4月2日のニュース
政府支援のピッチ張り替え申請を行ったのはクダとペラのみ
MFLの新賞金分配制度で優勝チームが手にするのは7200万円超
6月のFIFAカレンダーでマレーシアはイエメンとソロモン諸島と対戦
アジアカップ出場のU17代表はカタールで合宿実施

政府支援のピッチ張り替え申請を行ったのはクダとペラのみ

今年1月にマレーシア政府青年スポーツ省は、マレーシア全ての州の青年・スポーツ行政評議会に対し、各州内で1つのスタジアムを選び、そのピッチをゼオンゾイシア芝に張り替えるための資金を提供することを発表しましたが、この資金提供に対して申請書を出したのはクダ、ペラの両州政府のみであると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

マレーシア政府のハンナ・ヨー青年・スポーツ相は、クダ・ペラの両州政府は既に申請書を提出している一方で、マレーシア青年・スポーツ省は、申請書の内容を確認した上で、張り替えた芝の所有権に関する州の行政評議会との会議を経て、両州政府の決定を確認する必要があるため、しばらく時間が必要であることも明らかにしています。

マレーシアの大半のスタジアムのピッチは、当地で「カウ・グラス」と呼ばれる芝?草?を使っていますが、排水設備の不備などもあり、一旦大雨が降ると水が浮くなど劣悪な状況となりますが、その状況を改善するために青年・スポーツ省が乗り出した結果が今回のピッチ張り替えの資金提供です。しかしピッチの張り替えを望む州は、芝張り替え後のピッチの年間メンテナンス費用は州政府が負担することになっており、年間30万リンギ(およそ900万円)程度かかるとされるそのメンテナンス費用の出費を嫌って、この申請をしない州があると言われていましたが、申請したのが現時点でマレーシア13州のうちのわずか2州というところを見ると、良いピッチでサッカーをする、ということはこの国では重視されていないことがわかります。

MFLの新賞金分配制度で優勝チームが手にするのは7200万円超

スーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、2023年から2025年までの成績を元にした新たな賞金分配制度を新たに導入したことを発表し、これにより今季のスーパーリーグ優勝チームは総額で240万リンギ(およそ7200万円、1リンギはおよそ30円)を受け取ることになることを、公式サイトで発表しています。。

リーグ収益の一部を各チームに分配するこの新たな賞金分配制度の導入により、今期のスーパーリーグ14チームは分配金として一律で50万リンギを受け取る他に、リーグ優勝すれば190万リンギ、2位は140万リンギを、3位は100万リンギ、そしてリーグ最下位14位は10万リンギと、順位に沿った賞金を受け取ります。昨季の1部スーパーリーグと2部プレミアリーグが統合された今季のスーパーリーグでは、全14チームへ分配されるの賞金の総額は昨季から96.55%増の1,567万5000リンギとなっているということです。

MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、今季終了時の各チームの成績に基づいて、合計で695万リンギットの賞金が分配される一方で、リザーブリーグに当たるMFLカップの優勝チームと準優勝チームもそれぞれ50万リンと25万リンギを受け取ることも発表しています。

新型コロナの影響を受けた2021年と2022年の両シーズンのリーグ収益の分配は、スーパーリーグの各チームが一律50万リンギ、プレミアリーグの各チームが一律25万リンギの分配金を受け取り、賞金が授与されたのはスーパーリーグとプレミアリーグのそれぞれ上位3チームだけでした。

6月のFIFAカレンダーでマレーシアはイエメンとソロモン諸島と対戦

スポーツ専門サイトのアストロ・アリーナは、マレーシアサッカー協会(FAM)が次のFIFA国際マッチデーカレンダー(FIFAカレンダー)となる6月に、イエメンとソロモン諸島と対戦することを決定したと報じています。

先月3月の今年1回目のFIFAカレンダーでは、FIFAランキング145位のマレーシアは、同135位のトルクメニスタン、同146位の香港と対戦し、それぞれ1-0、2-0で勝利を収めていますが、アストロ・アリーナの記事では、トルクメニスタン戦の勝利によりマレーシアはFIFAランキングポイント5.27を、香港戦の勝利では4.85ポイントを獲得し、今月4月に発表される予定の最新のランキングでは139位になることが予想されています。

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6月に対戦予定となったイエメンは現在のFIFAランキングでは154位、ソロモン諸島は136位と、FIFAランキングで見ると、今回のトルクメニスタン、香港同様、これまた微妙なレベルの相手ですが、これは現在FAMが最優先としている、FIFAワールドカップ2026年大会のアジア予選組み合わせ抽選までアジアで25位以内に入ることと関わっています。と言うのも、アジアの上位25位のチームは11月から始まるワールドカップ予選の2回戦から出場しますが、26位以下のチームは10月から始まる1回戦からの出場となります。現在、マレーシアはまさにそのアジア25位におり、1回戦からの出場をなんとしても避けたいFAMは、相手選びも慎重に行う必要があるわけです。

アジアカップ出場のU17代表はカタールで合宿実施

今年6月にタイで開催されるAFC U17アジアカップ2023年大会に出場するU17代表のオスメラ・オマロ監督は、大会に向けてカタールで合宿を行うことを明らかにしています。なおカタールでは現地のプロクラブと数試合の練習試合も行うということです。

大会に向けた準備として、先月3月に福岡で開催されたサニックス杯国際ユースサッカー大会に出場したマレーシアU17代表は、順位決定戦で最終的には14位(出場16チーム中)に終わりましたが、予選グループではサガン鳥栖U18前橋育英福岡大付属若葉と対戦するなど、貴重な経験を積んでいます。なお、オマロ監督は、カタール遠征後は東南アジアのチームと対戦して最終調整を行うとしています。

なおAFC U17アジアカップ2023年大会では、マレーシアはA組に入り、開催国タイ、イエメン、ラオスと同組になっています。

3月29日のニュース
国際親善試合-アキヤ・ラシドの2戦連発などで香港に勝利

国際親善試合-アキヤ・ラシドの2戦連発などで香港に勝利

マレーシア代表が香港代表を2-0で破り、今年1回目のFIFA国際マッチカレンダーで行われた2試合を2連勝で終えています。奇しくも3月26日にはシンガポールで開催されたマーライオンカップ2023でマレーシアU22代表が香港U22代表を破って優勝しており、A代表もこれに続いた形になりました。

マレーシアのキム・パンゴン監督は、1-0で勝利した3月23日のトルクメニスタン戦からは、DFドミニク・タン(サバ)、DFマシュー・デイヴィーズ(ジョホール・ダルル・タジムJDT)、MFブレンダン・ガン(スランゴール)、MFエンドリック・ドス・サントス(JDT)に代えて、DFシャールル・サアド(JDT)、DFクエンティン・チャン(スランゴール)、アザム・ノー(スリ・パハン)、そしてMFノーア・レイン(アイスランド1部セイナヨエン・ヤルカパッロケルホ)の4人を起用しました。(以下はこの試合の先発XI)


昨年もマレーシアと対戦し敗れている香港のヨルン・アンデルセン監督は、試合前の記者会見で前回とは違ったチームを見せると話していた通り、香港は試合開始から積極的にマレーシアゴールを狙います。これに対して、初めてコンビを組むクエンティン・チェンとディオン・コールズ(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)の連携が今ひとつのマレーシアは試合開始からピンチが続きますが、香港FW陣のシュートミスやゴールポストに救われて、なんとか無失点で切り抜けます。

DF陣が落ち着き始めた一方で、前線ではがFW陣が激しくプレッシャーをかけますが、18分にはこれが功を奏します。ダレン・ロック(サバ)が香港GKに詰め、そこから蹴り出されたボールに今度はファイサル・ハリム(スランゴール)とパウロ・ジョズエ(KLシティ)がチャージし、これがルーズボールとなると、そのボールをファイサル選手が奪って、ゴール前へのアキヤ・ラシド(JDT)ヘパス。これをアキヤ選手が決めて、マレーシアが先制しました。

トルクメニスタン戦に続くアキヤ選手の2試合連続ゴールで1-0とリードしたマレーシアは、41分にGkシーハン・ハズミ(jDT)からのキックをロック選手が前線で受けると、走り込んできたファイサル選手にパス。ファイサル選手がドリブルで香港DFをかわしてシュート!ファイサル選手の代表通算10ゴール(21試合)が決まってマレーシアはリードを2点に広げました。

後半に入っても共に好機を作りながら得点には至らなかったものの、要所ではマレーシアは試合をコントロールして進み、試合はこのまま2-0で終了。この試合は平日開催、しかもブキ・ジャリル国立競技場(クアラルンプール)がシバの張り替えなどで利用できないためジョホールでの開催ということも重なってか、代表戦としてはやや寂しい4500人程度の観衆でしたが、その全員が代表のパフォーマンスに満足した試合になったのではないでしょうか。

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昨季オフにトレンガヌからスランゴールに移籍したファイサル選手は、リーグ戦でのパフォーマンス自体は悪くはないものの、開幕からここまでの5試合で0ゴール(3アシスト)と目に見える結果が出ておらず、国内でもサポーターの数が多いスランゴールでプレーすることでトレンガヌとは違った重圧があったかと思います。ファイサル選手はこの香港戦でのゴール直後に涙を流していたという報道もありますが、このゴールがきっかけとなり、そのスランプが解消されそうな予感がします。

また2試合で2ゴールと活躍したてアキヤ選手はJDTに戻っても先発の機会を与えられるのか、それともこれまで通り「スーパーサブ」と言えば聞こえが良い、ただの控え選手になってしまうのかも気になります。今季ここまでチームの5試合中、いずれも途中出場の2試合、出場時間は51分ながら今回代表に選ばれたことで、試合後には「出場時間など関係ない」という意見もSNSでは見られましたが、逆にリーグ戦でも出場機会が得られれば、もっと良い選手になれるのではとも考えられるでしょう。23歳とまだまだ成長過程にある選手に最も必要なのは試合時間以外の何者でもないと思うので、JDTでスーパーサブを続けるくらいなら、マレーシア国内外を問わず、機会を求めての移籍も考えて欲しい選手です。

そして最後もJDT関連ですが、ケガを理由に代表合宿を途中で離れたアリフ・アイマンとエンドリック・ドス・サントスが、今週末に再開するスーパーリーグの首位攻防戦JDT対サバに何もなかったかなように出場するのかどうかも気になります。サバのエース、ダレン・ロックは今回の代表戦2試合とも先発しており、アリフ、エンドリックの両選手が「休養十分」でサバとの試合に臨めば、代表招集は「ケガ」を理由にいつでも辞退できるものという声が上がりそうです。

国際親善試合
2023年3月28日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
観衆:4,593人
マレーシア2-0 香港
⚽️マレーシア:アキヤ・ラシド(18分)、ファイサル・ハリム(41分)

マレーシア対香港戦のハイライト映像(マレーシアサッカー協会FAM公式YouTubeチャンネルより)

3月28日のニュース
今日の香港戦を前にアリフ・アイマンとエンドリックがチームを離脱
香港代表監督は昨年の対戦とは違う試合になると自信を見せる

今年1回目のFIFA国際マッチカレンダーの2試合目として、本日はマレーシア代表(直近のFIFAランキング145位)と香港代表(同146位)が対戦します。マレーシア代表のキム・パンゴンがかつて指揮を取っていた香港代表とは、昨年6月に国際親善試合で対戦していますが、このときはサファウィ・ラシド(タイ1部ラーチャブリーFC)とサフィク・ラヒム(ジョホール・ダルル・タジム)のゴールで2-0で勝利しています。一昨日はシンガポールで開催されたマーライオンカップ2023決勝で、マレーシアU22代表は香港U22代表を2-1で破って優勝していますが、A代表もU22代表に続けるのでしょうか。

今日の香港戦を前にアリフ・アイマンとエンドリックがチームを離脱

1−0で辛勝した3月23日のトルクメニスタン戦では、先発どころかベンチ入りすらしていなかった若きエース、アリフ・アイマン(ジョホール・ダルル・タジム、JDT)ですが、マレーシア代表のキム・パンゴン監督は、マレーシアサッカー協会FAMの公式Facebookに声明を発表し、アリフ選手が負傷により、すでに代表合宿を離脱していることを明らかにしています。マレーシアの通信社ブルナマなど複数のメディアは、合宿中にアリフ選手の姿が見えないことを報じており、SNS上でもこれまでに様々な憶測が飛び交っていました。

また同じ声明では、トルクメニスタン戦では先発しながら、スーパーリーグのような躍動感が全く見られなかったエンドリック・ドス・サントス(JDT)についてもやはりケガのため代表合宿離脱が発表されています。エンドリック選手については、この負傷がトルクメニスタン戦で負ったものかどうかは明らかにされていません。

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トルクメニスタン戦に出場したエンドリック選手はまだしも、代表合宿に招集されながらケガのため離脱と説明されたアリフ選手には、そもそも招集するのに十分な体調だったかのかどうかが疑問です。しかし、その一方で今季開幕から5連勝で首位に立つJDTでは、アリフ選手はここまで3ゴール3アシスト、エンドリック選手は3ゴールといずれもチーム躍進の立役者であり、この両選手が他の選手より先に代表合宿を離脱し、今週3月31日に予定されている勝点差2で迫る2位サバとの首位攻防戦に「休養十分」でシラーっと先発フル出場するのかどうかが個人的には気になります。サバは代表合宿にダレン・ロック、スチュアート・ウィルキン、ドミニク・タンが「拘束」されている上、香港戦に彼らが出場することになれば、リーグ戦視点では代表戦は「罰ゲーム」のように見えてしまいます。

香港代表監督は昨年の対戦とは違う試合になると自信を見せる

本日の香港戦を前に記者会見が行われ、香港側からはヨルン・アンデルセン監督とツイ・ワンキット(徐宏傑)選手が出席し、その席上でアンデルセン監督は、かつて対戦したマレーシアとは様変わりした様子に驚いたと話していると、英字紙スターが報じています。

ノルウェー出身ながら現役時代の大半をドイツで過ごしたアンデルセン監督は、1992年に在籍したアイントラハト・フランクフルト時代にはブンデスリーガ初となる外国籍選手の得点王となっています。引退後は指導者に転じ、2008年には現リバプール監督のユルゲン・クロップ氏がドイツ1部のボルシア・ドルトムント監督就任のために退団したFSVマインツ05の監督に就任し、クロップ前監督が果たせなかった1部昇格を果たしています。

このアンデルセン監督がマレーシアと対戦したのは2016年5月から経済制裁の影響で2018年3月に退任した北朝鮮代表監督時代のことでした。AFC選手権アジアカップ2019年大会3次予選で対戦したマレーシアと北朝鮮はホーム、アウェイの2試合とも北朝鮮が4-1で勝利していますが、その当時を振り返ったアンデルセン監督は、「6年前に対戦した北朝鮮代表監督時代は、マレーシア代表を難なく破ったが、現在のマレーシアは大きくメンバーが変わっているだけでなく、半数近くが帰化選手で占められており、チームのレベルは明らかに上がっているのは明らかだ。」と述べています。

昨年6月1日に対戦している両チームですが、このときはマレーシアが2-0で勝利しており、当時も香港代表を率いていたアンデルセン監督は、高い位置からのプレスをかけ、果敢にボールを奪いにくるマレーシアのスタイルは理解しており、それを踏まえた上で前回の対戦とは違った香港代表のプレーを見せられるだろうと述べる一方で、今回のチームはブラジル出身の帰化選手DFエリオとFWマット・オー(いずれも香港1部傑志体育会)と主力を欠くメンバーであることも明かしています。

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上で取り上げた北朝鮮対マレーシア戦は、3度の延期という紆余曲折の末に開催された試合でした。北朝鮮の平壌で予定されていた2017年3月28日の試合は、同年2月13日に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害されたことによる両国の関係悪化による互いの国民の渡航禁止、さらには両国による大使館員帰国などの措置が講じられたことから延期されました。(マレーシアは北朝鮮と国交があり、北朝鮮大使館もあります。)

その後、両国間で徐々に緊張は和らぎ、マレーシア政府による渡航禁止が解除になったことから、試合は一度は6月8日に平壌で開催されることに決まりました。ただし、渡航後の選手の安全を不安視したマレーシア政府は朝鮮半島の核による緊張の高まりなども受け、国民の北朝鮮渡航を再び禁止し、この試合の北朝鮮国外の中立地での開催をアジアサッカー連盟AFCに求めました。これを受けたAFCは朝鮮半島の「地政学上の緊張状態」を理由に2度目の延期を決定し、同年10月に開催することを発表しました。

10月5日と試合日程が決まると、同年9月には、当時のマレーシア・サッカー協会FAMの会長だったジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下(当時、現ジョホール・ダルル・タジム オーナー)が、北朝鮮大使とマレーシアで会談し、その席上で選手および関係者の安全について話し合いました。会談後には、それまでは「北朝鮮で選手は毒を盛られる可能性がある」とも話していたトゥンク・イスマイル会長は、自身が希望するタイミングでいつでも直接入国することができると北朝鮮側から通達されたことを明かしていました。

しかしその直後に今度はマレーシア外務省が、北朝鮮のミサイル発射が続き、朝鮮半島の緊張が拡大したとして、全てのマレーシア国民の北朝鮮への渡航を禁止したことから、試合の1週間前となる同年9月28日にAFCは3度目となる試合の延期を発表しました。

そして3度の延期を経たこの対戦は、北朝鮮のホームゲームは同年11月10日に、マレーシアのホームゲームは3日後の11月13日に、いずれも中立地のタイで行われることで決着した経緯があります。

3月27日のニュース
マーライオンカップ2023-マレーシアU22が香港U22を破って初優勝
元U23代表監督がクランタンのテクニカルディレクター就任
2023マレーシアFAカップ1回戦結果とハイライト映像(2)-マンジュンシティFCとイミグレーションFCが16強へ進出

マーライオンカップ2023-マレーシアU22が香港U22を破って初優勝

昨日3月26日にマーラインオンカップ2023の決勝が行われ、マレーシアU22は香港U22を2-1で破り、大会初優勝を達成しています。

マレーシアU22のE・エラヴァラサン監督は、4-2で勝利した準決勝のカンボジアU22戦から、DFジクリ・カリリ、FWシャヒル・バシャーのスランゴールコンビとMFアイマン・アフィフ(クダ)に代えて、DFアズリン・アフィク(クダ)、MFアダム・ファルハン(ジョホール・ダルル・タジムII-JDT II)、そしてMFのT・サラヴァナン(KLシティ)を起用しています。

この試合のマレーシアU22の先発XI

前半を0-0で折り返した試合は、後半の74分、準決勝のカンボジアU22戦でも途中出場ながらゴールを挙げたナジムディン・アクマル(JDT II)がヘディングシュートを決めて、マレーシアが先制しました。さらに5分後の79分にはサフワン・マズラン(トレンガヌ)のゴールでリードを2点に広げたマレーシアU22は、香港U22の反撃を80分にラウ・カキウが挙げた1点に抑えて、2ー1で勝利し、マーライオンカップ初優勝を飾っています。なお、3位/4位決定戦では、シンガポールU22が本田圭佑氏が指導するカンボジアU22をやはり2-1で破って、最下位を逃れています。

マーライオンカップ2023 決勝
2023年3月26日@ジャラン・ブサルスタジアム(シンガポール)
マレーシアU22 2-1 香港U22
⚽️マレーシア:ナジムディン・アクマル(74分)、サウワン・マズラン(79分)

試合のハイライト映像はアストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより
元U23代表監督がクランタンのテクニカルディレクター就任

元マレーシアU23代表監督のフランク・ベルンハルト氏のMリーグ復帰の噂は3月21日のこのブログでも取り上げましたが、その噂が現実となりました。今季からスーパーリーグでプレーするクランタンFCは、クラブ公式Facebookでベルンハルト氏のテクニカルディレクター就任を発表しました。

ドイツ出身のベルンハルト氏は、現役時代はヴェーダーブレーメンなどでプレーした後、2007年から2012年まではエストニアサッカー協会で、また2014年から2017年まではアゼルバイジャンサッカー協会でいずれもテクニカルディレクターを務めました。その後、2015年から2017年までマレーシアU23代表監督を務め、また2020年から2021年途中まではマレーシアスーパーリーグのUITM FC(現在はリーグ脱退)で監督を務め、新型コロナの影響で1回戦総当たりとなった2020年シーズンには、1部スーパーリーグ昇格初年度ながらチームを6位に導いています。

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今季のクランタンは第5節を終えた現在、1勝1分3敗で得点7失点13で14チーム中10位となっています。今季から就任した元韓国代表でJリーグの大分でもプレー経験があるチェ・ムンシク監督を「支える」役割として、UEFAプロコーチライセンスを持ち、マレーシアサッカーにも明るいベルンハルト氏に白羽の矢がたった、といったところでしょう。しかし、このままチームの不振が続けば、チェ監督に代わってベルンハルト氏が指揮を取ることも十分考えられます。

2023マレーシアFAカップ1回戦結果とハイライト映像(2)-マンジュンシティFCとイミグレーションFCが16強へ進出

今季のマレーシアFAカップの1回戦の残り2試合が行われ、いずれもセミプロリーグのM3リーグのチーム同士の対戦となりましたが、ペラ州のマンジュンを本拠地とするマンジュンシティFCと、連邦直轄地のプトラジャヤを本拠地とするイミグレーションFCが1回戦を突破して、2回戦に進出しています。(試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2023マレーシアFAカップ1回戦
2023年3月25日@マンジュン市営スタジアム(ペラ州マンジュン)
観衆:220人
マンジュンシティFC 2-0 サインスFC
⚽️マンジュンシティ:シャミン・バハルディン(3分)、アフィーク・イクマル・ロスリ(83分)
🟨マンジュンシティ:パーヴィン・クマル、フルクアン・アズリ、アフィーク・イクマル・ロスリ
🟨サインス:ナズルル・カマルザマン
🟥マンジュンシティ:フルクアン・アズリ(🟨x2)
🟥サインス:フィルダウス・アジズル
MOM:シャミン・バハルディン(マンジュンシティFC)

ホームのマンジュン市営スタジアムに、ヌグリスンビラン州水道局を母体とするサインスFCを迎えたマンジュンシティFCは、3分にシャミン・バハルディンのゴールで先制し、途中、退場者を出したものの83分にアフィーク・イクマル・ロスリが追加点を挙げ、M3リーグでは現在10位のマンジュンシティが同2位で今季リーグ無敗のサインスFCを破っています。

2023マレーシアFAカップ1回戦
2023年3月25日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
観衆:208人
イミグレーションFC 1-0 BRMクアラカンサーFC
⚽️イミグレーション:アジム・ラヒム(10分PK)
🟨イミグレーション:ナスリク・バハロム
🟨BRM:ヌルイクマル・トゥミン、シャズワン・タジュディン、ハニス・モータル
MOM:ハフィズ・カマル(イミグレーションFC)

またKLフットボールスタジアムで行われた1回戦のもう1試合では、マレーシア内務省入国管理局を母体とする、現在リーグ4位のイミグレーションFCが、10分にアジム・ラヒムが決めたPKの1点を守り切って、リーグ開幕前にスポンサー問題によりリーグ辞退の可能性もあった、同9位のBRMクアラカンサーFCを退けています。

この2試合でFAカップの1回戦は全て終了し、この日勝利を挙げたマンジュンシティFCは、現在スーパーリーグ10位のクランタンFCと、イミグレーションFCは同11位のKLシティFCと4月14日にベスト8を賭けて対戦します。


3月25日のニュース
マーライオンカップ-マレーシアU22はカンボジアU22を破って決勝進出

マーライオンカップ-マレーシアはカンボジアを破って決勝進出

3年ぶりの開催となった今回のマーライオンカップでは、開催国シンガポール、香港、カンボジア、マレーシアの4カ国のU22代表が対戦しますが、その準決勝が昨日3月24日に行われ、マレーシアは追い縋るカンボジアを振り切って4-2で勝利し、もう1試合の準決勝でシンガポールを 1-0で破った香港と、3月26日の決勝で対戦することが決まりました。


イスラム教の断食月にもかかわらず、午後5時にキックオフというイスラム教徒が大半のマレーシアU22代表にとってはなんとも無慈悲な試合でしたが、E・エラヴァラサン監督はGKラーディアズリ・ラハリム、DFアザム・アズミ(いずれもトレンガヌ)、V・ルヴェンティラン(スランゴール)、ハキミ・アジム(KLシティ)など、昨年末の東南アジアサッカー連盟AFF選手権三菱電機カップではA代表でプレーした選手を先発に起用しています。その期待に応えるかのように13分にアイマン・アフィフのクロスをハキミ・アジムが押し込んで1-0と先制すると、30分には右サイドのアリフ・イズワンのクロスをV・ルヴェンティランが決め、スランゴールコンビの活躍でリードを2点に広げました。

この2点のリードで気が緩んだのか、38分にはGKラーディアズリ・ラハリムがゴール前での緩慢な動きからカンボジアのリム・ピソットにボールを奪われ、そのままゴールも決められてカンボジアが1−2として前半が終了しました。

さらに後半に入っても締まらないマレーシアは、50分にはGKからのパスを奪われ、そこからA代表でも主力として活躍するカンボジア代表キャプテンのシエン・チャンティアがドリブルで持ち込むとDFをかわしてゴールを決められて2-2と同点に追いつかれました。

しかし62分には右サイドをドリブルで上がったキャプテンのアザム・アズミからのパスを受けた途中出場のファーガス・ティエニィ(ジョホール・ダルル・タジムJDT II)がシュート!U22代表初招集となったスコットランド出身、20歳のMFのゴールで、マレーシアは再びリードを取り戻すと、71分には左サイドのアイマン・アフィフからのクロスをカンボジア守備陣がクリアミスし、ティエニィ選手とJDT IIでチームメートのナジムディン・アクマルがこれを押し込んでマレーシア4点目のゴールとなり、カンボジアを破ったマレーシアが明日3月26日の決勝では、シンガポールを破って決勝進出を決めている香港と大会初優勝をかけて対戦します。

決勝は午後8時30分キックオフと日没後なので断食は明けているものの、3月26日の断食明けはシンガポール時間7時15分で、そこから1時間ほどで試合開始と体調管理が難しそうですが、A代表も3月28日に香港代表との国際親善試合が控えており、U22代表にはまず明日の試合に勝利して、A代表に刺激を与えて欲しいです。

マーライオンカップ2023 準決勝
2023年3月24日@ジャラン・ブサルスタジアム(シンガポール)
カンボジアU22 2-4 マレーシアU22
⚽️カンボジア:リム・ピソット(38分)、シエン・チャンティア(58分)
⚽️マレーシア:ハキミ・アジム(13分)、V・ルヴェンティラン(30分)、ファーガス・ティエニィ(62分)、ナジムディン・アクマル(71分)

試合のハイライト映像はアストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより

3月24日のニュース
国際親善試合-マレーシアは格上のトルクメニスタンに勝利
代表戦の売り上げを「マラヤの虎」保護に
U22代表は本田圭佑氏指導のカンボジアU22と本日対戦

国際親善試合-マレーシアは格上のトルクメニスタンに勝利

今年初のFIFA国際マッチカレンダーで、直近のFIFAランキング145位のマレーシア代表は同135位トルクメニスタン代表に1-0で勝利しています。 昨年6月に行われたAFCアジアカップ最終予選では、マレーシアが43年ぶりの本戦出場を決めましたが、マレーシアとトルクメニスタンはこの最終予選で同組となり、マレーシアが3-1で勝利しており、FIFAランキング上位のチームに連勝となりました。

この試合でキム監督は、前線をセンターフォワードのダレン・ロック(サバ)と両サイドにアキヤ・ラシド(ジョホール)とファイサル・ハリム(スランゴール)、中盤には今年に入ってマレーシア国籍を取得したばかりのブラジル出身コンビ、パウロ・ジョズエ(KLシティ)とエンドリック・ドス・サントス(ジョホール)を早速起用し、ブレンダン・ガン(スランゴール)を加えた3名を配置、また、最終ラインはこの試合ではキャプテンを務めたディオン・コールズ(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)とドミニク・タン(サバ)がセンターバック、そして両サイドバックがいずれもジョホールのラヴェル・コービン=オング、マシュー・ディビーズという3-3-4の布陣を選択しています。

試合は、トルクメニスタンが開始から積極的に攻め込み、最初の10分間はマレーシアサイドで試合が進みましたが、GKシーハン・ハズミ(ジョホール)が好セーブを連発してそれに耐えると、マレーシアも徐々にペースを掴み始め、今季リーグ戦でも好調のパウロ・ジョズエを中心に攻撃に転じます。そして29分には左サイドから得意のドリブルでゴールライ近くまで持ち込んだアキヤ・ラシドが角度のないところから軽くカーブをかけてシュート!トルクメニスタンGKラスル・チャリエフはこれを止めることができず、ボールはサイドネットを揺らし、マレーシアが先制しました。

後半に入ると、あまり機能していなかったエンドリックに代えて、投入したノーア・レイン(フィンランド1部セイナヨエン・ヤルカパッロケルホ)が代表デビュー戦で早速チャンスを作るなど好機はあったものの得点に至らず、さらにファイヤド・ズルキフリ(クダ)、フェロズ・バハルディン(ジョホール)とその後も初招集組を起用しましたが、両チームが一進一退を繰り返したまま試合は終了し、マレーシアが格上のトルクメニスタンに勝利しています。

この試合でキム監督は、国内リーグ2年連続MVP、しかも今季はすでに3ゴールを挙げている若きエース、アリフ・アイマン(ジョホール)をベンチ外としました。その一方で所属するジョホールの今季5試合中わずか2試合出場、しかも出場時間51分だったことから「ジョホールの選手は試合に出なくても代表になれるのか」とその選出が忖度だったのではとの非難もあったアキヤ・ラシドにそれを実力でねじ伏せさせただけでなく、5名の選手を代表デビューさせながら勝利させるなど、代表サポーターをまたもや熱狂させています。

また格上のトルクメニスタンに勝利したことで、4月6日に発表される最新FIFAランキングではランクアップも期待でき、いいことづくめの今シーズン初の代表戦でした。なお、マレーシア代表は3月28日に同じスルタン・イブラヒムスタジアムで、キム監督がかつて指揮を取った香港代表と対戦します。

国際親善試合
2023年3月23日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
マレーシア 1-0 トルクメニスタン
⚽️マレーシア:アキヤ・ラシド(29分)

試合のハイライト映像はマレーシアサッカー協会FAM公式YouTubeチャンネルより
代表戦の売り上げを「マラヤの虎」保護に

マレーシアサッカー協会FAMとマレーシア政府青年スポーツ省が共同して、「マラヤの虎」ことマレートラの絶滅保護に対する活動を行うと発表しています。

マレーシア代表サッカーチームは、虎の文様を模した黄色と黒を基調としたユニフォームを着用し、「マラヤの虎」の愛称で知られていますが、本物のマレートラは1970年代にはマレー半島全域で1000頭ほど生息したと言われていますが、密猟や生息環境の破壊などにより、最新の調査ではその数は150頭以下とされています。この地域の多様な生態系のいわば頂点に立つマレートラを保護することは生息地の自然環境全体を保全することにもつながることから、今回、FAMと青年スポーツ省が協力して活動を行うことが、FAMの公式サイトで発表されています。。

具体的には代表戦のチケット1枚の売り上げに対して1リンギ(およそ30円)が寄付されるということです。FAMのハミディン・アミン会長は「代表戦をスタジアムで観戦することで、マレートラの保護に貢献できることは喜ばしい。」と述べる一方で、ハンナ・ヨー青年スポーツ相は「実際にマレートラが絶滅してしまえば、『マレーの虎』の愛称は単なる愛称でしか無くなってしまう。そのような状況に陥らないためにも、代表チームを支援するサポーターには、代表チームを応援するのと同じ熱量で、この保全活動も支援して欲しい。」と述べています。

なお、マレートラを含めたトラの現状については、WWFジャパンによるこちらが詳しいです。

U22代表は本田圭佑氏指導のカンボジアU22と本日対戦

A代表がジョホール州でトルクメニスタンに改称した翌日の今日3月24日には、ジョホール水道を挟んだ向こう側にあるシンガポールで開催される大会で、本田圭佑氏が指導するカンボジアU22と対戦します。マーライオンカップと名付けられたこの大会は、この2チームの他、シンガポールと香港のU22代表も出場し、マレーシア対カンボジア戦の勝者と、シンガポール香港戦の勝者が優勝決定戦へ、敗者が3/4位決定戦に回ります

今年5月には東南アジアのオリンピックとも呼ばれる東南アジア競技大会通称シーゲームズがカンボジアで開催されます。初の自国開催となるカンボジアはA代表、U22代表とも本田圭佑氏が指導しており、このシーゲームズが本田氏の指導の集大成となることになっています。

マレーシアも出場するこのシーゲームに出場しますが、U22代表はシーゲームズでの決勝進出を目標としていることをE・エラヴァラサン監督が明言しており、今回のマーライオンカップはその前哨戦として乗り込みます。

「シーゲームズで対戦する可能性があるカンボジアやシンガポールを分析する機会があるのは有益である。今回のU22代表は大半がトップチームの選手で構成されているが、選手たちの所属チームでの試合出場時間は決して多くは無い。なので、今大会で近隣の強豪と対戦できるのは喜ばしい。」と述べたエラヴァラサン監督ですが、キャプテンを予定していたA代表でもプレー経験があるムカイリ・アジマル(スランゴール)が体調不良によりカンボジア戦ではベンチ外となることがすでに発表されています。

ムカイリ選手に代わり、スタンゴールでチームメートのジクリ・カリリが初戦ではキャプテンを務めることを明らかにしたエラヴァラサン監督は、本田GMとコンビを組むカンボジアの廣瀬龍監督同様、初戦は厳しい試合になるだろうと予想しています。

3月22日のニュース
ジョホールが女子チーム発足へ向けて選手募集
スーパーリーグ各チームへの今季の分配金がほぼ倍増に
ブキ・ジャリル国立競技場に国内初のVAR設備導入へ

ジョホールが女子チーム発足へ向けて選手募集

スーパーリーグのジョホール・ダルル・タジム(JDT)は、現在リーグ9連覇中で、昨季はマレーシアカップとFAカップにも優勝し国内三冠を達成した国内では敵なしの強豪ですが、そのジョホールが女子チームを発足するようだと、マレーシア語紙のブリタハリアンが報じています。

マレーシア女子代表でプレーするステフィ・シドゥがJDTに女子チームを発足させてほしいとTwitterに投稿したことに答えるように、JDTのオーナーで、ジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下は「現在はまだ計画の段階だが、JDTの女子チームでプレーしたい選手はいないか。」と投稿を行っています。

これまでにもJDTが女子チームを持つ可能性について言及したことがあるイスマイル殿下ですが、ブリタハリアンによると、十分な運営資金が得られればすぐにでもチームを発足するとも話しているということです。

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JDTは今季からフットサルのチームを創設し、マレーシアプレミアフットサルリーグMPFLに参戦しています。昨季王者のスランゴールMACや2位のパハンレンジャーズFCから代表クラスの選手を大量に引き抜いて作られたチームは、今季はここまでの4試合で3勝1敗と首位のスランゴールMACに次ぐ2位につけるなど、今季参入とは思えない戦いぶりを見せています。JDTが女子チームを持てば、女子サッカーへの注目も集まることは間違い無いでしょうし、男子サッカーやフットサルなどのようにマレーシア人有力選手が集まり、マレーシアサッカー協会FAMの反応が鈍い女子代表の強化にもつながりそうです。

スーパーリーグ各チームへの今季の分配金がほぼ倍増に

スーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、各チームへのMFLからの分配金が昨季比で90%増となることを明らかにしています。マレーシア語紙ハリアンメトロによると、MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOはその金額は明らかにしなかったものの、既に各チームのCEOにはこの増額が伝えられているということです。なお分配金の詳細については(リーグが中断する)FIFA国際マッチデーカレンダー期間に記者会見を開いて正式に発表されるということです。

2022年シーズンの分配金は各クラブの成績に合わせて、1部スーパーリーグのチームは50万から150万リンギ(およそ1500万円から4400万円)が、2部プレミアリーグのチームは25万から50万リンギが支払われたということです。またこの他にもスーパーリーグのクラブは300万マレーシアリンギが、プレミアリーグのチームには100万マレーシアリンギが補助金としてMFLから支払われていました。

このハリアンメトロの記事によると、2019年には放映権料としてスーパーリーグとプレミアリーグのチームのそれぞれ150万リンギと50万リンギが支払われ、よく2020年にはそれが100万リンギと50万リンギとなりました。2021年もMFLからは各チームに放映権料は支払われたようですが、その金額は公開されていないということです。

ブキ・ジャリル国立競技場に国内初のVAR設備導入へ

ブキ・ジャリル国立競技場を管理運営するマレーシア・スタジアム社は、マレーシア代表のホームであるブキ・ジャリル競技場にVAR設備を導入する計画があることを発表していると、マレーシア語紙ハリアンメトロが報じています。

同社のファイズ・サヌシCEOは、VAR設備は最低でも8台のカメラの設置が必要ではあるものの、代表戦だけでなくマレーシアカップやFAカップの決勝などでも使用されるブキ・ジャリル国立競技場を国際基準に沿ったスタジアムにするためにVAR設備の導入を検討していると述べています。

マレーシアサッカー協会FAMも今季開幕前にはスーパーリーグやマレーシアカップ、FAカップの一部の試合にVARを導入したい意向を明らかにしており、さらにFAMのハミディン・ハディン会長は先週、ルワンダで開催されたFIFAの総会でFIFA審判委員会のピエルルイジ・コッリーナ委員長から8台以上のカメラが必要なフルVARでなくとも、8台未満のカメラを使うライトVARの導入を勧められたことを明らかにしており、今季のVAR導入の可能性が高まっています。

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ただしこの記事でマレーシア・スタジアム社のファイズ・サヌシCEOは、「50万リンギ(およそ1500万円)以上かかる導入費用に対する十分な支援があれば」VAR設備の導入を予定しているとしている他、「(国内のスポーツを統括する)マレーシア政府の青年スポーツ省とマレーシア・スタジアム社の役員会が導入費用について話し合う予定である」とも述べており、同社が自力でザフアン・アブドル・設備を導入するということではなさそうです。

3月21日のニュース
タイ1部リーグ第24節-ディオン・コールズはフル出場、サファウィ・ラシドは待望のリーグ初ゴールと今節ベストXI選出
3部リーグがMBSB銀行チャンピオンシップに名称変更
元マレーシアU23代表監督がMリーグ復帰か

タイ1部リーグ第24節-ディオン・コールズはフル出場、サファウィ・ラシドは待望のリーグ初ゴールと今節ベストXI選出

3月18日と19日にタイ1部リーグ第24節が行われ、先日発表されたマレーシア代表に選出されたDFディオン・コールズ(ブリーラム・ユナイテッド)は先発してフル出場しています。また予備の交代要員に選ばれたFWサファウィ・ラシドは先発して、タイリーグ移籍後初のゴールを挙げただけでなく、第24節のベストXIにも選ばれています。またマレーシア代表に選出されたDFジュニオール・エルドストール(PTプラチュワプFC)は今節もベンチ外でした。なお、このエルドストール選手はインドネシア1部のプルシス・ソロへの移籍の噂も出ています。(試合のハイライト映像はタイリーグ公式YouTubeチャンネルより)

タイ1部リーグ第24節
2023年3月18日@サーム・アーオスタジアム
PTプラチュワップ 0-1 ムアントン・ユナイテッド
 この試合の敗戦で過去5試合が2分3敗としたPTプラチュワップFCは、ついてに14位と降格圏内に後退しています。
PTプラチュワップFCのジュニオール・エルドストールは、この試合でもベンチ外で、タイ移籍以来ベンチがが続いています。

2023年3月18日@チャンアリーナ
ブリーラム・ユナイテッド 4-1 コーンケン・ユナイテッド
 首位を快走するブリーラム・ユナイテッドが5連勝しています。
ブリーラム・ユナイテッドのディオン・コールズは先発してフル出場しています。

2023年3月19日@チョンブリーUTAスタジアム
チョンブリーFC 1-2 ラーチャブリーFC
 2試合連続引き分けを含み過去5試合白星がなかった6位のラーチャブリーFCは、勝点差2の3位のチョンブリーFCとの対戦でした。1-0とリードしていたラーチャブリーFCは、前半終了間際の45+4分にサファウィ・ラシドがタイリーグ初ゴールを決め2-0とし、後半に1点を返されたものの結局、サファウイ選手のゴールが決勝点となって5試合ぶりの勝利を挙げるとともに、順位を一つ上げて5位に浮上しています
チョンブリーFCのサファウイ・ラシドは先発して、66分に交代しています。

タイ1部リーグ順位表(第24節終了時、上位3チームとマレーシア人選手所属チームのみ)

順位チーム勝点
1ブリーラムU24204060184264
2バンコクU23164442132952
3ポート24109540291139
5ラーチャブリー24108627171038
14プラチュワップ2457122844-1622
3部リーグがMBSB銀行チャンピオンシップに名称変更

Mリーグ3部に当たるM3リーグは今月3月4日に今季が開幕し、既に第3節を終えていますが、このM3リーグの冠スポンサーにMBSB銀行が付き、M3リーグは今後、MBSB銀行チャンピオンシップと名称変更されると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

純資産およそ64億マレーシアリンギ(およそ1900億円)で国内第15位のMBSB銀行はシャリア(イスラム法)準拠した運営を行っている国内銀行ですが、このMBSB銀行とMリーグ3部以下を運営するアマチュアフットボールリーグAFLは、昨日3月20日にスポンサー契約に関する調印式を行なっています。なおMBSB銀行は、AFLが運営する4部リーグのM4リーグと5部リーグのM5リーグの冠スポンサーになることも同時に発表されています。

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2020年には国内第2位のCIMB銀行を中核とする金融グループのCIMBグループが当時のMリーグ1部スーパーリーグの冠スポンサーとなりましたが、コロナ禍の真っ只中だったこのシーズンは無観客試合が続き、結局、CIMBグループは1年間でスポンサーを降りています。セミプロリーグのM3リーグに冠スポンサーが付くこと自体が驚きですが、CIMBのように1年でスポンサーを降りることがないようにお願いしたいです。

元マレーシアU23代表監督がMリーグ復帰か

2015年から2017年にかけてはマレーシアU23代表監督を務め、さらに2020年にはUITM FC(現在はリーグ脱退)の監督としてスーパーリーグ6位の実績を持つフランク・ベルンハルト氏がMリーグに復帰するという噂が出ています。

この噂を詳しく報じているスポーツ専門サイトのスタジアム・アストロによると、ドイツ出身のベルンハルト氏は、第5節までを終了したスーパーリーグのチームの中で、開幕前の目標が達成されていないチームの新監督に就任するということです。しかもそのチームは今季初めてスーパーリーグでプレーするチームだということです。

スタジアム・アストロの取材に対し、既にマレーシアに滞在しているベルンハルト氏は、その噂について何も答えられないと話す一方で、自身を雇おうと考えているチームの話を聞く用意はできているとも話しています。現在はどのチームとも契約していないベルンハルト氏は、マレーシアに戻って来たいと話しながらも、他国からのオファーを受けていることも明らかにしています。

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この記事にある「開幕前の目標が達成されていないチーム」で「今季初めてスーパーリーグでプレーするチーム」は、クチンシティFCかクランタン・ユナイテッドのいずれかの可能性が高いです。今季2部プレミアリーグから1部スーパーリーグに昇格した5チームの内、初めてスーパーリーグでプレーするのはクチンシティFCとクランタン・ユナイテッドの2チームです。クチンシティは第5節終了時で1勝o分4敗の12位、クランタン・ユナイテッドに至っては0勝1分4敗で現在最下位の14位となっていますが、果たして噂通りにどちらかのチームの監督は交代するのでしょうか。

3月20日のニュース
FAMが「疑惑のPK 」を与えた審判を停職処分に
マーライオンカップ出場のU23代表候補発表
「条件が合えば」自チームの選手はいつでも招集に応じる-JDTオーナー
政府の芝張り替え支援を利用しないチームは素人集団が運営している-JDTオーナー

FAMが「疑惑のPK 」を与えた審判を停職処分に

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトで、スーパーリーグ第5節のサバFC対ペナンFC戦で主審を担当したズルカルナイン・ザカリア氏に対して停職処分を課したことを発表しています。

3月18日にFAMの審判評価委員会が開かれ、3月17日に行われたサバFC対ペナンFC戦の審判評価者からの報告と映像を確認した上で協議を行った結果、ズルカルナイン主審が41分と90+9分に与えたPKは「判断を誤った」結果与えられたものであると決定を下しています。

FAMのノー・アズマン事務局長名で発表されたこの決定により、FAMはズルカルナイン氏に対して今季のスーパーリーグの試合について審判業務の停職処分を課しています。また審判評価委員会は同時に全ての審判員に対して「サッカー全般を理解した上で」最善を尽くすよう警告しています。さらに今後のスーパーリーグにおいてFAMが設けた基準に達しない判定を行なった審判に対しては、厳格な処分も辞さないとしています。

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この試合で4回のPKを与えたズルカルナイン主審ですが、指摘されているPKはいずれも誤審に見えます。しかしそれとは別にプロ審判育成もコロナを理由に延期、VARの導入にも消極的なFAMが、国内審判のレベルアップにしてきたことは何なのでしょう。クラブの民営化を図る一方で、試合はアマチュアの審判に任せながら、その質が上がらないことを審判だけの責任とするような発表内容が気になりました。FAM自身が個人の資質だけに頼っている現在の審判育成方法を見直し、まずはプロ化とVAR導入を進め、さらに外部から指導者を招く、あるいは他国リーグへ研修に出すなど、より積極的な(=金を掛けた)取り組みをFAMには求めたいです。

誤審とされる判定があった試合のハイライト映像。問題の場面は2分43秒からと7分10秒あたりです。
マーライオンカップ出場のU23代表候補発表

2019年以来4年ぶりの開催となるマーライオンカップに出場するマレーシアU22代表のメンバー26名がマレーシアサッカー協会の公式サイトで発表されています。この大会は3月24日から26日まで、開催国シンガポール、マレーシア、香港、カンボジアの4カ国のU22代表が対戦する大会で、マレーシアはカンボジアと、シンガポールは香港と3月24日に対戦し、その勝者が3月26日の決勝へ進み、敗者は同日に行われる3位4位決定戦に回ります。

氏名年齢所属
MFナジムディン・アクマル 19JDT II
MFファーガス・ティアニー20JDT II
MFダリル・シャム21JDT II
MFアダム・ファルハン19JDT II
MFハイカル・ハキーミ・ハイリ20SEL
MFシャヒル・バシャー22SEL
MFムカイリ・アジマル22SEL
FWアリフ・イズワン・ユスラン19SEL
MF R・ルヴェンティラン22SEL
DF.ファクルル・ファリーズ・アイディ20SEL
DFハリス・ハイカル21SEL
DFジクリ・カリリ21SEL
GKシャーミ・アディブ・ハイカル20SEL
FWハキミ・アジム・ロスリ20KLC
FWスハイミ・アブ22KLC
MF T・サラヴァナン22KLC
DFナズウィン・サレー22KLC
GKアズミン・アリ・アミン・カマルディン22KLC
MFムスリフディン・アティク・マット・ザイド22TRE
DFアザム・アズミ22TRE
DFサウワン・マズラン21TRE
MFウバイドラー・シャムスル20TRE
GKラーディアズリ・ラハリム22TRE
FWアイマン・アフィフ22KDA
MFアフマド・アズラフ22KDA
DFアズリン・アフィク21KDA
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジム、TRE-トレンガヌFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC

以下はケガ人などが出た際の交代要員として予備登録される可能性がある12名です。

氏名年齢所属
MFイズリン・イブラヒム19SEL
DFファイズ・アメル20SEL
MFファリス・イズディハム22PRK
MFイクワン・ハフィゾ21PRK
MFファーミ・ダニエル22PRK
DFハスヌル・ザイム・ザフリ21PRK
FWニック・ウマル・ニック・アジジ22PRK
MFシャキミ・カリム22NSE
GKフィルダウス・イルマン22NSE
MFチア・ルオ・ハン22JDT II
DFウマル・ハキーム21JDT II
FWザルミエン・アシュラフ・イスマイル21KDA
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジム、NSE-ヌグリスンビランFC、SEL-スランゴールFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PRK-ペラFC

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ムカイリ・アジマル(スランゴール)、ハキミ・アジム・ロスリ(KLシティ)、アザム・アズミ(トレンガヌ)などA代表でもプレー経験がある選手を含め、複数のチームがトップチームでプレーする選手が選ばれており、今年5月に開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズの前哨戦としては楽しみなメンバーになっています。今回のシーゲームズ開催国であるカンボジアで指導する本田圭佑氏が、現地での指導の集大成と位置付けているU22代表との対戦は特に楽しみです。

「条件が合えば」自チームの選手はいつでも招集に応じる-JDTオーナー

昨年末から今年初めにかけて開催された東南アジアサッカー連盟AFF選手権三菱電機カップ2022は、東南アジアNo. 1を決める大会ながらFIFA国際マッチカレンダー(FIFAカレンダー)外で開催されましたが、これによって所属選手の代表招集に応じる義務がなかったことから、スーパーリーグ9連覇中のジョホール・ダルル・タジム(JDT)からは大量11名が代表招集を辞退しています。

今週は2023年第1回のFIFAカレンダーで、マレーシア代表はトルクメニスタン、香港と2試合の国際親善試合を行いますが、代表が公式戦で使用するクアラルンプールにあるブキ・ジャリル国立競技場が現在改修工事中のため、この2試合はJDTのホームであるジョホール州のスルタン・イブラヒムスタジアムで開催され、これに先立つ代表合宿もJDTの練習施設を使用して行われています。

今回の代表戦と合宿に施設を提供したJDTのオーナーでジョホール州皇太子でもあるトゥンク・イスマイル殿下がマレーシアの通信社ブルナマの取材に応じ、「選手の雇用主としての観点から言えば、FIFAカレンダー外の試合は何の利点もなく、時間の無駄でしかない。」と話しています。さらにJDTが持つ施設や専門知識などはマレーシア代表に提供する用意があり、JDTの選手は代表招集に喜んで応じさせると述べる一方で、これらは全て代表戦がFIFAカレンダーで開催されることが大前提であるとも話しています。

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前述の三菱電機カップでJDTの選手が大量に代表招集を辞退したことから、イスマイル殿下が代表にJDTの選手を送り出すことに乗り気でないなのではという意見がSNSなどでも広く見られていましたが、殿下の今回の発言はこれを否定する意図があるようです。とは言え、特に三菱電機カップや東南アジア競技大会通称シーゲームズなど、東南アジアの大会はこのFIFAカレンダー外となることが多く、U22代表のE・エラヴァラサン監督は5月のシーゲームズではアリフ・アイマンを招集したいといった発言をしていますが、この大会はFIFAカレンダー外であることからJDTの選手がプレーすることはなさそうです。

マレーシア政府の芝張り替え支援を利用しないチームは素人集団が運営している-JDTオーナー

このブログでも以前取り上げたマレーシア政府の青年スポーツ省による各州のスタジアムの芝張り替え支援策ですが、この支援を受けないことを決定した州サッカー協会に対して、ジョホール・ダルル・タジムタジム(JDT)のオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が激しく批判しています。

ブキ・ジャリル国立競技場のピッチをゼオン・ゾイシア芝に張り替える改修工事開始式典に出席した後の記者会見で報道陣の質問に答えたイスマイル殿下は、年間の維持管理費用が高いことを理由に州の主要なスタジアムでのゼオン・ゾイシア芝への張り替えを拒否している一部の州のサッカー協会の考えが理解できないと述べ、年間およそ30万マレーシアリンギ(およそ880万円)かかるとされる維持管理費用が捻出できないはずがないと指摘しています。

「スーパーリーグを運営するMFLからは、各チームに対して最低でも800万マレーシアリンギ(およそ2億4000万円)の分配金が出ていることを考えると、30万マレーシアリンギが捻出できないという説明は到底理解できない。中には1000万マレーシアリンギを超える資金援助を州政府から得ているチームもある中で、維持管理費用が払えないはずが捻出できないはずがない。」と述べたイスマイル殿下はさらに「そういったチームはおそらくサッカーのことも知らず、興味もなく、(芝を張り替えることによる)中長期的な計画を理解しない人物によって運営されているのだろう。」「サッカーが発展している国はどこでもピッチを良い状況に保つことに関心を持っており、クラブレベルでも良いピッチを持っているチームこそが良いチームと考えている。マレーシアもこのような考え方に変わっていくべきにもかかわらず、そういった考えを全てのチームが持つまでにあとどのくらいかかるのか。」と嘆いてもいます。

ハンナ・ヨー青年スポーツ相は先日、青年スポーツ省がサッカー環境改善のため、ゼオン・ゾイシア芝に張り替える費用を全額負担する用意があることを明らかにしています。これに伴い芝の張り替えを希望する州サッカー協会に対しては、州内からスタジアムを一つ選ぶことを求めていました。ただし芝張り替え後の年間維持管理費用については各州サッカー協会が負担するとしたことから、全ての州が芝の張り替えを望んでいないことが明らかになっていました。

2023マレーシアスーパーリーグ
第5節結果とハイライト映像-ヌグリスンビランは今季初白星、ジョホールはライバル粉砕、サバはそのジョホールを追走

 3月16日から19日にかけてスーパーリーグ第5節が行われました。今節を終えて、全勝はジョホール・ダルル・タジムの1チームのみとなり、早くも独走の雰囲気が漂っています。その一方でKLシティ、ペナン、クランタン・ユナイテッドの3チームは未だ未勝利のままで、上位チームと下位チームの差がつき始めています。
 来週はFIFA国際マッチカレンダー期間となることから、スーパーリーグは一時中断となり、次節第6節は3月31日と4月1日に開催されます。

2023年3月16日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
観衆:3,203人
ヌグリスンビランFC 2-1 トレンガヌFC
⚽️ヌグリスンビラン:レヴィ・マディンダ(28分)、カサグランデ(67分)
⚽️トレンガヌ:アディサック・クライソーン(45+2分)
🟨ヌグリスンビラン:アルーン・クマル
🟨トレンガヌ:ハビブ・ハルーン
MOM:シーク・イズハン・ナズレル(ヌグリスンビランFC)

 ヌグリスンビランが待望の今季初勝利
 前節今季初勝利を挙げたトレンガヌが今季未勝利のヌグリスンビランと対戦。ジョホール・ダルル・タジムから期限付き移籍中のレヴィ・マディンダのゴールでホームのヌグリスンビランが先制しましたが、前半終了間際にアディサック・クライソーンが待望のマレーシア初ゴールを決め、トレンガヌが追いつきました。
 しかし後半の67分には自陣ゴール前でのトレンガヌDFアザム・アズミのクリアミスをトミー・マワトが折り返し、これをカサグランデが押し込みゴール!これが決勝点となり、ヌグリスンビランが今季初勝利を挙げています。
 トレンガヌは、前節から復帰したハビブ・ハルーンがこの試合でもリズムを作り、アディサック選手が今季初ゴールを挙げるなど、改善点は見られたものの、サポーターからチーム不振の元凶とされている帰化選手のリリドン・クラスニキがこの試合でも機能せず、連勝とはなりませんでした。また今季は開幕前には期待が高かっただけ、今季から指揮を取るトミスラフ・スタインブリュックナー監督への風当たりもさらに強くなりそうです。

2023年3月16日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
観衆:5,855人
ペラFC 0-3 スリ・パハンFC
⚽️パハン:クパー・シャーマン(13分)、ステファノ・ブルンド(37分)、ズハイル・アイザット(74分)
🟨ペラ:なし
🟨パハン:エゼキエル・アグエロ、ケヴィン・イングレッソ
🟥ペラ:ナスロル・アムリ
MOM:ステファノ・ブルンド(スリ・パハンFC)

 パハンが地味に今季無敗記録を更新。
 3月8日のFAカップ1回戦で対戦している両チーム。この時はパハンがペラを2-1で下しています。この試合では先制を許しながら、逆転勝ちしたパハンですが、この日の試合は早々と13分にエースのFWクパー・シャーマンのゴールで先制しました。さらに36分にはこのシャーマン選手がアシストし、ステファノ・ブルンドがゴールを決めたパハンリードを2点に広げました。
 ペラにとって痛かったのは39分にパハンのエゼキエル・アグエロに後ろからタックルしたナスロル・アムリが、今季5試合でチーム4枚目となるレッドカードで退場となったことでした。劣勢に回る場面が多い試合で数的に不利になってしまってはなすすべもなく、後半の74分にさらに失点を重ねたペラはパハンに完敗しています。一方のパンは開幕からの無敗記録を2019 年シーズン以来となる5試合に伸ばしています。

2023年3月17日@リカススタジアム(サバ州コタ・キナバル)
観衆:11,711人
サバFC 5-2 ペナンFC
⚽️サバ:パク・テス2(3分、59分)、ダレン・ロック(45分PK)、ダニエル・ティン(55分)、リザル・ガザリ(45+12分PK)
⚽️ペナン:スーニー・サアド(8分)、アドリアーノ(90+1分PK)
🟨サバ:ダニエル・ティン、サディル・ラムダニ、ジャイルトン・ダ・シルヴァ、スチュアート・ウィルキン
🟨ペナン:カトゥル・アヌアル、ウスマン・ファネ、ゾー・ミン・トゥン
MOM:パク・テス(サバFC)

 ジョホールに追走
 リーグ2位のサバがペナンに勝利し、首位ジョホールを勝点2差で追走しています。前節第4節のパハン戦で退場処分を受けたオン・キムスイ監督が不在ながら、この試合でも2ゴールを決めたパク・テスがチームトップとなる4ゴール、さらに来週の代表戦に初招集されたダニエル・ティンが2試合連続ゴールを決めるなど、5試合で15点とリーグ2位の攻撃力でペナンを圧倒しています。
 今季未勝利のペナンは、この試合5失点のうち2本のPKはいずれも疑わしい判定に基づいて与えられた不運なものでしたが、それでもサバとの力の差は歴然としており、今後も苦しいシーズンが続きそうです。

2023年3月17日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
観衆:6,678人
クランタンFC 2-2 KLシティFC
⚽️クランタン:ケニー・パッラジ(41分OG)、ファズルル・アミル(45+2分)
⚽️KLシティ:チェチェ・キプレ(11分)、デクラン・ランバート(34分)
🟨クランタン:アフザル・アクバル、ニック・アミン、マリオ・アルケス、アリプ・アミルディン
🟨KLシティ:セバスチャン・アヴァンジーニ
MOM:ミゲル・シフエンテス(クランタンFC)

 KLシティは今季4試合で3試合が引き分け
 今季ここまで1勝のクランタンと未勝利のKLシティの対戦は引き分けに終わっています。新加入のチェチェ・キプレの今季初ゴールで11分に先制したKLシティは、デクラン・ランバートも今季初ゴールを決めて2-0と、試合のペースを掴んだように見えました。しかしオウンゴールで1点差とされた後、DF陣が隙を突かれて同点とされ、前半は2-2で終了しました。
 後半は両チームともチャンスは作るものの、ともにフィニッシュの精度が低く、結局2-2のまま試合は終了しています。KLシティは今季4試合でこれが3度目の引き分けとなり、リードを守りきれない展開が続く今季を象徴するような試合で初勝利を逃しています。クランタンはこの試合を含めた5試合でリーグ最多の13失点を喫しており、リーグ中断期間には守備陣の立て直しが課題となりそうです。

2023年3月17日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
観衆:14,462人
スランゴールFC 0-4 ジョホール・ダルル・タジム
⚽️ジョホール:フアン・ムニス(55分)、ジオゴ(66分)、フェルナンド・フォレスティエリ2(77分、82分)
🟨スランゴール:アフマド・ジクリ、シャルル・ナジーム
🟨ジョホール:アリフ・アイマン、マシュー・デイヴィーズ
MOM:フェルナンド・フォレスティエリ(ジョホール・ダルル・タジム)

 ジョホールがスランゴールを粉砕し早くも独走の予感
 開幕から前節第4節までリーグ最多の17得点を挙げているジョホールが、同じく前節4節までリーグ最小2位の2失点のスランゴールと対戦した試合は、開始直後こそ互角で始まったものの、その後は徐々にジョホールのペースで進みました。自陣に押し込まれる場面が多くなったスランゴールは、それでもカウンターで応戦しチャンスを作るものの、ラストパスの精度が低く得点には至ラズ、前半は0-0で終了しました。
 勝負の名案を分けたのは攻守の切り替えのスピードの差でした。55分にスランゴールボールを奪って反攻に転じたジョホールはファン・ムニスのゴールで先制すると、そこからは怒涛のゴールラッシュ。終わってみれば4-0の圧勝でした。また外国籍選手の存在感の違いも大きく。スランゴールのFWエイロン・デル・ヴァイエ、MFノール・アル=ラワブデ、そして途中出場のMFヨハンドリ・オロスコらは得点シーンに絡むことも少なかった一方で、ジョホールの4ゴールはいずれも外国籍選手、しかも昨季の得点王ベルグソン・ダ・シルヴァを欠きながらでこの結果でした。
 最後は代表に選出されながら、今季未だ出場のなかったDFシャーミ・サファリを起用する余裕まで見せたジョホールが今季負けなしだったスランゴールを一蹴した試合でした。

2023年3月17日@ダルル・アマンタジアム(クダ州アロー・スター)
観衆:7,662人
クダ・ダルル・アマンFC 3-0 クチンシティFC
⚽️クダ:アクマル・ザヒル2(28分、49分)、マヌエル・イダルゴ(58分)
🟨クダ:ワン・アミルル・アフィク、リー・タック
🟨クチンシティ:アリフ・ハサン、ザフルル・ニズワン、ジミー・レイモンド、ジョセフ・カラン・ティー、アブ・カマラ、アダム・シリーン・タムビ
🟥クダ:ワン・アミルル・アフィク(🟨x2)
MOM:アクマル・ザヒル(クダ・ダルル・アマンFC)

 クダが連勝で3位浮上、開幕戦勝利のクチンシティは4連敗
 クダが伏兵のアクマル・ザヒルがリーグ3年ぶりのゴールを含めた2ゴールを挙げ、チームも2試合連続となる3ゴールを挙げて快勝し、順位を3位に上げています。
 クチンシティは開幕戦に勝利した後から4連敗とスーパーリーグの壁にぶつかっています。この連敗中は1得点12失点と攻守とも精彩がなく、昨季2部プレミアリーグ得点王のアブ・カマラもこの間でわずか1ゴールと苦しんでいます。
 クチンシティの谷川由来選手は先発して86分に交代しています。


2023年3月17日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・じゃや)
観衆:202人
PDRM FC 2-0 クランタン・ユナイテッドFC
⚽️PDRM:ズルファーミ・アブドル・ハディ(10分)、ウチェ・アグバ(31分PK)
🟨PDRM:ジェームズ・オクオサ、チョー・ミン・ウー
🟨クランタン:アシャラフ・オマル、ファンディ・オスマン、アキル・ヒルマン

 PDRMが2勝目を挙げまさかの6位浮上
 試合開始時には激しい雨が降っていたMBPJスタジアム。この雨と午後5時30分キックオフという入れの時間だったこともあり、前日のスランゴール対ジョホール戦では1万4000人以上が押しかけたMBPJスタジアムでしたが、この日は公式発表で観客は202名でした。
 試合はウチェ・アグバのシュートをクランタンGKアシャラフ・オマルが弾いたところにをボールに詰めていたズルファーミ・アブドル・ハディが蹴り込んでホームのPDRMが先制しました。その後も激しさを増す雨により水が浮くピッチではボールも止まり、サッカーというよりはボールの蹴り合いとなりましたが、そんな中でペナルティエリアまでドリブルで持ち込んだウチェ・アグバがGKアシャラフ・オマルに倒され、PDRMはPKを得ます。これをウチェ選手が自身今季初ゴールとなるシュートを決めて2-0としたPDRMが、そのまま逃げ切り、今季2勝目を挙げています。
 開幕からの5試合で勝点1のクランタンUの初勝利はおあずけとなりました。
 PDRMの鈴木ブルーノ選手は68分から交代出場しています。

2023マレーシアスーパーリーグ順位表(第5節終了時)

順位チーム勝点
1JDT55002112015
2SAB54101551013
3KDA5401114712
4SEL531196310
5SRP523010469
6PDRM521235-27
7PRK512237-45
8NSE412139-65
9TRE511325-34
10KEL5113713-64
11KLC403147-33
12KCH5104313-103
13PEN5023511-62
14KLU501439-61
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジム、TRE-トレンガヌFC、SAB-サバFC、NSE-ヌグリスンビランFC、SEL-スランゴールFC、KLC-KLシティFC、SRP-スリ・パハンFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC、KEL-クランタンFC、KCH-クチンシティFC、KLU-クランタン・ユナイテッドFC、PDRM-PDRM FC、PRK-ペラFC

2023マレーシアスーパーリーグ 得点ランキング(第5節終了時)

順位選手名(所属チーム)シュート枠内Sアシスト
1フェルナンド・フォレスティエリ(JDT)5181135
2パク・テス(SAB)410605
3アリフ・アイマン(JDT)38525
ジオゴ(JDT)38513
エンドリック・ドス・サントス(JDT)35504
フアン・ムニス(JDT)315905
サディル・ラムダニ(SAB)37625
ノー・アル=ラワブデ(SEL)33305
ステファン・ブルーノ(SRP)10405
クパー・シャーマン(SRP)39425