3月17日のニュース 今月のトルクメニスタン戦と香港戦に向けた代表合宿メンバー27名発表

今日3月17日はスーパーリーグ序盤の注目カード、スランゴールFC対ジョホール・ダルル・タジムが開催されます。この試合にジョホールが勝ち、次節のサバFCでも勝利するようなことがあれば、今季もジョホールの独走の可能性が高まり、今季のスーパーリーグの関心は早くも2位争いとなり兼ねません。4試合でリーグ1位となる17得点を挙げているジョホールの攻撃陣を、同じく4試合でリーグ2位の2失点のスランゴールの守備陣がどう抑えるかがカギになりそうです。

今月のトルクメニスタン戦と香港戦に向けた代表合宿メンバー27名発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトで、3月20日から28日までのFIFA国際マッチカレンダー期間中に開催する国際親善試合に向けたマレーシア代表合宿参加メンバー27名を発表しています。 

代表合宿は通常、スランゴール州にあるFAM本部敷地内の施設で行われ、代表戦はクアラルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で行われますが、現在ブキ・ジャリル国立競技場はピッチ張り替えなどを含めた改修工事中のため、今回の代表合宿は3月18日からJDTの施設を使って行い、3月23日のトルクメニスタン代表、また3月28日の香港代表はいずれもJDTのホームであるスルタン・イブラヒムスタジアムで開催されます。

キム・パンゴン監督は、開幕から4連勝中のジョホール・ダルル・タジム(JDT)から11名、2位のサバFCから5名、3位のスランゴールFCから4名を選ぶなど、上位チームの選手がおよそ4分の3を占めています。

昨年末から今年年始にかけて行われた東南アジアサッカー連盟AFF選手権三菱電機カップ2022に出場したマレーシア代表は、準決勝でタイ代表に通算成績1-3で敗れていますが、このときのメンバー23名からは、今回は9名が招集されています。なお、この三菱電機カップ2022は、FIFA国際マッチカレンダー期間外であったことから、JDTの選手11名を含む13名が代表選出を辞退してることも付け加えておきます。

今回代表初招集となったのは、今年に入ってマレーシア国籍を取得したばかりの帰化選手2名を含む8名です。いずれもブラジル出身のエンドリック・ドス・サントス(JDT)とパウロ・ジョズエ(KLシティFC)はいずれもリーグ屈指のMFで、代表にとっては大きな戦力アップになりそうです。このほかの初招集組では、GKシーク・イズハン・ナズレル(ヌグリスンビラン-スランゴールから期限付き移籍中)、DFフェロズ・バハルディン(JDT)、MFノーラ・レイン(アイスランド1部セイナヨエン・ヤルカパッロケルホ)はいずれもU23代表候補ながら、飛び級でのA代表招集となっています。

また今回選ばれた27名中、マレーシア国外で生まれ育った選手が12名と過去最高となっていることにも注目です。前述のエンドリック・ドス・サントスとパウロ・ジョズエの両帰化選手に加え、父母、あるいは祖父母がマレーシア人であるものの、マレーシア国外で生まれ育った選手が、後にマレーシア国籍を取得したいわゆる「ハイブリッドマレーシア人選手」が10名います。

それでは今回のメンバーをポジションごとに顔ぶれを見ながら、ボラセパマレーシア的視点でコメントしていきます。ポジションはFAMーCMSに登録されているポジションに沿っています。また*は代表初招集、#はAFF選手権三菱電機カップ2022出場選手です。

ゴールキーパー(4名)
  氏名年齢所属今季出場時間/試合数
#シーハン・ハズミ27JDT360分/4試合
*ダミエン・リム26SAB180分/2試合
#カラムラー・アル=ハフィズ28KDA360分/4試合
* シーク・イズハン・ナズレル21NSE223分/3試合
JDT-ジョホール・ダルル・タジム、SAB-サバFC
KDA-クダ・ダルル・アマンFC、NSE-ヌグリスンビランFC

 今季、ここまでJDTでは4試合にフル出場しているシーハン・ハズミは、チームメートでもあるファリザル・マーリアスから代表正GKの座も奪いつつあります。三菱電機カップに続き代表に選出されたカラムラー・アル=ハフィズとともにこの2人がアジアカップまで代表のゴールを守ることになりそうです。
 初選出コンビのダミエン・リムとシーク・イズハン・ナズレルについては、あくまでも代表チームを経験するといった目的での招集だと思われ、3月の代表戦には出番はないでしょう。

ディフェンダー(10名)
氏名年齢所属今季出場時間/試合数
DF シャールル・サアド30JDT32分/2試合
DF ラヴェル・コービン=オング32JDT157分/4試合
DF マシュー・デイヴィーズ28JDT343分/4試合
DF シャーミ・サファリ25JDT0分/0試合
DF*フェロズ・バハルディン23JDT255分/3試合
DF#ドミニク・タン26SAB360分/4試合
DF*ダニエル・ティン31SAB323分/4試合
DF#クェンティン・チェン24SEL38分/2試合
DF#クザイミ・ピー30SEL90分/1試合
DFディオン・コールズ27BRU708分/8試合
SEL-スランゴールFC、BRU-ブリーラム・ユナイテッド(タイ)

 JDTの選手が代表に加わらなかった三菱電機カップは参考にならないので、JDTの選手も加わっていた昨年6月のAFC選手権アジアカップ最終予選、そして9月にタイで開催されたキングズカップのメンバーから考えると、両サイドバックのラヴェル・コービン=オングとマシュー・デイヴィーズ、センターバックで昨季のリーグ最優秀DF受賞のシャールル・サアドのJDTトリオは順当な選出です。またタイ1部リーグで首位を快走するブリーラム・ユナイテッドでレギュラーのディオン・コールズはキム・パンゴン監督の信頼も厚く、こちらも当然の選出です。
 三菱電機カップで代表選出を辞退したこの4選手に代わって出場した選手の内、ドミニク・タン、クザイミ・ピー、クエンティン・チェンは今回再び招集されていますが、クザイミ、チェンの両選手は所属するスランゴールでは今季は他の選手にポジションを奪われており、出場時間が激減しています。一方、シャルル・ナジームとファズリ・マズランは所属チームでは試合に出ているものの、予備の交代要員に回っています。
 そんな中、今回のDF陣で注目なのは昨季終盤からJDTでレギュラーとなったフェロズ・バハルディンとダニエル・ティンです。フェロズ選手は昨季後半、オーストラリア出身でアジア枠外国籍選手のシェーン・ローリーが肘の骨折で長期間離脱となった中、リーグ戦終盤からマレーシアカップでは主力として先発し、今季もここまで4試合中3試合に先発しています。今回の初招集でいきなり先発として起用されるのかどうかが注目です。またJDTからサバへ期限付き移籍しているティン選手も、これまであまりポジションが脅かされることがなかったラヴェル・コービン=オングのライバルになりうる選手です。
 この他、今季まだ1試合も出場していないシャーミ・サファリが選出されたことがSNSでは話題になっていますが、キム監督の真意は不明です。

ミッドフィルダー(10名) 
氏名年齢所属今季出場時間/試合数
アリフ・アイマン21JDT360分/4試合
 アキヤ・ラシド24JDT51分/2試合
シャフィク・アフマド28JDT10分/1試合
シャマー・クティ・アッバ26JDT38分/2試合
*エンドリック・ドス・サントス28JDT192分/3試合
#スチュアート・ウィルキン25SAB146分/4試合
#ブレンダン・ガン35SEL338分/4試合
アザム・アジー28SRP311分/4試合
*パウロ・ジョズエ34KLC270分/3試合
*ノーア・レイン21SJK
SRPースリ・パハンFC、KLC-KLシティFC、SJK-セイナヨエン・ヤルカパッロケルホ(アイスランド)

マレーシア国籍を取得した帰化選手では、三菱電機カップで英国出身のリー・タックとアルゼンチン出身のエゼキエル・アグエロが揃ってデビューし、ゴールも決めていますが、今回、この両選手は予備の交代要員となり、代わって招集されたのいずれもブラジル出身のパウロ・ジョズエとエンドリック・ドス・サントスです。今季からマレーシア人選手として登録されている両選手は開幕から絶好調で、エンドリック選手はここまで3試合出場で3ゴールを、ジョズエ選手も3試合出場で今季チームの全得点に当たる2ゴールを挙げており、初招集発先発となる可能性も大です。
 また三菱電機カップでは本来の攻撃的なポジションからボランチ的に起用され、それに見事に対応して新たな可能性を見せたブレンダン・ガン、そして同じ三菱電機カップで代表初招集ながら2ゴールを決めるなど一皮剥けた感のあるスチュアート・ウィルキン、さらにはシーズン後半を棒に振った膝前十字靱帯断裂の大ケガから先日8ヶ月ぶりに復帰したキム監督の秘蔵っ子シャマー・クティ・アッバ、そしてスリ・パハンの司令塔アザム・アジーと、セントラルミッドフィルダーも先発争いが熾烈です。
 となると立場が微妙なのがシャフィク・アフマドとアキヤ・ラシドの2人です。所属するJDTの選手層の厚さから、シャフィク選手はここまで1試合(出場10分)、アキヤ選手は2試合(出場51分)と試合感に不安が残り、そもそもなぜこの2人が選ばれているのかに疑問が残ります。それでも代表には少ない、ドリブルでの突破力が自慢のアキヤ選手はスーパーサブ的な起用法も考えられますが、シャフィク選手に関しては、DFのシャーミ・サファリ同様、キム監督がどのように起用するかが不明です。

フォワード(3名)
氏名年齢所属今季出場時間/試合数
#ダレン・ロック33SAB319分/4試合
#ファイサル・ハリム25SEL285分/4試合
*ファイヤド・ズルキフリ25KDA236分/4
KDA-クダ・ダルル・アマン

 東南アジアの他のリーグ同様、フォワードに外国籍選手を起用することが多いマレーシアリーグは、このポジションでは人材難で苦しんでいます。マレーシア人選手として昨季最多の10ゴールを挙げたダレン・ロックでもリーグ全体では6位、ロック選手に次ぐ6ゴールを挙げたファイサル・ハリムはリーグ全体では12位タイとなっています。
 キム監督就任以来、ロック選手はこれまでもセンターフォワードで起用されており、ここは確定していそうですが、その左右にファイサル選手と、MFアリフ・アイマンがウイングとして入るアジアカップ予選のような形になるのか、ファイサル選手がトップ下、エンドリックあるいはパウロ・ジョズエと、アリフ・アイマンがその左右にサイドハーフ的に入る三菱電機カップのような形になるのか。キム監督がどのような前線のフォーメーションを選ぶのかが気になります。

 また上記の27名からケガ人等が出た際の交代要員として、以下の13名も選ばれています。
 選手層が厚いJDTの中で、昨季のリーグ最優秀MF賞を受賞したアフィク・ファザイルが出場時間を減らす中、今季から就任したエステバン・ソラリ監督が起用し続けているのがホンワンの愛称で呼ばれているナサニエル・シオです。英国生まれのシオ選手は英国1部ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズU21の出身で、JDT移籍前にはリザーブリーグに当たるプレミアリーグ2で20試合に出場するなど将来が嘱望されていましたが、母親がマレーシア人であることからJDTに移籍し、マレーシア国籍を取得しています。2022年のキム監督就任直後の行われたシンガポールでの3カ国対抗では代表候補合宿には呼ばれたものの、最終メンバーには残れませんでした。今回も交代要員なっていますが、代表で見てみたい選手の1人です。
 その一方で、タイに新天地を求めたサファウィ・ラシドとジュニオール・エルドストール(エルドストール選手は正確にはタイリーグ「復帰」ですが)は、交代要員止まりとなっています。同じ大リーグでプレーするディオン・コールズが王者ブリーラム・ユナイテッドで主力として活躍している一方で、サファウィ選手は試合には出て入るものの、レギュラー定着とは言い難く、エルドストール選手に至っては今季はまだベンチ入りすらしていません。
 

氏名年齢所属出場時間/試合数
MF ナサニエル・シオ・ホンワン23JDT332分/4試合
MFナズミ・ファイズ29JDT33分/1試合
MFアフィク・ファザイル29JDT119分/3試合
MFモハマドゥ・スマレ29JDT0分/0試合
DF#シャルル・ナジーム24SEL270分/3試合
DF#ファズリ・マズラン30SEL360分/4試合
MF#エゼキエル・アグエロ29SRP193分/3試合
MF バキウディン・シャムスディン29SRP272分/4試合
FW#サファウィ・ラシド26RAT
DFジュニオール・エルドストル32PRA0分/0試合
MFリー・タック35KDA360分/4試合
MFシャフィク・イスマイル23TRE173分/3試合
MF A・セルヴァン23NSE14分/1試合
TREートレンガヌFC、RAT-ラーチャブリーFC(タイ)、PRA-PTプラチュワップFC(タイ)

2023マレーシアスーパーリーグ
第4節結果とハイライト映像(2)-スランゴールとサバは勝点差2でジョホールを追撃、ペラは今季初勝利、クランタンUには遠い初白星

2023年3月11日@シティスタジアム(ペナン州ジョージ・タウン)
観衆:4,919人
ペナンFC 1-2 スランゴールFC
⚽️ペナン:ラファエル・ヴィトール(87分)
⚽️スランゴール:エイロン・デル・ヴァイエ(27分)、ノール・アル=ラワブデ(89分)
🟨ペナン:なし
🟨スランゴール:ジクリ・カリリ、ノール・アル=ラワブデ
MOM:ラファエル・ヴィトール(ペナンFC)

 ジョホールとの直接対決までは負けられない。
 スランゴールが試合終了間際のゴールでペナンを振り切り、開幕から引き分けを挟んで3連勝しています。27分にファイサル・ハリムからのクロスをエイロン・デル・ヴァイエが難なく決めてスランゴールが先制した試合は、このままスランゴールがリードして前半を折り返しました。
 後半に入るとギアが上がったペナンは87分にラファエル・ヴィトールのヘディングシュートが決まり、1-1の同点追いつきましたが、その数分後に先制ゴールを決めたエイロン・デル・ヴァイエに代わって入ったアリフ・ハイカルがゴール脇からマイナスのパス。これをノール・アル=ラワブデがダイレクトで蹴り込んでゴール!これが決勝点となり、スランゴールは貴重な勝点3を獲得しています。この決勝ゴールで4試合で3ゴールとなったヨルダン代表アル=ラワブデ、マレーシア代表ブレンダン・ガン、そしてガーナ出身のアレックス・アギャルクワで構成される中盤は好調で、次節第5節で対戦するリーグ9連覇中の王者ジョホール・ダルル・タジムとの直接対決に弾みをつけました。
 一方のペナンは試合展開は悪くなかったものの攻撃陣の不振が響き、これで開幕から4戦で未だ勝利を挙げられていません。

2023年3月11日@ダルル・マクモルスタジアム(パハン州クアンタン)
観衆:10,027人
スリ・パハンFC 1-1 サバFC
⚽️パハン:クパー・シャーマン(26分)
⚽️サバ:ダニエル・ティン(14分)
🟨パハン:ステファノ・ブルンド
🟨サバ:イルファン・ザカリア
MOM:ファドリ・シャス(スリ・パハンFC)

 こちらもジョホールとの直接対決までは負けられない。
 今季は開幕から3連勝と好調のサバ。開幕前の予想では打倒ジョホールの一番手と目されていましたが、第6節にはそのジョホールとの対戦が控えています。前述のスランゴール同様、直接対決前までは連勝中の王者に離されないためにも取りこぼしは禁物ですが、この日の相手はここまで1勝2分のパハンでした。
 前節のクチンシティ戦でいずれもゴールを挙げているMFテルモ・カスタニェイラはその試合でのケガのためベンチ外、そしてここまでの3試合で3ゴールと好調のサディル・ラムダニをベンチスタートさせたサバのオン・キムスイ監督でしたが、クチンシティ戦に続き、この試合もジャイルトンがパハンDFを翻弄し、サバの先制点にも絡み、ダニエル・ティンのゴールで鯖が先制しました。
 しかしパハンもクパー・シャーマンのゴールで追いつき、前半は1-1で終わりました。
 後半に入った68分、主審に執拗に抗議したサバのオン・キムスイ監督が退場となりましたが、その前には、ダレン・ロックがパハンのペナルティエリア内でパハンDFに倒されたにもかかわらずPKが与えられないなど「疑惑の判定」もありました。しかしその後も両チームは得点に足らず、引き分けに終わっています。

2023年3月11日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
観衆:3,817人
ペラFC 2-0 クチンシティFC
⚽️ペラ:ソ・ソンウン2(41分、58分)
🟨ペラ:シヴァン・ピレイ
🟨クチンシティ:アリフ・ハサン
MOM:ソ・ソンウン(ペラFC)

 ソ・ソンウンの2ゴールでペラが今季初勝利
 今季開幕戦では4失点で敗れ、続く2試合は同じ昇格組のPDRM、クランタン・ユナイテッド相手にいずれもスコアレスドローと苦しい試合が続いたペラでしたが、3試合で1得点のチームがこの試合では、新加入のソ・ソンウンが2ゴールを挙げ、ペラが今季初勝利を挙げています。
 一方のクチンシティは開幕戦で同じ昇格組のクランタンを破って、クラブ史上初となるスーパーリーグ初勝利を記録しましたが、その後は3連敗、しかも連敗中は1得点となっています。
 クチンシティの谷川由来選手は前節に続き、先発してフル出場しています。

2023年3月12日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
観衆:1,954人
クランタン・ユナイテッドFC 2-3 クダ・ダルル・アマンFC
⚽️クランタン:ダヴィッド(21分)、ヤン・ヴィクトル(89分)
⚽️クダ:ウィリアン・リラ(34分)、マヌエル・イダルゴ(44分PK)、アル=ハフィズ・ハルン(79分)
🟨クランタン:インドラ・プトラ、アスラフ・アリフディン
🟨クダ:ワン・アミルル・アフィク
MOM:アミルベク・ジュラバエフ(クダ・ダルル・アマンFC)

 監督不在のクダは今季未勝利のクランタンUに苦戦
 前節第3節のPDRM戦でレッドカードが出されたナフジ・ザイン監督不在のクダが、今季未勝利のクランタン・ユナイテッドを相手に苦しみながらも勝点3を挙げています。PDRM戦ではキャプテンのマヌエル・オットもナフジ監督同様、レッドカードによりこの試合は出場停止となっていますが、このオット選手の不在も響き、クダはホームのクランタン・ユナイテッドに何度も押し込まれる場面がありました。
 しかしスコア以上に攻撃力の差は歴然としており、クランタン・ユナイテッドはGKアシャラフ・オマルが連発した好セーブがなければ、さらに大差となった可能性がある試合でした。

2023マレーシアスーパーリーグ順位表(第4節終了時)

順位チーム勝点
1JDT44001711612
2SAB4310103710
3SEL431092710
4KDA43018449
5SRP41307436
6PRK412134-15
7TRE411213-24
8PDRM411215-44
9KEL4103511-63
10KCH4103310-73
11PEN402236-32
12KLC302125-32
13NSE302118-72
14KLU401337-41
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジム、TRE-トレンガヌFC、SAB-サバFC、NSE-ヌグリスンビランFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、SRP-スリ・パハンFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、KEL-クランタンFC、KCH-クチンシティFC、KLU-クランタン・ユナイテッドFC、PDRM-PDRM FC、PRK-ペラFC

3月13日のニュース
AFC U20女子アジアカップ予選-マレーシアは2連敗で1回戦敗退
タイ1部リーグ第23節-ディオン・コールズはフル出場、サファウィ・ラシドは先発も途中交代が続く
帰化選手のデ・パウラが3部リーグで今季初ゴール

AFC U20女子アジアカップ予選-マレーシアはミャンマーにも敗れて2連敗で1回戦敗退

2024年にウズベキスタンで開催予定のAFC U20女子アジアカップ。、その1次予選G組にチーム平均年齢17歳という若いチームで臨んだU20女子マレーシア代表は、3月10日に最終戦となるミャンマー戦に臨み、1-3で敗れ、G組最下位に終わり、1回戦敗退が決定しました。。

AFC U20女子アジアカップ予選G組第3節
2023年3月12日@RSNスタジアム(プノンペン、カンボジア)
ミャンマー 3-1 マレーシア
⚽️ミャンマー:Wai Hin Phyo2 (18分、86分)、Yin Loon Eain(80分)
⚽️マレーシア:ヌルファリシャ・ハニム(58分)

 サッカー専門サイトのハリマウマラヤによると、この試合後の会見でU20女子代表のキャメロン・ン監督は、ミャンマー代表がマレーシア代表よりも優っていたことを認めた上で、マレーシア代表選手たちは100%のパフォーマンスを見せたことには満足していると話しています。

「試合前に、私は選手たちに、この試合の結果を重視しないが、その代わりに、プレーの質の向上を見たいと伝えた。」と話したン監督は、大会前の合宿がわずか2週間しかなかったことを考えると、選手たちが最高のパフォーマンスを発揮してくれたことを喜んでいるとも述べています。

AFC U20女子アジアカップ 1次予選G組最終順位表

順位チーム勝点
1ミャンマー22005146
2カンボジア210112-13
3マレーシア200214-30
タイ1部リーグ第23節-ディオン・コールズはフル出場、サファウィ・ラシドは先発も途中交代が続く

3月11日と12日にタイ1部リーグ第21節が行われ、マレーシア代表のDFディオン・コールズ(ブリーラム・ユナイテッド)とFWサファウィ・ラシドはいずれも先発しています。また、DFジュニオール・エルドストール(PTプラチュワプFC)は今節もベンチ外で、移籍後まだベンチ入りが一度もありません。(試合のハイライト映像はタイリーグ公式YouTubeチャンネルより)

タイ1部リーグ第23節
2023年3月11日@レオ・チェンライスタジアム
チェンライ・ユナイテッド 0-0 ラーチャブリーFC
2試合連続引き分けとなったラーチャブリーFCは、ムアントン・ユナイテッドと勝点で並んだものの、得失点差で6位に順位を一つ下げています。
サファウイ・ラシドは先発して、64分に交代しています。

2023年3月11日@700周年記念スタジアム
ラムプーン・ウォリアーズ 0-0 PTプラチュワップFC
こちらも2試合連続で引き分けとなったPTプラチュワップFCは13位と変わらなかったものの、降格圏となる14位との勝点差が1となっています。
PTプラチュワップFCのジュニオール・エルドストールはベンチ外でした。

2023年3月12日@ピッチャヤスタジアム
ノーンブワ・ピッチャヤFC 0-1 ブリーラム・ユナイテッド
首位を快走するブリーラム・ユナイテッドが2連勝中だったノーンブワ・ピッチャヤFCを破り、4連勝を飾っています。
ブリーラム・ユナイテッドのディオン・コールズは先発してフル出場しています。

タイ1部リーグ順位表(第23節終了時、上位3チームとマレーシア人選手所属チームのみ)

順位チーム勝点
1ブリーラムU23194057174061
2バンコクU23154441132849
3チョンブリー23114638261237
5ラーチャブリー239862516935
13プラチュワップ2357112843-1522
帰化選手のデ・パウラが3部リーグで今季初ゴール

今年に入ってエンドリック・ドス・サントス(ジョホール・ダルル・タジム)、パウロ・ジョズエ(KLシティFC)と相次いでブラジル出身選手がマレーシア国籍を取得して帰化選手として登録されていますが、その先駆者とも言えるのが今季は3部リーグに当たるM3リーグでプレーするFWギリェルメ・デ・パウラです。

KLやペラなどMリーグで5シーズン以上連続してプレーしたことから、マレーシアサッカー協会FAMが代表強化のために始めた帰化選手支援プログラムによりマレーシア国籍を取得したものの、招集された代表チームでは期待されたプレーが見せられず、ファンの怒りと失望を買い、批判が集中したFAMが帰化選手支援プログラムの無期停止を発表する事態になり、その後移籍したジョホール・ダルル・タジム(JDT)でもトップチームどころか、セカンドチームでも出場機会が得られず、このまま消えていってしまうのか、という声も上がっていました。。

そのデ・パウラ選手は、今季からM3リーグに参入したマラッカFCに期限付き移籍し、開幕戦では先発してフル出場しながら無得点に終わったものの、第2節のハリニFCとの試合では2ゴールを決めています。このハリニFTは、昨季は元代表GKのハフィズル・ハキムや、いずれもDFのK・カナンやK・プラバカランなど昨季は1部スーパーリーグでプレーした選手を獲得、さらに昨季はスーパーリーグのPJシティFCの監督を務めたP・マニアム氏が監督に就任し、来季のスーパーリーグ昇格を目指すチームです。

この試合ではデ・パウラ選手の2ゴールで一旦は逆転したマラッカFCでしたが、ハリニFTは昨季はスーパーリーグでプレーしたナシル・バシャルディンが試合終了間際に同点ゴールを決め、無敗記録を2に伸ばしています。一方のマラッカFCは開幕戦で敗れており、今季はまだ勝利がありません。

大規模なスーパーリーグ改編により今季は2部プレミアリーグが休止となっていることから、このM3リーグが実質2部リーグとなっており、デ・パウラ選手がこのリーグで活躍し、自身への評価を覆すことができるのかどうかが今後は注目です。

2023マレーシアスーパーリーグ第4節結果とハイライト映像(1)-ジョホールはまたも大勝で開幕4連勝、トレンガヌは今季初白星

3月11日に2023マレーシアスーパーリーグ第4節の2試合が行われています。なおこの日はKLシティFC対ヌグリスンビランFCが、KLシティのホームであるKLフットボールスタジアムで予定されていましたが、マレーシア政府によるイベントでこのスタジアムが使用できなくなったことから、ヌグリスンビランFCのホーム、トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアムで開催されました。しかしこの試合は試合開始前から降り続いた豪雨によりピッチが冠水状態となったため、試合開始から27分で中断され、その後は中止が発表されています。なおこの試合の再試合の日程は後日発表されるということです。

2023年3月11日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
観衆:24,404人
ジョホール・ダルル・タジム 5-1 クランタンFC
⚽️ジョホール:ジオゴ(3分)、エンドリック(26分)、フェルナンド・フォレスティエリ(35分)、フアン・ムニス(56分)、アリフ・アイマン(82分PK)
⚽️クランタン:レオナルド・ロロン(69分PK)
🟨ジョホール:なし🟨クランタン:マリオ・アルケス
MOM:アリフ・アイマン(サバFC)

 ジョホールがまたも大勝で開幕から4連勝。
 マレーシア国籍を取得したブラジル出身のエンドリックがこの試合のゴールも含めて3試合連続ゴール、また3シーズンぶりに復帰したジオゴも今季2ゴール目、さらに新加入のフアン・ムニスも今季2ゴール目と新戦力が活躍する一方で、昨季はリーグ新記録の29ゴール(19試合)を挙げたベルグソン・ダ・シルヴァがここまで1ゴール、しかも今季初のベンチ外となるなど、誰が出場しても国内敵なしの感があります。
 そんな厚い選手層を持つジョホールの中で気になるのは、開幕からの4試合全てに先発フル出場しているのがホン・ワンことMFナサニエル・シオ、そして3試合に先発フル出場しているDFフェロズ・バハルディンのU23コンビ。ここまで安定したプレーを見せており、今月下旬のFIFA国際マッチカレンダー期間に予定されている代表戦では、帰化選手のエンドリックとともに初招集される可能性もありそうです。
 一方のクランタンは、レオナルド・ロロンが決めたPKがジョホール今季初の失点となった以外は見どころはありませんでした。

2023年3月11日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)観衆:9,020人
トレンガヌFC 1-0 PDRM FC
⚽️トレンガヌ:サルドール・クルマトフ(76分)
🟨トレンガヌ:サルドール・クルマトフ、アリフ・ザカリア、ハビブ・ハルーン、
🟨PDRM:ズルファーミ・アブドル・ハディ、アミル・サイフル・バデリ、イザク・イズハン
🟥PDRM:ラマダン・アブドル・ハミド
MOM:サルドール・クルマトフ(トレンガヌFC)

 トレンガヌが待望の今季初勝利。
 ここまで今季勝利がないトレンガヌと前節第3節にクダを破っているPDRMの対戦は、開始5分でPDRMのクダ戦で決勝ゴールを決めた鈴木ブルーノ選手がこの試合でも開始5分でズルファーミ・アブドル・ハディがヘディングシュートを放つなど、PDRMの積極的なプレーが目立つ展開でした。
 一方のトレンガヌはここまでの3試合で精彩に欠けるFWイヴァン・マムートとMFドマゴイ・プシッチに代わり、FWジョーダン・ミンターとケガで出遅れていた司令塔MFハビブ・ハルーンが今季初先発しましたが、ハビブ選手が加わったことで攻撃のバリエーションは明らかに増え、この試合でも徐々に好機が生まれました。
 しかしPDRMのGKラマダン・アブドル・ハミドがこの日は好セーブを連発して、トレンガヌ2得点を許しませんでした。そのラマダン選手は前半終了間際の45+2分、自身のミスからペナルティーエリアの外でジョーダン・ミンターを倒してPKを与えるとともに、一発レッドで退場となってしまいました。PDRMのアズミ・アジズ監督はMFチョン・ミン・ウーに代えてGKウィルフレッド・ジャブンを起用しました。
 後半に入ってもウィルフレッド選手がピンチを救う場面もあり、PDRMは数的不利を感じさせないプレーを続けましたが、76分にハイリー・ハキムのコーナーキックに合わせたサルドール・クルマトフが角度を変えたボールがゴール!開幕から4試合目にして今季チーム初得点となったこのゴールが決勝点となり、トレンガヌが今季初勝利を挙げています。
 PDRMの鈴木ブルーノ選手は先発して、56分に交代しています。

3月11日のニュース
AFC U20女子アジアカップ予選-マレーシアはロスタイムの失点で開幕戦に敗れる
JDTがジョホール州の洪水被害者へのチケット売り上げの寄付を発表
トレンガヌのレゾヴィッチは次のトランスファーウィンドウでマレーシア人選手として登録される見通しに

AFC U20女子アジアカップ予選-マレーシアはロスタイムの失点で開幕戦に敗れる

AFC U20女子アジアカップは2024年にウズベキスタンで開催されますが、その予選G組に出場しているU20女子マレーシア代表は、3月10日に初戦となるカンボジア戦に臨み、ロスタイムの失点で0-1と惜敗しています。

AFC U20女子アジアカップ予選G組第2節
2023年3月10日@RSNスタジアム(プノンペン、カンボジア)
マレーシア 0-1 カンボジア
⚽️カンボジア:Tun Kimhong(90+3分)

 この予選G組では3月8日の第1節でミャンマーがカンボジアを2-0で破っており、3月12日の最終節でマレーシアが2点以上の差をつけてミャンマーに勝利すれば、各組を1位で突破した他の7チームとともに2回戦に進出します。

JDTがジョホール州の洪水被害者へのチケット売り上げの寄付を発表

本来ならば、マレー半島では2月から3月は1年間の中でも降水量は少なめで暑い時期なのですが、今年は例年とは違い各地で豪雨が繰り返し、その影響で洪水の被害が出ています。中でもジョホール州の被害は甚大で、4万5000人以上が被害を受け、6人の命が奪われるほど深刻な状況です。そんな中、そのジョホール州を本拠地とするスーパーリーグのジョホール・ダルル・タジム(JDT)は、今季のホームでのチケット売り上げをジョホール州の洪水被害者に寄付すると発表しています。

JDTのアリスター・エドワーズCEOは、チームオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下がイスラム教の断食月の終わりまでにスルタン・イブラヒムスタジアムで開催される試合のチケット売り上げ収益を洪水被害者に寄付するよう指示したことをクラブ公式Facebookで発表しています。具体的には本日3月11日のスーパーリーグ第4節クランタンFC戦から、3月31日のサバFC戦、4月9日のクダ・ダルル・アマンFC戦、そしてFAカップ2回戦の4月14日のPDRM FC戦が対象となっています。

なお今年2023年のイスラム教の断食月は3月22日から4月21日となる予定です。

トレンガヌのレゾヴィッチは次のトランスファーウィンドウでマレーシア人選手として登録される見通しに

今季のマレーシアスーパーリーグでは、マレーシアリーグで5年以上継続してプレーしてきたいずれもブラジル出身のパウロ・ジョズエ(KLシティFC)とエンドリック・ドス・サントス(ジョホール・ダルル・タジム)の両選手が、マレーシア国籍を取得し、帰化選手としてマレーシア人選手登録でスーパーリーグに出場しています。

テレンガヌFCのDFアルグジム・レゾヴィッチも、2018年にPDRM FCでプレーして以来、マレーシア国内でのプレーが既に5年を越え、今季は帰化選手として登録されるのではと噂されていましたが、今季開幕時点では外国籍選手として登録されています。

これについてスポーツ専門サイトのアストロ・アリーナは、書類上の問題からレゾヴィッチ選手のマレーシア国籍の取得が先月2月23日までとなっていた今年1度目のトラスファーウィンドウ期間に合わなかったからだと報じています。

さらにモンテネグロ出身で今年31歳のレゾヴィッチ選手は、アストロ・アリーナとのインタビューで、今年2度目のトランスファーウィンドウ期間には、KLシティFCのロメル・モラレス(コロンビア)とともにマレーシア国籍を取得して、帰化選手としてのプレーが可能になるだろうと所属するトレンガヌFCから聞かされていると話しています。

190cmとマレーシア人にはあまりいない長身DFのレゾヴィッチ選手が帰化選手となれば、ポジション的にはこれまでの帰化選手がFWかMFだったことから初のDFとなります。トレンガヌにはコソボ出身の帰化選手MFリリドン・クラスニキもおり、7月5日から8月1日までとなっている今年2度目のトランスファーウィンドウでマレーシア人選手として登録されることになれば、今年後半に予定されているAFCカップに出場するトレンガヌにとっては大きな戦力アップになります。

なお現在、マレーシア国内でプレーする帰化選手(注:ここでは両親、祖父母などにマレーシア国籍を持つ者がいない帰化選手を指します)は前述のパウロ・ジョズエ、エンドリック・ドス・サントス、リリドン・クラスニキの他、MFモハマドゥ・スマレ(ガンビア出身、JDT)、FWギリェルメ・デ・パウラ(ブラジル出身、マラッカFC)、MFリー・タック(英国出身、クダ・ダルル・アマンFC)、MFエゼキエル・アグエロ(アルゼンチン出身、スリ・パハンFC)と全部で7名となっています。

2023マレーシアFAカップ1回戦結果とハイライト映像(1)-パハンとペナンが2回戦へ進出も物議を醸し出しそうな場面も

2023マレーシアFAカップの1回戦が行われ、組み合わせ抽選の結果、不運にも1回戦からの出場となったスーパーリーグの4チームが対戦し、スリ・パハンとペナンが2回戦に進出しています。
 マレーシアFAカップは日本の天皇杯に当たる大会で、1部スーパーリーグ以外のクラブも参加する大会ですが、コロナ前は5部に当たるM5リーグのクラブも出場していましたが、コロナ後は規模が大幅に縮小され、今年はスーパーリーグの14チームと3部に当たるM3リーグ14チームから選ばれた6チームの計20チームが出場しています。
 今月25日には1回戦の残り2試合が行われ、2回戦に当たるベスト16が決定します。

2023年3月8日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
観衆:4,219人
ペラFC 1-2 スリ・パハンFC
⚽️ペラ:クリスチャン・オビオゾール(34分)
⚽️パハン:マリク・アリフ(82分)、ステファノ・ブルンド(90+4分PK)
🟨ペラ:ハフィザル・モハマド、ファディル・イドリス、ハジック・プアド
🟨パハン:エゼキエル・アグエロ
🟥ペラ:ファディル・イドリス(🟨x2)
MOM:バキウディン・シャムスディン(スリ・パハンFC)

 スーパーリーグクラブ同士の対戦となったこの試合は、リーグ戦ではここまで0勝2分1敗で11位のペラFCが、1勝2分0敗で5位のスリ・パハンFCをホームに迎えました。試合は開始直後からホームのペラが積極的にボールを前に運び、それが功を奏しました。ファフィジ・イクマルがドリブルでゴール前に持ち込んだボールを受けたクリスチャン・オビオゾールがシュート!これが決まって34分にペラが先制し、前半はこのまま1ー0で終了しました。
 後半に入っても互角の戦いが続きましたが、67分にこの試合2枚目のイエローをもらったペラのファディル・イドリスが退場となってしまいました。リーグ戦も含めここまでの4試合で3枚目となる退場者を出したペラでしたが、GKブライアン・シーを中心にパハンの猛攻に耐える一方で、守備一辺倒にならずに追加点を狙いました。
 しかし81分にコーナーキックからマリク・アリフが同点ゴールを決めると、終了間際の90+4分にはペラのナスロル・アムリがペナルティエリア内でバキウディン・シャムスディンにファウルを犯しPKを与えてしまいました。これをステファノ・ブルンドが決めてパハンが逆転勝利で2回戦進出を決めています。

*****

 この試合はハイライト映像で見たのですが、いくつか疑問が残る場面がありました。ハイライト映像で言うと7分40秒、試合時間でいうと87分のペラゴール前のシーンで、パハンのマリク・アリフは明らかにボールに遅れてスライディングタックルしているのですが、試合の記録を見るとマリク選手にはイエローが出ていません。
 さらに疑惑の場面は決勝点となったPKの場面です。ハイライト映像では、上記のプレーの映像の後、いきなり決勝点となったPKの場面になっており、このPKを与えることになったペラのナスロル・アムリがペナルティエリア内でバキウディン・シャムスディンにファウルを犯した場面が映っていません。これまでスーパーリーグを統括するマレーシアンフットボールリーグMFLのハイライト映像は数多く見てきましたが、PKを与えた場面がカットされているハイライト映像を見た記憶が私にはありません。さらにSNS上では、このPKを与えた場面についてファウルではないというコメントも見られ、それをサポーターが自らの目で確かめることもできず、これは主審による「誤審」を隠す目的で映像がカットされているのでは、という疑惑も膨らみます。
 審判の「質」は毎シーズン話題になるものの、MFLとマレーシアサッカー協会はこの問題に真摯に向き合うことが最善の策だと思うのですが、それを隠すような姿勢は疑惑を増幅させる以外の何者でもありません。

2023年3月8日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロー・スター)
観衆:13,768人
クダ・ダルル・アマンFC 2-2 ペナンFC(PK 3-4)
⚽️クダ:マヌエル・オット(9分、90分)
⚽️ペナン:ジオヴァネ・ゴメス(22分)、スーニー・サアド(68分)
🟨クダ:ウィリアン・リラ、アミールベク・ジュラバエフ、リー・タック、マヌエル・オット
🟨ペナン:なし
MOM:シャフィク・アフィフィ(ペナンFC)

 1回戦のもう一試合もスーパーリーグで2勝0分1敗で4位のクダ・ダルル・アマンFCが0勝2分1敗で9位のペナンFCを迎えての対戦でしたが、こちらはPK戦にまでもつれ込んでいます。
 今季開幕からマンズール・アズウィラ監督がAFCプロライセンス取得のためのコース受講中で不在ということで、ペナンはこの日もチョン・イーファット監督代行が指揮を取りました。
 試合は、ナフジ・ザイン監督とともにトレンガヌから移籍したキャプテンのマヌエル・オットのゴールでクダが早々と先制しましたが、ペナンもジオヴァネ・ゴメスのゴールで追いつき、前半は1ー1で折り返しました。
 後半に入ると67分にはクダDFラインの裏に抜け出したスーニー・サアドの放ったシュートが決まり、再びペナンがリード奪いますが、90分にはペナンの中途半端なクリアミスを奪ったマヌエル・オットのシュートがこの試合2点目のゴールとなり、土壇場でクダが同点に追いつきます。
 そして延長を経ても決着がつかなかったこの試合はPK戦となりましたが、ここまで好セーブを連発していたペナンGKシャフィク・ハフィフィが、クダの3人目リー・タックと5人目ボヤン・シーゲルのPKを止めてペナンが4-3でPK戦を制し チームの2回戦進出に貢献しています。

*****

 実はこちらも色々と物議を醸しそうなシーンがある試合でした。この試合結果を報じた新聞記事では、マヌエル・オットの同点ゴールの前の82分には、クダがペナルティエリアの外で得たフリーキックを得、これをマヌエル・イダルゴが直接、ゴールするもオフサイドの判定で認められなかったようですが、その場面はMFLのハイライト映像からカットされており、サポーターが見ることはできなくなっています。また、PK戦の場面では、ペナンの最初のキッカーとなったミャンマー出身のDFゾー・ミン・トゥンがPKを決めた後に3本の指を立てる仕草を見せましたが、こちらも物議を醸し出しそうです。(ハイライト映像では10分10秒付近)
 一昨年の5月のFIFAワールドカップアジア2次予選の日本対ミャンマー戦で、ミャンマー代表GKのピエ・リヤン・アウンが国歌斉唱の際に同じ仕草をして報じられたことを覚えているかもしれませんが、この3本指はミャンマー国軍によるクーデターの結果成立した政府への抗議の意思表示です。ミャンマーではクーデター後も1000人を超える命が国軍に奪われているという報道もあります。しかし、試合中にこの仕草をしたことで、ゾー・ミン・トゥン選手には「侮辱的な言動や仕草」あるいは「非スポーツマン的行為」により懲戒処分が課せられる可能性が出ています。現在はスランゴールでプレーするやはりミャンマー出身のハイン・テット・アウンが、2021年にスランゴールのセカンドチームでプレーしていた際、ゴールを決めた後にやはりこの三本指の仕草を見せたことがあり、その際には厳重注意に加えて1試合の出場停止処分を受けました。こういった前例もあり、ここまでリーグ戦3試合とこのFAカップの1試合全てに先発フル出場しているゾー・ミン・トゥン選手にも同様の処分が科される可能性があり、ペナンにとっては主力選手を失うという痛手となりそうです。

3月10日のニュース
10月開催のムルデカ大会にパレスチナ・レバノン・インドの出場が決定
マレーシア政府が各州のスタジアムのゼオンゾイシア芝への張り替え費用を負担
U20女子アジアカップ予選出場メンバーが発表に

10月開催のムルデカ大会にパレスチナ・レバノン・インドの出場が決定

マラヤ連邦(当時)の英国からの独立を記念して1957年に第1回が開催されたムルデカ大会(ムルデカとはマレーシア語で「独立」)は、アジア最古の招待大会の一つですが、近年はマレーシア代表の弱体化などもあり久しく開催されていませんでした。それが今年10年ぶりに開催されることが決定し、パレスチナ、レバノン、インドの3カ国の出場が決定したと英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

今年10月に予定されている第41回大会となるムルデカ大会では、直近のFIFAランキング145位のマレーシアと対戦する同93位のパレスチナと同100位のレバノンは、いずれも大会初参加ですが、同109位のインドはこれまで1959年大会と1964年大会では準優勝しており、最近では2001年大会に出場しています。

10年間も開催されていなかったムルデカ大会が復活した理由は、2007年の自国開催を除くと43年ぶりに予選を突破してマレーシアがAFC選手権アジアカップ出場を決めたことにあります。キム・パンゴン代表監督は、来年1月に開催されるアジアカップ前に中東のチームとの対戦を希望しているということで、アジアカップへの準備を目的に復活したのが今回のムルデカ大会というわけです。

マレーシア政府が各州のスタジアムのゼオンゾイシア芝への張り替え費用を負担

マレーシア政府の青年スポーツ省は、マレーシア各州の主要スタジアムのピッチをゼオンゾイシア芝へ張り替えるための予算配分の用意があることを発表しています。

ハンナ・ヨー青年スポーツ相は、ピッチ張り替えを希望する州の青年スポーツ委員会に対して、管理するスタジアムの中から芝張り替えを希望するスタジアムを1つを選び、必要であればピッチの排水設備を改善した上で青年スポーツ省に対して芝張り替えの申請を行うことを求め、その申請を受けた後に予算を配分するとしています。

ヨー青年スポーツ相は、ピッチ張り替え後の維持管理費用はは各州政府が負うものとし、今回のピッチ張り替えはその維持管理が条件となるとも説明し、あくまでもその条件を満たす州にのみ予算を配分するとも話し、あくまでも政府が張替えを強要するものではないとしています。

なお今回の張り替えで使われるゼオンゾイシア芝は、。ゾイシア、ゼオンといずれも高麗芝系品種の芝を掛け合わせて作られたゾイシアゼオン芝は、維持管理に必要な水量が少ない、暖かい土地に育つ芝で、ジョホール・ダルル・タジムのホーム、スルタン・イブラヒムスタジアムで既に使用されている他、現在、まさに張り替えが行われているブキ・ジャリル国立競技場で使用されることになっています。

*****

この青年スポーツ省のピッチ張り替えについては、ジョホール・ダルル・タジム(JDT)のオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下がクラブ公式Facebookでコメントしています。前述したようにJDTはスルタン・イブラヒムスタジアムでこのゼオンゾイシア芝を使っていますが、その張り替え費用は100万マレーシアリンギ(およそ3000万円)前後、年間の維持管理費用は24万マレーシアリンギ(およそ720万円)だとしています。さらに張り替え費用が政府負担、つまり費用がかからないにもかかわらず、さらにリーグを運営するMFLから放映権料などの数百万マレーシアリンギの分配金があるにもかかわらず、24万マレーシアリンギの維持管理費用の出費を嫌ってピッチ張り替えを行う予定がないスーパーリーグのクラブがあるとし、そういった決断を下すサッカークラブのトップは、マレーシアサッカーに対する愛情からサッカークラブに関わっているのではなく、個人の利益のためにクラブに関わっている人間だと非難しています。

U20女子アジアカップ予選出場メンバーが発表に

3月10日からカンボジアのプノンペンで開催されるAFC U20女子アジアカップ予選に出場するU20女子代表のメンバーがマレーシアサッカー協会FAM公式サイトで発表されています。キャメロン・ン監督率いるU20女子代表は先月2月20日から26名を招集した第一次候補合宿を行っていましたが、そこから最終メンバーとなる23名が選ばれています。26名の中から23名を選ぶことが難しかったと話したン監督は、最終メンバーの選考については複数のポジションを守れる選手を優先したと説明しています。なお、最終メンバーはこちらです。

今回の予選でG組のマレーシアは、開催国のカンボジアの他、ミャンマーと同組になっています。(なおこのG組には当初はパキスタンも入っていましたが、出場を辞退しています。)今回の予選でマレーシアは今日3月10日にカンボジアと、また3月12日にミャンマーとの試合が予定されており、このG組の1位となるとが他の7組の1位とともに、今年6月の2次予選に進出します。また2次予選では1次予選突破の8チーム中、上位4チームが、開催国ウズベキスタン、前回2019年大会王者の日本、同準優勝の韓国、同3位の北朝鮮の4チームに加わり、本戦を戦います。


3月8日のニュース
今季未勝利のクランタンUにブラジル出身FWが加入
ラダメル・ファルカオがジョホール入団!?
タイ1部リーグ第22節-ディオン・コールズはフル出場、サファウィ・ラシドは先発も前半で交代

今季未勝利のクランタンUにブラジル出身FWが加入

開幕からの3試合を1分2敗と今季まだ勝星がないクランタン・ユナイテッドFCが6人目の外国籍選手としてブラジル出身のFWグレゴリ・ロシャ・メンデス・ダ・シルヴァの加入をクラブ公式Facebookで発表しています。27歳のグレゴリ選手は、先月2月23日までとなっていた今年1度目のトランスファーウィンドウ期間中に1年契約を結んでいたものの、マレーシア入国に手間取り、この時期の入国となったという説明がなされています。

今年2023年に入ってからは、ポルトガル3部のCDシンファンイスでプレーし、11試合で8ゴール1アシストを記録しているというグレゴリ選手は、既に先週からクランタン・ユナイテッドのセカンドチームの練習に参加しており、試合出場に十分なフィットネスレベルとなり次第、スーパーリーグにデビューすることになるということです。

今季ここまで0勝1分2敗のクランタン・ユナイテッドは、開幕からの3試合で1得点4失点という状況です。今季の外国籍選手は、FWダヴィッドことダヴィッド・デ・サンタナ・シルヴァ(ブラジル)、FWエルニスト・バトゥルカノフ(キルギス)、MFホセ・エルメル・ポルテリア(フィリピン)、MFモルガロ・ゴミス(セネガル)、DFヤン・ヴィクトル・シルバ・パイシャン(ブラジル)の5名で開幕を迎えましたが、ここまでチーム唯一の得点は41歳のマレーシア人FWインドラ・プトラのゴールによるものです。

ラダメル・ファルカオがジョホール入団!?

2010/11シーズンのUEFAヨーロッパリーグではFCポルト(ポルトガル)で17得点を上げて優勝に貢献、そして翌2011/12年シーズンの同大会ではアトレティコ・マドリード(スペイン)で12得点を挙げやはり優勝に貢献したエル・ティグレことラダメル・ファルカオ(コロンビア)は、UEFAヨーロッパリーグ史上唯一の2シーズン連続、しかも異なるチームでUEFAヨーロッパリーグ得点王となった選手です。CAリーベル・プレート(アルゼンチン)やモナコ(フランス)、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシー(いずれも英国)などでもプレー経験がある元コロンビア代表が、現在マレーシアスーパーリーグ9連覇中のジョホール・ダルル・タジム(JDT)に加入するという噂を、英字紙スターが報じています。

スペイン・マドリードに拠点を置く日刊スポーツ紙「マルカ」」の電子版の記事を引用する形で書かれた記事では、現在はスペイン1部のラージョ・バジェカーノに在籍している37歳のファルカオ選手にJDTが契約を持ちかけているというスペインのメディアの記事を引用し、現在のファルカオ選手契約は今年6月までとなっていると報じています。さらにマレーシアの今年2度目のトランスファーウィンドウが7月5日から8月1日までであることから、そのタイミングでファルカオ選手がJDTに加入すれば、シーズン後半戦やFAカップ、マレーシアカップ、そしてAFCチャンピオンズリーグに向けた戦力補強になるとしています。

さらにマルカの記事は「JDTはファルカオ選手を2年契約で獲得し、その後はチームのアンバサダー、そしてジョホール州のアンバサダーとしても活動することを求めている。」「(同じスペイン1部のクラブで、シンガポール出身のピーター・リム氏がオーナーの)バレンシアCFの補強候補にも上がっていることもあり、JDTとの契約交渉は継続中だが、ファルカオ選手自身は新たな挑戦に挑む意思があることは伝えているようだ。」という内容に加え、JDTオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が世界的に知名度のある選手を獲得して、JDTのクラブとしての価値を高めたいと考えており、世界各地でサッカースクールを運営するジェノヴァ・インターナショナル社や、ファルカオ選手の代理人が運営するレーシング・シティ・グループ社などとの協力関係を構築中であるとも紹介しています。

タイ1部リーグ第22節-ディオン・コールズはフル出場、サファウィ・ラシドは先発も前半で交代

3月4日と5日にタイ1部リーグ第22節が行われ、マレーシア代表のDFディオン・コールズ(ブリーラム・ユナイテッド)とFWサファウィ・ラシドはいずれも先発しています。また、DFジュニオール・エルドストール(PTプラチュワップFC)は今節もベンチ外でした。(試合のハイライト映像はタイリーグ公式YouTubeチャンネルより)

タイ1部リーグ第22節
2023年3月4日@ドラゴン・ソーラー・パークスタジアム
ラーチャブリーFC 1-1 スコータイFC
 16分に早々とレッドカードで退場者を出して10人となったラーチャブリーFCは24分に先制しながらも、前半に追いつかれましたが、そのまま引き分けて、連敗を3で止めています。また4位のチェンライ・ユナイテッドが敗れたため、チェンライ・ユナイテッドと勝点で並んだものの、得失点差で1つ順位を上げて4位に浮上しています。
 サファウイ・ラシドは先発して、46分に交代しています。

2023年3月5日@チャン・アリーナ
ブリーラム・ユナイテッドFC 2-0 ラムプーン・ウォリアーズFC
 リーグ首位のブリーラム・ユナイテッドFCは、この日の勝利でリーグ再開からの7試合で6勝1分とし、2位のバンコク・ユナイテッドFCとは勝点差12、3位のチョンブリーFCとは同21点をつけています。
 ブリーラム・ユナイテッドFCのディオン・コールズは先発して、フル出場しています。

2023年3月5日@ブンヤジンダースタジアム
ポリス・テロFC 1-1 PTプラチュワップFC
 この引き分けで連敗を2で止めたPTプラチュワップFCは、12位のラムプーン・ウォリアーズFCが敗れたため、代わって12位に浮上しています。
 PTプラチュワップFCのジュニオール・エルドストールはこの試合もベンチ外で、未だ出場がありません。

タイ1部リーグ順位表(第22節終了時、上位3チームとマレーシア人選手所属チームのみ)

順位チーム勝点
1ブリーラムU22184056173958
2バンコクU22144438122646
3チョンブリー22114737231437
4ラーチャブリー229762516934
12プラチュワップ2256112843-1521

2023マレーシアスーパーリーグ 第3節結果とハイライト映像(2)-サバが開幕3連勝、ジョホールは7ゴールで圧勝

 分かってはいたけど、やっぱり今季もジョホールの独走なのか。
 3月6日にスーパーリーグ第3節の残り2試合が行われ、いずれも開幕2連勝中だったサバFCとジョホール・ダルル・アマンが勝利、連勝3に伸ばしています。サバは今季スーパーリーグに昇格したクチンシティFCを2ー1で退け他ものの2位に後退し、ジョホールはヌグリスンビランを相手に7ゴールを挙げる圧勝で得失点差でサバを抑えて首位に浮上しています。

2023年3月6日@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
観衆:2,500人
クチンシティFC 1-2 サバFC
⚽️クチンシティ:アブ・カマラ(45+1分)
⚽️サバ:サディル・ラムダニ(24分)、テルモ・カスタニェイラ(58分)
🟨クチンシティ:バドルル・アフェンディ、アブ・カマラ
🟨サバ:パク・テス
MOM:テルモ・カスタニェイラ(サバFC)

 映像で見る限りではピッチの状態がかなり悪そうな中、先制したのはサバでした。それまでもクチンシティゴールを脅かしていたサディル・ラムダニがパク・テスが流したボールに走り込んでシュート!これが決まってサバが先制しました。しかしクチンシティも前半終了間際にゴール前の混戦から谷川由来選手の放ったシュートがゴール前のアブ・カマラの足元へ転がり、これをカマラ選手が振り向きざまにシュート!これが同点ゴールとなり、クチンシティが追いついて前半が終了しました。
 ピッチコンディションがさらに悪くなる中、58分にはゴール前のボールにクチンシティDFがピッチに足を取られて反応が遅れたところをテルモ・カスタニェイラがゴールへ押し込み、これが決勝点となりサバが2-1で勝利し、開幕からの連勝を3に伸ばしています。
 開幕戦、第2節とベンチ入りしていなかったクチンシティの谷川由来選手は、昨季の金髪から今季は黒髪となり(個人的には断然黒髪のほうが良い!)、この試合に先発し、今季初出場の試合にフル出場しています。

2023年3月6日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
観衆:15,427人
ヌグリスンビランFC 0-7 ジョホール・ダルル・タジム
⚽️ジョホール:フェルナンド・フォレスティエリ2(21分、49分PK)、ジオゴ(41分)、アリフ・アイマン(53分)、ラヴェル・コービン=オング2(67分、88分)、エンドリック(76分)
🟨ヌグリスンビラン:ザイナル・アビディン・ハリム、チェ・ラシド・チェ・ハリム、アルーン・クマル
🟨ジョホール:アリフ・アイマン
MOM:フェルナンド・フォレスティエリ(ジョホール・ダルル・タジム)

 今季スーパーリーグ1試合最多となる7ゴールを挙げたジョホール・ダルル・タジム(JDT)が開幕3連勝し、勝点で並ぶサバを得失点差で抑えて、今季初めて首位に浮上しています。
 JDTはこの試合も外国籍選手5名に帰化選手4名が先発し、マレーシア生まれの選手で先発したのはGKシーハン・ハズミとFWアリフ・アイマンの2名だけという布陣でしたが、開幕からの2試合いずれも引き分けで、2試合で1得点というヌグリスンビランには荷が重い相手でした。
 今季初先発となったラヴェル・コービン=オングが6分にシュートを放つなど、JDTは試合開始からヌグリスンビランゴールに迫りますが、それでもGKシーク・イズハン・ナズレルの好守もあり、前半はフェルナンド・フォレスティエリの今季初ゴールとジオゴのスーパーゴールによる2点に抑えて折り返します。
 しかし後半はギアを上げたJDTにヌグリスンビランなすすべもなく、合計7失点の大敗で敗れています。

2023マレーシアスーパーリーグ順位表(第3節終了時)

PosTeamPWDLGFGA+/-Pts
1JDT3300120129
2SAB33009279
2SEL32107167
4KDA32015236
5SRP31206335
6PDRM311114-34
7KEL310224-23
8KCH310237-43
9PEN302124-22
10KLC302125-32
11PRK302114-32
12NSE302118-72
13KLU301214-31
14TRE301203-31
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジム、TRE-トレンガヌFC、SAB-サバFC、NSE-ヌグリスンビランFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、SRP-スリ・パハンFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、KEL-クランタンFC、KCH-クチンシティFC、KLU-クランタン・ユナイテッドFC、PDRM-PDRM FC、PRK-ペラFC

3月7日のニュース
スランゴールFC前TDがミャンマー代表監督に就任
M3リーグ開幕-給料未払い問題未解決でスーパーリーグ除名のマラッカとサラワクは共に黒星スタート

スランゴールFC前TDがミャンマー代表監督に就任

昨季までスランゴールFCで監督やテクニカルディレクター(TD)を務めたミハイル・フェイヒテンバイナー氏が、ミャンマー代表監督に就任したことをマレーシア国内の複数メディアが報じています。

ドイツ出身でU15ドイツ代表監督などの経験を持つフェイヒテンバイナー氏は、「ドイツサッカーのDNA」を伝えたいと2020年にスランゴールFCのセカンドチーム、スランゴールFC IIの監督兼クラブのTDに就任しました。そして新型コロナの影響で短縮されたスーパーリーグでスランゴールFCが2勝4分2敗で低迷すると、残り3試合を残して辞任したB・サティアナタン監督に代わり暫定監督としてシーズンを終えました。

翌2021年シーズン前に、自身の元でプレー経験がある元浦和レッズのカルステン・ナイチェル監督に就任すると、フェイヒテンバイナー氏はTDに復帰しましたが、このシーズンもスランゴールFCが8勝9分5敗の6位に終わると、2022年にはトップチームの監督に就任しました。しかし4勝4分5敗となった昨季途中の8月にはスポーツディレクターに「降格」されていました。

ミャンマー代表では同じドイツ出身で、2019年10月から今年1月まで監督を務めたアントワーヌ・ヘイしに代わり、同国代表と同国U23代表の両チームの監督を務めるということですので、まずは今年5月にカンボジアで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズでU23代表監督がデビューとなりそうです。

就任会見では、代表監督になるという自身の夢が達成できたと述べたフェイヒテンバイナー氏は、さらにスランゴールFCII監督時代にミャンマー代表のハイン・テット・アウンを指導したこともあることからミャンマーのサッカーについて知識はあり、代表監督としての仕事を早く始めたいと語っています。

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マレーシア国内メディアの論調は「ドイツサッカーのDNA」をクラブレベルで浸透させられなかったフェイヒテンバイナー氏に代表監督が果たして務まるのか、という疑問が多く見られますが、スランゴールFCでは、育成を目的とするTDとセカンドチームの監督からトップチームの暫定監督、再びTDに戻ってから今度はトップチームの監督を歴任したことは、クラブ経営陣の迷走の被害者でもあります。5月の東南アジア大会では、そういった懐疑的な意見にどう応えるのかに注目したいです。

M3リーグ開幕-給料未払い問題未解決でスーパーリーグ除名のマラッカとサラワクは共に黒星スタート

3月4日にマレーシアリーグ3部にあたるM3リーグの2023年シーズンが開幕しました。今季は1部スーパーリーグと2部プレミアリーグが統合されてスーパーリーグとなったことで、2部プレミアリーグは中止となり、プレミアリーグに参加していたセカンドチームが新設されたMFLカップ(スーパーリーグクラブのセカンドチームとMSN-FAMプロジェクトが参加するU23リーグ)ため、このM3リーグがスーパーリーグに次ぐリーグとなっています。

今季のM3リーグは、全14チームで争われ、ホームアンドアウェイ方式で行われるリーグ戦終了後は、上位4チームによるプレーオフが行われ、そこから上位2スーパーリーグに参戦できなかったチームがスーパーリーグへ昇格、またリーグ戦13位と14位は4部リーグに当たるM4リーグへ降格となります。なお、スーパーリーグはマレーシアンフットボールリーグMFLが統括していますが、M3リーグ以下はアマチュアフットボールリーグAFLという組織が統括するセミプロリーグです。

今季のM3リーグの注目は、いずれも初参加となるサラワク・ユナイテッドFCとマラッカFCです。昨季はスーパーリーグでプレーしたサラワク・ユナイテッドは給料未払い問題未解決を理由に今季のクラブライセンスが交付されなかったことからスーパーリーグに出場できず、アマチュアリーグのM3リーグに参戦しています。一方のマラッカFCはマラッカ州サッカー協会MAFAが新設したクラブで、こちらはMAFAの前身のマラッカユナイテッドサッカー協会MUSAが運営し、やはり昨季スーパーリーグでプレーしたマラッカ・ユナイテッドFCが、やはり給料未払い問題未解決であることからクラブライセンスを交付されず、スーパーリーグ不参加となったことを受けて設立されています。なお、この記事執筆時点ではサラワク・ユナイテッド、マラッカ・ユナイテッドとも昨季所属選手や監督、コーチへの給料未払いが完了したという報道はなく、国内サッカーファンからは、給料問題未解決のチームやそのチームを運営していた組織にM3リーグ参戦を認めたAFLを批判する声が挙がっていますが、これに対して、AFLのユソフ・マハディ会長は、サラワク・ユナイテッドFCとマラッカFCのM3リーグ参加を認めなければ、「両州のサッカー振興に支障が出る懸念がある」という理由で、両チームの参加を認めたことを明らかにしています。

とは言え、昨季のスーパーリーグでプレーした選手たちは、両チームとも給料未払いにより全員が退団し、その代わりに加入した選手たちの質が問われましたが、案の定、サラワク・ユナイテッドは昨季のノックアウトステージでベスト8に残ったハリニ・スランゴールFTに0-3、マラッカFCは昨季はノックアウトステージに進出できなかったサインスFCに3ー1でそれぞれ敗れて、今季は黒星発進となっています。このようなスコアの試合が続けば、さらに下部のM4やM5リーグから参戦させなかったAFLの判断にも批判が集まりそうです。

この他、先日のこのブログで主要スポンサーが電子タバコ企業であったことが発覚し、リーグからスポンサー契約解除を余儀なくされた結果、今季M3リーグ事態の危機にあったBRM FCですが、宗教学校のラウダー・イスラム教学校が代わってスポンサーとなったことで、無事M3リーグに参戦しましたが、第1節では入国管理局FCと0-0で引き分けています。

また昨季2022年優勝のPIB FCは昨季ノックアウトステージでベスト8のマンジュンシティFCと0-0で引き分け、準優勝のKLローヴァーズFCは今季初参戦のマレーシア・ユニバーシティFCを3-0で一蹴しています。

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