3敗目。なお、今季既に3敗以上しているのはスランゴールを除けばあとは最下位のペナンのみです。前節のヌグリ・スンビラン戦ではアレクサンダー・アギャルカワ、この日のクチン・シティにはスダニアル・アスリと、昨季は喜熨斗監督率いるスランゴールでプレーした選手たちが移籍先でも主力として活躍する様子を見ると、スランゴールの問題点は選手層の薄さではないような気もします。今週9月24日のACCタンピネス・ローヴァーズFC(シンガポール)で万が一、破れるようなことがあれば、喜熨斗監督の去就問題が起こる可能性があります。

レッドカードによる出場停止処分が明けたクチン・シティの谷川由来選手は、先発してフル出場しています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第5節
2025年9月21日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
ジョホール・ダルル・タジムFC 8-0 サバFC
⚽️ジョホール:オスカー・アリバス(6分)、ジョアン・フィゲイレド3(11分、23分、45+1分)、ラウル・パラ(44分)、ベルグソン・ダ・シウバ3(61分PK、74分、90+2分)
MOM: ベルグソン・ダ・シウバ(ジョホール・ダルル・タジムFC)

開幕から5連勝中のジョホールが今季最多の8ゴールでサバを破り、連勝を6に伸ばすとともに、早くも2位に勝点差8をつけています。ブラジル出身のヘリテイジ帰化選手ジョアン・フィゲイレドと昨季のリーグ得点王ベルグソン・ダ・シウバが揃ってハットトリックを決めています。なおこれまでインドラ・プトラ・マハユディンの持つスーパーリーグの最多ゴール記録106に並んでいたベルグソン選手は、この試合でのハットトリックで一気に新記録を達成するとともにこれを109にまで伸ばしています。ベルグソン選手は2021年7月にジョホールに加入しており、従来の記録を5シーズンもかからずに更新したことになります。

過去3シーズン続けて3位と安定した成績を収めてきたサバは4試合を終えて未勝利と苦しんでいます。パク・テス(PDRM FCへ移籍)、サディル・ラムダニ(インドネシア1部プルシブ・バンドンへ移籍)その安定した成績を支えていた外国籍選手がチームを去っただけでなく、オン・キムスウィー前監督(現インドネシア1部プルシク・ケディリ)を引き止めることができなかた影響が昨シーズン後半あたりから見えていましたが、今季は開幕らそれが明らかになっています。


2025/26マレーシアスーパーリーグ第5節
2025年9月22日@ハサナル・ボルキア国立競技場(ブルネイ)
DPMM FC 0-4 クアラ・ルンプール・シティFC
⚽️クアラ・ルンプール:ユラ・インデラ・プテラ(25分PK)、ヴィクター・ルイス(56分)、サファウイ・ラシド2(64分、84分)
MOM: サファウイ・ラシド(クアラ・ルンプール・シティFC)

DPMMのDFユラ・インデラ・プテラのバックパスをGKハイミ・アブドラ・ニャリンが足で止め損なうお粗末なオウンゴールで先制したクアラ・ルンプールは、後半にはサファウィ・ラシドの2ゴールなどでリードを広げて完勝し、リーグ2位に浮上しています。

一方のDPMMは立ち上がりこそインドネシア代表FWラマダン・サンタナにボールを集めて好機を作りますが、それを逃すとそこからずるずると失点を重ねて敗れています。なおチームはハサナル・ボルキア国王の甥で、今季はタイ1部ラーチャブリーFCに所属するブルネイ代表主将のファイク・ジェフリ・ボルキアの獲得する方針を明らかにしています。サッカーの実力ではなく、育った家庭環境から「世界一裕福な」サッカー選手として知られるファイク選手の加入がどれほど戦力補強になるかはわかりませんが、参入初年度で最下位の屈辱は避けたいところでしょう。


2025/26マレーシアスーパーリーグ順位表(第5節終了)

チーム勝点
1ジョホール66002632318
2クアラ・ルンプール54101331013
3トレンガヌ5311167910
4クチン42117347
5スランゴール52039816
6PDRM51318806
7ヌグリ・スンビラン412189-15
8クランタン512238-55
9マラッカ403126-43
10サバ4031210-83
11イミグレセン402228-62
12ペナン5014213-111
13DPMM4013210-121

2025/26マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第5節終了)

得点選手名所属
16ジョアン・フィゲイレドジョホール
16ヘンリ・ドゥンビアPDRM
35サファウィ・ラシドクアラ・ルンプール
44アリフ・アイマンジョホール
44ベルグソン・ダ・シウバジョホール
44ジャイロ・ダ・シウバジョホール
44ジョン・イラザバルジョホール
44クリゴール・モラエススランゴール
44イフェダヨ・オルセグンクランタン
44ヤン・マベラトレンガヌ
113ワンジャ・ンガクチン
113ジョン・イラザバルジョホール
113ジョヴァン・モティカクチン
113カレッカトレンガヌ
152常安澪他9名ヌグリ・スンビラン

2025/26ACLエリートとACL2が開幕<br>・ACLエリート リーグステージ第1節:ジョホールはまたもブリーラムに惜敗<br>・ACL2 グループステージ第1節:スランゴールは4失点で黒星スタート

2025/26シーズンのAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)とAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)がそれぞれ開幕し。マレーシアからACLEに出場するジョホール・ダルル・タジムFCとACL2に出場するスランゴールFCは、いずれもタイのクラブと対戦し、ともに敗れています。

2025/26ACLエリート リーグステージ第1節:ジョホールはまたもブリーラムに惜敗

マレーシアリーグ11連覇中のジョホールが対戦したのは、現在タイ1部リーグを4連覇中、しかも過去10シーズンで7度優勝というタイの王者ブリーラム・ユナイテッド。マレーシア関連で言えば、昨シーズンまではマレーシア代表DFディオン・クールズ(現セレッソ大阪)が所属していたチームでもあります。

それぞれの自国リーグを席巻している両クラブですが、奇遇なことに公式戦での対戦は2024/25シーズンのACLエリートが初めてでした。昨年12月3日にジョホールのホーム、スルタン・イブラヒム・スタジアムで行われたリーグステージ第6節では、ジョホールが2名、ブリーラムも1名の退場者を出す乱戦の結果、0-0で引き分けました

東地区12チーム中、上位8チームが進出するノックアウトステージ進出を決めていた両クラブですが、リーグステージ最終第8節の試合数時間前に山東泰山(中国)が「選手の体調不良」を理由に出場を辞退します。これにより山東泰山との試合結果全てが無効となり、山東泰山に敗れていたジョホールは、山東泰山を破っていたヴィッセル神戸の勝点3が無効となったことでリーグ3位に浮上、ノックアウトステージでは悲願のベスト8と進出をかけて同5位のブリーラムとの再戦が決まりました。

しかしホームアンドアウェイ形式で行われた今年3月のノックアウトステージ1回戦でジョホールは、初戦のアウェイマッチでは0−0と引き分けたものの、ホームでスパナット・ムエンターのゴールにより0−1で破れて敗退しています。東南アジアの盟主争いとも言える両チームの対戦は終わってみればジョホールの2分1敗、しかも3試合いずれもクリーンシートを許す屈辱的な試合でした。

そして迎えた今季2025/26ACLEでは、2024年12月以来何と4度目となる両クラブの対戦が実現しています。以下はこの試合の両クラブの先発XIです。半年前の2025年3月の対戦でも先発していたのはジョホールはGKアンドニ・スビアウレ、DFエディ・イスラフィロフ、FWアリフ・アイマンのわずか3名のみ、一方のブリーラムは8選手が前回対戦と同じ顔ぶれで、MFロベルト・ジュリ、SBシェイン・パティナマ、DFフィリップ・ストイコビッチが新たに加わっています。

過去3回の対戦でいずれも無得点のジョホールは、開始23秒でブラジル出身でヘリテイジ帰化選手としてマレーシア代表でもプレーするジョアン・フィゲイレドがゴールかと思われましたが、VARが介入すると直前にフィゲイレドにハンドがあったとして無効となります。その後ブリーラムも6分にロベルト・ジュリからジョホールのDFライン裏に絶妙のパスが出ると、それに走り込んだギリェルメ・ビソリがゴールしますが、こちらもVARが入ってオフサイドと判定されます。しかし28分、ついに均衡が破れます。アリフ・アイマンの右コーナーキックをCBながら現在国内リーグ得点王のジョン・イラザバルが頭で合わせると、このシュートにはブリーラムGKニール・エザリッジが反応よくブロックしますが、そのこぼれ球にアントニオ・グラウデルが反応よく蹴り込み、ジョホールに待望の先制点が入ります。

前半はボール保持率がジョホール49%に対してブリーラムが51%、シュート数(枠内)はジョホール8(2)、ブリーラム5(1)、コーナーキックはジョホールが2、ブリーラムが5、共にイエロー、レッドともなくファウル数はジョホール7、ブリーラム3という数字を残して、後半に入ります。

そして後半の開始5分、ジョホールの隙をついてブリーラムが追いつきます。この試合を通じて効果的なパスで何度もジョホールDF陣を翻弄したロベルト・ジュリがスパナット・ムエンターへパス。これをスパナットが狙いすましてシュートし、同点ゴールが決まったブリーラムが追いつきます。さらにその4分後には、ゴールライン近くでジョン・イラザバルに競り勝ったスパナットがゴール前でフリーとなっていたロベルト・ジュリへパス。これをジュリが落ち着いて決め、ついにブリーラムが逆転します。

負けられないジョホールは81分にはフィゲイレドがヘディングシュートを、90分にはベルグソン・ダ・シウバがシュートを放ちますが、いずれもGKエザリッジがスーパーセーブ連発で凌ぎ、ジョホールはゴールを割ることができず試合は終了。東南アジアの強豪同士の対戦は、またしてもブリーラムに軍配が挙がっています。

2025/26 ACLエリート リーグステージ第1節
2025年9月15日@ブリーラム・スタジアム(ブリーラム、タイ)
ブリーラム・ユナイテッドFC 2-1 ジョホール・ダルル・タジムFC
⚽️ブリーラム:スパナット・(50分)、ロベルト・ジュリ(54分)
⚽️ジョホール:ジョアン・フィゲイレド(28分)

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより。

2025/26 ACL2 グループステージ第1節:スランゴールは4失点で黒星スタート

一方ACL2では、スランゴールFCがタイのトゥルー・バンコク・ユナイテッドと対戦しています。いずれも昨季は自国リーグで2位のチームですが、スランゴールは優勝したジョホールに勝点18と離されての2位に対し、バンコク・ユナイテッドは優勝したブリーラムとの勝点差はわずか1の2位でした。

そんな両チームの対戦は試合前から不穏な雰囲気でした。スランゴールのウルトラス「ウルトラセル」がこの試合の開始時間に不満を表明しました。「平日の午後6時にキックオフ!? マジで!?」「サッカーは労働者階級のものだ!」と言った横断幕をスタンドに掲げて抗議を行いました。以下はSNS上に投稿されたウルトラセルの声明文で、この中では「午前9時から午後6時まで働く労働者は、スタジアムまでの距離や渋滞状況からこのキックオフ時間では試合開始に間に合わない。放映権や商業価値と同じくらいサポーターのサッカーへの想いは重視すべきで、AFCにはこの後の試合開始時間の再検討を求めたい。」と言ったことが述べられています。ちなみに私も試合開始時間を確認せずに国内リーグ同様午後9時キックオフと思い込んでチケットを買い、結局、試合に間に合わうように職場を出られず観戦できませんでした。(以下はウルトラセルがSNSに投稿した声明文)

そんな試合の両チームの先発XIは以下の通りです。バンコク・ユナイテッドはいずれも今季新加入のFW久乗聖亜選手とシンガポール代表のMF仲村京雅選手が先発しています。ちなみに両選手は昨季はシンガポールのタンピネス・ローヴァーズFCでチームメートでした。

スランゴールサポーターの後押しもないままキックオフとなったこの試合は、開始11分でバンコク・ユナイテッドが先制します。ムフセン・アルガッサニのパスを受けたイリアス・アルハフトがスランゴールDFをかわしてシュート。GKカラムラー・アル=ハフィズが一旦はこのシュートをブロックするも、そのこぼれ球をイリアス選手自身が押し込んでゴールとなります。さらにその4分後には今度はムフセン選手自身が右サイドのジャカパン・プレイスワンからのクロスを頭で合わせて追加点となるゴールを挙げます。

スランゴールは22分、相手のミスからボールを得た右サイドのクエンティン・チェンが得意の低く速いクロスを入れると、クリゴール・モラレスがこれを押し込み1点を返しますが、その1分後には再び右サイドを上がったイリアス選手がシュートを放つと、これがDFケビン・ディーロムラムに当たって角度が変わりそのままゴールインし、バンコク・ユナイテッドが再びリードを2点に広げます。

そして39分にはマレーシア代表でもプレーするDFハリス・ハイカルが久乗聖亜選手との競り合いで挙げた足が九乗選手に当たる不運で1発レッドで退場なり、スランゴールは2点を追う展開の中で10名となってしまいます。

後半に入るとスランゴールが数的不利の中、何度か好機を作ると73分にはクリゴールのシュートをGKパティワット・カーマイが弾くと、マレーシアU23代表FWアリフ・イズワンがこのこぼれ球を押し込み、スランゴールは1点差に迫ります。

スランゴールは今季は終盤の失点が目立つ中、この試合でも84分に左コーナーキックからフィリペ・マイアにヘディングシュートからのゴールを許して万事休す。序盤の大量失点に苦しんだスランゴールは、今季のACL2を黒星でスタートしました。

スランゴールのACL2第2節は、10月1日のアウェイのライオン・シティ・セイラーズFC(シンガポール)戦です。なおこの試合は、車や電車でも行くことができる隣国シンガポールでの開催ということで多くのスランゴールサポーターが押しかけることが期待されましたが、ライオン・シティ・セイラーズFCがアウェイチーム用に用意したのはわずか120枚だということです。試合会場のビシャン・スタジアムの収容人数が2,400名(!)で、AFCの規定ではアウェイサポーター向けのチケットは収容人員の5%が最低ラインということから算定されているようですが、昨季のACL2決勝が同じビシャン・スタジアムで行われた際には、観客が9,737名でしたので、なぜ今回2,400名とされているかは不明です。

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより。

2025/26 ACL2 グループステージ第1節
2025年9月18日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
スランゴールFC 2-4 トゥルー・バンコク・ユナイテッドFC
⚽️スランゴール:クリゴール(50分)、アリフ・イズワン(54分)
⚽️バンコク:イリアス・アルハフト2(28分)、ムフセン・アルガッサニ、フィリペ・マイア
🟥スランゴール:ハリス・ハイカル(39分)

2025/26マレーシアFAカップ1回戦2ndレグ試合結果とハイライト映像<br>・トレンガヌとクチンシティが逆転でベスト8進出<br>・ヌグリ・スンビランは1stレグの大量得点に守られてベスト8進出<br>・クランタンがKLシティの反撃を抑えて初のベスト8進出

FAカップ1回戦の2ndレグ6試合が行われ、準々決勝進出の6チームが決定し、佐々木匠、常安澪の両選手を擁するヌグリ・スンビランFC、谷川由来選手が所属するクチン・シティFC、鈴木ブルーノ選手が所属するペナンFCと、マレーシアリーグで日本人選手が所属する3クラブ全てがベスト8進出を決めています。残る2チームはジョホール・ダルル・タジムFC対UMダマンサラ・ユナイテッドFCの勝者と、サバFC対ブンガ・ラヤFCの勝者ですが、ジョホールの試合は、ジョホールが出場するACLエリートの試合が9月16日に予定されていたため10月2日に延期されています。またサバの試合は会場となったコタ・キナバルで現在も洪水による被害者が出ている未曾有の豪雨によるピッチコンディション悪化のため延期されています。

試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグ(MFL)の公式YouTubeチャンネルより。

2025/26マレーシアFAカップ1回戦2ndレグ
2025年9月12日@MPSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
PDRM FC 1-0 ヌグリ・スンビランFC(通算成績1-5)
⚽️PDRM:ファクルル・アジム(4分)
MOM:ファディ・アワド(PDRM FC)

2ndレグはPDRMが辛勝したものの、1stレグで大量5点を挙げていたヌグリ・スンビランが通算成績5-1としてベスト8一番乗りを決めています。

開幕から1ヶ月半のこの時期に、早くも給料未払い問題がSNS上で噂されているPDRMは、開幕からキャプテンを務めていたミャンマー代表MFチョー・ミン・ウーがトランスファーウィンドウが閉まる直前にトレンガヌに移籍、さらに1stレグでレッドをもらっていたアグブレ・ノエルはこの試合は出場停止と苦しい状況でした。元J岡山のハディ・ファイヤッドが今季初出場を果たしましたが、焼け石に水でした。

一方のヌグリ・スンビランは、これまで「スーパーサブ」として起用されてきた常安澪選手が公式戦初先発を果たす一方で、出場が初期待されていた前JのY.S.C.Cのルクマン・ハキムはベンチ外でした。なお試合後の会見でヌグリ・スンビランのニザム・ジャミル監督は、ルクマン選手については、まだ試合に出場できるだけのフィットネスレベルに達していないと説明しています。

この試合ではヌグリ・スンビランFCの佐々木匠選手はキャプテンとして先発して87分までプレーし、常安澪選手も先発して61分までプレーしています。

なお準々決勝に進出したヌグリ・スンビランは、スランゴールと対戦します。


2025/26マレーシアFAカップ1回戦2ndレグ
2025年9月12日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
スランゴールFC 9-0 マレーシア大学(通算成績12-1)
⚽️スランゴール:ケビン・ディーロムラム2(12分、48分)、クエンティン・チェン(21分)、クリゴール・モラエス3(45+1分、76分、80分)、アルヴィン・フォルテス(55分)、ザック・クラフ(70分)、ジクリ・カリリ(90+2分)
MOM:ファディ・アワド(PDRM FC)

1stレグでは3−1と勝利していたスランゴールが、3部のマレーシア大学相手に今季最多となる9ゴールを挙げて大勝しています。クリゴール・モラエスがハットトリックを決め、ザック・クラフ(オーストラリア1部アデレード・ユナイテッドから加入)とジクリ・カリリが今季初ゴールを挙げています。

3部のチーム相手に容赦のなかったスランゴールは、準々決勝ではリーグ戦で敗れているヌグリ・スンビランと対戦します。対戦相手が決まった後にスランゴールの喜熨斗勝史監督は(リーグ戦の)リベンジをしたいと話す一方で、本日9月18日のアセアン(東南アジア)クラブ選手権、バンコク・ユナイテッドFC(タイ)に向けて集中したいとも話しています。


2025/26マレーシアFAカップ1回戦2ndレグ
2025年9月13日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 3-0 イミグレセンFC(通算成績 4-2)
⚽️トレンガヌ:ジュニア・ンゴン・サム(18分)、アキヤ・ラシド(32分、54分)
MOM:アキヤ・ラシド(トレンガヌFC)

1stレグでは1-2とイミグレセンに敗れていたトレンガヌが、ホームでの2ndレグで勝利し、通算成績を逆転してベスト8進出を決めています。

今季1部昇格し、リーグ戦未勝利のイミグレセンは、リーグ3位のトレンガヌを破る貴重な今季初勝利を挙げていましたが、その勢いは2ndレグまでは続きませんでした。

トレンガヌはベスト8でクチン・シティと対戦します。


2025/26マレーシアFAカップ1回戦2ndレグ
2025年9月14日@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチン・シティ 7-1 DPMM FC(通算成績 9-4)
⚽️クチン・シティ:ワンジャ・ンガ2(2分、53分)、ダニアル・アスリ2(13分、78分)、ユラ・インデラ・プテラ(45+1分OG)、ラマダン・サイフラー(59分)、ジョアン・ペドロ(90+2分)
⚽️DPMM:ラマダン・サンタナ(58分)
MOM:ワンジャ・ンガ(クチン・シティFC)

今季からマレーシアリーグに参入したブルネイのDPMMに公式戦初勝利を献上したクチン・シティ。しかしホームに戻った2ndレグでは7ゴールを挙げる大勝で逆転して準々決勝進出を決めています。スランゴールから今季加入したダニアル・アスリが2ゴール、またリーグ戦3試合で3ゴールを挙げているワンジャ・ンガが2ゴールと新戦力の活躍しています。

DPMMは20分にDFジョーダン・デ・パウラが1発レッドで退場となり、試合の大半を10名でプレーするなど厳しい試合でした。またGKクリスティアン・ナウモフスキが好セーブを連発しなければ、さらなる大量失点の可能性もありました。

クチン・シティの谷川由来選手は先発して、フル出場しています。


2025/26マレーシアFAカップ1回戦2ndレグ
2025年9月14日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
クアラ・ルンプール・シティ 1-0 クランタン・ザ・リアル・ウォリアーズFC(通算成績 2-3)
⚽️クアラ・ルンプール:ヴィクトル・ルイス(71分)
MOM:ヴィクトル・ルイス(クアラ・ルンプールFC)

クランタンがクアラ・ルンプールの猛攻に耐えて、クラブ史上初のFAカップ準々決勝進出を果たしています。

この試合はスタジアムで観戦しました。試合は開始から終始クアラ・ルンプールのペースで進みました。一旦クアラ・ルンプールがボールを持つと、クランタンはキャプテンでFWのイフェダヨ・オルセグン1人を残して全員が自陣に戻って守る徹底ぶりで、逆にそこからカウンターという戦いぶりでした。

それでもクアラ・ルンプールは何度か好機を得るものの、ほとんどがシュートまで至らず、77分のヴィクトル・ルイスの1点のみに留まり、1-3で敗れた1stレグの得点差を詰めることはできませんでした。またこの試合はキャプテンのパウロ・ジョズエとCBのGGことジャンカルロ・ガリフオコがいずれもベンチ外で、試合の流れを変えることができませんでした。

クランタンはサバFC対ブンガ・ラヤFCの勝者とベスト8で対戦します。


2025/26マレーシアFAカップ1回戦2ndレグ
2025年9月15日@シティ・スタジアム(ペナン州ジョージ・タウン)
ペナンFC 3-0 マラッカFC(通算成績5-0)
⚽️ペナン:ステファノ・ブルンド(11分)、ハジク・クティ(39分)、チェチェ・キプレ(80分)
MOM:ハジク・クティ(ペナンFC)

リーグ戦では5試合を終えて未だ勝利がないペナンFCですが、FAカップでは1stレグに続き2ndレグも連勝して準々決勝進出を決めています。

ペナンはクラブの下部組織育ちで、代表MFでもあるシャマー・クティ(クアラ・ルンプール・シティ)の弟でもあるハジク・クティがトップチームで嬉しい初ゴールを挙げるなど、今季から1部に昇格したマラッカFCを相手に2試合連続のクリーンシートで完勝しています。

ペナンFCの鈴木ブルーノ選手は73分から出場して試合終了までプレーしています。

ペナンは、ジョホール・ダルル・タジムFC対UMダマンサラ・ユナイテッドの勝者とベスト8で対戦します。

9月10日のニュース<br>・国際親善試合:マレーシアは24年ぶりにパレスチナに勝利<br>・U23アジア杯予選-マレーシアはタイに敗れて3大会連続出場を逃す

現在FIFAランキング125位のマレーシアが同98位のパレスチナと対戦し、開始3分で上げた1点を守り切り、2001年3月以来24年ぶりの勝利を挙げています。

マレーシアが最後にパレスチナに勝利したのは2001年3月25日のW杯2002年大会予選で、そのときにはマレーシアは4-3でパレスチナを破っています。しかしその後はW杯2016年大会予選で再び同組となるもホーム、アウェイとも6−0と大敗しています。

今年1月に就任したピーター・クラモフスキー監督の元、マレーシアにルーツを持つヘリテイジ帰化選手による強化を図っているマレーシアは、FIFAランキング74位のカーボベルデと2度対戦して1分1敗となった以外は、ネパール(同176位)、ベトナム(同113位)、シンガポール(同159位)相手に勝利を収め、今年の成績は3勝1分1敗、現在は2連勝中です。

9月4日のシンガポール戦ではいずれも先発XIに名を連ねたDFディオン・クールズ(セレッソ大阪)、DFファクンド・ガルセス(スペイン1部デポルティーボ・アラベス)が所属クラブへ戻り、またFWファイサル・ハリム(スランゴールFC)は膝のケガと家庭の事情でチームを離脱しており、この日のパレスチナ戦でクラモフスキー監督がどのような布陣で臨むかに注目が集まっていましたが、シンガポール戦に続いて先発したのはFWジョアン・フィゲイレド、FWアリフ・アイマン、MFナズミ・ファイズ(以上ジョホール・ダルル・タジムFC)、MFノーア・ライネ(スランゴールFC)の4名のみでした。

またシンガポール戦では本来のポジションとは異なる右ウィングバックで起用されながら、1ゴール1アシストを記録したスチュアート・ウィルキン(サバFC)、そして左ウィングバックのラヴェル・コービン=オング(ジョホール・ダルル・タジムFC)に代えて、クラモフスキー監督はガブリエル・パルメロ(スペイン3部ウニオニスタス・デ・サラマンカCF)とクエンティン・チェン(スランゴールFC)を左右のウィングバックに起用、DFもハリス・ハイカル(スランゴールFC)、シャールル・サアド(ジョホール・ダルル・タジムFC)、ドミニク・タン(サバFC)といずれも国内組による3バックをGKシーハン・ハズミ(ジョホール・ダルル・タジムFC)の前に配置しています。また初戦では出番がなかったロドリゴ・オルガド(コロンビア1部アメリカ・デ・カリ)がCFで先発しています。ちなみにこの日の先発XIで帰化選手でないのは、GKシーハン・ハズミ、DFハリス・ハイカル、DFシャールル・サアド、MFナズミ・ファイズ、FWアリフ・アイマンの5名で、これは2024年12月のアセアン(東南アジア)選手権以来最多で、クラモフスキー監督就任後では初めてです。

以下はマレーシアとパレスチナの先発XIです。

この試合も先手を取ったのはマレーシアでした。所属するスランゴールでも今季は精度の高いクロスで得点機を演出してきたクエンティン・チャンが速く低いクロスをゴール前へ出すと、これをジョアン・フィゲイレドがダイレクトで押し込み、開始3分でマレーシアがリードを奪います。このゴールはパレスチナ相手に24年ぶりのゴールでもありました。

このゴールで勢いづいたマレーシアは、その後もシャールル・サードがミドルシュートを、またフィゲイレドやアリフ・アイマンが度々シュートを放ちますが、パレスチナGKラミー・ハマダ(カタール2部アル・マルヒーヤSC)の好守もあり、得点には至りません。

一方のパレスチナもバデル・ムーサ(エジプト1部ペトロジェットSC)が至近距離からシュートを放つ場面もありましたが、GKシーハン・ハズミがやはり好セーブで防ぎ、逆にマレーシアがチャンスを作るも、ガブリエル・パルメロのシュートは相手GKにセーブされてしまいます。

前半を1-0で折り返すと、クラモフスキー監督はドミニク・タンに代えてラヴェル・コービン=オングを投入し、さらに79分には代表戦初出場となるヘリテイジ帰化選手のDFリチャード・チン(スコットランド2部レイス・ローヴァーズFC)がクエンティン・チェンと交代で代表デビューを果たしました。

結局、終わってみればフィゲイレドの3戦連発となるゴールの1点で逃げ切ったマレーシアはこれで3連勝。来月再開するAFCアジア杯予選のラオス戦に向けては準備万端と言えそうです。

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより

9月8日のニュース<br>・国際親善試合:マレーシア対パレスチナ-試合前日会見<br>・マレーシアサッカー協会がFIFAの指示に基づき給料未払いのプルリス州サッカー協会を除名処分<br>・プルリス州サッカー協会会長が反論「現在のFAMこそマレーシアサッカーの最大の危機」

国際親善試合:マレーシア対パレスチナ-試合前日会見

FIFAランキング100位以内を目指すFIFAランキング125位のマレーシアは、本日9月8日に同98位のパレスチナと対戦します。

マレーシアにとっては2015年11月以来の対戦となるパレスチナですが、最後にパレスチナに勝利したのは24年以上前のこと。2001年3月25日のW杯2002年大会予選で4-3で破っていますが、その後はW杯2016年大会予選で再び同組となるもホーム、アウェイとも6−0と大敗しています。

今年1月に就任したピーター・クラモフスキー監督の元、マレーシアは、FIFAランキング74位のカーボベルデと2度対戦して1分1敗となった以外は、ネパール(同176位)、ベトナム(同113位)、シンガポール(同159位)相手に勝利を収めており、FIFAランキング100位以内の相手との対戦で、どのようなプレーを見せてくれるかが注目です。

先日のシンガポール戦からは、いずれも先発XIに名を連ねたDFディオン・クールズ(セレッソ大阪)、DFファクンド・ガルセス(スペイン1部デポルティーボ・アラベス)が所属クラブへ戻り、またFWファイサル・ハリム(スランゴールFC)は膝のケガと家庭の事情でチームを離脱しており、守備陣に不安が残る一方で、シンガポール戦を欠場したアルゼンチン出身のヘリテイジ帰化選手FWロドリゴ・オルガド(コロンビア1部アメリカ・デ・カリ)の出場が期待され、歴史的勝利を挙げた6月のAFCアジア杯予選ベトナム戦の強力FW陣がそろいます。

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そして昨日9月7日には試合前会見が試合会場となるジョホール州のスルタン・イブラヒム・スタジアムで行われています。

24年ぶりの勝利を目指すマレーシアのクラモフスキー監督は、質の高い選手をそろえたパレスチナに対して敬意を払うが、自分たちのプレースタイルを通りにプレーするようにしたいと話しています。

「この試合は我々にとって困難なものになるとは思うが、勇敢に、そして積極的な試合運びを目指し、スペースを上手く活用しながら、ポゼッションサッカーで臨みたい。(9月4日の)シンガポール戦では多くあった得点機を活かすことができなかったので、ゴールエリア内でのパスの精度を上げるようと選出には伝えた」と話しています。

「シュートの精度を上げることも必要で、それができればサポーターを満足させるような試合を見せられるだろう。」と話したクラモフスキー監督は、先発とベンチスタートの選手全員がそれぞれ重要な役割を担っており、全員が全力でプレーすることが重要で、単に個人個人ではなくチームとして機能できるかどうかが最優先されるとも話しています。

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一方パレスチナのイハブ・アブ・ジャザール監督は、開口一番、複数の主力選手がケガのためこの試合を欠場することを明らかにしており、DFムサーブ・アル・バタート(カタール1部カタールSC)、DFモハメド・サレハ、DFアメード・マハイナ(いずれもカタール1部アル・ラーヤンSC)、MFアミード・サワフタ(ヨルダン1部アル・サルトSC)、MFアグスティン・マンズール(パラグアイ1部クラブ・グアラニー)、FWアサド・アル=ハムラウィ(ルーマニア1部CSウニヴェルシタテア・クライオヴァ)といった主力選手が今回のチームには帯同していないと説明しています。

イハブ監督は、主力選手が欠場するこの試合は新たな選手が自身の能力を示す良い機会だと話す一方で、FIFAランキングのポイントを考えると、経験のある選手たちも出場することになるだろうとも述べています。

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パレスチナだけでなく、これまで西アジア諸国との対戦でマレーシアは直近では21試合で3勝、得失差が-41と苦手意識が強く、これがヘリテイジ帰化選手の大量加入で払拭できるのかどうかも、今日の試合の注目点となりそうです。


マレーシアサッカー協会がFIFAの指示に基づき給料未払いのプルリス州サッカー協会を除名処分

マレーシアサッカー協会(FAM)は、傘下のプルリス州サッカー協会(PFA)を除名処分とすることを発表しています。これによりPFAはマレーシア国内でのあらゆるサッカー活動に関わることができなくなります。

FAMのモハマド・ユソフ・マハディ会長代行は、FAMが除名処分前に6ヶ月の猶予を与えて問題解決を求めてきたが、その猶予期間が終了することに伴う処分であり、FAM理事会での決議を経て最終的な判断として除名が決まったと説明しています。

なおユソフ会長代行は、国内リーグ3部のA1セミプロリーグにプルリス州から出場しているプルリスGSA FCについては、PFAとは無関係のため処分の対象外であることも明かしています。

昨年12月にFAMはPFAに対して2019年1月から5月までPFAのテクニカル・ディレクターを務めたマット・ホランド氏(現香港代表コーチ)への給料が未だ支払われていないとしてPFAの資格を一時停止する処分を下し、6ヶ月以内のその支払い指示を出していました。なおFAMは、これらの指示が全てFIFAからのものであるとしています。


プルリス州サッカー協会会長が反論「現在のFAMこそマレーシアサッカーの最大の危機」

FAMによる除名処分に対してプルリス州サッカー協会(PFA)のザムリ・イブラヒム会長は、処分の不当性と州サッカー協会の存在意義を否定するものだと反論しています。

まず、プルリス州に本拠地を持つプルリスGSA FCがPFAとは無関係とする判断についてザムリ会長は、プルリスGSA FCはPFA傘下であるとし、各クラブが所属する州のサッカー協会経由ではなく、FAMが直接、処分を下すのであれば、州サッカー協会の存在意義を脅かすとしています。

「このような判断はFAMの規則に基づいておらず、危険な前例を作ることになる。また州サッカー協会がこれまで担ってきた役割も否定することになり、結局は州サッカー協会は不要ということになるだろう。」

また自身が弁護士でもあるザムリ会長は、PFAの資格停止や除名処分について、その手続きには間違いや矛盾があるとも指摘しています。

「FAMからPFAに宛てて送られた公式文書には問題解決の期限が「6ヶ月」とは明言されておらず、また期限内に解決できなければ「除名」となることも書かれていない。またFIFAがPFAを資格停止あるいは除名を求めた事実も存在しない。未払い給料問題が解決しない場合にFIFAが求めたのは、FAMからPFAへの助成金の20%カットと更なる助成金削減だけである。もしPFAの資格停止や除名がFIFAの指示によるものだと主張するのであれば、FAMはその指示書を公開するべきだ。

さらにザムリ会長は、「FAMは、その傘下にある州サッカー協会が『深刻な規則違反』を行なった場合にはその資格停止や除名の処分を科すことができる」という規則第17項を行使したことについても、PFAがホランド氏に未払いとなっているのは「わずか」90万リンギ(およそ3200万円)であり、それも未払いの罰則として課せられている年5%の利子によって金額が膨らんだものだと説明する一方で、この90万リンギが「深刻な規則違反」であるならば、ペラFCやクランタンFC(現クランタン・レッド・ウォリアーズFC)、マラッカ・ユナイテッドFC、クダ・ダルル・アマンFCなどそれぞれが数百万リンギの給料未払い問題を抱えているクラブやそれを運営する州サッカー協会への処分とPFAに対する処分の違いについての説明をFAMに求めています。

ザムリ会長は、PFAがプルリス州内のサッカー活動にも関わることができないというFAMの発言にも異を唱えて、今後もプルリス州サッカーリーグなどを運営していく方針を明らかにした他、州サッカー協会を蔑ろにして悪しき前例を作ろうとしているFAMこそがマレーシアサッカーの最大の危機であると激しく非難しています。

9月7日のニュース<br>・国際親善試合:マレーシアはシンガポールに辛勝<br>・U23アジア杯予選:マレーシアはティアニーの3発などでモンゴルに大勝

フェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリッド)、ロナルド・アラウホ(バルセロナ)、マヌエル・ウガルテ(マンチェスター・ユナイテッド)らを擁するウルグアイがマレーシアで10月に試合を行うことが明らかになっています。対戦相手となるウズベキスタンサッカー協会が発表したもので、FIFAランキング16位のウルグアイは、ウズベキスタン(同55位)と10月13日に対戦するようです。しかし翌10月14日にはAFCアジア杯2027年予選のマレーシア対ラオス戦がブキ・ジャリル国立競技場で予定されていることから、サッカーファンなら是非とも見てみたい好カードはクアラ・ルンプールではなく、おそらくジョホールのスルタン・イブラヒム・スタジアムあたりでの開催となりそうです。

国際親善試合:マレーシアはシンガポールに辛勝

9月のFIFA国際カレンダーで2試合の国際親善試合を組んでいるマレーシア代表は、9月4日にその初戦となるシンガポール代表戦に臨み、2-1で勝利しています。

かつては同じ国だったマレーシアとシンガポール。マレーシアがあるマレー半島と島国シンガポールの間を流れるジョホール海道を横断して両国結ぶ土手道「コーズウェイ」にちなみ、両国の対戦は「コーズウェイダービー」として互いのサポーターが盛り上が離、また名勝負を生み出してきたマッチアップです。

両国が最後に対戦したのは、昨年末のアセアン(東南アジア)選手権「三菱電機カップ」(2026年大会よりヒュンダイカップ)のグループステージ最終戦でした。この時は、今回同様、マレーシアがシンガポールをホームのブキ・ジャリル国立競技場に迎えて対戦しましたが、結果は0-0の引き分け。この結果、マレーシアはグループ3位隣準決勝進出を逃すとともにグループステージ敗退。三菱電機カップがFIFA国際マッチデー外出会ったことから国内王者のジョホール・ダルル・タジムFCが選手の代表招集を完全拒否し、また前任のキム・パンゴン監督が退任し、代行監督で大会に臨んだなどの側面もありますが、FIFAランキングではシンガポールを上回るマレーシアにとっては屈辱的な引き分けでした。

その後のマレーシアは、前FC東京監督のピーター・クラモフスキー代表監督が就任し、さらに国外生まれのヘリテイジ帰化選手(マレーシアにルーツを持つ国外生まれの選手)が続々と代表入りした結果、今年6月に行われたAFCアジア杯2027年大会予選では、いずれもヘリテイジ帰化選手によるゴールによりベトナムを4-0で撃破、11年ぶりとなるベトナム戦勝利を記録しています。

そして6月のベトナム戦勝利によりFIFAランキングが125位まで上昇したマレーシアにとって、久しぶりの試合が同159位のシンガポール戦でした。

この日の両チームの先発XIは以下の通りです。

マレーシアはセレッソ大阪でプレーするDFディオン・クールズがキャプテンを務め、そのクールズとDFファクンド・ガルセス(スペイン1部デポルティーボ・アラベス)、MFエンドリック・ドス・サントス(ベトナム1部ホーチミンシティ)の3名が国外組ながら、ヘリテイジ帰化選手7名、帰化選手1名が先発に名を連ねました。またシンガポールは、MF仲村京雅(タイ1部バンコク・ユナイテッド)、イルファンとイクサンのファンディ兄弟、ライハンとハリスのスチュワート兄弟など国外組5名が先発に名を連ねています。

マレーシアは右SBのレギュラー、マシュー・ディヴィーズ(ジョホール・ダルル・タジムFC)がケガのため今回の代表には招集されておらず、所属するセレッソ大阪で右SBでプレーするディオン・クールズ、あるいはリーグ戦で好調なクエンティン・チェン(スランゴールFC)の起用なども考えられましたが、蓋を開けてみると所属するサバFCではMFのスチュアート・ウィルキンが起用されるサプライズでした。

しかしクラモフスキー監督の起用が当たります。試合開始から積極的に攻めたマレーシアは、26分にエンドリック・ドス・サントスからのパスを受けたウィルキンがシンガポールDFをかわして先制ゴールを挙げ、マレーシアが先制します。前半を1−0で折り返した後半の55分、今度は右サイドのウィルキンからのパスを受けたジョアン・フィゲレイド(ジョホール・ダルル・タジムFC)がこれを押し込んで、マレーシアがリードを2点と広げます。ブラジル出身のヘリテイジ帰化選手であるフィゲレイドは6月のベトナム戦に続く2戦連発となり、この試合ではウィルキンを抑えて、MOMにも選ばれています。

しかしシンガポールは72分に中盤で仲村京雅選手がノーア・ライネ(スランゴールFC)に競り勝って頭で落としたボールを、兄のイクサン・ファンディと71分に交代したイルファン・ファンディ(いずれもタイ1部ブリーラム・ユナイテッド)が、出場からわずか1分でミドルシュートを決めて1点差に迫ります。しかし、シンガポールの反撃はここまで。その後は危なげなく守り切ったマレーシアが最終的には22,329名が集まった観衆の前で勝利し、今年1月のクラモフスキー監督就任以来の通算成績を3勝1分1敗としています。

一方のシンガポールは、6月に小倉勉氏(現JFA副技術委員長)が代表監督を辞任し、かつては国内リーグ最年少監督としてBGタンピネス・ローヴァーズの監督を務めていた35歳のゲビン・リー氏を代表チームコーチから暫定代表監督として起用した初めての試合でした。またこの試合で3試合ぶりに先発した仲村京雅選手はフル出場しています。

なおマレーシアは明日9月8日にジョホール州のスルタン・イブラヒム・スタジアムでパレスチナと、またシンガポールは9月9日にミャンマーとそれぞれ国際親善試合を行います。

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTube チャンネルより。

明日のパレスチナ戦はガルセスとクールズ、ファイサルが欠場へ


明日9月8日にマレーシアはパレスチナと国際親善試合を行いますが、前述のシンガポール戦に先発出場したディオン・コールズとファクンド・ガルセスがパレスチナ戦を欠場することを、マレーシアのピーター・クラモフスキー監督が明らかにしています。

マレーシアの好調を支えるヘリテイジ帰化選手の両選手ですが、セレッソ大阪では試合連続先発中のクールズ選手は9月13日の福岡戦に備えて、また英国プレミアリーグのクラブ移籍も噂されているガルセス選手は、、9月14日のアスレティコ・ビルバオ戦に向けて所属するスペイン1部デポルティーボ・アラベスへ戻るということです。

この2選手の離脱に加え、右SBレギュラーのマシュー・デイヴィーズ、MFヘクター・ヘヴェル(いずれもジョホール・ダルル・タジムFC)と、歴史的快挙となったベトナム戦勝利時の先発メンバー4名を欠くことになります。

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またマレーシア代表からはファイサル・ハリム(スランゴールFC)も離脱することが明らかになっています。シンガポール戦では試合終了間際の交代出場ながら、最も多くの歓声を集めたファイサル選手ですが、膝の負傷に加えて、個人的な理由がチーム離脱の理由とされています。現地メディアでは、夫人が離婚請求をイスラム法裁判所に行ったことが報じられており、これが「個人的な理由」に関連するものだと考えられます。クラモフスキー監督も、自宅から離れたジョホールへ移動するチームに帯同するべきではないと判断したと述べており、まぁサッカーどころではないといったところでしょう。


U23アジア杯予選:マレーシアはティアニーの3発などでモンゴルに大勝

AFC U23アジア杯予選F組の第2節が行われ、マレーシアはモンゴルに7−0で対象し、通算成績を1勝1敗としています。

タイのパトゥムターニーで開催されている予選F組には、開催国タイ、レバノン、マレーシア、モンゴルの4カ国が入っていますが、9月3日の初戦でレバノンに0−1で破れているマレーシアはこのモンゴル戦に敗れればグループステージ敗退が決まる大事な試合試合でした。

地力で勝るマレーシアは開始13分にアリフ・イズワン(スランゴールFC)の先制ゴールでリードを奪うと、その2分後にはアイサル・ハディ(ジョホール・ダルル・タジムFC II)が2点目のゴールを決めてリードを広げます。そこからさらにファーガス・ティアニー(サバFC)が36分に追加点となるゴールを決めて、マレーシアが3−0とリードして前半が終了します。

ティアニーは後半に入っても48分、49分と立て続けにゴールを決めてハットトリックを達成、さらにアリフ・イズワンもこの試合2点目となるゴールを59分に決め、さらにジアド・エル=バシール(ジョホール・ダルル・タジムFC II)が7点目のゴールを68分に決めて完勝しています。

ナフジ・ザイン監督就任以来、U23代表はこれまで4試合を行なっていますが、7月ASEAN(東南アジア)U23選手権のフィリピン戦とインドネシア戦、そして今予選のレバノン戦と3試合で無得点の一方、ブルネイ戦とこの日のモンゴル戦と格下相手にはいずれも7ゴールと容赦なく得点を挙げています。

予選最終戦となる9月9日にはここまで1勝1分のタイと対戦しますが、この試合に勝利すればレバノン対モンゴル戦の結果次第では本戦出場の可能性が残っています。

AFC U23アジア杯予選F組順位表(第2節終了)

順位チーム勝点
1タイ211082+64
2レバノン211032+14
3マレーシア210171+63
4モンゴル2002013−130

9月4日のニュース<br>・U23アジア杯予選-マレーシアはレバノンに敗れて黒星スタート<br>・財務状況悪化で今季のスーパーリーグを辞退したクダに対し裁判所が昨季の未払い給料2700万円の支払命令

U23アジア杯予選-マレーシアはレバノンに敗れて黒星スタート

AFC U23アジア杯予選F組が開幕し、マレーシアU23代表はレバノンU23代表に終盤の失点で敗れて黒星発進しています。

試合開始から優勢となったマレーシアは、好機初来るものの得点には至らず、試合は0−0で前半を折り返します。後半に入ってもマレーシアが試合の主導権を握りますが、レバノンのDF陣は素早い寄せでマレーシアにシュートを打たせません。すると逆にレバモンが試合のペースを掴み、75分にはフリーキックからハサン・ファラート(レバノン1部アル・アヘドFC)がヘディングシュートを放ちますが、マレーシアGKズルヒルミ・シャラニ(ジョホール・ダルル・タジムFC II)がなんとかパンチングで逃れます。しかし83分、左サイドを上がったアリ・カサスから出たボールをアリ・エル=ファドルが蹴り込んでゴール!レバノン1部ネジメSCのチームメートの連携でレバノンが遂に先制します。その後は両チームとも得点を挙げることができず、レバノンが逃げ切り、マレーシアは黒星スタートとなりました。またナフジ監督就任以来4試合でU23代表は未だ勝利がありません。

タイのパトゥムターニーで開催されているF組は、開催国タイ、マレーシア、レバノン、モンゴルが同組となっていますが、この組のもう1試合はタイがモンゴルに6−0で大勝して、得失差でグループ首位となっています。9月6日の次節ではタイに敗れたモンゴルはマレーシアと、またタイはマレーシアに勝利したレバノンと対戦します。

AFC U23アジア杯予選F組第1節
2025年9月3日@タマサート・スタジアム(パトゥムターニー、タイ)
マレーシアU23 0-1 レバノンU23
⚽️レバノン:アリ・エル=ファドル(83分)

AFC U23アジア杯予選F組順位表(第1節終了)

チーム勝点
1タイ11006063
2レバノン11001013
3マレーシア100101-10
4モンゴル100106-60

財務状況悪化で今季のスーパーリーグを辞退したクダに対し裁判所が昨季の未払い給料支払い2700万円の支払命令

クラブの財務状況に問題ありとして今季の国内クラブライセンス交付を見送られたクダ・ダルル・アマンFCは1部スーパーリーグに出場できなくなり、今季は3部A1セミプロリーグに参戦しています。そのクダ・ダルル・アマンFCを運営するダルル・アマン・フットボール社(DAF社)に対しては、昨季所属した選手たちが未払いとなっている給料支払いを求めて次々と訴訟を起こしていますが、日本の地方裁判所に当たるクダ州アロー・スターの初級裁判所は9月2日に、DAF社に対してハイチ出身のMFソニー・ノルデに未払いとなっていた7ヶ月分の給料などにあたる35万3426リンギ(およそ1240万円)を14日以内に支払うよう命じています。ソニー選手は昨季はリーグ戦24試合中19試合に出場していました。

この判決後に会見に応じたソニー選手の弁護士は、14日以内に支払われない場合には、財産差し押さえなどの強制執行を求めると話しています。なお、この金額には給料遅配の際にDAF社が約束した支払利息5%に加え、今後も支払いが遅れる場合には未払い額に10%の利息が付くこともこの判決内容に含まれているということです。なお今回の判決は、ソニー選手がDAF社に未払い給料について問い合わせても何の反応もなかったことから、FIFAに対して申し立てを行い、FIFAの決定に基づき初級裁判所に持ち込まれたと説明しています。

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その翌日の9月3日は、マレーシア人選手のDFイルファン・ザカリアについても同様の判決が国家調停解決委員会(NDRC)によって下され、イルファン選手は41万9000リンギ(およそ1470万円)の支払いと今後支払いが遅れた場合には年利5%の利息がつく判決が出されています。イルファン選手は昨季は、リーグ戦17試合に出場していました。

9月3日のニュース<br>・9月の代表戦戦関連ニュース1)オルガドはシンガポール戦は途中出場か<br>2)ケガのヘクター・へヴェルに代わりホン・ワンが代表合宿合流<br>・U23アジア杯予選-主力3選手が合流し、本日初戦のレバノン代表戦へ

9月の代表戦戦関連ニュース-FWオルガドはシンガポール戦は途中出場か

9月1日からマレーシア代表合宿が9月4日のシンガポール代表戦(ブキ・ジャリル国立競技場)、そして9月8日のパレスチナ代表戦(スルタン・イブラヒム・スタジアム)に向けて行われていますが、合宿参加メンバーの1人、FWロドリゴ・オルガドが9月4日のシンガポール代表戦への先発出場が危ぶまれていると、スポーツメディアのアストロ・アリーナが伝えています。

コロンビア1部のアメリカ・デ・カリでプレーするオルガド選手は、9月1日のリーグ第9節アリアンサFCに先発出場した後、9月4日のコパ・コロンビアのベスト16、アトレティコ・ブカラマンガ戦に出場せずにマレーシアへ移動すると報じられています。しかしコロンビアからマレーシアまでの移動には24時間以上かかるということで、マレーシア到着はシンガポール代表戦の前日となることから、先発ではなく、途中出場の可能性があると報じています。

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かつては「国外組」と言っても所詮は東南アジア域内でプレーしていたマレーシア代表選手たちが、今や地球の裏側でもプレーしていることは感慨深いです。今回の合宿では、このオルガド選手の他、CBファクンド・ガルセス(スペイン1部デポルティーボ・アラベス)、DFガブリエル・パルメロ(スペイン4部ウニオニスタス・デ・サラマンカCF)、リチャード・チン(スコットランド2部レイス・ローヴァーズFC)がアジア以外から少々されており、アジア組のエンドリック・ドス・サントス(ベトナム1部ホーチミンシティ)、エゼキエル・アグエロ(タイ1部カーンチャナブリー・パワー)、ディオン・クールズ(セレッソ大阪)も加えると、今回の合宿参加者29名中7名とおよそ4分の1が国外組となっています。

9月の代表戦戦関連ニュース-ケガのヘクター・へヴェルに代わりホン・ワンが代表合宿合流

9月1日から始まっているマレーシア代表合宿に当初、参加予定だったMFヘクター・へヴェル(ジョホール・ダルル・タジムFC)に代わり、ホン・ワンことナサニエル・シオ・ホン・ワン(ジョホール・ダルル・タジムFC)が代替召集されたことをマレーシアサッカー協会(FAM)の公式SNSが伝えています。

踵のケガで代表合宿辞退が伝えられるへヴェル選手はオランダ生まれの29歳で、祖父がマラッカの出身ということから今年3月にマレーシア国籍を取得し、マレーシアにルーツを持つヘリテイジ帰化選手として、3月に行われたAFCアジア杯2027年大会予選のネパール代表戦で代表デビューしてゴールも決め、6月のベトナム代表戦でも先発して歴史的な勝利に貢献しています。同じ6月にはポルトガル2部ポルティモネンセSCからジョホール・ダルル・タジムFCに移籍も果たしています。

今回のへヴェル選手の代表合宿辞退についてマレーシア代表のピーター・クラモフスキー監督は、医療チームからの意見を聞き入れたものと説明し、へヴェル選手に代わり、予備候補者リストからホン・ワンを選んだことも発表しています。

6月のベトナム代表戦の前には大挙38名を招集した代表合宿を行いましたが、クラモフスキー監督はその際にホン・ワンの才能とメンタルの強さが印象に残っていたことが今回の代替招集の理由であると説明しています。

25歳のホン・ワンは、英国で生まれ育ち、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCのU23チームから2021年にジョホール・ダルル・タジムFCへ移籍しています。またマレーシア人の母を持つことから、2021年にマレーシア国籍を取得すると、翌2022年には初めて代表合宿に招集されましたが、代表戦出場は未だありません。クラブでは2023年シーズンにはリーグ戦25試合に先発出場するなど主力として活躍しましたが、2024年9月のリーグ戦で負傷退場すると、昨季はそれ以降出場がありませんでした。今季は第4節のイミグレセンFC戦で途中出場から10分プレーしたのみとなっています。

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なおマレーシア代表が明日、対戦するシンガポール代表は今回は国内組を中心に編成されており、いずれもタイでプレーするイクサン(タイ1部BGパトゥム・ユナイテッド)、イルハン(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)、イルファン(タイ1部ポートFC)のファンディ兄弟や、またケガが完治していない前ジョホールのハリス・ハルン(ライオン・シティ・セイラーズFC)ら主力5選手が招集されていません。またシンガポールサッカー協会(FAS)の発表では、今季からタイ1部バンコク・ユナイテッドでプレーする仲村京雅選手も招集リストに入っていませんが、仲村選手のSNSには代表戦に向けて既にマレーシア入りしていると投稿されています。


U23アジア杯予選-主力3選手が合流し、本日初戦のレバノン代表戦へ

いよいよ本日9月3日からタイで開幕するAFC U23アジア杯予選F組。開催国タイ、レバノン、モンゴルと同組のマレーシアU23代表に、主力3選手が合流しています。マレーシアスーパーリーグ第4節に出場していたFWファーガス・ティアニー(サバFC)、FWアリフ・イズワン(スランゴールFC)、DFウバイドラー・シャムスル(トレンガヌFC)の3選手は、既にタイのバンコクで8月18日から合宿を行っていたU23代表に合流し、試合会場となるパトゥムターニー県に全23名が移動したということです。

前々回の2022年ウズベキスタン大会、前回の2024年カタール大会に続き3大会連続での本戦出場を目指すマレーシアU23代表は、本日16時(タイ時間、マレーシア時間17時、日本時間18時)からのレバノンU23代表戦に臨み、9月6日にはモンゴル、9月9日にはタイのU23代表と対戦します。今回の予選では各組1位と、予選11組の各2位の中の成績上位4チームが来年1月にサウジアラビアで行われるU23アジア杯本戦に出場します。

マレーシアU23代表は、今年7月にインドネシアで行われたアセアン(東南アジア)U23選手権ではグループステージで敗退し、準決勝進出を逃しており、ナフジ・ザイン監督や選手たちにとっては、プライドを賭けた戦いとなります。

9月2日のニュース<br>・ジョーダン・ミンターがマレーシア国籍取得-国内9人目のマレーシアにルーツを持たない帰化選手として試合出場<br>・AFC女子チャンピオンズリーグ予選-マレーシアから出場のクラナ・ユナイテッドは1分2敗で敗退<br>・トランスファーウィンドウ終了直前にジョホールが新たに2名のスペイン出身選手を獲得-これで外国籍選手は19名に

8月31日はマレーシアリーグの第1回のトランスファーウィンドウ最終日。下で取り上げたジョホールの2選手の他、PDRMでプレーするミャンマー代表CBチョー・ミン・ウーがトレンガヌへ移籍しています。トレンガヌは8月27日のスランゴール戦では5失点で敗れており、DF陣の補強に直様動いたようです。

ジョーダン・ミンターがマレーシア国籍取得-国内9人目のマレーシアにルーツを持たない帰化選手として試合出場

クチン・シティFC は8月29日に、所属するガーナ出身のFWジョーダン・ミンターのマレーシア国籍取得を発表しています。これによりミンター選手は、マレーシアリーグでは9人目となる「マレーシアにルーツを持たない」帰化選手として、早速、この日に行われたヌグリ・スンビランFC戦にマレーシア人選手登録されて出場しています。

ミンター選手は2020年にフィリピンのカヤFCからトレンガヌFCのセカンドチーム、トレンガヌFC IIに加入してマレーシアリーグでのプレーを始めました。その後、2021年には2部プレミアリーグ(当時)でプレーするトレンガヌFC IIで16ゴールを挙げてリーグ得点王となるなど3シーズンで30ゴール(32試合出場)、さらにトップチームのトレンガヌFCでも14試合で9ゴールを挙げますが、なぜかレギュラーとして起用されることがなく、2022年シーズン途中にクアラ・ルンプール・シティFCへ移籍します。しかしクアラ・ルンプールでは10試合出場で3ゴール、そして翌2023年シーズンにはトレンガヌに復帰するも10試合で5ゴールをかつてのようなゴール量産とはならず、2024/25年シーズン開幕前にクチン・シティFCに移籍しました。

するとクチン・シティでは21試合に出場してチーム総得点38点の三分の一以上となる14ゴールを挙げるなど、リーグ3位のゴールを挙げ、前年の13位から4位へと大躍進を果たしたチームの中心選手として活躍しています。

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マレーシアリーグでプレーした「マレーシアにルーツを持たない」帰化選手はミンター選手を含めてこれまでで9名おり、その第1号は2018年にマレーシア国籍を取得したガンビア出身のFWモハマドゥ・スマレです。2006年、12歳の時に家族と共にガンビアからマレーシアに移り住んだスマレ選手は、2013年にPDRMでリーグデビューを果たすと当時所属していたパハンFAを運営するパハン州サッカー協会の支援もあり、2018年4月にマレーシア国籍を取得します。同年10月の国際親善試合対スリランカ代表戦で代表デビューを果たすと、その試合では代表初ゴールも挙げ、2019年までに19試合出場6ゴールという成績を残しました。

スマレ選手の成功を見ると、今度は2019年にマレーシアサッカー協会(FAM)内に「帰化委員会」が発足、FAMが主導する形で「帰化選手育成プログラム」が発足します。代表強化を目的に発足したこのプログラムでは、既に国内リーグで5年以上プレーしている外国籍選手を対象にマレーシア国籍取得をFAMが支援するというものでした。このプログラムで白羽の矢が立ったのが、コソボ出身のMFリリドン・クラスニキとブラジル出身のFWギリェルメ・デ・パウラとでした。所属するクダFA(現クダ・ダルル・アマンFC)では、

いずれも2015年シーズンからプレーしている両選手は、国内では実力、人気とも兼ね備えた上にFIFAが帰化選手の代表入りの条件とする国内で5シーズン以上プレーする点もクリアしており、クラスニキ選手は2020年5月に、デ・パウラ選手は2021年3月にマレーシア国籍を取得し、新型コロナ禍による中断から2022年W杯アジア2次予選にマレーシア代表選手として出場しました。しかし、公式戦デビューとなった2021年6月のアラブ首長国戦、そして続くベトナム戦でも目立った活躍を残せなかった両選手には、チームが予選敗退となったこともあり批判が集まりました。両選手の帰化を主導したFAMにも批判が集まり、この結果、FAMは帰化選手育成プログラムの無期延期を発表する事態に追い込まれました。

その一方で、各州サッカー協会による帰化選手支援についてはFAMは干渉しない方針も明らかにし、そこからはアルゼンチン出身のMFエゼキエル・アグエロ(タイ1部カーンチャナブリー・パワー)、英国出身のMFリー・タック(引退)、コロンビア出身のFWロメル・モラエス(ジョホール・ダルル・タジム)、MFパウロ・ジョズエ(クアラ・ルンプール・シティ)、MFエンドリック・ドス・サントス(ジョホール・ダルル・タジムからベトナム1部ホーチミン・シティにローン移籍)と6名の帰化選手が誕生し、引退したタック選手を除く5名は、現在も代表でプレーしています。また、いずれもジョホール・ダルル・タジムに所属するFWベルグソン・ダ・シルバ(ブラジル)、MFマヌエル・イダルゴ(アルゼンチン)が今季でマレーシアリーグでのプレーが5年となるため、マレーシア国籍の取得と代表入りが噂されています。


AFC女子チャンピオンズリーグ予選-マレーシアから出場のクラナ・ユナイテッドは1分2敗で敗退

AFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)2025/26の予選C組の最終節が8月31日に行われ、マレーシアから出場のクラナ・ユナイテッドはヨルダンのエティハド・クラブと対戦し、0−4で敗れ、通算成績を1分2敗としてC組最下位となり、予選敗退となっています。

初戦のアジアゴール・ビシュケク(キルギス)戦をスコアレスドローとしたクラナ・ユナイテッドは、第2節では日本人選手5名を擁するライオン・シティ・セイラーズに1-3と破れていました。第3節ではライオン・シティ・セイラーズがアジアゴール・ビシュケクを3-0で破っており、クラナ・ユナイテッドはこの試合でエティハド・クラブに勝利すれば勝点で上回ってC組2位となり、ノックアウトステージ進出のチャンスがありました。しかし前半はオウンゴールを含む2失点、後半も2失点と良いところなく敗れています。

AFC女子チャンピオンズリーグ2025/26 予選C組最終結果

チーム得失差勝点
1LCセイラーズ330079
2エティハドC320147
3AGビシュケク3012-51
4クラナU3012-61

トランスファーウィンドウ終了直前にジョホールが新たに2名のスペイン出身選手を獲得-これで外国籍選手は19名に

マレーシアリーグの今年1回目のトランスファーウィンドウは8月31日が最終日。その最終日にジョホール・ダルル・タジムFCは、WGアヘル・アケチェとDFラウール・パラ・アルタルの加入を発表しています。31歳のアケチェ選手はスペイン2部レアル・サラゴサから加入しますが、レアル・サラゴサでは昨季は主に右WGで38試合に出場し2ゴール3アシストの記録を残しています。またポルトガル2部GDエストリル・プライアから加入すつ25歳のパラ選手は、昨季はイラク1部のアル・ミーナーSCで8試合(先発8試合)、GDエストリル・プライアでは12試合(先発4試合)に出場しています。

ジョホールはこの2選手の加入で19名の外国籍選手を抱えることになりますが、リーグ登録可能な外国籍選手は15名となっており、1部の選手は今月16日に初戦となるAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のみの選手として起用されることになりそうです。